防犯コラムColumn
最近の記事
カテゴリ
月間アーカイブ
- 2023年7月 (1)
- 2023年6月 (2)
- 2023年5月 (1)
- 2023年4月 (2)
- 2023年3月 (1)
- 2023年2月 (1)
- 2023年1月 (1)
- 2022年12月 (4)
- 2022年11月 (2)
- 2022年10月 (2)
- 2022年9月 (2)
- 2022年8月 (2)
- 2022年7月 (2)
- 2022年6月 (2)
- 2022年5月 (2)
- 2022年4月 (2)
- 2022年3月 (2)
- 2022年2月 (2)
- 2022年1月 (2)
- 2021年12月 (3)
- 2021年11月 (3)
- 2021年10月 (2)
- 2021年9月 (2)
- 2021年8月 (4)
- 2021年7月 (3)
- 2021年6月 (3)
- 2021年5月 (3)
- 2021年4月 (6)
- 2021年3月 (5)
- 2021年2月 (3)
「窓」のアーカイブ
リフォーム中の危険
前回の【リフォーム前の危険】に続いて、今回はリフォーム中の危険についてです。
リフォーム(集合住宅は大規模修繕工事)の最中はどうしても敷地及び建物の防犯レベルが下がる為、侵入盗に狙われやすくなります。
ではどういったところが防犯レベルが下がるのでしょうか。
■外部に家を把握された状態
リフォームは事前に現地調査が行われます。例えば、業者選定の為の相見積もりでは業者の数だけ現地調査が入ります。
業者を決めたら今度はデザインの打ち合わせや詳細な設計図・確定見積もりの為に、必要に応じて専門分野や施工担当による現地調査が必要な場合も有ります。
これだけでも複数回・複数人が出入りし、あなたの家の敷地内や建物を撮影や計測して把握することになります。
そして彼らは敷地に駐車してある自動車やバイク、室内の雰囲気や調度品等から金銭的な部分を察することもできてしまいます。
集合住宅の場合、各戸の室内までは入りませんが、敷地内と建物の外側・共有部(ベランダ含む)については破損劣化レベルの調査で業者が出入りします。
【リスク】
相見積もりで複数社があなたの家の情報(住所・指名に加えて間取りや写真)を所持します。プレゼン資料や設計の為にデータ化されます。これらは侵入盗に悪用される可能性のある情報です。
悪意のないデータ漏洩の可能性はゼロではなく、社内でどこまで共有されるか等こちらは分かりません。
何気ないつもりの雑談でも侵入盗にとっては使える情報(「この前見積もりした家、ゼファー1100が停まってた!」等)が漏れる場合もあります。
昨年引っ越し業者が見積もり中に腕時計を窃盗した事件がありました。
リフォームは契約した業者と一定期間おつき合いすることになる上、決して安い案件ではない為、出入りする業者が窃盗というリスクを冒す率は限りなく少ないと思えますが、ないとは言いきれず、悪意のない漏洩や情報だけ売る等の悪用も考えられます。
【対策】
①信用できそうな業者を選ぶ。
②リフォーム後にセキュリティを上げる。
③現地調査・見積もり訪問時にブランド品や貴金属・貴重品、腕時計、アンティーク品やコレクターが欲しがる収集品等を見える場所・分かりやすい場所に置かない。身に着けない。現地調査の入る部屋に金庫があるなら別室へ移す。移動不可能ならできるだけ隠す。
窃盗犯のターゲットに挙がってる車種は車庫を閉めきる、カバーをかける等して見せないようにしましょう。
④現地調査・見積もり時に担当者をひとりにしない・目を離さない。
※詳細は【引っ越し中の防犯】参照
「有名なブランドじゃないから」「実は偽物だし」は関係ありません。貴重品や金目の物がある・お金を持っていそうに見える+隙のある人と思われるとターゲットに選ばれやすくなります。
■出入りの制限が困難
リフォーム工事が始まると、敷地内や室内を職人さんや業者が出入りします。例えば今日はシステムキッチンの搬入、電気工事と水道担当が作業、明日からは組み立てと内装担当が作業~というように工程で交代も起こります。
このように資材の搬入や様々な分野の職人さんの出入りの為、門扉や玄関、掃き出し窓等の必要となる出入口が長時間無締り・解放状態になります。
集合住宅の場合、戸別リフォームではエントランスとリフォーム該当玄関扉が、大規模修繕工事の場合はエントランスの解放が必要な作業時間中、出入り制限ができずセキュリティが下がります。
引越し作業中にエントランスからエレベーター、該当階の共有部廊下を養生マットでガードしますが、リフォームで搬入搬出がある場合は同様のガードをする為、傍からも出入り制限が緩い状態だと分かります。
※詳細は【引っ越し中の防犯】参照
【リスク】
職人さんの出入りや搬入の為に無締り・解放された入口から侵入盗が入る危険があります。
同じリフォーム業者の下請けの職人さん達は分野が違えど顔見知りなことも多いですが、自分の仕事に集中しており、工程ごとに交代したり搬入業者も入り混じる中でお互いの行動をいちいちチェックできません。不審な挙動をする誰かや同業者に扮した侵入盗が堂々と入ってきても気づかないことは十分あります。
【対策】
①ブランド品や貴金属・貴重品、腕時計、アンティーク品やコレクターが欲しがる収集品等の貴重品は現地調査・見積もりの時と同様の対策を。
②入室してほしくない部屋に『入室はご遠慮ください』等の貼り紙を貼っておく。
→職人さん達が間違えて入室するのを防ぐ、勝手に入ろうとしたら他の職人さん達にも気づかれやすい。
③出入りする職人さん達の顔はできるだけ覚えておく。
作業中、家主は邪魔にならない室内で待機します。特に室内リフォームだと行動も制限され、玄関を開けっぱなしの状況もあります。
当日作業に入る際、職人さんが挨拶してくれますので、その際に顔を覚えましょう。複数人のチームだと代表者だけということもありますが、できるだけ他の職人さん達も把握するとよいでしょう。
我が家の例ですが、呈茶コーナー(お茶は持参の方が多いですが個包装のお菓子は喜ばれます)とトイレを自由に使ってもらう声かけの際に皆さんと顔合わせしました。ジロジロ様子を伺うより邪魔にならずこちらも不審に思われずに済みます。
■周囲からの監視力低下
戸建てリフォームやマンションの大規模修繕工事の外装補修・塗装工事では、足場を組んだり防塵シートで覆います。
当然ですが作業期間中はずっとこのまま。職人さん達が帰って家主が就寝した後、作業休みの土日は…
【リスク】
足場があるので侵入盗からすればどこからでも入り放題!
しかも防塵シートで通行人からは見えない!
【対策】
①防犯カメラ
必ず毎日職人さんが帰った後、遮蔽物がないか、作業中に当たって角度がズレていないか、きちんと守りたい部分が映っているか確認しましょう。
②窓には補助錠・防犯センサー
侵入盗の約7割が窓から侵入します。脚立持参の侵入盗もいるくらいです。足場があって周囲から見えにくい状態では、窓の防犯は常日頃以上に強化すべきです。
過去記事で窓の防犯の重要性と共に繰り返していますが、既存のクレセント錠は誰でも開けられるので施錠とは言えません。錠付きクレセント錠に交換、二重鍵として補助錠を付けましょう。
※【換気窓は狙われる!】特にルーバー窓(ジャロジー窓)は危険!必ず対策を。
※【窓こそ守ろう!お手軽編】補助錠は安価でも効果的!
※【窓こそ守ろう!ガッツリ編】これで要塞化!
補助錠+防犯センサーの設置は防塵シートで覆われている窓の防犯に向いています。誰かが無断で窓を開けようとしたら大音量の警告音で居住者と周囲に知らせてくれます。
但し職人さんがベランダやサッシ回りで作業する際は、防犯センサーが誤作動して迷惑にならないよう注意しましょう。
③防犯灯の活用
庭や玄関の防犯灯は外から見て『防犯対策しているぞ』と思わせる、侵入の際に明かりで目立つことを嫌う侵入盗避けとして効果があります。防犯用にセンサーやタイマー付きがあります。
室内の防犯灯は長期不在時の防犯用だけでなく、リフォーム中の死角と足場が多くなった状況にも有効です。
死角に位置する窓から明りが漏れる場所、あるいは夜間でも起きていると思わせる為に一部屋だけ、常設照明(防犯灯向けの照度に設定できるタイプもあります)や防犯灯を設置して、ひとけがあるように見せるのがコツです。
※注意点として、家の中の様子が覗き見える場所やカーテンを開けっぱなしで点灯するのは逆効果で、様子を探られてしまいます。
換気窓の開けっ放しはNG、室内を覗けないようにした窓の照明活用はOK
■工事現場窃盗
春に工事現場窃盗の記事【工事現場は狙われる】を載せましたが、最近のニュースを検索しただけでも札幌、栃木、千葉、埼玉、静岡、愛知…あちこちで工事現場窃盗が発生していました。
狙われるのは大規模建設工事や新築工事だけではありません。リフォーム現場も同じく、道具や備品、資材が盗まれることがあります。それによって遅延すれば居住者としては不便が長引きます。
駐車中の工事車両が無締りで狙われることもありますが、昼休憩中に敷地にある道具や資材を狙って居空きが侵入したら、依頼主としては不快と不安な気持ちになります。何より建物内まで侵入されたらい恐ろしいでしょう。
現場から全員いなくなる時は依頼主に声をかけて(門扉や玄関の鍵を締めてもらう為)くれる防犯意識のある業者さんが望ましいでしょう。
リフォーム期間中は非日常、不特定多数の通行人の目からも明らかです。日頃以上に警戒を。
【NEWS】換気窓は狙われる!
換気窓は小型だったり開く幅が狭いから大丈夫!と思っていませんか?侵入盗にとって換気窓は狙いやすい窓です。
【換気窓30cmの隙間から侵入】
事件のあった店舗の換気窓用は外開き窓(滑り出し窓)で幅30cm。防犯カメラが設置されており、侵入盗の生々しい手口を知れ渡らせることができる映像有りのニュースです。
しかも!!今回は30cmですが『18cmの隙間があれば侵入されると思え』が、私が鍵屋になる際に学んだ防犯知識です。割り箸の長さがだいたい19~20mですので、どんな小型の換気窓でも侵入される想定で対策が必要ということ。
今回の事件、店舗側が締め忘れた?のか普段から開けたままなのか、どちらにせよこのご時世、特にコロナ対策を求められる店舗や事務所は換気の為に年中どこかしら窓を開けていることでしょう。侵入盗にとっては格好の獲物です。
換気窓といえばルーバー窓(ジャロジー窓)が水回りや空気のこもりやすい場所に用いられることがあります。
換気に便利で外観を損なわずに外からの視線を遮ることのできる窓ですが、防犯性能が非常に低い上に防犯対策し難い窓の為、要注意です。
仕事で夜遅くに帰宅してお風呂に入った後、換気の為に開けたまま就寝してしまう…あると思います。が!侵入盗に狙われる危険があります。
そもそも窓全般、誰でも開けられる簡易錠しかついていない場合が多く、防犯性能は無きに等しいのです。
映像で車から出てきた犯人は黒い棒状の物を手にしており、もし窓を閉めていたとしても容易に短時間で開けられてしまったでしょう。詳しくはコチラ…
【窃盗に遭いやすい家 其の弐】 ※簡易錠1ロックだけでは無締りとほぼ同じ
暗証番号を知っているか鍵を持っている人だけが開けられる錠でなければ、防犯性能はありません。なのに窓には誰でも手を伸ばせば開けられる簡易錠しか付いていない家が殆ど。
しかもはめ込まれているのは割ることが可能なガラスのみ!
窓は建物の中で最も守りの脆弱な部分です。
「ガラスを割ったら音で周囲に気づかれそうだし、侵入盗は割るのを避けたがるのでは?」と思うかもしれませんが、こじ破りという方法ならその辺の道具であまり音を立てず指や手が通る数cm分だけの穴を開けることができてしまいます。
写真のようにクレセント錠のレバー付近に指が通る2cm程度の穴で窓は開けられてしまいます。
クレセント錠の色が違う部分は簡易ロックで、上にスライドさせておけばレバーをロックできますが、これも後数cm穴を広げれば開けられてしまいます。
手慣れた侵入盗ならこじ破りは2~5秒で事足りますし、ベランダならしゃがめば外から見えませんので焦って侵入する必要もありません。
さらには前述したルーバー窓(ジャロジー窓)の場合、こじ破る必要さえありません。
ルーバー窓のメリットとしてガラスやアクリルの複数枚でできており、好きな角度に変えられ、交換も可能。
しかし外からでも角度を変えられるので覗いたり指等も入れやすく、ガラスやアクリルの板は取り外しが容易で侵入を許してしまいます。
この仕様の為、お手軽に対策できる補助錠や、窓強化になる防犯ガラスや防犯フィルムによる対策は不可能です。
大半の侵入盗にとって、とにかく!!窓!!な理由をお分かり頂けたでしょうか?過去のNEWS記事の通り、最上階ベランダ窓だろうが、1階の幅狭な換気窓だろうが、対策されていない窓へ近づくことさえできれば侵入はほぼ成功!だからこそ、窓の防犯を推奨しております。
【窓こそ守ろう!お手軽編】 ※比較的安価且つ工事無し!外開き窓用も有り
【窓こそ守ろう!ガッツリ編】 ※要工事で防衛力強し!
※王道の対策はできないルーバー窓ですが、「まもルーバー」や「インナーフェンス」といった防犯内格子なら外観を損なうことなく対策できるのでオススメです。
ちなみにガラスが貫通に耐えられる時間は、普通のガラスで2秒、写真のような網入りガラスは5秒(防災時の飛散を防ぐ為の網なので侵入盗からすればガラス飛散による音がしにくく破片が飛び散りにくいので好物です)、強化ガラスは30秒、防犯フィルムや防犯ガラスはグレードによりますが3分以上と言われています。
侵入盗は時間がかかるほど諦める率が上がるので、「窓に対策してある!」と気づかせること、途中で諦めさせることが重要になります。
冬に忍び込むのはサンタさんだけではありません。年末年始は泥棒にとって書き入れ時。長期不在前に防犯対策しておきたい!という方は是非窓回りもご確認ください。
内開き窓、外開き窓、ルーバー窓、賃貸(ビス穴を開けられない窓)、防犯センサー、窓そのものの防御力強化等々、対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けております。
【お問い合わせ方法・各種】
マンションの危険 ②建物
エントランスで各戸順番にインターフォンを鳴らしていく人を見かけたことはありませんか?
セールスの方かもしれませんし、セールスを装った侵入盗が不在宅を確認しているのかもしれません。
※参考【泥棒の真の姿とは】
応答して断った→何事も起こらなかった。またはカメラで確認してセールスっぽいから居留守を使った。
いずれにせよ、こんなことがあった時は暫く注意を払った方がいいかもしれません。誰かがセールスマンを通してしまい、玄関へ直接訪問されるかもしれませんし、不在宅を把握した侵入盗がマンション内をうろついているかもしれません。
そして居留守を使ったお宅は…玄関だけでなくベランダ側にも気を配った方がよいでしょう。
マンションを狙う侵入盗を侵入手口で分けると、『共有出入口の隙を突く侵入盗』『1~2階狙いの侵入盗』『対策済みの1~2階を避けて3階辺りから狙う侵入盗』『屋上へ上がれる経路を探す侵入盗』になります。
侵入した場所がベランダや窓のある部分なら『窓の無締りまたはこじ破り』で屋内へ侵入。玄関側なら『無締りを物色して回る』あるいは『侵入しやすい家を物色して回る』でしょう。
ということで、今回はマンションの建物としての侵入されやすさについてです。
■死角や足がかりが多い
一軒家よりマンションの方が敷地が広く、必要とする施設や形状によって死角や足がかりになる物が多く、ベランダや共有部への侵入経路となりえます。
※マンションへの侵入を可能にしかねない物(足がかりや死角)
植木、柵や壁、配管、非常階段、エントランスや駐車場・自転車置き場等の屋根、物置、室外機用小型ベランダ、機械式駐車場、受水槽、消火防災設備、屋上バルコニー、看板、給水槽、太陽光パネル、等々…
敷地が広く死角や侵入経路になりそうな場所が多い分だけ防犯対策に費用が嵩みます。
さらには隣接する建物が足掛かりや渡りを可能にする場合もありえます。
※隣りの建物が侵入を可能にした例【NEWS:最上階は狙われる】
そうなると周辺環境を加味した対策を講じねばなりません。しかも一軒屋であれば家族だけで防犯対策の導入を決められますが、マンションでは組合で定められた住人の同意が必要になります。決して一家族の意思では決められません。
■防犯対策の差
一軒家は外から見て防犯対策の度合いをマンションよりも判断しやすいので、狙われやすいのは防犯対策の弱い家かリスクを冒すだけのアテ(金目の物)がある家になります。
マンションの場合、敷地面積が広く共有部と専有部に分かれている為、個人で防犯対策を施すには限界や制限があります。
共有部に既設の防犯対策(監視カメラ)は位置の予測がつきますし、複数戸あるからこそ中には防犯意識の低い家やうっかり無締りな家がある率が高くなる、と侵入盗は睨んで物色に入ります。
※前回参照【マンションの危険 ①人】
「でもマンション中を一軒一軒チェックする方が面倒だし目撃されるリスクが高くなるのでは?」
確かに長居するとリスクは上がります。
管理組合から『〇月〇日ドアノブを回す不審者あり。注意してください』といった注意が回覧や掲示されたことがあるかもしれません。
これは無締り宅を探す際、ドアノブを静かに回しますが下手な侵入盗は音を立ててしまう、運悪く家主が玄関付近にいて気づかれてしまう、共有部で他の住人や訪問者に目撃されたからでしょう。
しかし目撃されやすい一軒家周辺で不審者にならないよう下見に時間をかけるより、一旦建物内へ入ることさえできればマンション内の共有部は特に上の階ほど外からひとめにつき難い為、無締りの家や侵入しやすい家を探す作業を慌てる必要がありません。
全てハズレ(施錠されていた)だったとしても、犯罪は犯していないので堂々と帰ればいいのです。
そして侵入盗の心理として上階部に逃げ道を確保できない限り、「外からの見られ難さ」「不審がられた時の逃げやすさ」からすれば、上階まで一般人を装って一気に昇り、下へ向かって(逃げ道へ近づきながら)物色をしていった方がいざという時に逃げられる確率は高くなります。
■被害が一軒で留まらない可能性
重い荷物を運ぶ宅配業者さんにAさんが親切心でエントランスを開けて一緒に通してあげたら、侵入盗だった!
無締りだったBさん宅だけで済む場合もありますが、簡単にピッキングできる錠前だった為に不在宅が複数件被害に遭った。
あるいは年末年始・お盆・連休、1ルームタイプ(仕事や学校で不在時間が長く分かりやすい)等、不在宅の多いフロアが破錠された等、被害が複数件に及ぶおそれがマンションにはあります。
他にも隣りからから隣りへ移動する手段がマンションにはあります。
災害時、住人の避難手段であるコレです。
無締りにせよピッキングや破錠にせよ、まずはどこか1軒侵入できれば物色後にベランダから不在のお隣りへ移動できます。お隣りとの仕切りは避難用に破りやすくなっているからです。
マンションの防音性は年々高い構造になっていて気づかれ難く、窓ガラスに穴を開ける音以上に何の音か分からない、しかも音のみの情報では、もし近隣が在宅で異音に気づいたとしても誤解だった場合に迷惑をかける為、通報しにくいものです。
こうして他の住人や訪問者と鉢合わせの危険がないベランダ伝いに、お隣りにまで侵入できてしまうのがマンションの怖いところ。
■空室が拠点になる危険
確実に人がいない空室は建物内への侵入拠点や隠れ場所になる可能性があります。空室のベランダまたは玄関から侵入し、お隣りを狙うという方法です。
空室はベランダ側から見て分かりやすく、エントランスや玄関前でもポストが封印されている、またはチラシが溜まっている、賃貸だと入居者募集の看板が敷地内にありますし物件サイトで調べることができます。
無断侵入対策として臨時で補助錠を設置する管理会社もあります。
※南京錠タイプは自宅用には向かない
工事不要の補助錠ですが南京錠タイプをご自宅用に使うのは危険です。南京錠がぶら下がっている時は不在だと泥棒に教えるようなものだからです。補助錠を付ける際は鍵穴タイプを選んでください。
■施錠しても入られる危険
ドアまたは窓の無締りが最も侵入されやすいのですが、施錠していても侵入される場合があります。
【玄関側にある窓】
玄関側の廊下に面した窓がある場合、大抵は面格子が既設されていますが、面格子のタイプや材質、ネジが防犯用特殊ネジを使用していない場合、簡単に外せてしまうことも。その作業は業者のフリができます。その為、窓からの侵入が外からはほぼ見えない階は要注意です。
面格子さえ外せれば窓に補助錠が付いていない限り、侵入は容易で物音も最小限で済むので、玄関の錠前を壊すより窓から侵入される可能性があります。
※面格子の防犯性能については【被害に遭いやすい家 其の弐】をご参照ください。
【ドアスコープ・ポストと錠前】
ポスト付きドアだと不在確認に覗かれることがありますが、侵入する手口としてもポスト付きドアは狙われます。
ドアスコープ(簡単に外せる、または壊せる)やポストから器具を入れて解錠するサムターン回しという手口です。
前述したピッキングしやすい錠前もありますし、ピッキングできない錠前であっても破錠という手段や強引にバール等でこじ開ける手段もあります。
※ドアについては【被害に遭いやすい家 其の参】をご参照ください。
■防犯対策強化の難易度
①ルールの徹底は人数が多いほど難しく、うっかり率も高くなる。
②敷地の広さ、形状や周辺設備・環境によって死角や足場の多さによっては対策すべき箇所が多く、経費がかかる。
③ルールを決める際は勿論、防犯対策の追加導入には経費含め、管理組合で話し合って総意を得なければならない。
対策の難易度ばかり挙げましたが、マンションだってセキュリティを高めることは可能です。
個人で可能な防犯として最も有効な窓の補助錠は格安で賃貸にも可能な穴空け工事無しの製品から、防犯レベルの高い物まであります。
※【窓こそ守ろう!お手軽編】
※【窓こそ守ろう!ガッツリ編】
ドアにポストやドアスコープが付いている場合はポストを塞ぐか、サムターン対策品等で対応しましょう。最近のマンションは既設品がサムターン対策錠前の場合もあります。
※【出入口を守ろう】
共有部に関しては話し合いが必要ですが、エントランスと裏口以外の想定される死角や侵入経路に監視カメラやセンサーを設置したり、柵や足場になる出っ張りに忍び返しや有刺鉄線を張る等の対策を導入しているマンションもあります。
一戸建てには一戸建ての、マンションにはマンションのリスク・脆弱性があり、特徴に合わせた対策・日頃の予防が重要です。
ルールの徹底は勿論、挨拶し合う、通達や掲示には目を通す。住人の顔を覚えておく為にも管理組合の総会には出て情報交換を行っておく。敷地内が綺麗に清掃・管理されているか・不具合故障は無いか目を配り、問題点・不審な出来事があれば管理会社・組合へ報告する等。しっかり管理されていることが傍から伝わることは、抑止力になります。
逆に住人同士が無関心で他人任せ、ゴミ出しや分別・エントランスの出入り等の管理が緩い、管理会社の動きが遅い、掃除が行き届いていない、故障個所がある、植木の手入れがされていない、全体的に汚れていたり荒れた印象等のマンションはターゲットに選ばれやすくなります。
マンションの大規模修繕工事で外装まで綺麗にするのは侵入盗予防でもあります。
年末年始も近づいておりますので、一軒家の方もマンションの方も是非ご用心を。
年末年始の長期不在前に防犯対策しておきたい!という方はお早目に。
対策品(電池錠やキーレス等)によっては扱い慣れないまま休暇に入ってからのトラブル発生は危険です。
防犯診断・対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、お気軽にどうぞ。
【NEWS】最上階は狙われる
「マンションだって狙われるよ。上の階だからって油断はダメ、むしろ危険」と注意喚起して参りましたが、物凄く事例になるニュースがありました。
【14階マンション最上階に侵入】
マンションは階数が上がるほど高額になるから上の階の住人ほどお金を持っていそう…というイメージに加え、最上階は侵入しやすい可能性がある為、実は狙われる率が上がります。
記事の動画には高層マンションばかり狙って4回逮捕されている侵入盗の手口が分かりやすく紹介されています。マンション住まいの方、マンション入居を検討している方は是非ご覧ください。
高所作業の経験と体を鍛えていた為、命綱無しの侵入が可能だったそうです。高所に長けた侵入盗は他にもいるでしょうし、命綱や縄梯子・道具等用いる手間暇をかければ、あるいは階層低めのマンションを狙えば、可能な窃盗犯はもっといます。
そもそもマンションは死角と足掛かりが多く、探せばどこかしら侵入経路が見つかってしまいます。
今回の事件のようにエントランスや裏口以外から侵入する場合、侵入盗は死角や足がかりになる物をチェックし、侵入できる経路を探します。
2階の通路や非常階段といった共有部にはセキュリティ対策の柵が大抵ありますが、3階以上は柵がない場合が殆どです。足がかりがあってよじ登れる、または隣りの建物との距離が近くてよじ登りや渡りが可能、商業施設が入っており侵入し易く非常階段から渡れる…侵入盗がそう思ったら危険です。
更には屋上から最上階のベランダへ降りやすいデザイン、足掛かり・命綱等を固定できる物がある等。
侵入を可能とするのは狙われたマンションだけでなく、その周辺環境にもあります。
※マンションへの侵入を可能にしかねない物(足がかりや死角)
植木、柵や壁、配管、非常階段、エントランスや駐車場・自転車置き場等の屋根、物置、室外機用小型ベランダ、機械式駐車場、受水槽、消火防災設備、屋上バルコニー、看板、給水槽、太陽光パネル、等々…
共有部までよじ登る想定の足がかりだけでもたくさんありますから、2階ベランダへの侵入なんて容易なわけです。2階建アパート、一軒家の方も充分お気をつけください。
過去記事【真夜中の脚立男】も参考にどうぞ
大半の侵入盗にとっては、とにかく!!窓!!です。最上階ベランダだろうが1階の狭い換気窓だろうが、2階テラスだろうが、対策されていない窓へ近づくことさえできればほぼ成功。そのワケは…
【窃盗に遭いやすい家 其の弐】 ※クレセント錠1ロックでは無締りとほぼ同じ
だからこそ、窓の防犯を推奨しております。
【窓こそ守ろう!お手軽編】 ※比較的安価且つ工事無しでもOK
【窓こそ守ろう!ガッツリ編】 ※要工事で防衛力強し!
防犯コラムで一番多くLINKを貼っているのがこの窓シリーズの過去記事というくらい、窓の防御は侵入者から我が家と我が身を守る防犯の要なのです。
認知症と鍵②+α
前回は玄関・勝手口編でした。今回は窓と生活に関わる対策品です。
■落下して大怪我する前に
玄関や勝手口を対策してひとりでの外出を制限すると、今度は出られる場所を探して窓にたどり着く場合も。腰高窓の高さでもご高齢者には危険、それがベランダ等の高い位置から落下しては一大事です。
【窓の補助錠や人感センサー】
以前、窓は既設の鍵(クレセント錠)では無締りと同じだと、窓の防犯記事を上げましたが、そこで紹介した対策品が活用できますので下記リンクからご参照ください。
泥棒が侵入するナンバー1の窓を対策することで、徘徊防止と防犯性向上が同時にできます。
※対策品紹介:【窓こそ守ろう!お手軽編】
※窓の防犯記事:【窃盗被害に遭いやすい家 其の弐】
錠前付きクレセント錠への交換や窓用補助錠は比較的安価で工事(穴開け)無しで設置できる製品が幾つもあります。どちらも鍵穴タイプまたはダイヤル式がオススメです。更には外開き窓用、窓枠のすれ違い部分が狭い窓用もあります。
LINK先の対策品紹介にある『どろぼうセンサーⅡ』は窓を開ける振動を感知して90デジベルの大音量を発して侵入者を撃退するタイプです。
防犯を兼ねて同製品でも良いですし、認知症対策としては室内に一緒にいる時用なので自分が目を覚ませる音量、または別室にいてもすぐ気づく音量で大丈夫ということなら、音量切替えできる製品も出ています。
私の少ない体験ではありますが、認知症の方は反応が希薄であっても、予想以上にアクティブな場合があります。
深夜に我が家の掃出し窓の前に小柄で腰の曲がったお婆さんが立っていたのですが、門扉は施錠されているのでお隣りと隣接する裏手しかルートは無い筈。お隣りとの仕切りになる柵はお婆さんの腰よりやや高さがあるのにどうやってか乗り越えてきたらしいのです。
このレベルの柵を越えようとするなら、ベランダの柵でもよじ登ろうとするだろうし、身を乗り出したら…と想像して怖いですね。是非対策を。
ちなみに隣近所の方ではなく、同じ町内でしたが移動距離もそれなりでした。
■本人を探したい!!
徘徊を防げれば一番ですが、防ぎきれなかった場合は捜索が必要になります。
市を跨いで発見された話もあるくらい長距離を移動する可能性もあり、そんな広範囲を個人(家族)が探すのは難しい。そのまま行方不明の場合も…。
危険な目に遭う前に素早く見つけ出したいというのが家族の願いです。スマホを持って出てくれればGPS機能で発見しやすくなりますが、何も持たない方が多いのではないでしょうか。
【見守りタグ】
GPSタグ、Me-MAMORIO等のBLEタグ+探索システムがあります。
本人が常に持ち歩く習慣のある物や身に着ける物にタグを付けるのが基本ですが、新しくキーホルダー型やブレスレット型をつけさせると自分で外してしまう、財布やバッグに忍ばせておいたけど持っていかなかった…ということがあります。
その為、靴に埋め込んだり服に付けたり…様々な工夫をされている方が多く、取り付けやすいタイプが出ています。
こういった製品(タグ)を購入+スマホで位置情報確認、または専用アプリを入れて居場所を特定することになります。
更にはメーカーや警備会社のサポートサービスもあります。
■すぐ物を無くして大騒ぎ
認知症の方は怒りっぽくなる傾向にあるそうです。思い通りいかないことが増え、ストレスが溜まって爆発!介護者にとってもストレスになります。
ということで、少しでもストレスを減らす為に…
認知症の方は物を無くしやすくなります。どこに置いたか忘れてしまうからです。誰かのせいにしたり疑ったり。探し回って部屋を荒らし、片づけられない…物忘れの度にそれでは人間関係も生活環境も悪化します。
【紛失防止タグ】
お財布、携帯、鍵、その他貴重品、リモコン、認知症の方にとって大切な物等、無くすと騒ぎになる傾向の高い物にキーファインダーやMAMORIO等のタグを取り付けておけば、無くした際にアラームやスマホへの通知で場所を知らせてくれます。
取り付ける物によって、キーホルダー・タグ・カード・シールといった形状が選べます。
探す機能としてはアラームやライトで場所を知らせる、スマホへ位置情報の通知、または受信機と送信機が決まった距離を離れると警告音等、機能は様々ありますのでご確認を。
専用アプリが必要な場合もあります。合わせて受信がスマホの場合は設定や操作、バッテリーやパケ代等の消費についても確認しましょう。
種類が豊富なのでご自身にとって使い勝手の良い物、操作と捜索がしやすい物を選びましょう。
またタグの稼働には充電式、電池式(交換可能)、使い捨てタイプがあり、いざ探す時に電池切れや製品寿命が切れていては意味がありません。こまめに電池残量は大丈夫か操作確認、または製品寿命前に交換しましょう。
■冷蔵庫を漁ってしまう
認知症になると満腹中枢が機能しなくなったり食事をしたことを忘れて暴食する、冷蔵庫を開けっぱなしにして腐らせる、中身をぐちゃぐちゃにしてしまう等が起こりえます。
そうすると食べ過ぎや傷んだ物を食べたことでお腹を壊してしまったり、食料を全滅させてしまって予定外の買い物へ行かなければならなくなります。それを繰り返されたら大変…。
【冷蔵庫ロック】
丈夫なワイヤーと南京錠(ダイヤル式や鍵タイプ)のセット。
※子供のイタズラ用で材質が弱い物は壊される可能性があります。
ご高齢でも大人の力で、且つ加減せずに開けようとします。
炊飯器ロックという商品もある模様。触ると危ない物や困る物は施錠できる場所に収納、収納できない物はロックをかけると安心です。
昨日今日のことは忘れても、長年培ってきたことや習慣だったことを繰り返したがることがあるそうです。私だったら認知症になった自分がおもむろに合鍵マシンを操作し出す姿を想像したら怖すぎます!安全点検と集中力が必要な、金属をカットしたり穴を開けたりできるマシンをそんな状態で操作するなんて、指が無くなりそう…。
しかし認知症の方も不鮮明不明確になる自分自身の中で懸命に戦い、生きようとなさっているんですよね。ここまで守る為に制限する対策品を紹介してきましたが、「したいこと」=外へ出たい・何かをしたいを制限しすぎると、ストレスがたまって更に危険な行為や暴れる等になる場合もあるそうです。
介護者に不都合がなくサポート可能な時間帯にしたいことをしてもらう、あるいは他者の力やサービスを活用することも大切になっていくと思います。
■様子を確認したい
【カメラ・スピーカー】
鍵屋の我々が設置するのは侵入盗対策の防犯カメラですが、外出中に介護者の様子確認は、お子さんやペット用の見守りカメラなら簡単に設置できます。
スマホから様子を確認、会話も可能なタイプもありますので、お薬の時間等を忘れないよう伝えることもできます。
また動作検知した時のみ録画する機能のあるタイプなら、動画を見るのは確認が必要な時のみ、何もなければ検知ログだけ確認して極力プライバシーを侵害しないという配慮も可能です。
こういった製品を用い、メーカーや警備会社の介護用サービスもあります。
認知症①②に渡って専門工事不要のお手軽な対策品も多く紹介しましたが、同種製品が幾つかのメーカーから発売されていたり、それぞれ違う部分もあります。これから益々進歩する分野だと思いますが介護する方のニーズにまだまだ追いついていない、強度や機能不足等物もあるかもしれません。
できるだけ製品内容を調べて比較し、使用者の声等も参考に、ご自身のニーズに合う製品に出会われますように。
子供とインロック
2022/07/26
「子供が中にいるのに鍵がかかってしまった!」「子供が鍵を触ってしまい、開かなくなった!」というSOS依頼が飛び込んでくることがあります。
暑い時期はそれこそ命に関わるおそれもありますし、冬だって危険です。是非、対策を。
■ベランダ編
「ベランダにいたら子供が窓の鍵に触ってしまい、締め出された」
親としては焦りますよね。室内でお子さんが泣きじゃくってしまうことも多く、夏場はご自身も熱中症の危険がある上、午前中でまだエアコン稼働前だった場合、時間と共にガンガン室温が上がってお子さんも危険!早く開けねばなりません。
※作業事例【窓:子供が鍵をかけてしまった】
一軒家ならご近所や通行人に気づいてもらえやすいですが、マンションだと階によっては叫んでも意外と気づいてもらえません。立地と時間帯によっては誰も通らない場合も。運良くお隣りが在宅でも、閉めきっていると声は届き難いものです。
【対策】
①家の中でも常にスマホを携帯する→インロック以外でもいざという時にすぐ助けを呼べる。
②子供の成長に対して先回りして、窓ストッパーやベビーガード等、子供のいたずら防止&指挟み防止グッズ、または窓・サッシ用補助錠の中にチャイルドロックやストッパー機能付きを用いる。
※お子さんの身長が絶対に届かない高さに設置するのが先々まで安全です。
※高い位置に付けられない対策品は成長と共にいずれ開けられることを前提に、お子さんの見ている前で解除しないを家族全員で周知し、対策品を使っていても用心しましょう。
※補助錠タイプであれば、前記事の侵入盗への窓対策にもなります。
③窓が2つあるなら両方の鍵を開けてからベランダへ出る。
対策品設置前は当面これが有用です。但し目を離せるのは短時間。子供による締め出しは大人が「まだ鍵を締められると思っていなかった」場合に起こりやすく、大人の真似をして鍵を締めてみたお子さんが短時間で2ヶ所とも締めることはあまり無さそうですが、好奇心旺盛なお子さんだと面白くてすぐ2ヶ所とも締める可能性があります。
【締め出された際の対応】①お子さんが泣いて話を聞けなくなる前に、笑顔で上手に誘導して手振りを加えながら鍵の開け方を教え、開けてもらいましょう。
→それがダメなら②③へ
②スマホがあれば合鍵を持っている家族・親戚に助けを求められます。
→誰も連絡がつかない・すぐ来られない場合は③へ
③スマホがあれば鍵屋が対応できます。
方法は家の階数や窓の位置、玄関のタイプによって幾つかあります。
「玄関の鍵を開ける→室内にお邪魔してベランダ窓を開ける」「梯子を利用して当該ベランダ窓の鍵を開ける」「他の開けやすい窓を開けて室内にお邪魔してベランダ窓を開ける」
④スマホが無い場合、ホウキ等を使ってできるだけ大きく高い音の出る物(手すりや金属製物干し竿等)を叩き、近隣や通行人に知らせる。
特にお隣りは振動付きの音の方が気づきやすい。
音に気づいても何事か分からないと気にしてくれない場合もあるので、助けを求める声も出す。
※誰かに気づいてもらうまでに時間がかかり、体調が悪くなった場合は真っ先に消防署(救急車)を呼びましょう。
■玄関・勝手口・間仕切り戸・掃き出し窓編
玄関先や勝手口でも同じことが起こりえます。
「ゴミ出しや掃き掃除・郵便物を取りに出て戻ったら、玄関の鍵が締まって閉め出された!」日頃しっかり防犯対策されている家だと、どこからも入れません。
インロックの逆はもっと危険です。『砂の塔』というサスペンスドラマをご存じでしょうか?近隣で幼児失踪事件が連続している中、主人公の娘さんが自分で踏み台を玄関まで運び、鍵を開けて外に出てしまうのですが、ドラマの本筋よりこのシーンが怖かったです。
つくづく子供を年齢で甘く見てはいけない!と思いました。大人が思うよりずっと賢くて器用、何気なく目上の人達がしていることを観察し真似してみる、日々成長して昨日できなかったことも今日はできる。だから先手を打つ方が安心です。
【対策】
①家の中でも常にスマホを携帯する→インロック以外でもいざという時にすぐ助けを呼べる。
②子供の成長に対して早めに、玄関扉へ補助錠(チャイルドロックになる外鍵用)やサムターンガード等を用いる。あるいは電気錠・電池錠にすれば防犯レベルが上がり、侵入盗対策にもなります。
※サムターンガードは種類によっては開けられる可能性がありますが、補助錠は外からしか開けられない錠、またはお子さんが届かない一番高い位置に設置すれば開けられる危険を防げます。
※写真のように工事(穴を開ける)不要の補助錠も有り。
こういったタイプの補助錠は扉に煙返しがあると設置ができません。煙返しのない部分・上部につけることになります。
※玄関が電気錠・電池錠の場合、扉を開ける際は必ずスマホまたはカードキーを持つ習慣をつけましょう。特に設置したばかりは要注意です。
作業事例【電池錠:インロック解錠】
③玄関口や勝手口へ行けないよう間仕切り戸にチャイルドロックを付ける。
扉がない等でベビーゲートを備え付ける場合、比較的開けられやすいので注意が必要。
※お子さんが見ている前で開けないを家族で周知する。見てなくても開けられるお子さんもいますので、成長を注意深く観察して用心する必要があります。
④間仕切り戸に錠前をつける
錠前のついていない間仕切り戸や、ついていても内側からしか締められない場合、両面用に変えることが可能です。
作業事例①【子供が勝手に鍵を開けられないようにしたい】 作業事例②【引戸に鍵をつけたい】
①のように玄関・勝手口に行かせないだけでなく階段から落ちてしまわないように、という対策にも使えます。
⑤庭へ出られる掃き出し窓も注意
対策・用心すべき点はベランダ編と同じです。付け加えればリモコンタイプの電気錠・電池錠の設置も可能です。
作業事例【掃き出し窓を中からも外からも施錠したい】
【締め出された際の対応】
①お子さんに開けてもらうのが一番ですが、扉は窓と違って室内のお子さんへ声が届き難く、身振りが通じません。どこか家の中へ入れる場所を探してみましょう。
②スマホがあれば合鍵を持っている家族・親戚に助けを求められます。
→誰も連絡がつかない・すぐ来られない場合は④へ
③スマホがない場合、ご近所の助けを借りて合鍵を持っている誰か、または鍵屋へ連絡しましょう。
④開ける手段がない場合、鍵屋が対応できます。
方法は窓編同様に家の階数や窓の位置、扉のタイプによって幾つかあります。
「玄関の鍵を開ける(玄関ごとに方法幾つか有り)」「開けやすい窓を開けて室内にお邪魔して内側から玄関を開ける」
※注意
焦っていると鍵屋ならどこでもいい!となるかもしれませんが、できるだけ冷静にきちんと先方の説明(開け方)を聞き、必ず値段と到着時間を確認し、何でもかんでも「ドアの鍵を壊さないと無理」と言って破錠代+錠前交換代として10万円近くも請求する悪質な業者に引っかからないように用心しましょう。
鍵屋からすれば技術を要する解錠ではなく、破錠+交換工事費のセットが一番容易に儲けられます。
確かに破錠でしか開かない場合もありますが、鍵の種類やドアの状態・窓の位置によっては壊さず開けられます。
しかし身体的危険な状況により緊急を要する場合はより速い業者を選択し、そして119の救援は欠かせません。
参考【高額請求鍵屋のトラブル】
■自動車編
「自動車の中に子供やペットが閉じ込められた」
車内は室内よりも急激に温度が上がり熱中症になりやすい環境です。これが一番急を要する場合が多いでしょう。
※作業事例【トヨタ ランクル300インロック解錠】
【原因】
作業事例では社外品のセキュリティシステムが作動してインロックになりましたが、純正スマートキーが車内にあるのに荷物を下ろしている間に誤作動でロックがかかってしまう、電池残量が残り僅かで解錠できなくなった、様々な要因による電波不良等でインロックは起こります。
【対策】
①スマートキーとスマホを必ず携帯して行動する。
「先にスマートキーとスマホの入ったバッグを助手席に置き、子供を後部座席のチャイルドシートへ、それから自分が運転席に乗り込む」
「車内でスマホを充電したまま、先に荷物を下ろす」
この2つの手順だと、インロックの危険とすぐに助けを呼べない危険があります。
②搬入搬出等する際、解錠ボタンに手が届くように窓を開けておく。
ドアを1ヶ所余分に開けておく方法は、そのドアがうっかり閉まって不測の事態が起こります。
③電池残量に気をつける、スペアキーを用意しておく。
電池寿命は1~2年。しかし使用頻度や電波(家電等も電波を発している)を発する物がそばにあると電池の減りが速くなります。
中古車購入時に電池交換済か分からない場合は購入後すぐの電池交換をおススメします。
スペアキーの保管には未使用でも電池が消耗すること、コードグラバーという自動車窃盗の手口に気をつける必要があります。
コードグラバーと周囲の電波による電池消耗を防ぐには、節電モード(機能があれば)にして電波遮断ポーチやブリキ製の缶等に保管することです。できれば普段使い用スマートキーも同じ保管方法が望ましいでしょう。
参考【愛車を守るには 対策編Ⅲ】
【インロックした際の対応】
①自宅にスペアキーがあり、自宅駐車場または付近であればスペアキーで解錠
窓を開けてあれば手を入れて解錠
②スマホがあれば合鍵を持っている家族・親戚に助けを求められます。
→誰も連絡がつかない・すぐ来られない場合は③へ
③スマホがあれば鍵屋やロードサービス(提携の鍵屋)が対応できます。
※暑い時期にすぐ開けられない場合、消防署(救急車)へ連絡しましょう。建物内より車内はずっと危険です。
④救急車もロードサービス&鍵屋も待っていられない緊急事態の場合、窓を割るしかありません。
道具がなければ大きめの石等を使いますが、飛び散った破片で怪我をしないよう、目当ての部分にビニールや薄い布をかける等しましょう。
窓からお出かけを便利に
防犯対策品とは少し違いますが、窓つながりで「窓から出かけたい!」というニーズにお応えした、とっても便利な商品をご紹介!
掃き出し窓の方が駐車場に近い、仕事で大きな荷物を定期的に出入りさせる、車椅子での出入り、デイサービスやヘルパーさんの出入り等、掃き出し窓の方が使い勝手が良いことありますよね。外から施錠できさえすれば。
そんな時はコチラ ↓ ↓
『WEST社 掃き出し窓用錠前「553」』
掃き出し窓から出る際、外側から施錠するタイプです。掃き出し窓から外へ出
て、玄関から室内へ入った場合、施錠中の掃き出し窓は内側から開きません。
更に!超オススメ!!
リモコンで外からも中からも開錠閉錠できるので、体を動かすのがつらい時や大重い荷物を持っている時等も便利です。
自動施錠希望の場合は設定すればうっかり無締りも防止できちゃいます!
し・か・も!『NOAKEL®』は室外側の窓を固定して設置するのが基本ですが、当店独自の設置方法で室外側・室内側のどちらも開閉可能にすることもできます。
実際設置した【作業事例】もご参照ください。
興味を持たれた方はお気軽にご連絡ください。
防犯診断・対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けております。
窓こそ守ろう! ガッツリ編
前々回お話した通り、『窓』は泥棒の侵入経路の第1位。何もしなければ防御力ゼロです。
「ウチは窓が死角に当たるから心配!」「事務所だから金品も個人情報も守りたい」「近所でも入られたからしっかり防犯したい」等々、ガッツリしっかり防衛したい方へオススメ商品をご紹介。
窓を守る為に補助錠を付けるというのは、そもそも既に窓を割られた後のディフェンスです。
昨今乱暴な手口が増えています。窓枠が施錠されて動かなくても、人が入れるほどガラスを割ることを厭わない犯人ならば無意味です。
窓自体を守りたい…そんな時は ↓ ↓
■防犯格子
面格子は防犯対策をしていることをアピールできる上に、侵入までの時間を稼ぐことが可能ですが、注意点もあります。
前々回の記事で述べた面格子の注意点をクリアした製品(CPマーク付きや防犯用特殊ネジ使用)の中から、+αで面格子のちょっとしたデメリットも解消した商品をご紹介。
「ちょっとデザインの変わった窓には取付けられない」
⇒『SEIKI 室内面格子(固定タイプ)』なら、外開き窓や辷り出し窓にも取付可能!しかも室内取付タイプだから防犯レベルもUP!
「ベランダや掃き出し窓に面格子をつけたら出入りできない」
「面格子は見た目が物々しい」
⇒まずは『防衛くん』のLINKをご覧ください。
開閉自由自在!外の景色を楽しみたい時はたたんでおけば良し!それに普通の格子よりちょっとおしゃれ、3色から選べます。
サイズも窓に合わせて対応可能。勿論、事務所や店舗でもOK!
※『防衛くん』は正規代理店でないと施工できません。
施工や設置状態は作業事例をご参照ください。→ 防衛くん事例・住宅 防衛くん事例・事務所
如何でしょう?『防衛くん』を導入すると、かなり安心感が違うのではないでしょうか。
■窓ガラス自体を強化したい
窓自体を守りたい!でも面格子は嫌!更には窓ガラス自体の防御力をUPしたいのならば、この2つ。
『貫通防止フィルム GS200K』
これならなかなか貫通させることができませんし、人が通れるほど割ることはほぼ困難です。
防御力UPに+αとして、災害時の飛散防止、紫外線カットにも役立ちます。
防犯というのは、侵入までの手間と時間をかけさせることです。
今回ご紹介した防犯格子に補助錠をつける、防犯格子は室内取付だから窓自体を貫通防止フィルムで強化、ついでにセンサーもつけよう!等々、合わせ技にすればするほど防御力は要塞!?レベルに高まります。
自身の家の事情や状況でどの程度の防犯レベルを求めるのか、予算はどの程度か、そして住みにくくならない範囲で、ご検討ください。
特に今回の商品は防犯診断+お見積もりしてみないことには、検討が難しいものばかりですので、お気軽にご質問ご相談ください。
窓こそ守ろう! お手軽編
前回お話した通り、『窓』は泥棒の侵入経路の第1位。何もしなければ防御力ゼロです。
開閉が面倒~覚える番号や鍵を増やしたくない~色々あるとは思いますが、せめて!これだけでも!やっておけば安心感が違います!!…というお手軽お手頃商品と+αをご紹介。
『ALPHA 貼ってガード』
ダイヤル式で暗証番号を決められます。サッシに穴をあける必要がないので、穴開け禁止の賃貸住宅にもオススメ。
『nls 鍵付きファスナーロック』
鍵式で防犯性の高いビス止めタイプ、ドライバーで簡単取付可能。また、多くの補助錠にはサッシ同士の隙間が必要ですが、ファスナーロックは隙間のない窓にも補助金具で取付可能です。
『家研 鍵付きクレセント』
前回の記事でクレセント錠は錠じゃない的なこと言っておりましたが、こちらは正真正銘、錠としての役割を果たすクレセント錠です!1本の鍵で複数の窓を施錠可能なのもの有難い。多くの窓に対応可能ですが、一部交換できないタイプ有りなので、まずは交換可能か要確認です。
他にも、『外開き窓用・補助錠』等もあります。
ちなみに、外開き窓というと小さな換気用窓によく用いられますが、小さい窓は対策しなくて安心!ということはありません。猫のように頭さえ入れば通れるプロがいらっしゃるので、目安として18㎝以上の幅がある窓には対策した方が安全です。
あくまで錠としての強度より、窓を狙われた際に泥棒の手間やリスクを増やし、諦めさせることが目的です。
そこに+αとして、泥棒が嫌がる住人や周囲に気づかれる商品を組み合わせると防犯効果は増します。
『どろぼーセンサーⅡ』
窓ガラスを破ったり窓を開ける振動を感知すると、約90デシベルの大音量が鳴ります。目立ちたくない泥棒を音で退散させるグッズです。
こちらも貼るだけ簡単設置。90デジベルは一般的な防犯ブザーに用いられる音量で、犬の吠え声やカラオケ店内の騒音レベル。
如何です?ウチの店長が出張工事しなくても、「補助錠」と「どろぼーセンサー」のタッグでかなり防御力UPできますね!
なんて言ったら叱られそうなので、声を大にして…
勿論!「不安だからプロの目でウチの窓やサッシメーカーを確認の上、総合的な防犯診断・アドバイス+外れない取付け方をして」というご要望も、喜んで承ります!
そして次回はもっとスゴい商品・店長が本領発揮する防犯対策が満を持して登場です!!
→「窓こそ守ろう! ガッツリ編」
連載なんて待っとれん!具体的なことをはよ!…という方は、お気軽にご連絡ください。
防犯診断・対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けております。
【お問い合わせ方法・各種】
窃盗被害に遭いやすい家 其の弐
被害に遭いやすい家の特徴の続きです。
・窓に鍵が一ヶ所しかない
・面格子のない窓がある
今回は泥棒の侵入経路の第1位である『窓』の状態について見てみましょう。
■窓は何もしていなければデフォルトの防御値ほぼゼロ
①「面格子のない窓がありますか?」
⇒ YESなら② / NO
②「その窓に鍵はかかっていますか?」
⇒ YES / NO
当然、②では殆どの方が『YES』とお答えになるかと思います。
では、「窓にはどんな鍵が、幾つついていますか?」
こんなカンジで鍵がひとつだった場合、プロの方(泥棒)に窓を診断してもらったら、②の答えは『NO!』となるでしょう。
標準的な窓の錠・クレセント錠(画像)は、果たして錠と呼べるでしょうか?
鍵を持っている人や暗証番号を知る特定の人だけに開けられるものが、錠の役割を果たします。
一方のクレセント錠は、誰でも指先ひとつで開けられますよね。誰でも簡単に開けてしまえるということは、ドアノブと大差ないのでは?
泥棒が侵入する際、一番に窓を狙う理由は「目撃されたくないから、1秒でも早く中に入りたい」為で、玄関より外部からのひと目を避けることができる位置にある窓を、「玄関や勝手口の錠より早く簡単に開けられる」からこそ狙うのです。その条件に階数は関係ありません。
例え玄関や勝手口が防犯性能的に並程度の錠だとしても、金属製とガラスでは強度が違います。玄関や勝手口を解錠するにせよ破錠するにせよ、窓ガラスをこじ破る方が2~5秒程度で済みます。
こじ破りはどこにでもある先端の尖った道具を用い、クレセント錠を開けられる程度の小さな穴を開けるだけなので、周囲に気づかれるほどの音もしません。
ちなみに写真のような網入りガラスは防犯の為のものではありません。防火設備として火災時の熱により、ガラスが割れた際の飛散を防ぐ為のもので、ガラス強度には関係ありません。
むしろ飛散防止性能によって、写真のようにこじ開けた部分だけ割れて外れるので、怪我もしにくく音もしにくいガラスということになります。
ということで、泥棒目線で『クレセント錠のみ=ほぼ無締り状態の窓』には、補助錠を推奨します。
■面格子付きの窓
面格子は家の1階裏側や道路に面した窓、水回りの換気用窓、集合住宅なら通路側の窓に、標準で備え付けられていることがあります。
「面格子付きだから換気の為、空けたままちょっと外出」が大丈夫!なわけではありません。
侵入の手間に5分以上かかる場合、7割の泥棒が諦めるという統計結果があります。
では、面格子の切断や取り外す手間はどの程度でしょうか?
①「面格子が室内側に付いている』
⇒ YES / NOなら②へ
②CPマークの製品である
⇒ YES / NOなら③へ
③アルミ製の面格子で、取付け部分が一般的なネジ留め・露出している
⇒ YES / NO
縦格子よりヒシクロス格子、アルミ製よりステンレス製の方が防犯性は上になります。また重要なのはネジ部分で、外側に露出している、ごく一般的なネジを使用している物は簡単に取り外せてしまいます。
②CPマーク取得の製品、もしくはステンレス製、防犯用特殊ネジ使用の製品の面格子ならば、切断や取り外しにより時間を要する為、防犯性が高いということです。
但し、③でYESだった面格子も補助錠を取り付けた途端、防犯性能はUPしますので、どんな面格子でもあるに越したことはありません。
そして庭側の掃き出し窓やベランダの窓に元から面格子が備え付けられていることは稀ではないでしょうか。そういった窓は要注意!対策必須です。
面格子付き窓でも玄関や勝手口のドアに近接しており、手や器具を伸ばせば届く場合も用心に越したことはありません。窓かドアに対策を。
■マンションの上層階なのに、ベランダの窓に対策って必要?
集合住宅の上の階程、必要です!確かに、戸建てのベランダのように外から登ることはほぼ不可能ですが、集合住宅のベランダにはコレがあるのです。
1ヶ所でも玄関から侵入できてしまえば、泥棒は非常の際でもないのにココを利用して渡り歩くのです。避難梯子も有効活用すれば、下の階へも移動できちゃいます!
1ルームや独身向けで長時間不在の部屋が多く見込める集合住宅、ゴールデンウィークやお盆・年末年始等で不在宅の多い時期が狙われます。
上層階ほど音が気づかれにくく、道路からは勿論向かいのマンションからも目撃されにくいでしょう。
※過去記事【集合住宅の危険性】もご参照ください
■ルーバー窓(ジャロジー窓)は便利だけど危険
ルーバー窓(ジャロジー窓)は外からの視線を気にせず換気ができて便利ですよね。しかし防犯上はオススメできません。なぜなら、通常の窓ガラスのようにこじ破る必要さえなく開けられるからです。
ルーバー窓のメリットとしてガラスやアクリルの複数枚でできており、好きな角度に変えられ、交換も可能。
しかし外からでも角度を変えられるので覗いたり指等も入れやすく、交換可能のガラスやアクリルの板は取り外しが容易!あっさり侵入を許してしまいます。
この仕様の為、お手軽に対策できる補助錠や窓強化になる防犯ガラスや防犯フィルムによる対策も不可能なので、守るには厄介な窓です。
■扉だってガラスならこじ破られちゃう!?
窓はガラスだからこじ破りという手口で簡単に侵入されるなら、ガラスを使った扉も防御力低すぎでは?
と、お気づきの方もいらっしゃるでしょう。
その通りです。被害に遭いやすい家の特徴・入口(玄関・勝手口等)編で触れたいと思います。
窓の防犯は非常に重要!でも扉と違って数も多いしサイズもそれぞれ違って大変そう!
と思われるかもしれませんが、工事いらずのお手軽お手頃な物から、ここは要塞なの!?的な防御力増し増し商品まで、ご紹介します。
次回→「窓こそ守ろう!」
防犯性のある面格子か、簡単に外せるネジかどうかなんて素人にはワカラン!…という方は、お気軽にご連絡ください。
防犯診断・対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けております。