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防犯コラムColumn

「ひったくり・置き引き」のアーカイブ

夜道の防犯 ④ひったくり対策


ひったくり被害の多くは18時以降~深夜に発生しています。これまでの「夜道の防犯」【①危険な場所】 【②対策】 【③防犯グッズ】を踏まえた上で、今回はひったくりに特化します。


■対策

①防犯性が高めのバッグを選ぶ。
 →斜めがけが可能なバッグ

②バッグは体の真ん中へ、手を添えて抱え込む格好が望ましい。
 できないタイプのバッグは道路と反対側へ。


③バッグまたは貴重品に盗難・紛失防止ブザー(アラーム)またはタグをつける。
子機またはタグ(バッグに取り付ける側)が親機(持ち主が所持する側)から離れると音が鳴るタイプをお求めください。
※親機と子機の受信距離ができるだけ長いタイプがオススメ。
※ブザーには盗難以外にも迷子防止や忘れ物防止等の様々な用途がありますが、親機(持ち主が所持する側)が鳴るタイプはひったくり対策に向きません。

バッグに子機をしっかり設置し、ひったくり犯が逃げながら防犯ブザーを引きちぎって捨てられないようにする。

マジックテープだけだと
簡単に外せてしまう

④防犯ブザーピンの紐を指に引っ掛ける等して、いつでもすぐ鳴らせる状態で歩く。
 →ひったくられた際、自動的にピンが抜けて犯人の持つバッグが鳴り響き続ける状態にする

⑤自転車の場合、前かごにカバーを設置し、バッグは中へ収納。

バッグが高級かどうかの確認も、通りすがりにひったくることもできません。


■ひったくりに遭った場合

①抵抗手段を持っていないのに抵抗すると、怪我を負わされる危険があります。バッグを手放す際は相手を観察して特徴をできるだけ目に焼きつける、バイクや電動キックボードの場合はナンバーを覚えましょう。


②即警察へ通報、盗難届を提出。
 ※バッグを奪われなくても通報しましょう。

③通帳・キャッシュカード、クレジットカード、身分証(運転免許証・保険証・マイナンバーカード・年金手帳等)を奪われた場合、悪用される前に手続きをしましょう。

④バッグの中や財布に個人を特定できる物(免許証・定期券・診察券・名刺等の住所や氏名、会社名)が入っていた場合、所在を知られてしまいます。
所在を知られる情報+家や職場の鍵・非接触の入館証等を奪われた場合、二次被害として侵入盗被害に遭ったり、それらの身分証を悪用される危険があります。
自宅の鍵は即日交換。職場の鍵や入館証、名刺は即会社へ報告し、手続きを行いましょう。


■ひったくりの危険性

ひったくられた時、反射的にバッグを抱え込んだり抵抗してしまいますが、抵抗したことで転倒、引きずられる、あるいは殴る蹴る等の暴行を受けることがあります。

こちらに抵抗する気がなくても、突然背後から迫ってきて殴られる場合もあります。最初から殴ることで抵抗力を失わせ、追跡できなくして確実にバッグを奪うことと己の安全を獲得しようとするひったくりもいます。
【いつもの道にひそむ危険】で同僚Aさんの原付2人乗り犯によるひったくり被害について書きましたが、Aさんは突然背後から殴られた上、バッグを抱え込んで離さなかった為、転倒及び再び殴打されました。

怪我を回避しバッグを諦めた場合、バッグ内の現金や金目の物だけで済まないことがあります。住所をと鍵を入手した金銭目的の犯人が自宅を狙う可能性があります。あるいはあなたの身分証等を悪用して詐欺行為を行う可能性もあり得ます。

最小限の被害で食い止める為、自分の身を守る優先順位の行動と、迅速な手続きが必要になります。


■ひったくり犯の手口

【機動力】
ひったくり犯は徒歩もいますが、バイク自転車の使用が大半です。海外では電動キックボードの事例が増えていることから、日本でもキックボードの普及が進めば犯罪にも使用される可能性があります。
徒歩、バイクや自転車、キックボードを発見した場合は警戒する、接近してくる場合は振り返る+追い越させましょう。
 ※詳細は【夜道の防犯②対策】参照

【物色】
犯人は「狙いやすそう」「金目の物を持っていそう」な獲物を物色します。
ひとけが途絶えるまで後をつける、あるいは襲うのに適したエリアを通るのを待ちかまえています。「どこかで見ている」あるいは狙いやすいエリアの道をうろうろして「獲物を探して」いるようです。
視線に気づいたら要警戒です。しかしヘルメットをしたバイクの視線に気づくのは難しいので、目視と音で判断して警戒しましょう。

【可能性】
①電動キックボードは「走行音に気づきにくい」「狭い歩道にも乗り入れられる=どんな道でも襲える」ことを想定した方がよいでしょう。
またバイクは1人または2人乗りによる襲撃でしたが、小回りの利く電動キックボードなら複数人で襲撃されることもあり得ます。

便利な物は悪用される可能性も


②今回は夜道の防犯としてひったくりを扱いましたが、日中でもひったくりは出没します。
特に狙われやすいのが
「ATM・銀行・郵便局から出てきた後」「給料日」「年金受給日」「税金・保険料等の納付時期」「仕事関係の入出金手続き」「年末年始・ゴールデンウィーク前・お盆前の現金引出」、他にもまとまったお金を持ち歩いていることが推察される状況下
そんな場合は時間帯に関係なくいつも以上に用心しましょう。

③ひったくり犯が大人とは限りません。
実際に中学生や高校生が起こしたひったくり事件がニュースなっています。相手の見た目に関わらず警戒が必要です。


夜道の防犯 ③防犯グッズ

映画やドラマでは護身グッズで相手を撃退するシーンがありますが、シロウトにはなかなか難しいのが実情でしょう。
相手は自分より弱そうな対象を選び、有利な状況で襲ってきます。防犯グッズを取り出す暇がなかったり、取り出そうとしたことで利き手が使えない格好のまま抑え込まれる可能性もあります。例え取り出せても、使い慣れないグッズを焦っている状態で動く相手へ効果的に使用できるでしょうか。
バイクであればヘルメット、徒歩でも帽子・マスク・眼鏡等で顔を隠している相手へスプレー系は当て難く、逆に奪われて反撃される危険もあります。

傘等は距離を取る為の威嚇には使えるかもしれませんが、殴打で相手を攻撃しても、すっぽ抜けたり奪われたり、当てることができても握った手に衝撃が加わるのでしびれたり自分も怪我をして取り落とす可能性があります。何より常に傘を持っているわけではありません。
さらには、怪我を負わせてはこちらが傷害罪になってしまいます。
おおまかには、恐怖や危険を感じて攻撃=過剰防衛実際に襲われて防衛の為に反撃=正当防衛だそうですが、立証が難しい場合も。
更には護身用とはいえ使用すれば相手に怪我を負わせてしまう物(催涙スプレー、警棒、スタンガン等)は、所持は違法ではなくても携帯及び使用は軽犯罪法に該当する場合があり、相手に奪われれば非常に危険です。
また紛失して誰かが悪意を持って使用するおそれ、誤作動等で周囲に迷惑をかけることがないよう、日頃の管理・取り扱いに注意が必要です。

その為、前記事「夜道の防犯 ②対策」の【夜道の歩き方】①~⑩の外見や仕草によって、テキパキして隙が無い・警戒していると印象づけ、まずはターゲットにされ難くすること、いざという時に逃げる為の準備(靴や服装、時間を稼ぐ防犯グッズ)をしておくこと、が重要です。

その上で所持するならば、相手に接触しなくても使える防犯グッズが自身にとっても安全と言えるでしょう。



■防犯グッズ

【防犯ブザー】
音で撃退+周囲に危険を知らせることができます。「助けて!」という音声タイプも有り。

大切なのは、防犯ブザー+叫んで助けを求めること。「助けて」だけだと、周囲も突然のことにびっくりして何をすればよいか分からない場合がありますので、「通報して」等、明確に。
またあくまで音で威嚇・救援を求めるだけのグッズであり、周囲に誰もいない場合もあります。相手が怯んだ隙に逃げる、逃げながら叫んでピンチをできるだけ広く知らせることです。


【フラッシュライト】

強い光のフラッシュライトなら遠くからも効果があるので、相手との安全な距離を確保しながら顔へ向けて目つぶしができます。
状況によっては振り回す・点滅させる等で周囲にピンチを知らせる使い道も。但し音と違って付近に人がいなければ効果はありません。逃げる時間を稼ぐこと、叫んで助けを求めることが大切です。


【アイチポリス】
スマホで防犯ブザー機能が使えて、付近で起きた犯罪状況も分かるので用心しやすいと思います。
使用感としてはブザー音が小さいのが心もとないですね。

警視庁防犯アプリ:Digi Police
※防犯ブザーはありますが、地域情報は首都圏のみ

他にも無料の防犯ブザーのアプリがあります。


後をつけられたら逃げることは大事ですが、堂々と振り返って相手をけん制する、抜かせて先に行かせる、その際スマホを片手または防犯ブザーを握って「騒ぎを起こせるぞ」と誇示してもよいでしょう。騒がれて厄介そうな獲物だと判断して諦める可能性が上がります。
※実際に襲われた際は取り上げられる前にブザーを鳴らしましょう。

※持ち歩きやすさ、即使用できる装着・所持の仕方を選ぶ。実際使用時に手間取らないようにする。いざという時に不具合がないか、動作や電池残量等は大丈夫かを点検する。

※前記事の最後に書きましたが、何か理由や執着、個人的な感情等があって狙ってくる相手は、振り返って牽制、相手に追い抜かせて先を行かせる、防犯ブザー等では逃げ出さない、または一度は逃げても諦めない可能性があります。
相手の危険度合いによって自己防衛レベルを上げねばなりません。それこそ夜道はひとりで歩かない、警察や警備会社等プロ、周囲や家族の助けを借りる、防犯アイテムの選択幅を広げる(但し上記したリスクを考慮する必要有り)、自宅のセキュリティも見直し強化する、更には物理的に相手が把握できない場所へ逃げる等。


【催涙スプレー】
前述の通り、保管及び取り扱い要注意ですが、相手との接触無しに命中すれば撃退することができます。

奪われない、紛失しない、誤作動させない。命中しないリスクと、場合によっては軽犯罪を問われる可能性も有り。



■通報+更なる対策

防犯アイテムを使用した、ということは予防の段階を越えて危険なめに遭ったということです。
相手が逃げ出して被害を受けなかったとしても、念の為に直接家に帰ることはせず、警察へ届け出ましょう。
相手が逆恨みしたり、狙う理由が行きずりではなかった可能性もあります。逃げたとみせかけてまた後をつけ、家の場所を知られてしまうかもしれません。その日の帰宅及び暫くは後をつけられていないか充分に注意しましょう。

大事なことなので前記事に続いて書きますが、
尾行には常に気をつけて

また、届け出ることでその情報が周囲へも警戒を呼びかけ、警察の巡回を増やすことにもつながります。

その上で、自身の防犯対策レベルを強化、警戒しましょう。
同じ道は通らないできるだけひとりにならない、特に夜間はひとりで歩かない等。



夜道の防犯 ②対策

夜道は痴漢・つきまとい・連れ去り・暴行・ひったくり・路上強盗等の危険度が増します。
前記事【夜道の防犯 ①危険な場所】で身近な場所・よく利用する道で危険を想定できる要注意の場所を挙げましたが、「家に帰って鍵をかけるまで」常に用心することが大事、前記事に挙げた場所は輪をかけて警戒すべき場所です。
では日頃からどんな対策があるでしょうか。

『暗くなったら出歩かない』
ひとりの時はひとけのない時間帯・場所は出歩かない、これが一番です。相手が複数人の場合、ひとりでなくても狙われる可能性はあります。特にカップルだと余計に狙われる要因になることも。
また明らかに酔っている様子だと、狙われやすい獲物と判断されるでしょう。
性別では女性が全年代で狙われやすいですが、中高年では男性も主に金銭目的で狙われやすくなります。

しかしこれでは生活が成り立ちませんので、夜間は日頃から用心して出歩くしかありません。



■場所ごとの用心

①家の付近にいる人間がこちらを気にしていないか・ついてこないか確認してから家へ入る。

②門扉や玄関、集合住宅のエントランス扉・居室扉の鍵を開けるのは、背後左右に誰かひそんでいないか・後について入ってこないか確認してから。入ったら必ず施錠。
 →鍵開け中の無防備を襲われる危険、押し入られる危険有り

一軒家は門扉が施錠されていても、乗り越えて玄関付近の死角や植木の影で待ち伏せしやすい。

一軒家の敷地内や集合住宅の共有部は
死角が多く、外部からは見え難い

特に集合住宅は住人同士であっても自分の鍵でエントランスを開けて入るのが防犯の鉄則。
 →参考【我が家の防犯・集合住宅編】

③エレベーターはできるだけひとりで乗る。
帽子等で顔がカメラに映り難くしている人物が乗ろうとしたら譲って自分は乗らない途中階で乗ってきても降りる


④夜間はできるだけ階段を使わない。
 ※集合住宅・テナントビル・屋外含む。

階段は使用者にも周囲からも死角が多、足場的にも逃げ難い。

⑤高架下・高架沿い・地下通路・公園内や公園側道・堤防沿い等、前記事②~⑨に挙げた場所はできる限り避ける。

⑥車・自転車の乗り降り前は駐車場・駐輪場(特に駐車中の車の中や影)やその周囲に不審そうな人がいないか確認してから。
車は乗ったら即施錠する。

⑦電車やバスでジロジロ見られていないか、一緒に降りて後ろをついてくる人がいないか?
もしいたら(できるなら人がいる場所・明るい場所で)追い抜かせる



■夜道の歩き方

①できるだけ人通りの多い、明るい道を選ぶ。

②いざという時に助けを求められる場所を把握しておく。
 →交番、コンビニ等の夜間営業している店等
 ※24時間営業以外は営業時間を把握する

ながらスマホをしない・イヤフォンをしない
 →操作や通話中、音楽を視聴中は無防備で狙われやすい。

速足で歩く。

⑤周囲の視線や気配、後ろをついてくる気配がないか周囲に意識を配る。

⑥カーブミラーで死角を確認する。
曲がり角で待ち伏せていないか、背後をつけてくる不審者はいないか確認に活用。


⑦片手にスマホを持ち、いざという時にすぐ110番できるようにする。

⑧バッグはできるだけ体の前、または道路と反対側へ。

⑨もしついてきているかな?と思ったら、距離が離れている内に振り返る
ついてきているなら振り返ってけん制しつつ、できるだけ早めに人がいる場所・明るい場所で追い抜かせる

※相手の目的が悪戯や性的暴行なら怯えた様子を見せると喜ぶ=行動がエスカレートする危険があるので、振り返る際は毅然と。但し未遂の段階で攻撃的な態度で怒らせない。因縁をつける理由を与えない。
※振り返る目的は相手に気づいていること、警戒心のある相手だと思わせることです。

⑩遅くなると分かっている時は、ブランド物のバッグ等持たない、走れる服装・靴にする。
 →逃げ難い格好は狙われやすい。
 →ブランド物のバッグはひったくりの目印になりやすい。

ヒールを駅でスニーカー等に履き替える方もいるそうです。
またドレスコードとしていかにも狙われやすい装いが必要な場合、遅くなったらタクシーを使う、迎えに来てもらうと安心です。



■それでも襲われたら

相手が複数の場合、囲まれない内に・刺激しないようさり気なく、助けを求められる場所へ逃げ込みましょう。タクシーに乗って逃げるのが一番です。
相手が攻撃的な様子を見せている場合、コンビニ等へ逃げ込んでも店員さん1人では太刀打ちできません。そういった相手の動向・状況によっては即、警察へ通報、可能なら警察署へ逃げ込みましょう。

相手がひとりだとしても、振り返る・相手に追い抜かせて先を行かせるという行為をしたのに諦めない場合、その場で物色して選んだのではなく、何か理由や執着、個人的な感情等る、すぐ警察へ通報または逃げ込みましょう。
警察は事件にならないと動かないという面はありますが、警察へ相談して履歴を残しておくことは、本当に襲われた際、僅かでも警察が迅速に動く上で大切です。パトロールを増やしてくれる可能性もあります。
更には相手の危険度に合わせて自己防衛レベルを上げねばなりません。それこそ夜道はひとりで歩かない、警察やプロ、周囲の助けを借りる、自宅のセキュリティを見直し・強化する、または物理的に相手が把握できない場所へ逃げる等。

※但し自宅のセキュリティを強化しても道具を用いて力ずくで侵入しようと思えばできなくはない為、手段を選ばない相手、危険度の高い相手の場合は通用しない可能性有り

上手くやり過ごせた、撃退できた、逃げられた、としても、相手が逆恨みしたり、狙う理由が行きずりではなかった可能性もあります。逃げたとみせかけてまた後をつけ、家の場所を知られてしまうかもしれません。その日の帰宅及び暫くは特に後をつけられていないか充分に注意しましょう。

常に尾行に気をつけて




夜道の防犯 ①危険な場所

夜に遭った怖い体験談を紹介しましたので、今回は夜の防犯対策です。
 ※参考【いつもの道にひそむ危険】

昼間は至って平穏だけれど夜になると危険そうな場所・なぜ危険なのか、身近な所から洗い出しをしましょう。例えば【家の周囲】【通勤通学路】【よく行く場所】【駅・バス亭周辺】【駐車・駐輪場付近】など。


①家の前・玄関・階段・エレベーター
子供の頃「おうちに帰るまでが遠足です」と決まり文句がありましたが、「中に入って鍵をかけるまで」気を緩めないことが大人になっても重要です。

獲物を確実に狙えるのは、「必ず現れる場所」=自宅であり、一番気が緩むのも自宅です。
家に誰もおらず門扉を開けて敷地内に入ると、塀や生垣で外からは死角になります。玄関前で鍵を取り出す中、鍵を開けるという半ば無意識にできるルーティン中は背後・左右へ無警戒になりがちです。

集合住宅やテナントビル等で階段エレベーターを使用する際も要注意です。監視カメラ付きエレベーターでも顔を隠すことはできますし、途中で乗り込んでくる、到着フロアで待ち伏せている場合もあります。
階段は死角も多く、監視カメラは全部の階を網羅できないので、設置されていても出入口です。




②駅や高速道路の高架下・高架沿い

黄昏の似合う風景ですが…

高架下死角になり、不審者が待ち伏せしたり引きずりこみやすく電車や車の騒音で何かあっても気づかれにくい場所です。
また高架下が駐輪場や駐車場になっている所はフェンス等で遮られて見通しが悪く、狙われやすい場所です。

街灯があっても寂しげな場所は危険

高架沿いは片側が高架で塞がれるので、逃げ場もひとけ・ひとめも少なくなりがちです。同僚Aも高架沿いの道で襲われました。


③無人駅・バス亭

無人駅システム導入で改札は新品

全日無人駅・夜間無人駅でも諸手続きは便利になりましたが、友人Bのように電車が走り去った無人のホーム無人の改札、駅周辺にひとけのある場所も無く助けを求める当てがない!という事態もありえます。
タクシー乗り場があっても時間帯によってはタクシーがいない可能性も。

電車内は明るくひとも多かったのに、降りた途端…


④地下通路

ドラマで襲われるテッパンの場所

駅の地下ホームや線路の地下通路をひとりで通るリスクは説明不要ですね。


⑤駐車場・駐輪場
徒歩が一番狙われやすいとはいえ、車に乗る時降りた時・場合によっては車中も狙われます。車を利用時は徒歩の時より警戒心が薄れる傾向にあります。しかも車の乗降時が一番無防備であり、停車中の車は足かせになる場合もあり、車中は身動きが取れず逃げ場のない、しようと思えば荒っぽく侵入できる密室です。
 ※参考【車に乗ったら施錠してますか?】

特にひとけのない駐車場(公園、道の駅、パーキングエリア、高架下、地下・屋内・屋上等)は要注意です。誰もいないと思っても、駐車した車の影車内にひそんでいる場合があります。

徒歩で駐車場・駐輪場の前を通りすがる際も気をつけましょう。住宅街にある契約駐車場等でも隣家の建物、ブロック塀や生垣で遮られ、通行人には駐車場敷地内に不審者が待ち伏せていても見えません。

右側の白い車が停まっている駐車場は
通行人には不審者が隠れていても直前まで見えない。

このようにどうしても死角が多くなる駐車場・駐輪場は待ち伏せされやすい・引きずり込まれやすい・引きずり込まれた後も周囲に気づかれにくい場所です。

また駐車場・駐輪場の形状によりますが、出口が一か所の行き止まりだと追い詰められてしまうことも。


⑥空地・公園・林やしげみ・池・川・堤防、神社・学校・グランド等
上記どれも側を通る際にリスクがある場所です。夜間に敷地内へ入るのは、通り抜ければ近道だとしても更にリスクがあります。

叫んでも聞こえにくい
助けてくれるひとがいない
公園の外に通行人がいても見えない
+逃げ場が限られる
左は自転車置き場とグラウンド、右は空地
夜になると…

無人になりやすいエリアは広ければ広いほど、リスクが増します。また監視カメラが無い・あるいは少ないことが分かりやすい場所は危険です。
写真では雑草が刈られ、定期的に整備されているエリアだと分かりますが、暖かい季節になればあっという間にしげって死角も増えます。

例えば昼間は新居ばかりで綺麗な新興住宅エリア。宅地開発されたばかりで空地が続く区画を通らないと新築の建つ区画へたどり着けない、自宅の周囲に家が建っていない、なんてことがあります。
どんどん家が建てば、通行も夜間の在宅も心強い。ひとけ・ひとめは普段意識する以上に防犯上のポイントで、地域で自衛・防犯意識を持つことで安全レベルを上げられます。


⑦工事現場
常時存在する公園等の⑥と異なり、工事現場は期間限定である時突然現れます。

死角だらけ
工事予定地

がっちりフェンスで侵入できないようにしてあっても、搬入口はチェーンだけの場合もあり、引きずり込まれればフェンスや防音シート・機材等が死角になってしまいます。また、片側を塞がれるので逃げ場もひとけも減ります。
夜の工事現場を見ると「ひとつ屋根の下」の小梅を思い出してしまいます。ドラマとはいえ工事現場のあのシーンは痛ましい。


⑧空き物件

集合住宅は写真のように侵入禁止のフェンスで管理され、監視カメラは動作したままの場合もあります。しかし通行の際はフェンスが片側を塞ぎひとけ・ひとめが途絶えやすい区画となりえます。
また、一軒家は建物入口は封鎖できますが敷地全体となると難しい場合もありますし、盗まれたバイクが空き物件の集合住宅の敷地に隠して停めてあったことがあり、管理会社の目の届かないところで出入りできるようにされている場合もあります。


⑨擁壁・階段・フェンス沿いの道

昼間は車通りの多い道ですが夜はひっそり

擁壁階段フェンス沿いの道は死角を作るだけでなく、逃げ道を減らします。この道のようにガードレールもあるとなおさらです。


⑩その他「ひとめ・ひとけが途絶えやすい」「死角」「身を隠せる」「見えにくい・聞こえにくい」「暗い」「追い詰めやすい」など、犯人が狙いやすい場所
①~⑨に挙げた以外でもリスクはあります。曲がり角・へこんだ場所・出っ張った場所の裏、シェードのある場所、行き止まり、人がいないことが明らかな建物・その影、公衆トイレ(屋外屋内共)、路駐の車(車内に人がいる/車の物陰に隠れている)、大きな看板やオブジェ、自動販売機等、木立、音をかき消す噴水など。

ひったくりは近いエリアで頻発することもある犯罪です。
各警察のサイトや情報提供サービス(愛知の場合はアイチポリスやパトネットあいち等)があり、事件の頻発具合や発生した町名まで知ることができることもありますので、用心するのに役立ちます。
 ※過去記事参考【防犯は地域の犯罪情報を知るところから】



危険が想定される場所の洗い出し、なぜ危険なのか警戒ポイントが掴めたら、次は対策です。



いつもの道にひそむ危険

通勤・通学、お買い物、お散歩などで日々繰り返し通る見慣れた道、自分の町。酔っ払って記憶がないのに無事に帰宅できてしまうくらい身体が覚えている道。
しかし今日はそんな飽きるほど歩き、これからも歩かねばならない道や場所で実際に起きたお話を3つ。


■昼と夜では別の顔

私がまだ会社員だった頃。いつもギリギリ出勤の私と違って余裕をもって出勤する同僚Aさん(女性)が昼前に出勤してびっくり、さらに顔を見てびっくり。彼女の顔半分はガーゼに覆われ、包帯を巻いており、隙間から見える目の周囲は色が変わって痛々しい。
隣りの部署だったので本人から話しを聞くまで事情を知りませんでしたが、昨夜残業して帰宅途中にひったくりに遭ったとのことでした。

それほど遅い時間帯ではなかったものの帰宅ラッシュは過ぎていたせいか閑静な街の駅、高架下沿いの道を歩いていたのはAさんただひとり。
背後から2人乗りの原付バイクがやってきてAさんを硬い何かで殴りつけ、バッグを引っ張りました。彼女はバッグを抱えたまま転倒し、ひったくり犯が更に上から攻撃してバッグを奪おうとしたまさにその時、車がクラクションを鳴らしながらやってきたお陰で犯人達は逃走。Aさんはそのまま車の男性に助けられたとのこと。

男性が通りかからなければ、あるいは無視して通り過ぎていたら、Aさんは第二撃を受けて更に酷い怪我を負い、バッグも奪われていたでしょう。

現場は私も知っている駅ですが、高架下沿いの歩道はレンガ調で花壇と並木があって景観良く整備され、大きめの公園があってのどかです。

※イメージ用参考画像
実際の場所は左側の空き地と家の区画は公園

しかし夜はどうでしょうか。
豊かな緑は見通しを悪くしたり影を増やして暗い部分を作りますし、憩いの公園はひとけ・ひとめの無い空白エリアとなります。

同じ場所を撮影して昼夜を比べてみます。左に公園、右手前に駐車場、奥に学校のある通りです。
撮影時、公園はにぎやかで通りも通行人が多く、人が写らないよう撮るのに苦労したほど。

しかし夜になると、公園と駐車場・学校という無人の空白エリアが広がっており、通行する用事のある人も途絶えやすい条件が重なります。こういった場所は用心が必要です。
写真は公園の街灯を利用して撮影していますが、写真奥・公園の街灯が届かない校舎沿いの通りや、校舎と駐車場の間の通りは更に暗くなります。
まん防解除後の20時少し過ぎた頃でしたが、通行人は犬のお散歩でおひとりだけ。
ちなみにここの公園は街灯が大きくて敷地に対して数も多く、煌々としていました。左側にも短い間隔で低めの位置に街灯があり、防犯対策の意識が伺えます。

住宅街では家人が在宅中でも外の物音には気づきにくいのに、誰もいない空間や建物が続くエリアはそれこそ通行人以外の目撃者・救援者がいない為、ひとりでいると狙われる危険があるということです。
特に原付バイクによるひったくりは不審がられることなくヘルメットで顔を隠すことができるので、後はナンバーを折り曲げてしまえば済む為、街灯があって明るめな道でも安心はできません。

とても身近な住宅街にはのどかゆえの、繁華街とはまた別の危険な面があるのです。


■降りた先は無人駅

私の友人B(女性)は独り暮らし。とにかくお酒が大好き!お酒が強いBはその夜も仕事帰りに終電間際まで飲んで電車に飛び乗りました。地元の駅に着いた時、降りたのは2人。Bと男性です。
その男性が話しかけてきました。道を尋ねる感じから入って結局は家を尋ねられ、断ってもしつこい。べったりくっついてきて、しまいには手首を掴まれ、怖くて酔いが覚めたそうです。しかし電車も行ってしまって改札は無人!周囲にコンビニ等もありません。

このまま振り払って改札を出ても、深夜寝静まった家々ばかりの夜道。後を着けられて家がバレるのも怖い。取り敢えず「迎えが来る」と嘘をついたものの、「迎えが来るまで一緒にいる」と粘られ、どうにか振り払ってトイレへ避難。
しかしトイレは一度入れば行き止まりです。深夜に連絡して駆けつけられる知人は・・・男性が一番安心ですが彼氏とは別れてしまった!(苦笑)ので、やむなく迷惑をかける覚悟でグループLINEへSOSメッセージを送信!
グループの中で夜更かしなのはBと私だけです。なのにスマホを放置しがちな私が気づいたのは受信から約10分後。すぐ気づいたのは普段は早寝の友人C。既にCが駆けつけることになっていたので、万が一のことを考え、Bは外の気配を警戒しつつ私とLINEでやり取り。もし男性が中まで入ってくる気配があったら即通報のかまえです。
結局BはCの車で無事帰宅できました。しかし、トイレまで侵入されていたらと想像すると怖いですよね。そしてグループの誰からも応答がなかったとしたら・・・

「無人駅なんてあまり無いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、繁華街の駅まで10分弱の所でも無人駅はあります。
さらに昼間は有人でも夜間の決まった時刻を過ぎると無人になる駅があります。たまたま帰りが遅くなった時に初めてそのことに気づく場合も。


■助けを求めて交番へ!でも無人!!

これは家族が体験したことです。夜、徒歩で帰宅中に見知らぬ男性に追いかけられ、ダッシュで近くの交番へ駆け込んだものの、誰もおらず(この場合、内線をかけると巡回中の警察官または警察署から動ける警察官が来る)内線をかける間もなく男性に追いつかれて更にダッシュ!して逃げねばならなかったということがありました。

電気が灯っていても人がいない場合が…

この件以降、私は通りすがりに交番を確認するようになったのですが、住宅街の交番は巡回等で忙しい?警察官不足?なのか、巡回や出動中でも必ず1名駐在しているとは限らない模様。
上飯田店のはす向かいにある交番のように、よほどのことがない限り誰かいる交番もあります。ここはよく立番している姿も見かけるので、やはり安心感が違う。
駅前や繁華街の交番も大抵誰かいます。但し対応すべきトラブルの件数は多く、いつも忙しそうです。

いざという時の為に行動範囲内の最寄り交番について、把握しておいた方がよいでしょう。
それぞれの交番の体制があり、タイミングによっては不在があり得ます。常に警察官がひとりでもいてくれた方が安心ですが出動もあるし町の防犯上、巡回も求められます。大抵誰かいる交番でも大きな事件が起これば総出で不在にもなることもあり得ます。
「交番に駆け込めば助かる」「日頃から街を回って守ってくれている」2つのニーズに応えねばならない警察は大変です。すべてをカバーはしきれないでしょう。
今は殆どの方がスマホを持ち、塾や部活で帰りが遅くなる子供にスマホを持たせる家庭も多いので、位置情報さえONにして110番にかければ警察は所在を把握してかけつけてくれます。
それでも念の為、交番の場所とその交番がどんな体制なのか確認+αで離れていても警察署の場所をしっかり把握しておいた方が良いと思います。スマホの充電が切れた、スマホの入ったバッグを奪われた等、通報できない事態もありえます。

危険はとても身近に、普段通る道、最寄り駅や家の近くであなたをつけ狙っています。日頃から身を守る為の防犯意識を持ち、身近な場所から防犯対策の目を向けましょう。



車に乗ったら施錠していますか?

車に乗ったら施錠していますか?→「走り始めたら勝手にロックがかかるよね」
自動車が走り出すと自動でドアがロックされる、車速連動ドアロック機能。降車の際も車から離れるだけで自動施錠する機能もあります。
あちこちでオートロック機能が増えた昨今。勝手に施錠されることに私達は慣れちゃいましたよね。

しかし!できれば!車に乗ったら即・自分でロックする習慣をつけて頂きたいと存じます。
ということで、私の友人に起きた出来事を紹介します。


■安心感が仇に

それは数年前の夜。友人A(女性)から電話がかかってきて、かなり怯えていました。
Aは車通勤。仕事を終え、コンビニに寄ったそうです。夜といってもそれほど遅い時刻ではなく、コンビニには他に人もいました。
夜のコンビニって煌々として人の気配もあるし、安心感がありますよね。彼女もそうだったのかも。

Aが買い物を済ませて車に乗り込むと、突然助手席に見知らぬ年配の男性が乗り込んできたそうです。
車ってドアを閉めれば外界と遮断されますし、居住性があるので自分の空間という安心感がありませんか?そこに他人がずかずか入ってくるとは普通思いません。
想定外のことにギョッとした彼女に対し、男性は腕を掴みました。

ナイフ等で脅されたら言いなりになるしかない状況です。相手が素手だったのでまだ運が良かった。
男性の要求は行きたい所があるから乗せてとのこと。しかし行き先はごちゃごちゃ不明瞭。Aは表面上冷静を装って男性に車から降りるよう説得を試みました。
その間、当然ながら外からの助けはありません。

なぜか?他のお客さんが他人に無関心で冷淡、というわけではないでしょう。ガラス張りであっても、外から見て分からないのです。車内で何が起きているのか。彼女が怯え、大ピンチ!なことが。
車の前を通り過ぎた人がガラス越しに彼女の表情を見て、やや不審に思ったとしても「彼氏または親と揉めているのかも?」事情が判明しないのに、常識のある人・プライバシーを尊重する人は他人の車に近づいたり覗き込んだりはしません。

「キャーッ、助けて!!」と悲鳴を上げれば、もしかしたら気づく方がいたかもしれませんが、Aは怖くて自分と相手を落ち着かせ、語尾を震わせないよう低く抑えた声しか出なかったそうです。

男性はかなり粘ったものの説得に応じたのか諦めたのか、それ以上何もせず車から降りたそうです。

強引なヒッチハイク?しかし男性の要求通りに車を走らせたら最後、車内は完全な密室です。コンビニの前だから暴行や窃盗目的の言動を見せなかっただけ、かもしれません。

Aは運が良かった。そして隙があった。『コンビニの敷地内だという安心感』『車内という閉鎖空間への安心感』それとは真逆の『車はガラス張りだからひと目があるという安心感』
確かに相手は狙い澄まして絶妙なタイミングで車に近づきドアを開けたのかもしれません。それでも素早く乗り込んで即ドアをロック、という行動はしなかった。
車内の狭さもあって、まず荷物を助手席や後部座席へ置こうとする方が大半ではないでしょうか。私もそうです。もっと呑気だと姿勢を直したりシートベルトをする等の発車準備が整ってからロックする方もいるのでは?私のことですけど。
場所的にシートベルトのついでにロックしちゃうんですよね。彼女の件があって私も改めました。が、最近また忘れがち…車に乗り込んだら即ロック!!



■車のドアを開ける・乗り込んでくる事案

駐車場及び車道で停車中の車に見知らぬ人物がドアを開ける・乗り込んでくる事案は意外とあります。

①助手席に乗り込んでくる
②後部座席に乗り込んでくる
③ドアを開けようとする、内側からのロックを阻止する
④ドアや窓を叩いて開けるよう強要する
⑤複数人で車を囲み、乗せるよう要求
⑥運転席に乗り込んでくる

助手席も怖いですが、後部座席は背後を取られる恐怖にホラー的恐怖も加味されて本当に心臓に悪い。
乗り込んでこなくてもドアを開けられてしまえばもうロックできません。
ドアを開けようとして施錠済だった為、しつこくガチャガチャされるのも怖い。

これらの行為はヒッチハイク、悪戯・嫌がらせ、暴行や窃盗目的等が考えられます。悪戯や嫌がらせといった事件にまで至らない事案はニュースにならない為、周知され難いかもしれません。

ひとりだと助手席にバッグや荷物を置くことが多いと思います。ふらっと車両の横を通るフリで近づいてドアを開け、バッグをひったくることも可能です。バッグを取り戻そうにもこちらは運転席にいて手を伸ばすくらいしかできないし、急いで車から降りている間に相手は走り去っています。

乗り込まれても乗り込まれなくても、こちらは心理的に運転席から降りる・車から離れることに抵抗があります。物理的にも一度乗ってしまえば身動きが不自由で、車を利用している時を狙われるのは意外と対応が制限されてしまいます。

⑤⑥は暴行や窃盗が目的の可能性が高く手口も乱暴になる傾向があり、大変危険です。よくタクシーが狙われますが、乗用車も充分に注意すべきです。ひとけも車通りもない暗い道で前後挟まれたりかぶせられたりした事件は過去にも発生しています。


■そもそも車内は安全か?

ロックさえすれば、車内は安全なのでしょうか?

乗車中に狙われた事件を見ると、むしろ車内で身を守ることは難しい気がします。
ガラスは割ろうと思えば割られますし、狭い車内では抵抗もほぼできず、逃げ場はありません。完全な走行中以外、車は車内は安全とは言えません。走行中さえ、車で幅寄せされたり、前を遮られて停車を強いられれば終わりでしょう。

「マッドマックスみたいな世界に住んでないから心配しすぎでは?」
まぁ、確かにそうですが、車両が狙われる事件がまったくないわけではありません。乗車中を狙ってくる相手の危険度、手口や目的が暴力的にになりやすい点が心配なのです。

最低限の防御であるドアロックをおろそかにしてはいけないということ。むしろそれしか自動車には防御すべき機能が無いということです。


■車中泊のリスク

ひとけのない公園や道の駅の駐車場、がらんとしている方が落ち着きますか?それとも誰かがいた方が安心ですか?

誰もいない場所でひとりはリスクが高まります。勿論、近くにやってきた誰かが犯人の可能性もありますので、他の自動車がいれば安全とはいきません。
深夜だからといって、ひとけというか車っけ?がまったく無いサービスエリアなんて少ないと思いますが、そんなサービスエリアでも覗きや暴行事件があったりします。ついでにキャンプブームですがテント泊でもリスクはあります。

ソロキャンや女性だけのキャンプ・車中泊は狙われやすいですが、男性も一緒だからといって安心とは限りません。逆にカップルが狙われることも。
上記の通り車中は身動きが制限されますし、テントも外から攻撃する側の方が優位です。

女性の方が腕力差や性的暴行や嫌がらせ目的で狙われる率が残念ながら多いことは事実です。しかし男性が性的被害に遭うことはありますし、金銭目的や嫌がらせが目的である可能性もある為、性別に関係なく用心するに越したことはありません。



窃盗被害に遭いやすい人

■窃盗被害(空き巣・居空き・忍び込み・ひったくり・置き引き等)に遭いやすい人

  • 無防備な人
  • 弱そうな人
  • お年寄り
  • 女性
  • 規則正しい生活をしている
  • 金品を持っていそうな人

■決まり文句の「ウチは盗られるものなぁんも無いで」

普段そんなふうに言っていると、「謙虚な人」ではなく「無防備な人」と泥棒に判断される可能性があります。あるいは「謙遜しているだけで、実は貯め込んでいるのでは?」と。
生きていく上で必要な物は意外とお金になります。「なぁんも無い」家にある慎ましやかな暮らしの必需品を泥棒は何でも持ち去ります。その中には、当面の生活資金すら含まれるでしょう。
何より、万が一泥棒と遭遇してしまったら?
犯罪を犯す側の方が命懸けです。通報されることを恐れ、できるだけ遠くへ逃げる時間を稼ぐ為、殴られ、拘束されるかもしれません。縛られて口を塞がれた状態で助けも呼べず、発見されるまで何時間、何日耐えることになるでしょう?

逆に、ニュースになった事件で、大金を持っていることを言って回って、泥棒に入られてしまうこともあります。
懐具合を他人に教える言動は、謙虚であれ自慢であれやめておくことが無難です。

■誘っている人

本人にそんな気はなくとも、鞄の中身が見えていると誘っているみたいに見えてしまいます。ズボンからはみ出た財布も同じく。
わざわざ窃盗犯のチャレンジ精神に火を点ける必要はありません。面倒でもきちんと鞄を閉じ、ズボン等の後ろポケットに入れるサイフや鍵がはみ出ないように、またはストラップを付ける等、気をつけましょう。
特に鞄はデザインとして中身が覗けたり、透けたりしてしまう物もあります。その場合はバッグの内側でお財布や鍵、身元につながる物等の所在が分からない工夫をする、バッグをできるだけ体に引き付けて視界の範囲に持つようにしましょう。
そして金融機関へ行く際等は別のバッグが望ましいでしょう。

■犯罪者は弱者を狙う

許せないことですが、これが現実です。
力の弱いご老人や女性からバッグをひったくる方が成功率が高い、追いかけられても逃げきれる。盗みに入った先で住人と遭遇した際、ご老人や女性が相手なら制圧して逃げ出せる確率も高くなるわけです。

「自分は弱くない!」「武術経験ある!」と腕っぷしに自信のある方もいるかもしれませんが、あくまで犯罪者の主観で弱く見えるか否かになります。犯罪者の経験値や装備・人数によってターゲットの範囲も変わるでしょう。

■銀行・郵便局・ATM帰りは要注意

窃盗犯は狙いやすい人や金品を持っていそうな人を狙います。
服装や装飾品、鞄等の持ち物で判断する方法もありますが、最も簡単確実な方法は、通帳やキャッシュカード・現金を持った人が出入りする場所、銀行や郵便局・コンビニを含むATMを見張ることです。
振り込まれた年金を下ろすご老人、売上を預ける店員さん、会社の運転資金をやり繰りする経理、明らかにまとまったお金を出し入れした方等、獲物は選び放題。
金融機関への往復時はバッグの種類や持ち方、移動手段や道選び等にも注意を払った方がよいでしょう。

スマホはお財布や通帳を入れたバッグとは別にする、あるいは片手に持つと良いでしょう。バッグに入れてまとめて奪われては、すぐに通報できませんし、スマホを片手に持っていれば犯人を撮影できるかもしれません。
ただし、歩きスマホ等をして注意力散漫では、逆に狙われる可能性があります。そもそもスマホはスリのターゲットになりやすく、更には海外だと歩きスマホはスマホ自体を奪うひったくりも多いそうです。
対策として、ストラップで首から下げて内ポケットに入れる、手首や指に引っ掛けて持つ等すれば、ひったくり及び落とし物防止にもなります。

■規則正しい生活は推奨されるべきですが…

獲物の周辺環境から行動までを下見する泥棒にとって、毎日規則正しい行動を取る人ほど、安全に盗み出すタイミングを知ることができます。
よって生活スタイルに合わせて可能な対策が必要になります。1日の殆どを留守にする場合は物理的な防犯対策が主となり、家にいる時間帯を活用できるならば、過去記事に書きましたが家の前を掃除する時間帯をズラしてみる等のひと手間も有用です。

■ひと気のない夜道は誰でも危険

女性やご老人が狙われやすいとはいえ、昨今働き盛りの男性でも狙われることがあります。
夜ひと気のない道を帰宅中であったり、酔っていた等の狙われる要素もありますが、男性がターゲットの場合、犯人はまず相手を複数人で囲んだり凶器で殴打する等、制圧ありきで金品を奪う、より暴力的な傾向にある為、危険です。

金融機関の往復時と同じく、夜道を歩く際は歩きスマホをするのではなく、片手にスマホを持って備えておくと良いでしょう。


そのエリアで発生しやすい犯罪、最近横行している犯罪、というのがあります。特に侵入盗やひったくりの類は頻発することのある犯罪です。
各警察のサイトや情報提供サービス(愛知の場合はアイチポリスやパトネットあいち等)があり、事件の頻発具合や発生した町名まで知ることができることもありますので、用心するのに役立ちます。
 ※過去記事参考【防犯は地域の犯罪情報を知るところから】




次回予定→「窃盗被害に遭いやすい家」

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