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防犯コラムColumn

「NEWS」のアーカイブ

【NEWS】工事現場は狙われる


窃盗犯に狙われるのは住宅や店舗・事務所だけではありません。

【愛知県豊橋市で資材・工具窃盗多発】
3月13日、豊橋市神野新田町地内の工事現場から鉄板が盗まれる被害が発生しました。
豊橋市内では、本年2月から3月にかけて、工事現場等から資材工具等が盗まれる被害が多発しています。 ※パトネットあいち

昨年も愛知・岐阜・静岡のホームセンターや工事現場で高圧洗浄機発電機等、19件の事件で160点が盗まれました。

【新築工事で計110点窃盗】
こちらは沖縄県のニュースで、新築現場からインパクトドライバー等の工具類が110点、被害に遭ったそうです。


一般的な感覚では作業中は勿論、作業時間外でも工事現場はシロウトが立ち入るのは危険なイメージがあるので近づかないと思います。子供達にもそう教えますしね。
金属資材が積んであったり硬質な金属をカットできる電動工具や高熱を発する機器があったり、梁や針金が出っ張った状態、穴が開いていて足場が悪かったり…と内部の危険もありますが、過去記事で夜道の危険ポイントとして工事現場を挙げたように、工事現場はフェンス防塵防音シートに覆われており、一旦中へ入ってし引きずり込まれれば周囲に気づいてもらい難くなります
 ※参考【夜道の防犯 ①危険な場所】

窃盗事件でもフェンスや防塵防音シートに遮られていることで窃盗の犯行現場が目撃され難くく明かりや物音がしても中で何をしているか分からない為、盗みやすい環境となります。
しかも工事現場にある工具や精密機器は専門性の高さから高額で、最近の現場ではモバイルPCやタブレットも多用されることから金目のモノが多いのです。
さらには昨今の情勢による資材不足と価格高騰で、窃盗犯の目には工事現場は宝の山に映るのでしょう。



■狙われやすい物

①工事現場で必ず必要な道具や備品。
②重くて運びにくいから大丈夫、と放置・対策していない物。
③特殊性・精密性・高額・業界で高評価メーカー品・新品の工具や精密機器・備品。
④資材(不足している、高騰している)。
⑤車両や重機。
⑥仮設事務所や簡易資材庫の中身

「こんなの一部の人間(同業者)しか使わないでしょ」「こんな重い物運べないだろう」と思う物が狙われます。
工事現場を狙う窃盗犯はそれなりの準備と下調べをしてきます。場合によっては工事現場を知っている者が関わっている場合があります。
盗品を売りさばくルートを確保しているわけですから、売れ筋の工具や資材にも詳しく、現場でどんな管理をしているか、業界や職人さん達の習慣等にも詳しい場合があります。

夜間等に重い重機や車両で塞いでおけば侵入されないと思われるかもしれませんが、車両や重機が盗まれる可能性もあります。
さらには車両に資材や工具を積んだ状態のまま放置すると、まるごと盗まれてしまうことも。

現場へ機器を運んできた状態で
明日も使うからと放置するのは危険

車両窃盗は大胆かつスピーディな手口で行われます。ハッキングもあればレッカーという力技も。
 ※参考【自動車窃盗もハッキングの時代】


仮設事務所にはあくまで仮設の為、セキュリティを上げるには難しい面があります。そこへ精密機器やモバイルPC・タブレット等を置いておくのはリスクがあります。
簡易資材庫は資材を現場にそのまま積んでおくよりマシとはいえ、あくまで簡易の為、錠前や南京錠を使っている場合はリスクがあります。



■対策

①出退勤・施錠の確認と管理、鍵の管理を徹底する。
大きい現場ほど施錠や管理しなければならない出入口や工具・資材があり、非常に多くの業者が出入りする為、すべてを管理・把握するのは難しい面がある模様。
むしろ工事を円滑に進める為、複数人や別の業者もに合鍵を渡したり、それを回しあって使うこともあるでしょう。
当店にもたくさんの南京錠をお求め頂いたり、たくさんの合鍵を依頼してくださる業者さんがいらっしゃいます。
工事現場Aが完了したら、次のBでも南京錠や仮設事務所・資材庫を使います。その際にまた必要数を数えて足りなければ追加で合鍵…どんどん複製が増え、様々な人に合鍵が渡され…当然ですがその間に紛失も起こります。合鍵を渡された人が更にそこから合鍵を作ることも有り得ます。
鍵の使用と使用者を管理することはセキュリティ上重要であり、解錠施錠の責任と日々の管理、鍵の管理を使用と保管、使用後の返却回収までしっかり行うことが大切です。紛失があった場合、錠前または南京錠の交換が安全です。

②現場に機器や工具類を置きっぱなしにしない。
窃盗犯はもし誰かに見られても不審がられない格好(作業服等)をしているでしょう。そんな窃盗犯がトラックや電動キャリー持参でやって来て工具や資材を運び出していても、通行人には本物の業者さんとの見分けはつきません。
目撃され難さ、見分けのつかなさも加わり、発電機やコンプレッサー等の重量があって運び出しにくく、運搬に手間や時間、道具を使う物でさえ、有用で高価な物は盗まれてしまう可能性があります。

「精密機器や高額な工具ではないから~」と、現場に工具を置きっぱなしにしておくと、工具自体を盗まれるリスクと、その工具を使ってせっかく施錠してある事務所や保管庫等、破錠されて中身を盗まれる率が上がります。例えドライバー1本であっても放置しないようにしましょう。

③資材や工具の管理・保管をしっかり行う。
整理整頓がされていないとひとめで分かる現場は、管理やルールが杜撰だと判断され、狙われやすくなります。
またちょっとした紛失が起きても気づき難い、気づいてもなあなあで済む現場では作業者の気も緩みやすく、大切な物の紛失や情報漏洩につながったり、罪悪感のハードルが低くなって下心を誘発する可能性も出てきます。

整理整頓して管理・保管する上で、出入口やフェンスの隙間から覗いて分かる場所に物を置かないことも重要です。通りすがりや下見の段階で窃盗犯の心をくすぐることになります。見えなければ中まで入って下見をしなければいけませんし(リスク上昇)、慎重になります。
置いておかねばならない物があれば見えない場所に置く、カバーをかける、そして防犯対策を施しましょう。


④防犯対策を施す。
【防犯カメラ】
設置することで、窃盗犯が下見の段階で「防犯対策をしている現場だからやめよう」と思わせる抑止効果が期待できます。
防犯カメラに気づかず侵入・防犯カメラがあっても侵入する犯人もいますが、証拠として警察へ提出できます。

【防犯センサー】
防犯カメラとセットでセンサーを設置し、タブレットやスマホで遠隔監視を行えば、抑止のみならず侵入者へ対応ができます。

防犯カメラ・センサーで監視していざという時は現場へ急行!となりますが、シロウトで特に少人数では危険です。警察へ即通報しましょう。
自分達でカメラ等の設置をするのも警備会社や保険会社等のサービス(カメラとセンサーの設置、警備員の出動等色々あります)を活用するのもひとつの手です。

【GPSトラッカー等を付ける】
大切な機器や資材に発信機を付け、万が一盗まれた際に追尾できるようにしておく。
小型・薄型の発信機もあるので設置したい物に合わせて、気づかれないように設置します。

【工具や資材に会社名や印を付ける】
工具の場合、会社名等を簡単には消えないように記入、剥がしにくいステッカーを貼る、刻印を入れる。
資材にも落ちにくいペイント等で会社名や印を付ける。
これにより、足のつきやすい物を消す手間、汚れや傷によって価値が下がることを嫌がる窃盗犯の場合には抑止力になります。

簡易資材庫でもリスクがあると上に書きましたが、防犯対策の基本は「盗むの面倒だからやめよう」と思わせることがポイントなので、合わせ技は効果があります。
防犯カメラはあるし施錠された上に南京錠も付いてる(ツーロック)の簡易資材庫場を見れば窃盗犯は警戒します。鍵を壊して資材庫を開けたら資材にはペイントや社名が付いてる…イヤになりますよね、窃盗犯側からすれば。他にもこまごまと窃盗犯が嫌がる手間取る対策をしておく、さらに発信機が付いていたり、誰かが駆けつけてきたら…その会社が担当する現場は避けたがるでしょう。


※南京錠の用途に注意
南京錠は便利ですが、工具で切断されやすいのでそれを踏まえてご利用ください。
『錠前のある扉等に対し、ツーロックにする為の補助錠』等、セキュリティの追加・補強には役立ちますが、南京錠だけでは切断される可能性を考慮の上、用途や箇所(補助錠として、切断されても被害が少ない、立ち入制限したいだけ等)を判断してください。


職人さん同士の「それ、マキ〇の(型式)じゃん!いいなぁ」「これ、何がスゴかと言うと…以下専門分野トーク~」なんてほのぼのしい会話を聞いたことがあります。
改良したハイエースにそんな大事な工具や資材諸々を積んで、あっちこっちの現場で活躍。
なのにその業務用バン、ドアの開けっ放しや無施錠を意外と目にします。

もし手に馴染んだお気に入りの工具を、あるいは買ったばかりの最新型を盗まれたらショックですよね。
汎用性の高いバンも非常に便利で人気が高く、特にハイエースは過去には長いこと高級車を押しのけて盗難被害ナンバー1、近年でもレクサス等に混じって上位に入っています。
是非、日頃からの用心と対策を。




【NEWS】強盗が鍵を開けさせる方法


しっかり施錠してある家の鍵や扉を壊す…という手段を取らずに、中へ入って金目の物を奪う手段があります。

【朝にピンポン!ドアを開けたら強盗3人組】
朝7時半頃にインターホンが鳴り、75歳女性が玄関のドアを開けると3人組から刃物のような物を突きつけられた上に縛られ、現金3000万円の入った金庫2つを奪われるという強盗事件が起こりました。

朝早くにやってくるなんて警察か親しい人間、しかも切迫した用事?と思ってしまいそう。私だったら寝ぼけて頭が回らず、けれど明るくなった時間帯なので隙だらけでしょう。大抵はどのお宅も朝は出かける準備や家事諸々で忙しく、早く対応を済ませようとするかもしれません。
そんなふうに寝ぼけて&急いで容易に扉を開けてしまいがちな時間帯を狙われたのか。

もしくは入念な下見を重ね、被害者の日課に合わせたのかもしれません。例えば決まった曜日・時間帯に友人やデイサービスのお迎え、ヘルパーさんが訪ねてくる等、被害者がいつもの訪問者だと思い込んで無防備に開けることを見越したのか。

しかし「寝ぼけて相手を疑わなかった」「うっかり知人と思い込んで確認せず開けてしまった」犯罪者がこちらのコンディションや都合を配慮するわけがなく、むしろソコを狙ってくるのですから、どんな理由にせよ命取りです。押し入り強盗は本当に危険です。

今回の被害総額は金庫の3000万円。犯人側はたまたま狙い易い家だと思ってやって来たのか、現金の存在を知っていたから来たのか、で防犯の見直し部分が出てくるでしょう。
今回は持って逃げられる金庫でしたが、押し入り強盗は持ち運べない金庫なら凶器や暴力で脅して開けさせたでしょう。


今回のニュースのように、家主の不在時にこっそり侵入するのではなく敢えて家主のいる時間帯を狙ってやって来ます。

侵入の手口としては、
①相手の心理を利用してうっかり無防備に開けさせる。
 ※油断したり冷静さを欠く訪問理由・時間帯・何者かを装う等。
 ※トイレ貸してと言って相手の良心に付け込み、強盗に及んだ事件もあり。

②インターフォン越しだけの対応では済まさない何かしらの口実で扉を開けての直接対応を求め、家主自らにセキュリティを無効化させる。この場合、何者かを装って訪問する。
 ※過去記事【空き巣・強盗と特殊詐欺が合体

肩書や姿だけ見て
開けてしまうのは危険

③無締りの時間帯を調べて侵入する。
無施錠にしてしまう時間帯の例…ゴミ出し、ポストから新聞・郵便物を受け取る、ヘルパーさんの訪問、通勤通学。

※足腰が弱っている為ヘルパーさんの訪問前に少しの時間だから、と『無締りのまま出勤して親を任せる』『玄関前を通る際に解錠してヘルパーさん来訪を待つご本人』が意外といらっしゃいます。
その家がいつ無締りかヘルパーさんしか知らないと思っているでしょうが、意外と知られています。ヘルパーさんが雑談で誰かに言う、あるいはお迎えが交代すればスタッフ間で情報共有されて知る人が増えればリスクも増えます。

※通学・通勤で各々が家を出る時間が数分~数十分差だから…と鍵をかけずに出かける。

朝はルーティンで動く人間が多い時間帯です。毎朝通る近所の人間は私のように「鍵を開けたままにしている」「鍵を締めずに出かけた」家主の行為を目撃して気づく場合があります。通行人が気づくということは、侵入盗は必ず下見をするのでバレます。

④訪問を装わず、音やトラブルで家主を外へおびき出す。
敷地内・家のすぐ外で異音を立てたり、ガスや水道の元栓を締めて確認に出てきたところを襲う手口もあります。
 ※過去記事【装った手口の次は装わない】

空き巣居空き忍込みと呼ばれる侵入盗と押し入り強盗の違いは、被害金額が同じだとしても強盗の方が何倍も危険でありトラウマも強く残ることです。
空き巣・居空き・忍込みと遭遇した際には危険ですが、犯人の心理的にはできるだけバレずに盗んで逃走したい犯人の手口です。その為、逃げる為に暴力を行使します。
押し入り強盗は最初から凶器等で脅し、声も聞かれ風体もさらすリスクを冒して犯行に及ぶ手口です。自身の安全と逃走時間を稼ぐ為に被害者を縛り、金庫や口座の暗証番号を聞き出すのに脅迫や暴力を加えてくるおそれがあります。
殴られなくても縛られて口を塞がれた状態で放置され、外部に助けを求められず脱水症状、季節によっては熱中症や肺炎、持病のある方は薬が飲めずに危険な状態に陥ることもありえます。

強盗は被害者を助けの呼べない状態にして
逃走時間を確保します

また、強盗にまで及ばないものの2人組でやって来てひとりが家主と対応している間にもうひとりが庭や裏口から侵入して盗む、気づかれたら挟み撃ちにして強盗に豹変!という手口もあります。
インターフォン越しで対応で対応し、身元や訪問理由の確認が取れるまで敷地に入れない・ドアを開けないようにしましょう。

実際に警察官や役所の役員、銀行員、クレジットカード会社社員、インフラ系の点検員等に変装・偽バッジや手帳、名刺等を作成して出没しています。相手の差出した情報ではなく自分で調べた連絡先に確認が必要です。
 ※参考【特殊詐欺対策③変装は見破れる?】 【特殊詐欺対策③続・変装は見破れる?】



【NEWS】換気窓は狙われる!

換気窓は小型だったり開く幅が狭いから大丈夫!と思っていませんか?侵入盗にとって換気窓は狙いやすい窓です。

【換気窓30cmの隙間から侵入】
事件のあった店舗の換気窓用は外開き窓(滑り出し窓)で幅30cm。防犯カメラが設置されており、侵入盗の生々しい手口を知れ渡らせることができる映像有りのニュースです。

外開き窓(滑り出し窓)

しかも!!今回は30cmですが『18cmの隙間があれば侵入されると思え』が、私が鍵屋になる際に学んだ防犯知識です。割り箸の長さがだいたい19~20mですので、どんな小型の換気窓でも侵入される想定で対策が必要ということ。

割り箸の長さ

今回の事件、店舗側が締め忘れた?のか普段から開けたままなのか、どちらにせよこのご時世、特にコロナ対策を求められる店舗や事務所は換気の為に年中どこかしら窓を開けていることでしょう。侵入盗にとっては格好の獲物です。

換気窓といえばルーバー窓(ジャロジー窓)が水回りや空気のこもりやすい場所に用いられることがあります。
換気に便利で外観を損なわずに外からの視線を遮ることのできる窓ですが、防犯性能が非常に低い上に防犯対策し難い窓の為、要注意です。

ルーバー窓(ジャロジー窓)

仕事で夜遅くに帰宅してお風呂に入った後、換気の為に開けたまま就寝してしまう…あると思います。が!侵入盗に狙われる危険があります。


そもそも窓全般、誰でも開けられる簡易錠しかついていない場合が多く、防犯性能は無きに等しいのです。
映像で車から出てきた犯人は黒い棒状の物を手にしており、もし窓を閉めていたとしても容易に短時間で開けられてしまったでしょう。詳しくはコチラ…
 【窃盗に遭いやすい家 其の弐】 ※簡易錠1ロックだけでは無締りとほぼ同じ

暗証番号を知っているか鍵を持っている人だけが開けられる錠でなければ、防犯性能はありません。なのに窓には誰でも手を伸ばせば開けられる簡易錠しか付いていない家が殆ど。

レバーに手が届けば
誰でも開けられる簡易錠

しかもはめ込まれているのは割ることが可能なガラスのみ!
窓は建物の中で最も守りの脆弱な部分です。

「ガラスを割ったら音で周囲に気づかれそうだし、侵入盗は割るのを避けたがるのでは?」と思うかもしれませんが、こじ破りという方法ならその辺の道具であまり音を立てず指や手が通る数cm分だけの穴を開けることができてしまいます。

クレセント錠のレバー付近
指が通る数cmの穴で窓は開く

写真のようにクレセント錠のレバー付近に指が通る2cm程度の穴で窓は開けられてしまいます。
クレセント錠の色が違う部分は簡易ロックで、上にスライドさせておけばレバーをロックできますが、これも後数cm穴を広げれば開けられてしまいます。
手慣れた侵入盗ならこじ破りは2~5秒で事足りますし、ベランダならしゃがめば外から見えませんので焦って侵入する必要もありません。

さらには前述したルーバー窓(ジャロジー窓)の場合、こじ破る必要さえありません
ルーバー窓のメリットとしてガラスやアクリルの複数枚でできており、好きな角度に変えられ、交換も可能。
しかし外からでも角度を変えられるので覗いたり指等も入れやすく、ガラスやアクリルの板は取り外しが容易で侵入を許してしまいます。
この仕様の為、お手軽に対策できる補助錠や、窓強化になる防犯ガラスや防犯フィルムによる対策は不可能です。


大半の侵入盗にとって、とにかく!!窓!!な理由をお分かり頂けたでしょうか?過去のNEWS記事の通り、最上階ベランダ窓だろうが、1階の幅狭な換気窓だろうが、対策されていない窓へ近づくことさえできれば侵入はほぼ成功!だからこそ、窓の防犯を推奨しております。
【窓こそ守ろう!お手軽編】 ※比較的安価且つ工事無し!外開き窓用も有り
【窓こそ守ろう!ガッツリ編】 ※要工事で防衛力強し!

※王道の対策はできないルーバー窓ですが、「まもルーバー」「インナーフェンス」といった防犯内格子なら外観を損なうことなく対策できるのでオススメです。

ちなみにガラスが貫通に耐えられる時間は、普通のガラスで2秒、写真のような網入りガラスは5秒(防災時の飛散を防ぐ為の網なので侵入盗からすればガラス飛散による音がしにくく破片が飛び散りにくいので好物です)、強化ガラスは30秒、防犯フィルムや防犯ガラスはグレードによりますが3分以上と言われています。


侵入盗は時間がかかるほど諦める率が上がるので、「窓に対策してある!」と気づかせること、途中で諦めさせることが重要になります。
冬に忍び込むのはサンタさんだけではありません。年末年始は泥棒にとって書き入れ時。長期不在前に防犯対策しておきたい!という方は是非窓回りもご確認ください。


内開き窓、外開き窓、ルーバー窓、賃貸(ビス穴を開けられない窓)、防犯センサー、窓そのものの防御力強化等々、対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けております。
【お問い合わせ方法・各種】



【NEWS】カギを無くしたという嘘

マンションの危険について連載しましたが「まさに!こういう点が危ない!」というニュースが起きました。
【カギ無くしたと他住人にオートロック開けさせる】
北海道札幌市で深夜1時近く、元交際相手の男性の住む集合住宅へ侵入する為に住人を装って他住人に「カギを無くしたから開けてほしい」とインターフォンで伝え、オートロックを解除してもらった女性の事件です。
おそらく非常に寒い12月の北海道で深夜1時近くの出来事ですから、他住人の方もかわいそうに思って開けてしまったのでしょうかね。

自分以外の住人も開閉できる集合住宅(マンション・アパート等)において、オートロックは我が身を守る役には立たない、オートロックに頼ってはいけないということです。
そして自分を訪ねてくる者以外、如何なる理由であっても自分の鍵で開けられない人を通してはいけないということです。エントランスのオートロックは住人以外を通した結果に責任を持ちきれるのか、誰かに被害が及ばないか、をしっかり考え判断する必要があります。

掲載したばかりの内容と重複しますので細かいことは書かず、リンクのみにさせて頂きます。
【マンションの危険 ①人】 【マンションの危険 ②建物】
※「カギを無くした」という嘘をつく手口を①の記事にも追記しておきます。



【NEWS】最上階は狙われる

「マンションだって狙われるよ。上の階だからって油断はダメ、むしろ危険」と注意喚起して参りましたが、物凄く事例になるニュースがありました。

【14階マンション最上階に侵入】
マンションは階数が上がるほど高額になるから上の階の住人ほどお金を持っていそう…というイメージに加え、最上階は侵入しやすい可能性がある為、実は狙われる率が上がります。
記事の動画には高層マンションばかり狙って4回逮捕されている侵入盗の手口が分かりやすく紹介されています。マンション住まいの方、マンション入居を検討している方は是非ご覧ください。

高所作業の経験と体を鍛えていた為、命綱無しの侵入が可能だったそうです。高所に長けた侵入盗は他にもいるでしょうし、命綱や縄梯子・道具等用いる手間暇をかければ、あるいは階層低めのマンションを狙えば、可能な窃盗犯はもっといます。
そもそもマンションは死角と足掛かりが多く、探せばどこかしら侵入経路が見つかってしまいます。

今回の事件のようにエントランスや裏口以外から侵入する場合、侵入盗は死角や足がかりになる物をチェックし、侵入できる経路を探します。
2階の通路や非常階段といった共有部にはセキュリティ対策の柵が大抵ありますが、3階以上は柵がない場合が殆どです。足がかりがあってよじ登れる、または隣りの建物との距離が近くてよじ登りや渡りが可能、商業施設が入っており侵入し易く非常階段から渡れる…侵入盗がそう思ったら危険です。
更には屋上から最上階のベランダへ降りやすいデザイン、足掛かり・命綱等を固定できる物がある等。
侵入を可能とするのは狙われたマンションだけでなく、その周辺環境にもあります

※マンションへの侵入を可能にしかねない物(足がかりや死角)
植木、柵や壁、配管、非常階段、エントランスや駐車場・自転車置き場等の屋根、物置、室外機用小型ベランダ、機械式駐車場、受水槽、消火防災設備、屋上バルコニー、看板、給水槽、太陽光パネル、等々…

マンション屋上にも色々ある

共有部までよじ登る想定の足がかりだけでもたくさんありますから、2階ベランダへの侵入なんて容易なわけです。2階建アパート、一軒家の方も充分お気をつけください。

過去記事【真夜中の脚立男】も参考にどうぞ


大半の侵入盗にとっては、とにかく!!窓!!です。最上階ベランダだろうが1階の狭い換気窓だろうが、2階テラスだろうが、対策されていない窓へ近づくことさえできればほぼ成功。そのワケは…
【窃盗に遭いやすい家 其の弐】 ※クレセント錠1ロックでは無締りとほぼ同じ

だからこそ、窓の防犯を推奨しております。
【窓こそ守ろう!お手軽編】 ※比較的安価且つ工事無しでもOK
【窓こそ守ろう!ガッツリ編】 ※要工事で防衛力強し!

防犯コラムで一番多くLINKを貼っているのがこの窓シリーズの過去記事というくらい、窓の防御は侵入者から我が家と我が身を守る防犯の要なのです。



【NEWS】マンション無締りは狙われる

マンション居住者は意外と無締りが多い…と聞きます。侵入盗に入られたニュースでも無締りだった部屋が狙われている場合が多く、特に1階共有部がオートロックの建物では格段に油断が生じる模様。
無締り理由は様々「ウッカリ」「すぐ出かけるからいいかな」「ゴミ捨ての間だけだし」「子供がそろそろ帰ってくるから」「荷物を運び入れる(出す)のに面倒だから…」
今回のニュースの場合は…

【引越の荷ほどき中に金づちを持った男が侵入】
名古屋市中区で引っ越してきたばかりの女性がマンション2階の部屋で夜間、玄関扉の錠を無締りのまま荷ほどき中に4人の外国籍風の男性が侵入。脅されてバッグの中の現金300万円を奪われたそうです。

※追記【引っ越し荷造り中で無施錠】
11/25のニュースで10月に名古屋市中区マンションで無締り状態で引っ越し荷造り中の女性、現金800万円や貴金属2300万相当が奪われる強盗事件の犯人5名逮捕とのこと。
内容が微妙に違いますので続報か別件か不明ですが無締りの怖さが分かる事件です。

この事件から分かることをまとめます。


■オートロックは無いも同じ

続報がないので想像で、この4人組はエントランスか裏口から侵入したのではないかと思われますが、1階共有部は宅急便や住人と一緒に堂々と通ってしまえばいいですし、表口は自動扉で非接触キー(電気錠)でも、裏口はオートロックのみの普通の錠前であることが多い。裏口は死角に位置することが多いので、ここを狙うことも可能です。

つまり、オートロックは解錠施錠の面倒を省く為だけの、防犯性能は無いに等しい存在だということ。



オートロックに防犯性を求めるならば、住人全員の防犯意識とルールの徹底、出入りする業者の方々の協力が必要になります。
過去記事【我が家の周辺環境から防犯しませんか?集合住宅編】 にまとめております。

事件当時この部屋はオートロック(ほぼ無いに等しい)+玄関錠無締りという完全な無防備状態だったということです。


■監視カメラは役に立つの?

「監視カメラは一定の抑止力(泥棒の性質によってのみ働く)しかない」「事件後の犯人の手がかりでしかない」ことを理解しましょう。

エントランスや裏口を通ったのなら、監視カメラに映ることを忌避しない犯人ということになります。

監視カメラに映りたくない犯人の場合、「カメラの死角を通ってベランダに近づける」「カメラの死角に足掛かりがあって共有部へよじ登ることができるポイントがある」マンションを狙うでしょう。

監視カメラが役立つ時とはカメラに映りたくない慎重派の犯人、例えば平成の大泥棒のように長くコツコツと泥棒稼業を続けたい、リスクを冒さないタイプに対して効果を発揮します。
 ※参照【令和の大泥棒】
しかしマンションは敷地が広く、デザイン的に死角が多かったり隣接建物や木立等によっては侵入できそうな経路が複数できてしまい、そのすべてに監視カメラがついているかというと、そうではない場合もあります。

ちなみに今回の被害者宅は2階、よじ登ることも可能でしょう。ベランダ側への通路に監視カメラはあってもベランダ側を映すカメラはプライバシー保護から設置が難しく、ベランダ内へ侵入できさえすれば、例え窓にクレセント錠をかけていても無締りとほぼ同じ、侵入は容易です。
 ※参照【窃盗被害に遭いやすい家 其の弐】

事件前日にこのマンションでベランダ側からよじ登ろうとする不審者がいて通報騒ぎがあったという情報もあるので、狙いやすい要素のあるマンション、または引っ越しのどさくさをピンポイントで狙われていた可能性も。


■引っ越しという状況

新しい環境・生活が整っていない状況は慌ただしく落ち着かないでしょう。うっかりや無防備さが出やすく、狙う側は容赦なくソコを突いてきます。

引っ越し中は部屋の扉を開け放って業者さんが出入りします。引っ越し業者さんは勿論、ガスや水道の業者さん、新居用に購入した家電家具の配送業者さん、デリバリー等に+マンション住人や他の部屋へ用のある業者さんもいる出入りの激しい状況下はマンション自体(エントランス及び共有部)も無防備です。

そんな状況下に加え、引っ越し時は何かと入用で、特に現金払が必要な場合もあるでしょう。
今回の被害総額はバッグの中の現金300万円ですが、現金を多めに持ち歩いてる時・家に置いている場合は、携わる業者さん、たとえ知人であっても知られないように細心の注意が必要です。
酔っ払って箪笥貯金をお店で自慢、レアなコレクションをSNSにUP、旅行の計画をSNSに書き込む、そういった行為によって就寝中や留守中を狙われた事件があります。

できるだけ引っ越し前・最中・後は現金を持ち歩かなくて済むようにしましょう。
各業者さんへの支払いが現金だとしても、金額は先に分かっている場合が殆どですので必要額だけ封筒に入れる等、別にしておき、他の支払い分やメインとなる所持金や在処は見せないようにします。

バッグも置き引きに遭わないよう注意すると共にさりげなさも必要です。警戒心露わで明らかに大金を持っていると分かる挙動は逆に注意を惹いてしまいます。

貴重品(通帳・キャッシュカード・印鑑、クレジットカード、株券、小切手、貴金属、その他高額な品)を引っ越し業者は運ばない筈です。
合わせて身分証(免許証・パスポート・マイナンバー・保険証・年金手帳等)、自分で所持・管理しましょう。
引っ越し最中にソレと分からないようにする、業者さんや通行人や他住人等の目に触れない工夫をして運び出し運び入れをしましょう。誰かがいる場では目を離さない、取り出さないようにしましょう。
個人情報につながる物も自分で運ぶのが安心ですが、業者さんにお願いする際はそれとは分からない、箱に隙間ができても覗いても見えない状態に工夫して梱包しましょう。


深夜にひとり、凶器を持った4人の男に囲まれて被害者の方はとんでもなく恐ろしかったと思います。こういう被害に遭わないよう、我が身を守る対策をできる限りして頂きたいです。



【NEWS】高齢な窃盗犯と被害者

7月12日名古屋市中川区にある集合住宅の無締りだった一室へ泥棒に入ろうとした72歳の男が逮捕されました。
在住者64歳男性が鉢合わせて通報、逃走した男は交番勤務研修中の警察学校初任科生23歳によって職質され逮捕。

72歳の犯人と64歳の被害者…侵入盗やひったくり等の記事で高齢者がターゲットにされやすいと注意喚起しておりますが、ターゲットになりやすいと思われる側が犯人ということもありえる。
相手の見た目や年齢で警戒心を解いてはいけいないという事例ですね。

他にも岡崎市内の侵入盗2人組は66歳と55歳、千葉県の高齢者住宅で70代介護職員が90代男性の部屋から窃盗の疑い、北海道で71歳が金目の物目当てに無施錠だった脱衣所の窓から71歳女性宅へ侵入して逮捕等々…ひしひしと日本社会全体の高齢化→狙う側も狙われる側も高齢化ということでしょうか。

長寿を祝い労うのが
高齢者に対する一般人の感覚
しかし…

ニュースでは警察学校の初任科生が発見・職質して逮捕につながったことから、若い力に期待を寄せる内容になっていました。
漫画「ハコヅメ」でもよく20代の警察官がオッサンまみれの生活(同僚も被疑者もオッサンばかり)の悲哀が語られていますが、学校という箱庭しか知らず人生経験という引き出しも少ないのに、自分の父親どころか祖父世代の相手を職質したり、説諭して供述を引き出して更生を促さねばならない警察のお仕事。
実際に今回の事件でこの初任科生が72歳に対して説諭したりはしない(職質・逮捕時にも教育係の警察官2名がいましたし)でしょうけれど、警察学校を卒業して現場に出れば、人生経験倍以上の人ばかりを相手にするわけです。この初任科生の初お手柄に拍手すると共に今後の活躍を期待し、私もいい歳なので個人的には若者が 厭世的な気分にならない年寄りになりたいなと思いました。

ご自身の年齢または親の年齢を意識した際に生活を守る為、防犯面だけでなく、次回は利便性を上げる対策をご紹介したいと思います。


【NEWS】千葉の連れ去り事件

「助けて。車を運転されている」男がオープンカー強奪・逃走中に横転事故で死亡 助手席の女性が110番通報し事件発覚 千葉・君津市

天気の良い日はオープンカーで走るの最高ですよね。しかし、今回のニュースは恐ろしい事件です。
千葉県君津市のコンビニエンスストアの駐車場でエンジンをかけたままのオープンカー、助手席には女性が乗っており、運転手は店内でお買い物。そこへ見知らぬ男が乗り込んできて、助手席の女性を乗せたまま車で逃走。
助手席の女性が車内から110番通報し、車は警察から逃走する際に少なくとも6台の車や路肩、塀にぶつかり、途中で女性を下ろし700m程走ったところで横転して大破、男死亡。

2km以上もぶつかりまるくる暴走車に乗せられた女性はとんでもない恐怖だったでしょう。しかも途中で下ろされなかったら女性もろとも…だったわけです。
以前UPした【車に乗ったら施錠してますか?】の最初の事例も、友人A(運転手)がコンビニの駐車場で見ず知らずの人に助手席へ乗り込まれた恐怖体験でしたが、加えて今回の事件が教えてくれた大切なことを下記にまとめます。

今回の事件はオープンカーなので施錠してもドアを跨いで乗り込めてしまいますが、同乗者が車内に残っていると安心してしまう心理があるのではないでしょうか。改めて乗り降り前には周囲を確認し、必ず即!施錠する同乗者が車内に残る場合でも施錠が重要と考えます。
相手は今回のような無施錠の車、または車も持ち主も無防備な状態になる乗り降りという行為その数秒間を狙って乗り込んできます。

次に運転手不在時は、誰か乗っていても決してエンジンをかけられる状態にはしないことが重要にです。
暑い時期・寒い時期は車内で待つ同乗者に気をつかい、エアコンを効かせておく為にエンジンをかけたまま離れることがあるかもしれませんが、今回のように乗り込まれたら車ごと逃げられます。

エンジンは切ったが車内に残る人にスマートキーをあずけたり、元からスマートキーを所持している家族が残っている、この状態もスマートキーを車内に残せばエンジンはかかるので、乗り込まれたら車ごと逃げられます。

車内は身動きが制限される為、運転席に乗り込まれたらシートに座った状態ではろくな抵抗ができません。「車内に誰か残っていれば大丈夫」と思われるかもしれませんが、それは車上荒らしに対してのみ。それも手荒な手口の車上荒らしや暴行目的であれば車内にいる方が危険な場合も。
エンジンさえかからなければオープンカーで跨いで乗り込まれても車は動かせませんし、動かない車からなら同乗者が逃げ出す隙もあるかもしれません。
スマートキーを車内に残る人にあずけるのはやめましょう元から所持している家族が車内に残る場合は残る側が内側から即鍵をかけましょう

近づいてくる人がいないか確認
素早い乗り降り&即施錠

コンビニは確かに夜でも明るくて誰かしら(店員さん含め)の目があり、防犯カメラもあります。その為、狙われる側は安心感から少しの間なら大丈夫、と隙が生じやすい場所なのかもしれません。
その隙を狙われる危険が高い為、充分にお気をつけください。

今回は助手席にいた人を乗せたまま逃走したので、連れ去られた本人が通報しましたが、誰も乗っていなかった場合、乗っていたけれど運転手が気づいた場合も必ずすぐに通報しましょう。
【愛車・愛機が盗まれてしまったら】
※ご参考までに、盗まれた際にすべきことをまとめた記事です。



SNSと侵入盗

日本人初のプロボクシング3団体王座統一を果たしたバンタム級の王者・井上尚弥選手、おめでとうございます!!
しかしそんな快挙の裏で、井上尚弥選手の家に空き巣が入ったそうです。
【井上尚弥選手・空き巣被害】
世界戦で不在であることが公に知られているがゆえに、狙われたわけです。


では「自分は有名人じゃないから大丈夫!」…なのでしょうか?いまや誰でも…それこそ犯罪者の方が巧くSNSを活用する時代です。「有名」の度合い・範囲、意味合いも様々、そしてリアルとネットの2つの世界から、あなたは既に有名人(ターゲット)かもしれません。
井上選手のように試合日が公式に発表される用事ではスケジュールを隠すことは無理ですが、リアルでもネットでも誰が聞いて(見て)いるか分かりません。SNS等や飲み会で旅行やイベント等の話題で盛り上がっても、不在の日時・行動が特定される発言は危険です。

SNSで閲覧制限をかけていても、身元と気心の知れたリア友だけの会だとしても、どこからどう漏れるか分かりません。居酒屋で現金を持っている話をして侵入盗に入られた事件等もあります。犯人が困ってるフリなどして友人を騙し、その友人は好意から情報を漏らしてしまう場合もありえます。


クワガタを撮っただけなのに・新型空き巣の手口】
これはSNSで狙いを定めたアカウントの個人情(住所・氏名等)を特定する手口です。
SNSの発言や写真履歴等からおおよその住所を割り出す→クワガタやカエル・変わった生物や物(正体不明の種が届いて話題になったことも)を自宅前等のどこかに置いておき、相手が珍しい・可愛い・面白い等の興味を持って撮影し、SNSにUPすると…住所確定!→侵入盗やストーカー行為を実行。

更には、誰かがつきまといや盗みをしたくなる顔・姿・物の映った写真をUPすることも危険です。特に人物(本人含め知人)と一緒、あるいは自宅や職場周辺で撮影した物は獲物+住所特定する情報の詰まった写真となってしまいます。

【愛車・愛機が盗まれてしまったら】の記事でも書きましたが、自動車やバイク盗難に遭った際、SNSに写真をUPして捜索協力を依頼する場合も、出かけた先で撮った写真が望ましいです。せっかく戻ってきても他の窃盗犯に狙われかねません。

以前【キーナンバーから合鍵作成侵入盗事件】というニュースを紹介した際にも書きましたが、SNS等で不特定多数に見える状態は勿論、仲間だけの空間であっても鍵の写真や、住所を特定される可能性(位置情報オフで撮影しても、間取りや窓・窓の景色から特定されやすい)のある写真のUPは危険です。



暖かくなると、侵入盗被害が増えます。窓を開ける機会・時間が増えるからです。侵入盗の多くが窓から侵入します。
「1階じゃないから窓を開けっぱなしでも大丈夫」「こんな小さい窓から入れないだろう」「窓をよく開けたり閉めたりするから鍵を忘れた」「窓にクレセント錠しかついていない」等々の住人の隙を突ける窓は最も簡単に侵入できる為、侵入盗の多くが窓から侵入します。
くれぐれもご用心ください。未対策の方は是非、窓の防犯対策を。
詳しくは【窓こそ守ろう お手軽編】 【窓こそ守ろう ガッツリ編】 【窃盗被害に遭いやすい家・其の弐】

内開き窓、外開き窓、賃貸用(ビス穴を開けられない窓)、防犯センサー等、窓対策グッズ色々あります。
防犯診断・対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けております。
【お問い合わせ方法・各種】




【NEWS】2日間で9台!ランドクルーザー盗難。数分で盗まれる手口

埼玉県警の発表では鴻巣、本庄、白岡、東松山、春日部の5市でたった2日間で9台のランドクルーザーが盗難に遭ったそうです。県内では今年ランドクルーザーだけで約80台の盗難被害が出ている模様。

ランドクルーザー、やっぱりタフで格好イイ車!
…だから狙われる

最近総数として減少傾向にあること、これまで狙われる自動車がわりと限定的なせいか、自動車盗難のニュースが目立たない印象でしたが、今回はわずかの期間に9台の被害、そして最近主流の手口キャンインベーダー(CAN-INVADER)が問題視されていることで、注目されているのではないでしょうか。

2日間に9台、これは犯人が大胆というだけでなく、キャンインベーダーが容易かつ迅速に自動車を盗難できる手口ということです。盗難状況を捉えた監視カメラでは、犯人が5分程でエンジンをかけて自動車に乗って走り去っています。

夏にも兵庫、千葉、埼玉3県警の合同捜査によって関西から関東をまたにかけ、レクサス等を盗難していた2人組が逮捕されました。この事件で初摘発された手口がキャンインベーダーです。

キャンインベーダーは自動車を制御するコンピュータへCAN信号を使ってアクセスし、自動車に搭載されているセキュリティを解除(イモビライザー、ドアロック)し、エンジンを始動させます。
自動車の制御を乗っ取る手口の為、これまでの手口(コードグラバーやリレーアタック)と違い、物理的に車両を動かせなくする対策として、警察ではハンドルロックやタイヤロックによる防犯を呼びけています。

※ただし、ハンドルロックやタイヤロックはすぐにできる対策ではありますが、完全ではありません。窃盗犯はより容易な獲物を選択するので、狙われ難くする為の対策です。

これはタイヤロック
できればハンドルロックと合わせ技で



ニュースや盗難件数を見ると関西圏と関東圏に被害が多く出ていますが、盗難件数トップランナー愛知は自動車でもワースト4位(2015年まで1位でした)、当然キャンインベーダーが流行っています。
次回からキャンインベーダー、コードグラバー、リレーアタック含めた防犯について次回記事にします。