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「2021年10月」のアーカイブ
鍵を無くさない為に
2021/10/27
急激に寒くなりましたね。重ね着する季節になると、鍵を無くす方が増える気がします。
寒い時期に鍵を無くすと、暖を取れる家を前にして入れない。身も心も懐も冷え込んでしまいます。鍵の取り扱いには注意しましょう。
この商売でしみじみ感じるのが、「鍵を無くす人がとても多い!とにかく多い!」ということ。鍵って貴重品だけど無くしやすいサイズ感なんですよね。
「無くす人がいなくなったら商売上がったりじゃない?」って言われればそう…いやいや!できれば安心安全な暮らしにつながる方面で快く儲けたいんですよ。
だって常連さん(!!)もいらっしゃって、それがひとりではない!のが実情。『また来ちゃった。合鍵作って』から始まる会話。
ツワモノともなると、来店3度目や4度目も。この町にこの方の鍵が一体何本落ちてるんだろう…と想像してしまうし、空き巣等が心配で仕方がない。
ということで、まずはそんな経験者のお話から分析してみましょう。
■鍵を無くす状況=注意すべき状況
①1位『覚えていない』…圧倒的に多い。当たり前ですが。
②誰かの助けで発見されたりご自身で探して発見できた際のお話(ウチへ報告してくださった事例)は以下の通り。
『お店で上着を脱いだ際、または着る時にポケットから落ちた』
『お店で座っている間にズボンの身動きでポケットから落ちた』
お店の方や他のお客様が発見、無くした状況から予想。または上記動作の際に落とし、自分で気づいた経験。
とにかくアウターやズボンのポケットに入れて落とす方が多いです。
『急いで家を出たからかも。家の前に落ちてた』
急いでポケットに鍵を突っ込んだorカバンに放り込んだことにより、落下。特に自転車の場合、ハンドルを振った際や走行中の振動で落とした可能性。
『車のそばor駐車場で発見』
お店で座った時同様、乗り降りの動作は特に落としやすいです。
来店されたお客様から紛失による解錠や合鍵作製依頼を受けた際、お話の内容によって探し方のアドバイスもします。特に解錠の場合、依頼後に発見してキャンセルする際、解錠担当者が出発後だとキャンセル料が発生してしまいます。
出発前に発見できた方、あるいはキャンセルの方から発見状況を伺うと、「冷静になって探したら家の前に落ちてた!」「車庫に落ちてた」等、家周辺や敷地内で発見ということがよくあります。
※家の周辺や敷地内で落とす行為は非常に危険です!!
空き巣に「どうぞ」と招待券を出すようなもの。その場で入られなくても、合鍵を作っておいて後日物色する時間がたっぷりある時に…もありえます。 鍵を交換するか、 しばらくは家の周囲で観察している人物がいないか等、注意してください。
③見つからなかったけど心当たりがあるパターン。
『急いでいて、いつもと違う場所に鍵をしまった』
『いつも通りバッグの中に入れたが、うっかりファスナーを閉めずに出歩いていた』
※閉め忘れは鍵だけでなく、財布等をスられたり置き引きされる可能性があります。また住所の分かる物と鍵を一緒に盗られると、家へ侵入される可能性があり、非常に危険です。
④『チェーンが切れてた!』
キーチェーンやキーホルダーにちゃんとつないでいたのに鍵だけ無い…これは虚を突かれます。これは無くし慣れて(?)いない方にも起こりえます。
■鍵を無くさない為に=対策
①収納場所を決め、必ず同じ手順と状態でしまう。
※外出時・在宅時共に
習慣化することも大切ですが、必ず収納時に「いつもの場所に、決めた通りにしまった」という完了報告を自身にしましょう。貴重品(財布・鍵等)に対する確固とした自己管理になります。②収納場所はバッグが望ましく、更に バッグの中のどこに収納するかを決める。
バッグの中にそのまましまうと、財布やポーチ等を取り出す際に落としたり、何か探す時に取り出して戻し忘れる危険があります。
鍵はできるだけ バッグの中の特定の場所(ファスナー付きポケット内やホルダーでつなぐ)に収納が望ましいです
③完全に閉じないタイプのバッグ、バッグ内に収納場所がない場合、フォルダーでつなぐのが望ましい。
④衣服のポケットはできるだけ収納先に選ばない。選ぶ場合は必ず落下防止対策をする。
ボタン付きポケットであっても、鍵は重みがある為、動作によって隙間から落ちやすい。乗車の際や出先で椅子に座って落とすのはその為です。座らなくても、商品を見たり何か拾う等で半ば無意識にかがんだりしゃがむ等も同様です。
ファスナー付きは、閉め忘れやスリに空けられる可能性が有ります。
※鍵は音がする為、場所がバレやすい。
何より、衣服は毎日変わる為、頻繁に鍵の移動が行われますし、収納場所の状態がや場所が変わります。ズボンの右ポケットと決めていても、別のズボンでは形状が異なったり、ポケットが後ろにしかなくて変更を余儀なくされる等も起こります。
また咄嗟の行動でどこに入れたか覚えておらず、アウターの左右・内ポケ、シャツの胸ポケ、ズボンの左右、全部探してやっと発見!という方もいました。衣服のポケットを収納場所に決めてしまうと、管理の習慣性が薄く、様々な要因が重なって無くす率が上がります。
⑤やむなくポケットに収納する場合はチェーンやホルダーでベルト通しにつなぐ、ストラップで首にかけて胸ポケットへや内ポケットへ入れる。
⑥外出時、在宅時ともに貴重品を放置しない。取り出した場合は必ずいつもの手順①の通り収納&完了報告をする。
よくお店等でバッグの中から探す時、取り出した物を空きスペースに置くことがあります。こういった時は要注意です。
最近はレジ前に荷物置きが備えられているお店もあり、そこに忘れ物する方がいますが、店員さん側からだと荷物置きが低いのでお財布等の小さい物だと気づきにくいことも。
「用事があって取り出したお財布を忘れるなんてないでしょ」と思われるかもしれませんが、受け取る物が多いとウッカリそういうことも起こります。何より知人に、ATMへお金を下ろしに行っておきながら、横の棚に財布を置き忘れた人がいますので。
手に持ちきれない場合、貴重品は棚におかずに必ずバッグへ戻しましょう。
それができない状況は、男性でお財布をポケットに入れている方に多いです。
ウチで合鍵を作ったお客様で、返却した純正キーと合鍵をキーチェーンにつなぐ為、財布を一旦台の上へ置きます。ところが新しくお客様が来店し、気を使われたのでしょう。キーチェーンにつなぐのを諦め、鍵をポケットへ押し込み、レシートとお釣りを掴んで急ぎ退店!しようとして、私が声をかけるまでお財布の置き忘れに気づかない、なんてことも。逆に作ったばかりの合鍵を忘れる方もいらっしゃいます。
バッグが無く、手のひらというキャパを超える場合、棚に物を置いた場合は必ず①の管理と確認を。
⑦キーチェーン、キーホルダー、リール等の劣化確認。
金属も経年劣化します。取り外し回数が多くて変形したり、種類によっては引っ張られる力に弱く、外れやすくなる物もあります。劣化していないか確認をしましょう。
金属部品(チェーンや丸カン)が広がって数ミリの隙間ができただけで外れることもあります。リールは摩耗しやすく、切れることがあります。
⑧鈴をつける
上記の落下防止対策をするのが一番です。それでも落とした時の為に、鈴をつけると気づきやすくなります。
「鍵なんて音がしやすいから落とせば気づく」と思われるかもしれませんが、急いでいる時や落とした地面が柔らかい、会話中や周囲が騒がしいと気づかないものです。
「鈴をつけてたのに気づかなかった!」という方がお店でひとつずつ鳴らして選ばれますが、これは正解です。鈴によって音も音の大きさも違うので、自分が一番反応できる音を探してください。
あまりうるさすぎる鈴も普段は困りますけどね。
次回→「落下防止アクセサリーの紹介と注意点です。
「無くしてからコレ読んだ!」「読んだけど無くした!」…という方は、お気軽にご連絡ください。住宅、国産車、輸入車、ロッカー、金庫等、 あらゆる種類の鍵を開けます!!
鍵を無くして純正キーが残り僅かで心もとない…という方、住宅、国産車・輸入車・ロッカー・金庫等、あらゆる種類の合鍵を作製します。鍵がまったく無い状態でも、解錠された状態の鍵穴から合鍵を作製します。
装った手口の次は装わない
様々な職種に変装してやってくる特殊詐欺や侵入盗について連載してきました。しかし、点検強盗やアポ電強盗が流行り始め、警察や自治体が警鐘を鳴らして皆が警戒すると、次の手口が流行るかもしれません。
■装わずして強盗・暴行
まず、家人が使用するタイミング、あるいは使用中にガスや水道の元栓を停めます。身を潜め、家人が水やガスが使えない、突然止まったことに気づくのを待ちます。そうして家人が元栓を確認しに外へ出てきたところを、襲います。
主に一人暮らしやひとりでいる時間帯に、お風呂場やキッチン、洗面所やトイレ等を使用している様子が外から確認しやすい家が狙われます。
これは装ったり演技をすることすらなく、家人に鍵を開けて出てこさせる状況を作り、強盗や暴行をはたらく手口です。
ただの悪戯?(家人が気づくのが遅く、犯人が諦めて帰った可能性も)で済む場合もありますが、手口が荒っぽくなる傾向と、女性の家を狙う場合は性犯罪目的の可能性も考えらえるので、十分注意が必要です。被害報告があった、あるいは情報が回ってきたガス会社・水道局によっては注意を促している所もあるようです。
強盗や暴行目的・悪戯の場合、隣り近所でも同じことが発生している傾向にあります。
嫌がらせやストーカーの場合はターゲットが決められています。
但し、 水道やガスが上記のような犯罪目的や悪戯行為以外で止まることもありますので、焦らず(シャンプー中に水が止まったら焦るな言われても焦ると思いますけど)まずは家の中でできる確認をしましょう。
■屋内での確認事項
①水道代・ガス代を滞納していない
②地区や建物内における断水等の有無
③ガス機器の故障表示等が出ていないか
④ガス機器の長時間・連続使用による安全装置作動
⑤直前に大きな地震は無かったか
※ガス会社や水道会社へ連絡すれば自分で分からないことも確認できます。
※集合住宅の場合、管理会社へも確認しましょう。
※集合住宅の場合、地域の断水だけでなく、給水塔等の施設によるトラブルもあり得ます。
上記すべてに問題がないとなると、元栓の確認になりますが、人為的原因の可能性が高まりますので、夜間ひとりで元栓の確認は危険です。その場ですぐ外へ出ない方が安全です。
■我が身を守ることを第一に
まず家の中から周囲に人影が無いかを確認しましょう。怪しい人影や気配があれば、警察に通報してもよいでしょう。ストーカーや嫌がらせ等の心当たりがある場合は、通報した方がよいでしょう。
通報しない場合、朝まで外には出ないべきです。
決してお勧めしませんが、必要に迫られて確認に出ると決めた場合、必ず電話とライトを持ち、2人以上で、元栓より先に周囲をきちんと確認しましょう。
どうしても1人の場合は通話状態にしたままがよいでしょう。ガス会社や水道局へ問い合わせると、係員から「元栓を確認してください」と指示を受けますので、確認完了まで通話をお願いしましょう。
しかしこれらの用心をしても、決して安全ではありません。相手が武器を持っていたり、複数人の場合、より危険な相手であり、諦めない可能性があります。通話先がすぐ通報してくれたとしても、警察が駆けつけるまで時間がかかります。
実際に元栓が締められていた場合、ガス会社・水道局への報告は勿論、警察へ相談しましょう。また、集合住宅の場合は管理会社へも連絡しておくべきです。
この手口は悪戯・嫌がらせ・ストーカー・性犯罪等を主な目的として古くからありますが、在宅時間が増えて空き巣ができないことから、侵入盗がこの手口を使い始めているのでしょう。
更に今後、点検強盗や居空きの手口を皆が対策して引っかかりにくくなると、『被害者自ら外へ出てくる状況』を作る強盗手口として、横行しかねません。
家の外に設置してある物に何かが起こり、確認しに出ようとする場合、それが新たな手口として誘い出されている可能性を考え、警戒が必要です。