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「2023年01月」のアーカイブ
【NEWS】強盗が鍵を開けさせる方法
しっかり施錠してある家の鍵や扉を壊す…という手段を取らずに、中へ入って金目の物を奪う手段があります。
【朝にピンポン!ドアを開けたら強盗3人組】
朝7時半頃にインターホンが鳴り、75歳女性が玄関のドアを開けると3人組から刃物のような物を突きつけられた上に縛られ、現金3000万円の入った金庫2つを奪われるという強盗事件が起こりました。
朝早くにやってくるなんて警察か親しい人間、しかも切迫した用事?と思ってしまいそう。私だったら寝ぼけて頭が回らず、けれど明るくなった時間帯なので隙だらけでしょう。大抵はどのお宅も朝は出かける準備や家事諸々で忙しく、早く対応を済ませようとするかもしれません。
そんなふうに寝ぼけて&急いで容易に扉を開けてしまいがちな時間帯を狙われたのか。
もしくは入念な下見を重ね、被害者の日課に合わせたのかもしれません。例えば決まった曜日・時間帯に友人やデイサービスのお迎え、ヘルパーさんが訪ねてくる等、被害者がいつもの訪問者だと思い込んで無防備に開けることを見越したのか。
しかし「寝ぼけて相手を疑わなかった」「うっかり知人と思い込んで確認せず開けてしまった」犯罪者がこちらのコンディションや都合を配慮するわけがなく、むしろソコを狙ってくるのですから、どんな理由にせよ命取りです。押し入り強盗は本当に危険です。
今回の被害総額は金庫の3000万円。犯人側はたまたま狙い易い家だと思ってやって来たのか、現金の存在を知っていたから来たのか、で防犯の見直し部分が出てくるでしょう。
今回は持って逃げられる金庫でしたが、押し入り強盗は持ち運べない金庫なら凶器や暴力で脅して開けさせたでしょう。
今回のニュースのように、家主の不在時にこっそり侵入するのではなく敢えて家主のいる時間帯を狙ってやって来ます。
侵入の手口としては、
①相手の心理を利用してうっかり無防備に開けさせる。
※油断したり冷静さを欠く訪問理由・時間帯・何者かを装う等。
※トイレ貸してと言って相手の良心に付け込み、強盗に及んだ事件もあり。
②インターフォン越しだけの対応では済まさない何かしらの口実で扉を開けての直接対応を求め、家主自らにセキュリティを無効化させる。この場合、何者かを装って訪問する。
※過去記事【空き巣・強盗と特殊詐欺が合体
③無締りの時間帯を調べて侵入する。
無施錠にしてしまう時間帯の例…ゴミ出し、ポストから新聞・郵便物を受け取る、ヘルパーさんの訪問、通勤通学。
※足腰が弱っている為ヘルパーさんの訪問前に少しの時間だから、と『無締りのまま出勤して親を任せる』『玄関前を通る際に解錠してヘルパーさん来訪を待つご本人』が意外といらっしゃいます。
その家がいつ無締りかヘルパーさんしか知らないと思っているでしょうが、意外と知られています。ヘルパーさんが雑談で誰かに言う、あるいはお迎えが交代すればスタッフ間で情報共有されて知る人が増えればリスクも増えます。
※通学・通勤で各々が家を出る時間が数分~数十分差だから…と鍵をかけずに出かける。
朝はルーティンで動く人間が多い時間帯です。毎朝通る近所の人間は私のように「鍵を開けたままにしている」「鍵を締めずに出かけた」家主の行為を目撃して気づく場合があります。通行人が気づくということは、侵入盗は必ず下見をするのでバレます。
④訪問を装わず、音やトラブルで家主を外へおびき出す。
敷地内・家のすぐ外で異音を立てたり、ガスや水道の元栓を締めて確認に出てきたところを襲う手口もあります。
※過去記事【装った手口の次は装わない】
空き巣・居空き・忍込みと呼ばれる侵入盗と押し入り強盗の違いは、被害金額が同じだとしても強盗の方が何倍も危険でありトラウマも強く残ることです。
空き巣・居空き・忍込みと遭遇した際には危険ですが、犯人の心理的にはできるだけバレずに盗んで逃走したい犯人の手口です。その為、逃げる為に暴力を行使します。
押し入り強盗は最初から凶器等で脅し、声も聞かれ風体もさらすリスクを冒して犯行に及ぶ手口です。自身の安全と逃走時間を稼ぐ為に被害者を縛り、金庫や口座の暗証番号を聞き出すのに脅迫や暴力を加えてくるおそれがあります。
殴られなくても縛られて口を塞がれた状態で放置され、外部に助けを求められず脱水症状、季節によっては熱中症や肺炎、持病のある方は薬が飲めずに危険な状態に陥ることもありえます。
また、強盗にまで及ばないものの2人組でやって来てひとりが家主と対応している間にもうひとりが庭や裏口から侵入して盗む、気づかれたら挟み撃ちにして強盗に豹変!という手口もあります。
インターフォン越しで対応で対応し、身元や訪問理由の確認が取れるまで敷地に入れない・ドアを開けないようにしましょう。
実際に警察官や役所の役員、銀行員、クレジットカード会社社員、インフラ系の点検員等に変装・偽バッジや手帳、名刺等を作成して出没しています。相手の差出した情報ではなく自分で調べた連絡先に確認が必要です。
※参考【特殊詐欺対策③変装は見破れる?】 【特殊詐欺対策③続・変装は見破れる?】