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「2022年08月」のアーカイブ
【NEWS】千葉の連れ去り事件
2022/08/23
「助けて。車を運転されている」男がオープンカー強奪・逃走中に横転事故で死亡 助手席の女性が110番通報し事件発覚 千葉・君津市
天気の良い日はオープンカーで走るの最高ですよね。しかし、今回のニュースは恐ろしい事件です。
千葉県君津市のコンビニエンスストアの駐車場でエンジンをかけたままのオープンカー、助手席には女性が乗っており、運転手は店内でお買い物。そこへ見知らぬ男が乗り込んできて、助手席の女性を乗せたまま車で逃走。
助手席の女性が車内から110番通報し、車は警察から逃走する際に少なくとも6台の車や路肩、塀にぶつかり、途中で女性を下ろし700m程走ったところで横転して大破、男死亡。
2km以上もぶつかりまるくる暴走車に乗せられた女性はとんでもない恐怖だったでしょう。しかも途中で下ろされなかったら女性もろとも…だったわけです。
以前UPした【車に乗ったら施錠してますか?】の最初の事例も、友人A(運転手)がコンビニの駐車場で見ず知らずの人に助手席へ乗り込まれた恐怖体験でしたが、加えて今回の事件が教えてくれた大切なことを下記にまとめます。
今回の事件はオープンカーなので施錠してもドアを跨いで乗り込めてしまいますが、同乗者が車内に残っていると安心してしまう心理があるのではないでしょうか。改めて乗り降り前には周囲を確認し、必ず即!施錠する、同乗者が車内に残る場合でも施錠が重要と考えます。
相手は今回のような無施錠の車、または車も持ち主も無防備な状態になる乗り降りという行為その数秒間を狙って乗り込んできます。
次に運転手不在時は、誰か乗っていても決してエンジンをかけられる状態にはしないことが重要にです。
暑い時期・寒い時期は車内で待つ同乗者に気をつかい、エアコンを効かせておく為にエンジンをかけたまま離れることがあるかもしれませんが、今回のように乗り込まれたら車ごと逃げられます。
エンジンは切ったが車内に残る人にスマートキーをあずけたり、元からスマートキーを所持している家族が残っている、この状態もスマートキーを車内に残せばエンジンはかかるので、乗り込まれたら車ごと逃げられます。
車内は身動きが制限される為、運転席に乗り込まれたらシートに座った状態ではろくな抵抗ができません。「車内に誰か残っていれば大丈夫」と思われるかもしれませんが、それは車上荒らしに対してのみ。それも手荒な手口の車上荒らしや暴行目的であれば車内にいる方が危険な場合も。
エンジンさえかからなければオープンカーで跨いで乗り込まれても車は動かせませんし、動かない車からなら同乗者が逃げ出す隙もあるかもしれません。
スマートキーを車内に残る人にあずけるのはやめましょう。元から所持している家族が車内に残る場合は残る側が内側から即鍵をかけましょう。
コンビニは確かに夜でも明るくて誰かしら(店員さん含め)の目があり、防犯カメラもあります。その為、狙われる側は安心感から少しの間なら大丈夫、と隙が生じやすい場所なのかもしれません。
その隙を狙われる危険が高い為、充分にお気をつけください。
今回は助手席にいた人を乗せたまま逃走したので、連れ去られた本人が通報しましたが、誰も乗っていなかった場合、乗っていたけれど運転手が気づいた場合も必ずすぐに通報しましょう。
【愛車・愛機が盗まれてしまったら】
※ご参考までに、盗まれた際にすべきことをまとめた記事です。
子供と鍵穴に異物
2022/08/18
【トラブル★子供と鍵】で締め出される危険と対策についてまとめましたが、今回は補足です。
ドラマやアニメで怪盗や探偵、囚われた主人公がクリップやヘアピンを伸ばしてドアや手錠の鍵穴に挿し込み、コチョコチョと中をいじって解錠するシーンがありますよね。
あれの影響でしょうか、子供の悪意なきイタズラで「鍵穴に異物が詰まってドアが開かなくなった!」ということが結構起こります。
実は私も子供の頃、憧れの俳優さんが刑事ドラマで鍵開けを特技としていて、やってみたくて仕方ありませんでした。そうでなくても子供時代って穴があったら何か詰め込んでみたくなる気がします。
当サイトの作業事例は対応したすべてをアップしているわけではありませんが【異物詰め込み】事例14件中、判明しているだけで8件が子供のイタズラによるものです。
よく詰め込まれる物として、圧倒的に枝が多い!子供にとって鍵がわりに挿し込める手近な物です。
枝は折れやすいので引っかかって抜き取れずに詰まる、あるいは中で擦れて皮や木片が残ることで詰まりの原因になります。
他にも定規を挿し込んだという証言があったり、取り出したら何かは不明でもプラスチック片が出てくることも。鍵穴に入りそうな手近な物を入れてしまうのでしょう。
こういったパターンはお子さんが大人の真似事をしたいという好奇心旺盛、成長意欲の高い時期、「ココに鍵以外を挿し込んだらおうちに入れなくなる」ことを教えてもまだ理解できない、あるいは理解したけど好奇心に抗えないのかもしれません。
家の前や庭で遊んでいて、ちょっと目を離したら鍵穴に枝を詰まらせて締め出された!とならないよう気をつけてください。
クリップ等の針金は枝と違って折れたり皮などのゴミを出さないかわりに、中で嚙み込むと固い分だけ取り出せなかったり、シリンダー内部を損傷させる危険があります。
そうなると鍵屋として心配なのは、異物取り出し作業費だけでなく損傷したシリンダー交換費がかかってしまうということ。
更には枝、プラスチック、針金、その他何であれ、最悪取り出せないほど固く噛み込んでしまえば破錠+交換になりかねません。
「絶対にやってはいけない」ことだとお子さんに教えると共に、TVで見かける鍵開けシーンについてははっきりと「そんな物で鍵は開かない」という現実と物語の違い、「鍵開けは困った人に対してその知識と技術を持ったプロが行う作業」ということを伝えて頂けたらと思います。
ドラマやアニメは検閲がかけられ、当然のことながら不法侵入や窃盗につながる情報・手段を公共の電波が公開したりなどしない。大人には当たり前のことですが、子供は夢見ちゃうんですよね。
ちなみにディンプルキーともなると四面全てに穴が刻まれているタイプもあり、シリンダーの中で各穴にぴったりとピンが当てはまらないと解錠できない複雑な構造です。
【トラブル★鍵が回らない】で異物の詰まりと鍵の構造についても触れています。
子供のイタズラ以外の異物としては、耐久年数を越えたことによる劣化した部品、塵や埃が固まって詰まる、嫌がらせによる異物詰め込み等が考えられます。
リンク先に詳しく記載してありますが、異物詰め込みで鍵が刺さらない、回らなくなった時に、決してしてはいけないことがあります。重要なのでこちらでも簡単に記載します。
最も悪化させるのは、食用油等の一般的な潤滑剤を注入すること
食用油や普通の潤滑油はヌルヌルした油膜によって部品を潤滑させます。しかしこれを鍵穴に注すと錠の中に溜まっている埃等の汚れを含んでベトつき、精密な設定がされているピンに詰まって動かなくなってしまいます。
ヌルヌルするので異物を摘まんで取り除く際も滑って引っ張り出す作業が困難になります。
鍵以外の物を挿し込んでかき回す
強引に鍵を押し込んで力で回す
スコープや専用の道具を使うわけではないので異物を余計に中へ押し込んでしまったり、折れかけて内部を狭くしていただけの部品が折れて完全に引っかかってしまう危険があります。
間違った鍵を挿していることが原因ではない限り、鍵が途中までしか挿さらない・回らないという症状は鍵屋さんへ相談・対応を依頼しましょう。