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防犯コラムcolumn

引越し ②引越し中の防犯

前回は引っ越し先・新居の防犯についてまとめました。今回は引っ越し作業に関わる防犯についてです。
【引越し見積もり先で腕時計を窃盗】 【引越し後の荷ほどき中に強盗】
こんなニュースもありますので新居及び引越しの準備~完了後、生活が落ち着くまで、用心が必要でしょう。


■引越し業者さんは信頼できる?

実績のあるしっかりした業者さんか、社員教育や管理ができているかは判断すべきですが、信頼できるかの度合いは担当者次第になるのが実情でしょう。
特に搬出搬入は正社員だけでなくアルバイトを含めたチームの仕事になる為、自分でもしっかり立ち合って荷物の確認・管理をしましょう。


【見せない】
ニュースでは引越しの見積もり担当者でしたが、どんな業種の誰だろうと家の中に人を通す際には用心が必要です。

①ブランド品や貴金属・貴重品、腕時計、アンティーク品やクレクターが欲しがる収集品等を見える場所・分かりやすい場所に置かない。

②貴金属・腕時計・ブランド品、金回りが良いと判断できるそれらを身に着けない。

「有名なブランドじゃないから」「実は偽物だし」は関係ありません。価値がある、貴重な物や金目の物が入っていそう、お金を持っていそう、に見えるとターゲットに選ばれやすくなります。

訪問者が実はお金に困っているけれど見なければ、知らなければ誘惑されず、何事もなく済む場合もあります。仕事で訪問した人間は足がつきやすい為リスクを負わず、情報だけ流す(下見係と同じ)という場合も。
さらには「あそこの家、ポルトギーゼがあった!奥さんはデファイつけてたし。ウチの給与じゃなかなか買えないなぁ」等の悪意ない雑談が別の誰かの耳に入り…ということもあります。

③腕時計ケース・ジュエリーボックス、しまえる物は見えない場所へ。
飾り棚のような動かせない物は下手に覆う等する方が興味を惹いてしまいます。

④金庫のしまってある場所は普段は知られないようにする。
「手提げ金庫だからウッカリ出しっぱなし」「帳簿と小銭しか入ってないから」、処分に困って「使っていない金庫だから台にしている」としても、金庫というだけで下心のある相手に中身を期待させてしまいます。

しかし個人では運べない金庫の場合、引越し存在を隠すわけにはいきませんので →⑤

⑤引越しの場合、金庫の中身は見せない。
手提げ金庫なら自分で運べますが、耐火性能や防盗性能の金庫はサイズ以上の重量があり、見積もり業者には運べる重量の金庫かどうか、特別料金の有無等の確認が必要になります。

・事前に調べてみる。サイトで金庫についての記載があるか、あるいはメール等で問い合わせ。

・見積もり担当が金庫を確認することになった場合、金庫がある=厳重にしまう必要のある金目の物を持っている、と思われるのでいっそ中身を空にした状態で見せてしまう。

・金庫は金庫専門の業者に依頼する。例え専門業者だとしても実績の有無や評判の確認、安かろう悪かろうの可能性等も含めた業態の確認等、厳選する必要があります。
 ※引っ越し業者も運搬業者も金庫の中身(金目の物)、保証のリスクが高い物については運搬をお断りしている筈です。

・銀行の貸金庫利用等に移行して金庫を処分してしまう。
 ※金庫は適正処理困難物の為、粗大ごみとして処分できない自治体が多く、購入先や金庫引取り可能な不用品回収業者等に依頼します。


【ひとりにしない・目を離さない】
セールスマンや業者を室内へ入れた際は目を離さない、ひとりにしないようにします。
万が一、相手に下心があれば「〇〇(印鑑や書類)はありますか?」等、離席を促す場合もありえます。警官や銀行員を装った特殊詐欺がカードをすり替える際の手口と同様。

見せたくない・開けてほしくない場所、ひとりにしたくない場所に通したなら、想定される必要な物や情報はあらかじめ準備しておく。別の部屋にある場合は離席せず、今は分からない・後で探して連絡する旨を伝えましょう。

かなり古い私の経験では、引越しの見積もりで担当者が家中うろついてチェックというのはありませんでした。大きい・特殊な家具や家電くらいは確認が必要ですが、こちらでサイズや容量をあらかじめ把握して伝え、必要なダンボール数を相談、担当者はほぼテーブルに座って端末操作してすぐ金額を出してくれるイメージです。


【引越し最中はセキュリティオフ状態】
引越し業者さんの信用問題以前に、引越しの最中というのは家がセキュリティオフになると思って臨みましょう。
搬出時・搬入時ともに傷をつけないように養生マットで保護された玄関のドアは開け放たれた状態です。マンションならエントランスのオートロックも解除・養生マットで保護されて開け放たれています。

慌ただしくすべてに目が行き届かない中、あやしまれない格好をしていれば出入り自由です。
 ※参考【マンションの危険 ①人】

たった1~2分程、手荷物から目を離したら財布が無かった!なんて置き引きに遭う危険があります。


■引越しや持ち物について口外しない

大金を持っている、皆が羨ましがる物を持っていることをSNSや居酒屋で自慢したことで空き巣や強盗に遭った事件があります。
また引越しや旅行等も同じです。不在が分かりやすい、目が行き届かない状況は狙われやすくなります。
 ※参考【SNSと侵入盗】

新生活の始まりを仲間に知らせたり共有したくなるかもしれませんが、不特定多数に聞かれる場所で話さない、SNS等にも書かないことです。

学生や若い人、1ルームマンション住まいはあまり狙われないだろう、と思われるかもしれませんがそんなことはありません。
引越し時はまとまったお金を持っている確率が高い上、もともと1ルームマンション住まいは不在が分かりやすい、あまり防犯対策をしていない・近所付き合いがなく隣人も助けに来ないだろうというの推測、鉢合わせても1対1なら制圧しやすい等の理由から、狙われやすいと言えます。

名古屋市中区で引越しの荷ほどき中に女性が襲われた事件でも、引越しをすること・現金を持っていることを犯人グループに知られて狙われた可能性もあります。

本人が漏らさなくても職場や知人、不動産業者、引越し業者、引越し中に頼んだデリバリー業者、新居用の購入品を届けた宅配便、インフラ等の業者等、誰から見られてどこからか情報が流れる可能性がある為、自分で可能な限りリスクを減らすこと、自衛として防犯対策をしましょう。



【自分で管理】
荷物の搬出・搬入の際には、貴重品(通帳・キャッシュカード・印鑑、クレジットカード、株券、小切手、貴金属、その他高額な品)、身分証(免許証・パスポート・マイナンバー・保険証・年金手帳等)、自分で搬出搬入、引越し作業中は安全に保管・管理できるようにしておきましょう。
引越し業者は現金やお金に換わる物や貴重品・高級品等の搬出搬入はお断りする会社が多い筈です。

大切な物・貴重品は引越し最中にソレと分からないようにする、あるいは別日に移動する。
業者さんや通行人や他住人等の目に触れない工夫をして運び出し・運び入れをしましょう。誰かがいる場では目を離さない、取り出さないようにしましょう。
段ボールだらけで何がどこにあるか分かり難い、すぐに整理できない状態の家の中では紛失か盗難か判断が難しくなります。そういった隙を狙われないようにしましょう。

個人情報につながる物も自分で運ぶのが安心ですが、業者さんにお願いする際は自分は判別できるように、けれど他者にはそれとは分からない記載、箱が破れたり隙間ができても見えないように工夫して梱包しましょう。
業者さんの搬出搬入作業に必要な情報は、ワレモノかどうか、積載の許容範囲、搬入の部屋です。
中身は自分が荷ほどきの際に分かれば大丈夫です。


【現金の管理】
引越し中は玄関扉を開け放って業者さんが出入りします。引っ越し業者さんは勿論、ガスの業者さん、新居用に購入した家電家具の配送業者さん、デリバリー等+マンションの場合は他住人や他の部屋へ用のある業者さんもいて出入りが激しく、マンション自体(エントランス及び共有部)も開放状態で建物自体が無防備です。それらしい格好や堂々とした態度でさっと入れば怪しまれません。

しかも引っ越し時は何かと入用で、特に現金払が必要になるなこともあるでしょう。
現金を多めに持ち歩いてる時家に置いている場合は、携わる業者さん含め、たとえ知人であっても知られないように細心の注意が必要です。
その上で、できるだけ引越し前・最中・後は必要な金額以上は持ち歩かなくて済むようにしましょう。
各業者さんへの支払いが現金だとしても、金額は先に分かっている場合が殆どです。必要額だけ封筒に分けて別にしておき、他の支払い分やメインとなる所持金やその在処は見せないようにします。
さりげなさも必要です。警戒心露わで明らかに大金を持ち歩いていると分かる挙動は逆に注意を惹いてしまいます。

バッグ等も置き引きに遭わないよう注意しましょう。現金を持たないようにしても、新居の鍵を盗まれたり合鍵を作られでもしたら意味がありません。


【自分で搬出搬入時の注意】
自分で可能な範囲の荷物とはいえ、搬入搬出のプロではありません。重い物や壊れやすい貴重品等を運ぶのは大変です。
手がふさがっているから、連続して運び出し・運び入れをするから、と施錠しないままにしてはいけません。引越しを狙う犯人は引越しの手間暇苦労、慌ただしさによる隙を狙っています。必ず運び出す毎、運び入れる毎に施錠しましょう。


用心して荷物の搬出搬入を済ませたものの、新居のセキュリティが弱くては意味がありません。慌ただしく慣れない環境下、玄関及び窓の施錠・確認をしっかりして、安心できる新生活を始めてください。