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「2022年06月」のアーカイブ
夜道の防犯 ④ひったくり対策
2022/06/23
ひったくり被害の多くは18時以降~深夜に発生しています。これまでの「夜道の防犯」【①危険な場所】 【②対策】 【③防犯グッズ】を踏まえた上で、今回はひったくりに特化します。
■対策
①防犯性が高めのバッグを選ぶ。
→斜めがけが可能なバッグ
②バッグは体の真ん中へ、手を添えて抱え込む格好が望ましい。
できないタイプのバッグは道路と反対側へ。
③バッグまたは貴重品に盗難・紛失防止ブザー(アラーム)またはタグをつける。
子機またはタグ(バッグに取り付ける側)が親機(持ち主が所持する側)から離れると音が鳴るタイプをお求めください。
※親機と子機の受信距離ができるだけ長いタイプがオススメ。
※ブザーには盗難以外にも迷子防止や忘れ物防止等の様々な用途がありますが、親機(持ち主が所持する側)が鳴るタイプはひったくり対策に向きません。
バッグに子機をしっかり設置し、ひったくり犯が逃げながら防犯ブザーを引きちぎって捨てられないようにする。
④防犯ブザーピンの紐を指に引っ掛ける等して、いつでもすぐ鳴らせる状態で歩く。
→ひったくられた際、自動的にピンが抜けて犯人の持つバッグが鳴り響き続ける状態にする
⑤自転車の場合、前かごにカバーを設置し、バッグは中へ収納。
バッグが高級かどうかの確認も、通りすがりにひったくることもできません。
■ひったくりに遭った場合
①抵抗手段を持っていないのに抵抗すると、怪我を負わされる危険があります。バッグを手放す際は相手を観察して特徴をできるだけ目に焼きつける、バイクや電動キックボードの場合はナンバーを覚えましょう。
②即警察へ通報、盗難届を提出。
※バッグを奪われなくても通報しましょう。
③通帳・キャッシュカード、クレジットカード、身分証(運転免許証・保険証・マイナンバーカード・年金手帳等)を奪われた場合、悪用される前に手続きをしましょう。
④バッグの中や財布に個人を特定できる物(免許証・定期券・診察券・名刺等の住所や氏名、会社名)が入っていた場合、所在を知られてしまいます。
所在を知られる情報+家や職場の鍵・非接触の入館証等を奪われた場合、二次被害として侵入盗被害に遭ったり、それらの身分証を悪用される危険があります。
自宅の鍵は即日交換。職場の鍵や入館証、名刺は即会社へ報告し、手続きを行いましょう。
■ひったくりの危険性
ひったくられた時、反射的にバッグを抱え込んだり抵抗してしまいますが、抵抗したことで転倒、引きずられる、あるいは殴る蹴る等の暴行を受けることがあります。
こちらに抵抗する気がなくても、突然背後から迫ってきて殴られる場合もあります。最初から殴ることで抵抗力を失わせ、追跡できなくして確実にバッグを奪うことと己の安全を獲得しようとするひったくりもいます。
【いつもの道にひそむ危険】で同僚Aさんの原付2人乗り犯によるひったくり被害について書きましたが、Aさんは突然背後から殴られた上、バッグを抱え込んで離さなかった為、転倒及び再び殴打されました。
怪我を回避しバッグを諦めた場合、バッグ内の現金や金目の物だけで済まないことがあります。住所をと鍵を入手した金銭目的の犯人が自宅を狙う可能性があります。あるいはあなたの身分証等を悪用して詐欺行為を行う可能性もあり得ます。
最小限の被害で食い止める為、自分の身を守る優先順位の行動と、迅速な手続きが必要になります。
■ひったくり犯の手口
【機動力】
ひったくり犯は徒歩もいますが、バイクや自転車の使用が大半です。海外では電動キックボードの事例が増えていることから、日本でもキックボードの普及が進めば犯罪にも使用される可能性があります。
徒歩、バイクや自転車、キックボードを発見した場合は警戒する、接近してくる場合は振り返る+追い越させましょう。
※詳細は【夜道の防犯②対策】参照
【物色】
犯人は「狙いやすそう」「金目の物を持っていそう」な獲物を物色します。
ひとけが途絶えるまで後をつける、あるいは襲うのに適したエリアを通るのを待ちかまえています。「どこかで見ている」あるいは狙いやすいエリアの道をうろうろして「獲物を探して」いるようです。
視線に気づいたら要警戒です。しかしヘルメットをしたバイクの視線に気づくのは難しいので、目視と音で判断して警戒しましょう。
【可能性】
①電動キックボードは「走行音に気づきにくい」「狭い歩道にも乗り入れられる=どんな道でも襲える」ことを想定した方がよいでしょう。
またバイクは1人または2人乗りによる襲撃でしたが、小回りの利く電動キックボードなら複数人で襲撃されることもあり得ます。
②今回は夜道の防犯としてひったくりを扱いましたが、日中でもひったくりは出没します。
特に狙われやすいのが
「ATM・銀行・郵便局から出てきた後」「給料日」「年金受給日」「税金・保険料等の納付時期」「仕事関係の入出金手続き」「年末年始・ゴールデンウィーク前・お盆前の現金引出」、他にもまとまったお金を持ち歩いていることが推察される状況下。
そんな場合は時間帯に関係なくいつも以上に用心しましょう。
③ひったくり犯が大人とは限りません。
実際に中学生や高校生が起こしたひったくり事件がニュースなっています。相手の見た目に関わらず警戒が必要です。
SNSと侵入盗
日本人初のプロボクシング3団体王座統一を果たしたバンタム級の王者・井上尚弥選手、おめでとうございます!!
しかしそんな快挙の裏で、井上尚弥選手の家に空き巣が入ったそうです。
【井上尚弥選手・空き巣被害】
世界戦で不在であることが公に知られているがゆえに、狙われたわけです。
では「自分は有名人じゃないから大丈夫!」…なのでしょうか?いまや誰でも…それこそ犯罪者の方が巧くSNSを活用する時代です。「有名」の度合い・範囲、意味合いも様々、そしてリアルとネットの2つの世界から、あなたは既に有名人(ターゲット)かもしれません。
井上選手のように試合日が公式に発表される用事ではスケジュールを隠すことは無理ですが、リアルでもネットでも誰が聞いて(見て)いるか分かりません。SNS等や飲み会で旅行やイベント等の話題で盛り上がっても、不在の日時・行動が特定される発言は危険です。
SNSで閲覧制限をかけていても、身元と気心の知れたリア友だけの会だとしても、どこからどう漏れるか分かりません。居酒屋で現金を持っている話をして侵入盗に入られた事件等もあります。犯人が困ってるフリなどして友人を騙し、その友人は好意から情報を漏らしてしまう場合もありえます。
【クワガタを撮っただけなのに・新型空き巣の手口】
これはSNSで狙いを定めたアカウントの個人情(住所・氏名等)を特定する手口です。
SNSの発言や写真履歴等からおおよその住所を割り出す→クワガタやカエル・変わった生物や物(正体不明の種が届いて話題になったことも)を自宅前等のどこかに置いておき、相手が珍しい・可愛い・面白い等の興味を持って撮影し、SNSにUPすると…住所確定!→侵入盗やストーカー行為を実行。
更には、誰かがつきまといや盗みをしたくなる顔・姿・物の映った写真をUPすることも危険です。特に人物(本人含め知人)と一緒、あるいは自宅や職場周辺で撮影した物は獲物+住所特定する情報の詰まった写真となってしまいます。
【愛車・愛機が盗まれてしまったら】の記事でも書きましたが、自動車やバイク盗難に遭った際、SNSに写真をUPして捜索協力を依頼する場合も、出かけた先で撮った写真が望ましいです。せっかく戻ってきても他の窃盗犯に狙われかねません。
以前【キーナンバーから合鍵作成侵入盗事件】というニュースを紹介した際にも書きましたが、SNS等で不特定多数に見える状態は勿論、仲間だけの空間であっても、鍵の写真や、住所を特定される可能性(位置情報オフで撮影しても、間取りや窓・窓の景色から特定されやすい)のある写真のUPは危険です。
暖かくなると、侵入盗被害が増えます。窓を開ける機会・時間が増えるからです。侵入盗の多くが窓から侵入します。
「1階じゃないから窓を開けっぱなしでも大丈夫」「こんな小さい窓から入れないだろう」「窓をよく開けたり閉めたりするから鍵を忘れた」「窓にクレセント錠しかついていない」等々の住人の隙を突ける窓は最も簡単に侵入できる為、侵入盗の多くが窓から侵入します。
くれぐれもご用心ください。未対策の方は是非、窓の防犯対策を。
詳しくは【窓こそ守ろう お手軽編】 【窓こそ守ろう ガッツリ編】 【窃盗被害に遭いやすい家・其の弐】
内開き窓、外開き窓、賃貸用(ビス穴を開けられない窓)、防犯センサー等、窓対策グッズ色々あります。
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