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防犯コラムcolumn

自転車を守ろう

3月~4月のパトネットあいち情報を見ると、自転車盗難が頻発しています。
 ※データは黒川店上飯田店近郊エリア分のみ収集しています。
名古屋市は勿論ですが、春日井市も毎週複数件の被害が発生、多いと1週間に17件(11件が無締り)。場所は多い順に集合住宅の駐輪場、一軒家駐輪スペース、駅の駐輪場、商業施設等の駐輪場、路上です。

春は生活圏や通学通勤路が変わる季節。慣れない状況で新生活の為の大切な足が無くなっていたら困ります。
去年、自転車屋さんとお話した際には、店在庫の無い電動自転車や高級自転車は入荷のメドが立たない為、店頭で見て気に入ってもサイズが違うとお届けに数か月~半年以上かかるとのことでした。
 ※2022年の情勢が原因なので徐々に生産が回復しているかもしれませんが。
愛用し続けている自転車をお持ちの方、運よくすぐ買えた方、入荷待ちでやっと買えた方、探し回ってやっと購入した方、盗まれないよう用心してください。


■自転車盗難の特徴

①転売目的
ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイク等のブランド・高級自転車、電動自転車(特にバッテリー)が狙われやすい。無締りは勿論だが、施錠しておいても盗まれる可能性あり。

電動自転車は
バッテリーだけでも売れる

②乗る為に窃盗
その場限りの足としてはどんな自転車でも狙われる。無締りが最も狙われやすい。後日乗り捨てられて発見される場合もある。
「欲しい自転車だから盗んだ」という場合、無締りは危険だが施錠しておいても盗まれる可能性がある。ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイク等のブランド・高級自転車、電動自転車は特に要注意。


■盗難に遭う自転車

①無締り
集合住宅の駐輪場や玄関前(集合住宅の共有部)だからと無締りにしていると狙われます。集合住宅の敷地は他の住人や業者にまぎれて入り込めるので、下見しやすく窃盗に気づかれ難いことから、盗まれやすい場所ナンバー1です。

一戸建ての敷地内でも見える場所に停めておくと盗まれる率が上がります。

フェンスや門扉があっても
通路から見える場所は盗まれやすい

※過去記事【バイク(愛機)を守ろう】にも書きましたが、集合住宅も一軒家も「敷地内だから」という心の隙を狙われます。敷地内の駐車場から自動車やバイクさえ盗まれるくらいなので、門扉やフェンスがあっても安心はできません。
更に集合住宅の駐輪場は盗まれやすいだけでなく、盗んだバイクや自転車の隠し場所として利用されることもあります。

うっかり無締りにも注意しましょう。駐輪場で自転車の前カゴにワイヤーロックを入れっぱなしで停めている方をたまに見かけます。


②簡易錠のみ、ツーロック以上にしていない
最初から備え付けの自転車錠の中には、簡単に壊せてしまう物もあります。


③ツーロックだが細いワイヤーロックを使用
ワイヤーロックにも色々あります。見た目からして細い物、切断してみると中のワイヤー数が少ない物は簡単に切断できてしまいます。

白のワイヤーロックは見た目も細いが…
断面:中のワイヤーも白の方が細い
しかし!ピンクもほぼ樹脂なので切断しやすい


④駐輪時間・駐輪期間が長い
駐輪時間、駐輪期間が長い(場所)ほど、窃盗犯の目につく率=盗難に遭うリスクが高まります。
転売や自分が欲しいが為の窃盗の場合、道具等を準備して駅の駐輪場や商業施設の駐輪場で目的の自転車を物色して持ち去ります。一軒家の敷地内や集合住宅の駐輪場・共有部の通路等は日頃から観察・または下見してから、家主の不在時間や深夜に道具持参で決行します。

※帰宅して電動自転車を駐輪(場所に関わらず)する際はバッテリーを外して屋内へ持ち込むのが安全です。

⑤死角の多い場所・暗い場所・ひとめの無い場所に駐輪
高架下等の駐輪場で大きな柱の影になる場所や暗い場所、駐輪場がなくてこっそり路駐するのに裏通りや公園沿いの木の影等にひっそり隠すように停めるのは盗まれやすいといえます。


■防犯対策

【防犯登録をしましょう】
登録は義務です。登録することで窃盗被害に遭った際に該当自転車が特定しやすく、所有権を明確にできます。
自転車防犯登録甲カードは大切に保管しましょう。被害届を出す際に必要になります。
窃盗する側としても防犯登録済みの自転車と未登録の自転車では、未登録の方がリスクを減らせます。

 ※譲渡やネット通販で手に入れた場合は自分で手続きが必要です。
 ※防犯登録の有効期限は10年。継続・廃車・住所変更・所有者変更の手続きには自転車防犯登録甲カードが必要です。


【ツーロック+α】
デフォルトの自転車本体の錠に加え、①前輪+②後輪でツーロックとなります。
①②にはワイヤーロック・チェーンロック・ブレードロック・U字ロック等活用

※電動自転車
 バッテリーだけ盗まれることがある為、ツーロック+αでバッテリーにもロックしましょう。


【防犯の基本的な考え】
窃盗犯はボルトクリッパー(ボルトカッター)や電動工具等を準備してやってきます。どんなに強度のある材質の製品でも工具を使えば破壊・切断できます。防犯グッズは破壊行為にどれだけ耐えられるかで判定されます。犯人にとって1分でも早くセキュリティ解除することが重要だからです。

だからこそ防犯対策品はより頑丈(太さや厚みのある形状・ 金属部や樹脂カバー部の材質や強度・特殊加工)な物を選びましょう。

下見の段階で「面倒そう・時間がかかりそう=盗むリスクが高い」からやめようと思わせる=防犯対策の見た目で泥棒除けをすることが最も重要であり、「盗もうとしたけれど防犯対策のせいで手間取る→ひとめにつきそう」だから途中で諦めさせることが次に大切な対策の肝になります。


【セキュリティの高い施錠をする】
①自転車本体には既存の錠前が付いています。「どんな鍵ですか?」
 →自転車の錠前・鍵は大抵が刻み鍵か・ディンプルキー(ウェーブ等含)です。刻み鍵だった場合はピッキングし難いディンプルキーで且つ材質が合金の壊し難い錠前に交換可能です。

②ツーロック用の防犯品の選び方
 →ワイヤーロックチェーンロックブレードロックU字ロックにはダイヤルタイプと鍵タイプがあります。窃盗犯は自分の技術や道具を元に解錠と切断どちらが早く安全かを判断するでしょうが、手口としては切断が最も多いでしょう。
 鍵タイプの場合、種類は大きく3種類、刻み鍵、ディンプルキー(ウェーブ等含)エースキー(管キー)になりますが、ディンプルキーをおススメします。鍵屋的には刻みとエースキーのピッキングに時間はかかりません。

上に載せた写真のように、切断したらワイヤーより樹脂カバーの方が多かった!では簡単に切断できてしまいます。
ワイヤーロック・チェーンロック・ブレードロック・U字ロックはとにかく頑丈さが重要です。太さ・厚さ・形状・材質等をしっかり確認しましょう。加えて、ブレードロック・U字ロックは重量が頑丈さの目安にもなります。

左は樹脂が透けているので
ワイヤーの太さが分かるタイプ


③ツーロックの方法
地球ロック(アースロック)=その場所に固定された物と繋ぐ
単体ロック(パーツロック)=自転車の一部をロック

自転車は軽い上にパーツ売りできる為、車輪だけロック(走行防止)しても盗まれる可能性があります。
長さのあるワイヤーロックやチェーンロックで車輪留めや柵等その場に固定された物と自転車を繋いで地球ロック(アースロック)が効果的です。


④ロックの場所と位置
ガードするパーツとしては、1ロック=「本体フレーム(太い中心部分と後輪」に通して固定物につなぎます。
前輪側にも固定物があるなら2ロック=「前輪」とつなぎます。無ければ自転車の太い部分と単体ロック(パーツロック)しましょう。
電動自転車はバッテリーにもロックしましょう。

ロックする位置はできるだけ地面から離しましょう
硬度のあるロック品をカットする際、地面や膝で固定できた方がテコの原理で切断しやすくなります。また地面に近いとかがんで作業することになり、道具や不審な行為が周囲から見え難くく窃盗犯に優位な条件を与えてしまいます。


⑤あらかじめGPSトラッカーを付ける
万が一盗まれた時の為に、GPSトラッカーを付けておくのも効果があります。
異常を感知するとスマホに通知が来て位置情報を確認できます。自動車同様、振動検知で大音量の警告音を発する機能付きもあります。
性能差や電波状況によっては位置情報を見失ったり誤差が生じることもありえます。
外されては意味がないので、気づかれ難い場所に付けましょう。

※駐輪場と持ち主の位置、放置時間の長さによりますが、振動検知センサー(警告音)だけの設置はあまり効果がありません。
※通知や警告音に反応して駆けつけるのは危険です。相手は金属を切断できる道具等、武器になる物を所持しています。即通報しましょう。


⑥見せない
自宅敷地内・集合住宅の駐輪場、どちらも駐輪中の自転車が周囲から見えない方が安全です。見えなければ下見される率が減るからです。防犯品の活用に加えてガレージや屋内へしまう、またはカバーをする等は効果が上がります。
但し「カバーをしたバイクや自転車は逆に身を隠しながら作業できるから狙う」という窃盗犯もいました。あくまで窃盗犯による、部分はあります。


⑦駐輪場を選ぶ
自宅駐輪場なら自分でセキュリティを高められますが、出先では不可能。できるだけ地球ロックできる車輪止め有り・個別ロック式・監視カメラ・管理人常駐等の駐輪場にしましょう。
加えて、人通りやひとめがある、死角の少ない、明るい、見晴らしがよい駐輪場にしましょう。

とはいえ、駐輪場をより好みできないことは多々ありますし、例え個別ロックがあってもワイヤーが細かったり簡単に壊せる物の場合もあります。
駐輪場はあくまで場所貸しのみ、例え有料で管理人常駐であっても駐輪場内のトラブルに関して責任を負いませんので、必ず自分で防犯対策をしましょう。


次回はそれでも自転車を盗まれた時にすべきこと、です。