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バイク(愛機)を守ろう!
2022/01/26
自動車の盗難について連載しましたが、実はバイクの盗難件数は自動車より一桁多いんです!!

バイク乗りの方って愛着やこだわりを持って乗っていらっしゃる方が多いイメージ。原付なら通勤通学・仕事にと日常使いの比率が自動車以上に多いのではないでしょうか。
そんな愛機が盗まれたら、とんでもなくショック!即日大ピンチ!そんな大切な足が盗まれるリスクが自動車以上ですから、是非とも対策をオススメします。
■バイク盗難状況
コロナで在宅が増えた関係か、自動車もバイクも盗難件数が激減しています。しかしコロナ禍以前から長い年月、バイクの盗難件数は自動車より一桁多いのが現状です。
【件数から見る変化】
これまで原付・小型バイクの盗難が多かったのが、ここ最近は中型・大型バイクの盗難が増えつつあります。
『東京卍リベンジャーズ』を見ると、「やっぱバイク格好イイ!ゼファーいいよね!!」とかなりますよね。もしやその影響があったり??…するかどうかは不明ですが。
これまでのバイク盗難は盗んだバイクで走り出しちゃう尾崎系(若い人には分からない?)と、自動車と同じく売買の為です。
この売買の状況が変わってきたことが原因にあるのでしょう。各バイクメーカーがOEMや現地向けに法人として盗難バイクの取引先だった各国へ進出しています。盗難バイクの中心だった原付・小型バイクがお手頃価格になって供給が満たされやすくなると、盗難品は市場価値が下がります。そうなってくると次は中型・大型バイクが目をつけられます。
また、ネットで誰でも国内外問わず売買が手軽にできるようになったからだとも考えられます。
【盗まれやすいバイク】
①狙われやすい車種
ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ・・・日本の各メーカー、外国メーカーならハーレー等、各社それぞれが誇る人気バイクが数多盗まれています。
各メーカーごとに盗まれやすいランキングをまとめたサイトがありますので検索してみてください。
現行の人気車種は勿論、古いバイクでもリスクがあります。むしろ高くなる場合も。カワサキではゼファーもランクイン(2021/12にもゼファー盗難がニュースになってました)しているように製造中止になった車種、各メーカーの人気上位車種・型式は垂涎の品なのです。
しかしランクインしていないから大丈夫、なわけではありません。バイクは外に置いてあって運びやすい=盗みやすい財産です。
②無締り・無対策
カギを抜き忘れた・・・は盗んでくださいと言っているようなもの。人気車種ではなかったとしても無施錠というだけで途端にターゲットナンバー1へ躍り出てしまいます。
被害データによると家や自動車同様、バイクもこのウッカリが意外と多いのが実情です。バイクの特徴として、停めてからヘルメットやグローブを脱ぐ等することが多い為、抜き忘れが生じるのかもしれません。
更にバイクの場合はイグニッションキーのロックだけで防犯対策をまったくしていないと、車種に関係なくリスクは高まります。
③パーツ
実はパーツだけ取り外して盗む手口も多いとのこと。カスタマイズしている場合は特に要注意。
④盗まれやすい駐輪環境
自野外野外駐車場が最も盗まれる場所です。
門扉やアコーディオンフェンスで仕切ることができても、窃盗犯にとっては対した障害になりません。
「敷地内だから大丈夫だろう」と何もしないで玄関先や庭へ停めておけば、窃盗犯の目に美味しい獲物として映ってしまいます。

特に自転車エリアは危険。
侵入さえすれば壁に隠れながら作業できます。
駐輪時間帯が決まっている、長時間・長期間の駐輪であるほどリスクは増加します。
犯行の大半は夜間に行われますが、持ち主及び近隣で不在宅の多い時間帯や期間も要注意です。
路上駐輪や外部の駐輪場においても、放置時間が長いほどリスクは増します。
監視カメラがなかったりひとめにつきにくい、管理されていない駐車場や土地勘があって停めやすい駐輪場以外の場所は、幅を取らないバイクゆえに停めやすく「ちょっとの間だから・・・」と思われるかもしれませんが、盗む側もそれを承知して狙ってきます。
※盗まれやすい状況については、自動車記事と重複する部分もあるのでご参照ください。
盗まれやすい環境とは、窃盗犯が『ひとめにつくことを避ける』『短時間で盗める』ことができるかどうかに関わっています。
■バイク盗難の手口
【下見】
窃盗犯の殆どが下見をします。候補のバイクに目をつけると、周囲の環境・防犯対策状況・持ち主の行動パターン等を調べます。
窃盗犯にとって、『ひとめを避ける』『持ち主が気づくまでに時間がかかる』ことが重要だからです。
できるだけ容易に盗める物が選ばれますが、バイクの場合はこれぞ!という車種なら手間を惜しまない場合もあるでしょう。
買取業者等のチラシが貼られていたら、すぐ剥がしましょう。窃盗団の下見担当がチラシを貼って持ち主がバイクに近づく頻度を確認している可能性が高いです。
チラシを貼られたら暫くは要警戒です。防犯対策を増やす、見回りをする、駐輪時間を変える、別の場所に駐輪する等、こちらが警戒していることをアピールするのも手です。
【破錠・セキュリティ解除】
下見の結果、ターゲットを決めると窃盗犯は下見の情報をもとに決行日時を決め、車用ロック(ワイヤーロック・チェーンロック・U字ロック・ディスクロック・ブレーキロック・ハンドルロック等)やイモビライザー・警報装置等に対処する準備をしてやってきます。
車用ロック等を破錠、チェーンやワイヤー等を切断する工具持参でやって来る相手です。門扉やアコーディオンフェンスは無いよりマシ程度だと思った方が良いです。
※門扉やアコーディオンフェンスの錠は簡単に解錠や破錠できる物が多いです。
同様にイモビカッター等を持参の可能性もあり、イモビライザーが無効化されることも。
警報装置で窃盗犯が逃げてくれればいいのですが、わざわざ下見をしてひとめ・人通りが少ない時間帯を選んで決行する場合、簡単に逃げることは少ないと思われます。
深夜、眠っている時に外の音で目覚める人もいれば、まったく目覚めない人もいます。目覚めてもわざわざ外に出てくる人は少ないでしょう。
持ち主が気づいた場合も、大抵は複数犯ですので武器になる工具を持った相手と遭遇することは非常に危険
です。
【パーツを取り外す】
バイクのパーツは外しやすく、特にカスタムパーツは高価で人気がある為、パーツだけがターゲットになることも。
また、パーツが外しやすいということは、ワイヤーやチェーンで柱やガードレール等につないでおいても、つないだタイヤを外して本体を盗んでいくことがあります。
【積載】
バイクは移送が容易で軽トラでも可能な為、破錠やセキュリティ解除をせずにそのまま載せて運んでしまうことも。
自動車窃盗のレッカーという手口同様、業者っぽい格好をしていれば目撃者がいたとしても故障車両か何かだと思って気に留めない可能性もあります。
■盗難されたバイクのその後
盗難された自動車が戻ってくる確率は2割強と低い確率です。バイクはそれより更に低いと言われます。
売買目的の場合、盗まれたバイクは自動車同様に解体されて部品として売られることが多いそうです。
自動車より運搬や解体をスピーディに行える点が、戻ってくる率を下げているのでしょう。
部品と化した愛機を、または他のバイクに組み込まれた愛機の一部を「これは自分のだ!」と発見して取り戻すことは至難の業です。
その為、窃盗犯にとって持ち主が盗難に気づくのが遅いほど安全になります。
しかし!身内でもお客様でもいらっしゃいましたが、運よく発見されることもあります。
体験談では近所で発見されている傾向にあります。
『空地や公園等の管理されていない駐車場などで解体しているところを発見し、即通報!』
また、『(前記と同じような場所で)隠すように停めてあった』『集合住宅の駐輪場で自転車にまぎれて見知らぬバイクが停められており、気になった人が管理会社へ連絡したが住人の物ではなく盗難車だと発覚』これらは後で解体するつもりか、乗り回すつもりの窃盗だったのでしょう。

比較的きれいな状態の場合も。
愛機を雨ざらしで放置されたり、無残にもバラバラにされたり・・・想像するだに悲しく悔しいですよね。
次回は対策編です。