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防犯コラムcolumn

スーツケースのトラブル回避

ゴールデンウィークは皆さま、如何お過ごしだったでしょう?国内外共にかなり出かけやすくなってきたのではと、地元から出ていないくせに思ったり。
夏休みはさらに旅行が活発化するだろうということで、今回は「スーツケースのトラブル回避」です。

「夏休みに備えるには早すぎない?」と思われるでしょうが、旅行から帰ってきてまだスーツケースが開錠施錠可能な状態にある今こそが大事なのです。

TSAロックのスーツケース
鍵(錠前)とダイヤルタイプ

※TSAロックとは

我々鍵屋さんにとって、大型連休の直前~直後はスーツケーストラブルが風物詩。
連休直前になると、旅行を計画していざ準備を始めようとスーツケースを取り出したら「暗証番号が合わない」「鍵が見つからない」「鍵や暗証番号は合ってる(筈)が、なぜか開かない」→大急ぎで鍵屋へGO! 

旅行中のお客様の場合、ホテルから依頼を受けることもあります。帰宅後に開かなくなったスーツケース持参で来店されるお客様もいらっしゃいます。
ちなみに車のルーフキャリア・ボックスやバイクのパニアケース等を無くして旅行前後に鍵屋へ~という方もみえるのでお気をつけて。



■スーツケースが開かない原因

①旅行前=長い間使わない・年に数回しか使わないから鍵を無くしやすい・鍵をどこにしまったか忘れた、暗証番号を忘れてしまう。

②旅行中=普段持ち歩かない鍵だから落としやすい、どこ(バッグ・ポケット)に入れたか忘れやすい。暗証番号を忘れてしまう。

③ダイヤル周辺を触った拍子に暗証番号が変わった。
 →メーカーごとに仕様は異なりますが、ダイヤル部分の周辺や内側等に番号を変更する機能があり、無意識に触ってしまった、あるいはお子さんが知らずに触って起こるトラブルです。

自分でやりたい

④ベルトや中身が挟まったまま無理やり施錠、あるいは施錠部のかみ合わせが悪いのに気づかず無理やり施錠した。

⑤親族や知り合いに貸した際、暗証番号が変更されていた。
 →返却時に暗証番号を確認せず、次のシーズンいざ使おうと自分の番号にしても開かない!回す前の番号(開錠状態)をランダムの数字だと思っていて覚えていない(実際は貸した相手の番号)、変更した相手も日数が経って番号を忘れた。
 ※私の体験談です。


前回の旅から帰った後、疲れて・日常に戻るのに忙しくて、さっさとスーツケースを片付けてしまい、次に使う頃にはその当時に何をどうしたかあまり覚えていないものです。
スーツケースは大きい分だけ一度しまうと出すのも面倒、使用頻度も人それぞれだったり年ごとに違ったりします。何年もしまいっぱなしになることも。トラブル予防の対策も次の旅行までにすればいいやと後回しにすると、ずるずるそのままに。
だからこそ、スーツケースをしまう前=旅から帰った今!対策してからしまいましょう



■対策

【ルールを決めておく】
鍵の保管場所・保管方法、暗証番号【****】を決めておく。
トラブル防止に自分用のルールや対策を決めておく。



【記録しておく】
鍵の保管場所・暗証番号を忘れてしまいがちな場合は、メモしてスーツケースに貼る・タグ付け等してカバーをかけておく、あるいはスマホに記録しておく等、忘れた時に確認できるようにしましょう。

本来、鍵の保管場所や暗証番号をメモ等で残すのは危険です。家族しか住んでいない家で、収納中のスーツケースはからっぽ、スーツケースに貴重品を入れない、メモのリスクを理解の上で、という前提です。

※スーツケース使用時は必ずメモを剥がす、タグを外します。
※スマホに記録の場合、旅先にもスマホは持参するので、削除するかスーツケースの暗証番号だと分からないようにする等しましょう。


【鍵の保管】
鍵を無くした方・暗証番号を忘れた方のスーツケースを解錠すると、中から鍵が出てくることがあります。
この場合は1本紛失したがスーツケースを開けさえすれば必ず純正キーが残っている、という点でメリットです。

スーツケース内に鍵を入れておかない代わりに、トランクの鍵穴に挿した状態で押し入れに収納する方もいます。
出っ張ていると引っかかりやすく、抜けてしまった鍵が行方不明…押し入れのどこかにある筈なのに見つからないといったこともあり、危険です。



【旅行中の鍵管理】
鍵の本数に余裕があるならば、1本(純正キー)を家に置いておき、2本(どちらでも可)持って旅行に行きたいところ。
旅先で鍵を無くしたタイミングによりますが、家に帰り着けば必ずスーツケースを開けることができるのは心強いです。

旅行中、慣れない部屋(環境)なのにTPOに合わせて服もバッグもいつもと違う、コロコロ変わる、ということもあるでしょう。
事前に自分でどこにどうやって持っておくのか、ルールを決めておきましょう。鍵単体、ポケットにそのままインは無くしやすいのでやめましょう。
旅先ではスリや置き引きに警戒する対策、紛失した場合用に2ヶ所(身につける・手持ちバッグの中等)に分けて所持や落下防止対策等が必要になります。
 ※過去記事【落下防止アクセサリーと注意点】 【鍵を無くさない為に】


【暗証番号】
自分のことは自分でしたい、お手伝いをしたい、理由は様々でも子供は自立心と知的好奇心に満ちて物を触ります。大人のすることを見て自分をチャレンジします。
成長過程のその行為が、子供ならではの器用さと不器用さで本人にも思いがけないトラブルを招く場合も。
また大人でも触ってしまったことに気づかずにダイヤルを回してしまい、暗証番号が変わることがあります。
お子さん用スーツケースは勿論、大人用スーツケースもお子さんの手の届く場所にある際に暗証番号を変更する部分を触ってしまわないよう対策をしておきましょう。


①ダイヤル部分の周辺や内側等に番号を変更する機能があるので、その部分が動かない・触れないようにデーピング等で固定やカバーしておく。

②スーツケースはお子さんの手の届かない高い場所や開けられない場所へ収納。

③スーツケースに「鍵をかけて開かなくできる」と、「鍵が開かなくなってしまう」の違い、開かなくなったらとても困る、が分かる年頃であれば、説明した上で触っても大丈夫な場所とダメな場所を教えましょう。
大人でもうっかりがあるので固定やカバーの対策はそのままがよいでしょう。

④ホテルの部屋ではお子さんが自分でスーツケースを開け閉めする機会が多いと思います。ホテルで自分のスーツケースが開かなくなってお子さん大泣き!なんてことを防ぐ為にも、スーツケースは大人と一緒に開け閉めする等のルールを作るのもよいでしょう。



【スーツケースを貸した場合】
親族・知人にスーツケースを貸す時は暗証番号をデフォルトの0にして渡し、返却時は暗証番号をデフォルトの0に戻した上で開錠されたた状態(鍵もダイヤルもかけない)で返却してもらうのがベストです。
返却されたらその場でスーツケースを確認をしましょう。鍵の本数は足りているか、開錠状態か。暗証番号はどうなっているか。
暗証番号が聞いた通りか確認の上、スーツケースを開けてみましょう。開いたら自分の番号に戻します。

開かないなら施錠されているということ。相手に確認した番号に合わせて開錠し、開いたら必ず自分の番号に戻しましょう。

 ※貸した相手に自分の暗証番号が知られない状況で戻しましょう。



【閉じる時・施錠時の注意】
スーツケースがきちんと閉まらない時に無理やり閉じると、鍵もあって暗証番号も正しいのに開かなくなることがあります。
解錠作業が上手くいかない原因に「何かがかみ込んでロック部分がズレている」「無理矢理かみ込ませたからロック部分が固くなっている」「斜めにはめ込んだ」等があります。
こうなるとスーツケースを上から押したり傾けたりしてかんだ中身をズレやすくさせる、力でかみ合わせを戻す等の力を加えながら解錠するしかなく、負荷をかけて閉じたロック部分に更に負荷をかけることになります。
挟み込みに注意し、詰め込み過ぎ・無理やり押し込む等はやめましょう。

これはNG

負荷のかかった開閉部分やロック部分は徐々にグラついたり誤差を生じやすくなり、施錠開錠がしにくくなったり、壊れる可能性もあります。

左のジッププルが斜めに右の穴へ干渉して外せなくなったスーツケースのお客様もみえました。
慌てて閉めてしまったそうですが、何か挟んでいたりロック部分(スーツケースそのもの・ジッププルやダイヤル含む)がズレているのに押し込んでいないか、かみ合わせが悪くないか、鍵を回す時に回しにくい・固い等ないか、必ずスーツケースを閉じる際・施錠する際に確認しましょう。

以前、開かなくなったというスーツケースのダイヤルが緩くてややグラつきがあり、暗証番号が合わせ難いことが原因ということがありました。酷使だけでなく経年劣化で状態が悪くもなります。
鍵穴でも回り難くなったり引っかかりやすくなったら鍵専用の潤滑剤でメンテナンスをします。しかし経年劣化が原因の場合、潤滑剤は効かないかその場しのぎです。そのまま使っているとトラブルの原因になります。ロック部分が壊れて開かなくなった場合、鍵屋さんでも壊すしかなくなるので兆候が出たらスーツケースの買い替えを検討するのが安全です。

※ロック部分には必ず鍵穴専用潤滑剤を使用しましょう。
鍵穴専用の潤滑剤はサラサラでロック内部の動作を滑らかにし、詰まった埃等も洗い流せますが、一般的な潤滑剤はヌルヌルで埃を吸着したままロック内部を詰まらせる上、酸化すると固まって目詰まりしてしまいます。