防犯コラムcolumn
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落下防止アクセサリーと注意点
前回「鍵を落とさない為に」で完全に閉じないバッグ、ポケットのないバッグはホルダーで鍵をつなぐことをオススメしたので、今回は落下・紛失をできるだけ防ぐ為のアクセサリーをご紹介。
また、「キーチェーンやホルダーにつないでいたのに鍵を落としてしまった!」を防ぐ為の注意点をまとめます。
■落下防止アクセサリー
代表的な物を紹介します。左から…

①着脱式ホルダー
頻繁に使う鍵と使わない鍵を分けて管理できます。
ちなみに私はリモコンキー・大事な鍵・純正キーを大元のリング(バッグ内で固定)につなぎ、着脱側のリングへ頻繁に使う鍵の合鍵をつないでいます。
これにより、大元につないだ大事な鍵や純正キーはバッグ内に固定され落下しにくく取り出す頻度も少ないので無く率が格段に下がります。着脱側は合鍵なので万が一無くしても家に純正キーが保管されています。
②リール式ホルダー
ポケットやバッグにつないだままリールで鍵を伸ばして解錠する便利なアイテム。
リールはワイヤーや細いチェーン等あります。強度のある物を選びましょう。
③キーチェーン
チェーンの長さで選びます。バッグやベルト通しにつなぐ側はナスカンなので、外しやすい便利さの代わりに、ナスカンのバネが弱くなると外れてしまう可能性は多少あります。
④スプリングホルダー
キーチェーンより伸縮性に富んでいるので便利。代わりにスプリングの経年劣化はキーチェーンより早い。
キーアクセサリーは他にも色々あります。革製バッグの持ち手につけてもデザインを損ねないホルダー等、色々売られているので落下防止を兼ねたキーアクセサリーを探してみてください。
■アクセサリーの注意点
前回の記事で「キーチェーンが切れて鍵を落とした!」対策していても金属の経年劣化等で紛失した事例を挙げましたので、劣化しやすいアクセサリー・部品を紹介します。
※使用期間・頻度で変わります。
①要注意はコレ!!【ボールチェーン】

とにかくちぎれやすい、留め具が緩くなりやすい。トラブル時(引っ掛ける等の通常使用ではない力が加わった場合)の耐久性に乏しいチェーンです!…申し訳ありません、実は過去にご紹介したキーナンバー盗難防止のキーカバー商品に使われております。
可愛いけれど壊れやすいので、他のチェーンに交換するか、そのまま使うなら定期的に留め具部分をチェックしましょう。チェーンが切れやすい点は、引っかけないように気をつけて扱ってください。
②一般的な【キーリング】ですが…

鍵とつながった上のリングは問題のない状態ですが、もうひとつのリングはズレていますし広がっています。
このズレや広がりは取り外しや引っ張られたりを繰り返して徐々にできるので、定期的に確認して交換しましょう。
手作業で戻してもなかなかきれいには戻らず、新たな隙間やズレができたり、金属自体の劣化(曲がりやすくなったり折れたり)を招きます。
③キーホルダーの【丸カン】※写真ではC型に開いてしまっている小さな部品

キーホルダーの大元のリングが折れる、キーチェーンが切れる等はまれだと思います。キーホルダーやチェーンとキキーリングやナスカン等の着脱用部品とのつなぎに使われる丸カン(それに相当するつなぎ部品)が一番力に弱く、写真のように引っ張られて丸が開いてC型になった隙間から落とすことになります。
1~2mmの隙間でも外れることがありますので、定期的に、または引っかけてしまう等あった後は確認しましょう。
※購入時は丸カンが太めで丈夫そうなキーチェーンやキーホルダーを選ぶのもオススメです。
④ナスカン【閉じ口のバネ】

ナスカンも取り外しの頻度等によって劣化し、閉じ口のバネ(内側にあって写真では見えません)が緩むことがあります。可動する閉じ口がグラグラしていないか、締まりが悪くないか確認しましょう。
⑤【経年劣化品 / 新品】

左は10年以上使用/右は新品です。
頑丈な着脱部品と太いリングは問題ありませんが、フックのバネが壊れています。このフック、ほぼ未使用で太いリングに直接色々な鍵をぶらさげて使用していたそうです。
長い間、鍵とぶつかり、カバンの中で押しつぶされたり狭い中から引っ張り出されたり…その繰り返しによってフックのバネが壊れたのでしょう。使用年数的には充分に耐久性のある商品です。
このように、どんな物でも見た目は損なわれ、弱い材質、金属でもより細い・薄い部品・可動部分・つなぎめやつなぎ部品から劣化・故障します。
■おまけ
落下防止アクセサリーのところで、「私は合鍵を普段使いして純正キーをバッグ内の固定用収納場所に入れている」と書きました。
鍵を紛失しないことがベストですが、万が一紛失するなら純正キーより合鍵の方がマシなので普段使い・持ち歩き用はできるだけ合鍵にしています。
理由は「純正キーは取り寄せで納期もかかるし、高額になる可能性がある」「合鍵から合鍵を複製すると鍵としての精度が下がる・開かない合鍵ができることも。合鍵の合鍵から合鍵…を繰り返すと、更に開かない鍵になる率が上がる」からです。
鍵メーカーも防犯性の高い鍵を開発し続けるので、年々合鍵から作った合鍵では開きにくい精密な鍵が増えていくと思われます。
※合鍵から純正キーと同じ精度にカットするデータカットという方法もありますが、通常の合鍵より多少お値段かかります。
純正キーを注文に来店され、納期が間に合わずガッカリする方もみえます。お話を聞くと賃貸にお住まいで、鍵を紛失して数が足りないと交換費を請求されるので返却に間に合わせたかった、とのこと。
※入居時に鍵の交換費を敷金として支払い済、あるいは退去時に交換費を支払う契約になっている場合もあるので、契約書の確認、管理会社へ確認した方がよいでしょう。ということで、純正キーは大事に保管しておくに越したことはありません。
本数に余裕がある場合、予備として家に保管している方は多いと思います。できるだけそういった管理の上、合鍵を作る際はできるだけ純正キーをお持ちください。