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防犯コラムColumn

「防犯」のアーカイブ

【NEWS】高齢な窃盗犯と被害者

7月12日名古屋市中川区にある集合住宅の無施錠だった一室へ泥棒に入ろうとした72歳の男が逮捕されました。
在住者64歳男性が鉢合わせて通報、逃走した男は交番勤務研修中の警察学校初任科生23歳によって職質され逮捕。

72歳の犯人と64歳の被害者…侵入盗やひったくり等の記事で高齢者がターゲットにされやすいと注意喚起しておりますが、ターゲットになりやすいと思われる側が犯人ということもありえる。
相手の見た目や年齢で警戒心を解いてはいけいないという事例ですね。

他にも岡崎市内の侵入盗2人組は66歳と55歳、千葉県の高齢者住宅で70代介護職員が90代男性の部屋から窃盗の疑い、北海道で71歳が金目の物目当てに無施錠だった脱衣所の窓から71歳女性宅へ侵入して逮捕等々…ひしひしと日本社会全体の高齢化→狙う側も狙われる側も高齢化ということでしょうか。

長寿を祝い労うのが
高齢者に対する一般人の感覚
しかし…

ニュースでは警察学校の初任科生が発見・職質して逮捕につながったことから、若い力に期待を寄せる内容になっていました。
漫画「ハコヅメ」でもよく20代の警察官がオッサンまみれの生活(同僚も被疑者もオッサンばかり)の悲哀が語られていますが、学校という箱庭しか知らず人生経験という引き出しも少ないのに、自分の父親どころか祖父世代の相手を職質したり、説諭して供述を引き出して更生を促さねばならない警察のお仕事。
実際に今回の事件でこの初任科生が72歳に対して説諭したりはしない(職質・逮捕時にも教育係の警察官2名がいましたし)でしょうけれど、警察学校を卒業して現場に出れば、人生経験倍以上の人ばかりを相手にするわけです。この初任科生の初お手柄に拍手すると共に今後の活躍を期待し、私もいい歳なので個人的には若者が 厭世的な気分にならない年寄りになりたいなと思いました。

ご自身の年齢または親の年齢を意識した際に生活を守る為、防犯面だけでなく、次回は利便性を上げる対策をご紹介したいと思います。


【NEWS】千葉の連れ去り事件

「助けて。車を運転されている」男がオープンカー強奪・逃走中に横転事故で死亡 助手席の女性が110番通報し事件発覚 千葉・君津市

天気の良い日はオープンカーで走るの最高ですよね。しかし、今回のニュースは恐ろしい事件です。
千葉県君津市のコンビニエンスストアの駐車場でエンジンをかけたままのオープンカー、助手席には女性が乗っており、運転手は店内でお買い物。そこへ見知らぬ男が乗り込んできて、助手席の女性を乗せたまま車で逃走。
助手席の女性が車内から110番通報し、車は警察から逃走する際に少なくとも6台の車や路肩、塀にぶつかり、途中で女性を下ろし700m程走ったところで横転して大破、男死亡。

2km以上もぶつかりまるくる暴走車に乗せられた女性はとんでもない恐怖だったでしょう。しかも途中で下ろされなかったら女性もろとも…だったわけです。
以前UPした【車に乗ったら施錠してますか?】の最初の事例も、友人A(運転手)がコンビニの駐車場で見ず知らずの人に助手席へ乗り込まれた恐怖体験でしたが、加えて今回の事件が教えてくれた大切なことを下記にまとめます。

今回の事件はオープンカーなので施錠してもドアを跨いで乗り込めてしまいますが、同乗者が車内に残っていると安心してしまう心理があるのではないでしょうか。改めて乗り降り前には周囲を確認し、必ず即!施錠する同乗者が車内に残る場合でも施錠が重要と考えます。
相手は今回のような無施錠の車、または車も持ち主も無防備な状態になる乗り降りという行為その数秒間を狙って乗り込んできます。

次に運転手不在時は、誰か乗っていても決してエンジンをかけられる状態にはしないことが重要にです。
暑い時期・寒い時期は車内で待つ同乗者に気をつかい、エアコンを効かせておく為にエンジンをかけたまま離れることがあるかもしれませんが、今回のように乗り込まれたら車ごと逃げられます。

エンジンは切ったが車内に残る人にスマートキーをあずけたり、元からスマートキーを所持している家族が残っている、この状態もスマートキーを車内に残せばエンジンはかかるので、乗り込まれたら車ごと逃げられます。

車内は身動きが制限される為、運転席に乗り込まれたらシートに座った状態ではろくな抵抗ができません。「車内に誰か残っていれば大丈夫」と思われるかもしれませんが、それは車上荒らしに対してのみ。それも手荒な手口の車上荒らしや暴行目的であれば車内にいる方が危険な場合も。
エンジンさえかからなければオープンカーで跨いで乗り込まれても車は動かせませんし、動かない車からなら同乗者が逃げ出す隙もあるかもしれません。
スマートキーを車内に残る人にあずけるのはやめましょう元から所持している家族が車内に残る場合は残る側が内側から即鍵をかけましょう

近づいてくる人がいないか確認
素早い乗り降り&即施錠

コンビニは確かに夜でも明るくて誰かしら(店員さん含め)の目があり、防犯カメラもあります。その為、狙われる側は安心感から少しの間なら大丈夫、と隙が生じやすい場所なのかもしれません。
その隙を狙われる危険が高い為、充分にお気をつけください。

今回は助手席にいた人を乗せたまま逃走したので、連れ去られた本人が通報しましたが、誰も乗っていなかった場合、乗っていたけれど運転手が気づいた場合も必ずすぐに通報しましょう。
【愛車・愛機が盗まれてしまったら】
※ご参考までに、盗まれた際にすべきことをまとめた記事です。



令和の大泥棒から学ぶ

空き巣・居空き・忍び込みといった侵入盗が活発になる時期になりました。
『令和の大泥棒に判決』被害総額5000万円以上、8年間逮捕されなかった令和の大泥棒。長い間、空き巣という犯行を成功させてきた令和の大泥棒の4つの掟とその手口から、被害者宅はなぜ狙われたのか?狙われるリスクをどうやって減らせるか、読み取ってみます。
ご自身のお宅に置き換えて気をつけるべきこと、防犯対策すべき点の参考にして頂ければと思います。


■4つの掟

①防犯カメラのない家を狙う
②留守の家を狙う
③靴を脱いで室内を荒らさない
④庭がきれいな家を狙う

①②③は姿を見られない・映像を残さない、痕跡を極力残さない、スピーディに窃盗を済ませる、ということでしょう。
家主の留守中に痕跡を極力残さなければ、盗まれたことに気づかれるまで時間を稼ぐこともできます。

④の庭がきれいな家を狙うは「家主の几帳面さの表れであり、家の中も整理されていて金目の物を発見しやすいから」とのことでした。


以前侵入盗の記事に載せましたが、これまでよく言われてきたこととして「室内や敷地内の整理整頓がされていない」というのがあります。【窃盗に遭いやすい家 其の壱】
まったく逆じゃん!となりますよね。
しかしこの理由は、「室内が整理されていないと侵入の痕跡・家探しされた痕跡に気づかれにくい」「泥棒は現地(被害者宅)で侵入に必要な道具を用いることが多く、玄関付近や庭にある掃除道具やガーデニング用品等が利用されやすい」からです。
【真夜中の脚立男】

他にも防犯上、家の周囲や庭をきれいにしておいた方が良い点があります。
「自分の家の前を掃除しておく」=周辺環境に無頓着なエリアは狙われやすい
【我が家の周辺環境から防犯しませんか? 其の壱】
「植木を定期的に剪定して整える」=鬱蒼とし死角になる場所、または侵入さえすれば道から庭の様子が見えない家は狙われやすい


この真逆の理由は泥棒する側の着眼点の違いではありますが、文章で伝える難しさも感じました。
分析された内容を箇条書き+説明分で載せていますが、周辺環境や家の立地、庭のデザインや植木の種類等々で各家それぞれの風景も状況も違います。そして下見に現われた侵入盗の着眼点によって「この家ならイケる」と判断されるか侵入を回避されるかの分かれます。
守る側からすると混乱しそうです。
しかし!人目を避け、誰も傷つけず、速やかに盗みを実行する令和の大泥棒は大きなヒントも示していますよね。

顔を極力隠しても、やはり見られたくない!映りたくない!わけです。

例えば、自宅の防犯カメラ前では顔を覆っても、覆ったまま街中を歩くのは即不審者として通報されかねません。顔を出して一般人にまぎれながら道を歩けば、どこかの監視カメラに映っている可能性があり、背格好から絞られる可能性があるわけです。
監視カメラ映像は決まった日数で消去されてしまうので、家主が気づくのが遅いほど捜査も遅れて映像も消えるので②③④の掟が活きてくるのでしょう。

合わせて、手口からも対策すべき点が分かります。


■手口

①犯行時刻は日没から午後9時
②タンス貯金をする高齢者を狙う
③無施錠の家を狙う

【窃盗に遭いやすい家 其の壱】で一番に挙げている無施錠・無締りの家がやはり最も狙われやすいということです。
ところで、取材に応じた被害者の方は「防犯カメラ無し、旅行中、整理された庭」と掟通りで、から入られています。
冒頭で侵入盗が活発になる時期と書いたのも、暖かくなると換気等の頻繁な開け閉めで窓が無防備になりやすいからです。
「うっかり閉め忘れ」もあれば「面倒だから開けたまま」「1階の窓じゃなければ大丈夫だろう」「小さな窓なら大丈夫だろう」「暑さで開けたまま就寝」…こんなことが増えますが、これこそが侵入盗の狙う無締りであり、非常に危険です。

泥棒の侵入経路ナンバー1は『窓』です。【窃盗被害に遭いやすい家 其の弐】 しかし鍵の無い窓が殆どです。
ここで言う窓の鍵とは、クレセント錠を除きます。誰でも開けられるモノは泥棒にとって施錠されているとは言い難い状態だからです。なぜか?→ ※作業事例【クレセント バイパス解錠】
お分かり頂けたでしょうか?カップメンが作れる程度の時間で壊したり傷を残すことなく…もしくは2~3cmガラスをこじ割って指一本入れられれば開けられる(泥棒の多くはこの手段)のがクレセント錠なのです。

窓が侵入経路ナンバー1な理由は、窓の閉め忘れだけでなく、標準で窓に付いているクレセント錠しかかけていないことが理由です。
【窓こそ守ろう! お手軽編】 【窓こそ守ろう! ガッツリ編】


令和の大泥棒は人を傷つけないことが掟でしたが、運悪く遭遇した家主を逃げる為に襲った侵入盗も少なくありません。ある侵入盗はまず台所で包丁を入手(身を守る物を現地調達)してから金品を探す手口でした。

生活用品である包丁の在処は分かりやすく
持つ者によって恐ろしい凶器と化します

昼寝や帰宅時、就寝中に侵入盗と遭遇する危険については【無締りの怖さと危険性】ご参考ください。

ちなみに令和の大泥棒の犯行時刻は、あくまで暗くなって人の顔が見え難い時間帯を狙いたい空き巣の一例です。日中を狙う空き巣や居空きもいますし、忍込みはそれこそ午後9時以降~深夜を狙います。


■防犯対策のポイント

①玄関・勝手口・門扉・窓を無締りにしない
やはりこれが一番外せない対策だと思います。バール等でこじ開ける手荒な窃盗犯もいますが、日頃から施錠をしっかりすることが防犯の要になります。

②我が家の弱点を分析・把握して対策
令和の大泥棒は庭がきれいな家を狙っていましたが、庭が放置され片づけが下手な家を狙う泥棒もいる上、掃除道具やガーデニング用品等は侵入の道具としてだけでなく武器にもなり得るので、やはりきちんと施錠できる場所(家の中や物置)へ片づけておいた方が安心です。

効果的な位置に防犯カメラを設置すればかなりの抑止になりますが、気にしない泥棒もいます。そこには気にしない理由や手口があり、防犯対策はひとつで成り立つものではなく、それぞれの家にそれぞれの状況や事情がある上で、効果的な対策+日頃の用心・防犯習慣を欠かさない必要があります。

③防犯意識と日頃の用心
うっかり無締りに気をつける、安易に現金があることや旅行等の不在を明かさない(※参照【SNSと侵入盗】)。

他にも日頃の防犯意識としての習慣に関してはたくさんありますし、物理的な対策もあります。カテゴリの「地域の防犯」「建物の防犯」「特殊詐欺+侵入盗」に過去記事がありますので宜しければ参考にしてください。


■時代と共に危険な方へ変化

令和の大泥棒は「人目を避け、誰も傷つけず、速やかに盗みを実行する」が掟でした。
しかしコロナによって生活様式が変わってしまった際、外出外泊が減って在宅ワークや学校の早帰り・クラス閉鎖等でこれまでは不在時間の長かった家に誰かがいる状態が増え、しかも不規則。侵入盗には厳しい状況になりました。
そうなると最初から武器持参、手荒な手段を用いるタイプの空き巣が状況によっては強盗に変身!という危険が高まります。実際、子供達が空き巣に遭遇したという事件もありました。子供だからと侮って何もしないで逃げてくれればいいですが、捕まらない為に危害を加える可能性もあり、大変危険です。

在宅が増えて不在を狙えなくなった空き巣・居空きが特殊詐欺の手口で在宅時に侵入または強盗と化す事例もあります。【空き巣・強盗が特殊詐欺と合体!】


やっと平常が戻りつつありますが、今後も何が起きるか分かりません。一定数常態化した在宅ワークにより空き巣と遭遇率が上がる可能性もあれば、長い間皆で我慢した分、旅行やのんびり帰省が増えることで侵入盗は活発化するかもしれません。
改めて防犯の見直し・強化をおススメします。



「効果的な防犯カメラの付け方って?」「ウチの立地や家・庭の状況だとどこが弱点か知りたい」という方、防犯診断・対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。
【お問い合わせ方法・各種】


夜道の防犯 ④ひったくり対策

2022/06/23


ひったくり被害の多くは18時以降~深夜に発生しています。これまでの「夜道の防犯」【①危険な場所】 【②対策】 【③防犯グッズ】を踏まえた上で、今回はひったくりに特化します。


■対策

①防犯性が高めのバッグを選ぶ。
 →斜めがけが可能なバッグ

②バッグは体の真ん中へ、手を添えて抱え込む格好が望ましい。
 できないタイプのバッグは道路と反対側へ。


③バッグまたは貴重品に盗難・紛失防止ブザー(アラーム)またはタグをつける。
子機またはタグ(バッグに取り付ける側)が親機(持ち主が所持する側)から離れると音が鳴るタイプをお求めください。
※親機と子機の受信距離ができるだけ長いタイプがオススメ。
※ブザーには盗難以外にも迷子防止や忘れ物防止等の様々な用途がありますが、親機(持ち主が所持する側)が鳴るタイプはひったくり対策に向きません。

バッグに子機をしっかり設置し、ひったくり犯が逃げながら防犯ブザーを引きちぎって捨てられないようにする。

マジックテープだけだと
簡単に外せてしまう

④防犯ブザーピンの紐を指に引っ掛ける等して、いつでもすぐ鳴らせる状態で歩く。
 →ひったくられた際、自動的にピンが抜けて犯人の持つバッグが鳴り響き続ける状態にする

⑤自転車の場合、前かごにカバーを設置し、バッグは中へ収納。

バッグが高級かどうかの確認も、通りすがりにひったくることもできません。


■ひったくりに遭った場合

①抵抗手段を持っていないのに抵抗すると、怪我を負わされる危険があります。バッグを手放す際は相手を観察して特徴をできるだけ目に焼きつける、バイクや電動キックボードの場合はナンバーを覚えましょう。


②即警察へ通報、盗難届を提出。
 ※バッグを奪われなくても通報しましょう。

③通帳・キャッシュカード、クレジットカード、身分証(運転免許証・保険証・マイナンバーカード・年金手帳等)を奪われた場合、悪用される前に手続きをしましょう。

④バッグの中や財布に個人を特定できる物(免許証・定期券・診察券・名刺等の住所や氏名、会社名)が入っていた場合、所在を知られてしまいます。
所在を知られる情報+家や職場の鍵・非接触の入館証等を奪われた場合、二次被害として侵入盗被害に遭ったり、それらの身分証を悪用される危険があります。
自宅の鍵は即日交換。職場の鍵や入館証、名刺は即会社へ報告し、手続きを行いましょう。


■ひったくりの危険性

ひったくられた時、反射的にバッグを抱え込んだり抵抗してしまいますが、抵抗したことで転倒、引きずられる、あるいは殴る蹴る等の暴行を受けることがあります。

こちらに抵抗する気がなくても、突然背後から迫ってきて殴られる場合もあります。最初から殴ることで抵抗力を失わせ、追跡できなくして確実にバッグを奪うことと己の安全を獲得しようとするひったくりもいます。
【いつもの道にひそむ危険】で同僚Aさんの原付2人乗り犯によるひったくり被害について書きましたが、Aさんは突然背後から殴られた上、バッグを抱え込んで離さなかった為、転倒及び再び殴打されました。

怪我を回避しバッグを諦めた場合、バッグ内の現金や金目の物だけで済まないことがあります。住所をと鍵を入手した金銭目的の犯人が自宅を狙う可能性があります。あるいはあなたの身分証等を悪用して詐欺行為を行う可能性もあり得ます。

最小限の被害で食い止める為、自分の身を守る優先順位の行動と、迅速な手続きが必要になります。


■ひったくり犯の手口

【機動力】
ひったくり犯は徒歩もいますが、バイク自転車の使用が大半です。海外では電動キックボードの事例が増えていることから、日本でもキックボードの普及が進めば犯罪にも使用される可能性があります。
徒歩、バイクや自転車、キックボードを発見した場合は警戒する、接近してくる場合は振り返る+追い越させましょう。
 ※詳細は【夜道の防犯②対策】参照

【物色】
犯人は「狙いやすそう」「金目の物を持っていそう」な獲物を物色します。
ひとけが途絶えるまで後をつける、あるいは襲うのに適したエリアを通るのを待ちかまえています。「どこかで見ている」あるいは狙いやすいエリアの道をうろうろして「獲物を探して」いるようです。
視線に気づいたら要警戒です。しかしヘルメットをしたバイクの視線に気づくのは難しいので、目視と音で判断して警戒しましょう。

【可能性】
①電動キックボードは「走行音に気づきにくい」「狭い歩道にも乗り入れられる=どんな道でも襲える」ことを想定した方がよいでしょう。
またバイクは1人または2人乗りによる襲撃でしたが、小回りの利く電動キックボードなら複数人で襲撃されることもあり得ます。

便利な物は悪用される可能性も


②今回は夜道の防犯としてひったくりを扱いましたが、日中でもひったくりは出没します。
特に狙われやすいのが
「ATM・銀行・郵便局から出てきた後」「給料日」「年金受給日」「税金・保険料等の納付時期」「仕事関係の入出金手続き」「年末年始・ゴールデンウィーク前・お盆前の現金引出」、他にもまとまったお金を持ち歩いていることが推察される状況下
そんな場合は時間帯に関係なくいつも以上に用心しましょう。

③ひったくり犯が大人とは限りません。
実際に中学生や高校生が起こしたひったくり事件がニュースなっています。相手の見た目に関わらず警戒が必要です。


SNSと侵入盗

日本人初のプロボクシング3団体王座統一を果たしたバンタム級の王者・井上尚弥選手、おめでとうございます!!
しかしそんな快挙の裏で、井上尚弥選手の家に空き巣が入ったそうです。
【井上尚弥選手・空き巣被害】
世界戦で不在であることが公に知られているがゆえに、狙われたわけです。


では「自分は有名人じゃないから大丈夫!」…なのでしょうか?いまや誰でも…それこそ犯罪者の方が巧くSNSを活用する時代です。「有名」の度合い・範囲、意味合いも様々、そしてリアルとネットの2つの世界から、あなたは既に有名人(ターゲット)かもしれません。
井上選手のように試合日が公式に発表される用事ではスケジュールを隠すことは無理ですが、リアルでもネットでも誰が聞いて(見て)いるか分かりません。SNS等や飲み会で旅行やイベント等の話題で盛り上がっても、不在の日時・行動が特定される発言は危険です。

SNSで閲覧制限をかけていても、身元と気心の知れたリア友だけの会だとしても、どこからどう漏れるか分かりません。居酒屋で現金を持っている話をして侵入盗に入られた事件等もあります。犯人が困ってるフリなどして友人を騙し、その友人は好意から情報を漏らしてしまう場合もありえます。


クワガタを撮っただけなのに・新型空き巣の手口】
これはSNSで狙いを定めたアカウントの個人情(住所・氏名等)を特定する手口です。
SNSの発言や写真履歴等からおおよその住所を割り出す→クワガタやカエル・変わった生物や物(正体不明の種が届いて話題になったことも)を自宅前等のどこかに置いておき、相手が珍しい・可愛い・面白い等の興味を持って撮影し、SNSにUPすると…住所確定!→侵入盗やストーカー行為を実行。

更には、誰かがつきまといや盗みをしたくなる顔・姿・物の映った写真をUPすることも危険です。特に人物(本人含め知人)と一緒、あるいは自宅や職場周辺で撮影した物は獲物+住所特定する情報の詰まった写真となってしまいます。

【愛車・愛機が盗まれてしまったら】の記事でも書きましたが、自動車やバイク盗難に遭った際、SNSに写真をUPして捜索協力を依頼する場合も、出かけた先で撮った写真が望ましいです。せっかく戻ってきても他の窃盗犯に狙われかねません。

以前【キーナンバーから合鍵作成侵入盗事件】というニュースを紹介した際にも書きましたが、SNS等で不特定多数に見える状態は勿論、仲間だけの空間であっても鍵の写真や、住所を特定される可能性(位置情報オフで撮影しても、間取りや窓・窓の景色から特定されやすい)のある写真のUPは危険です。



暖かくなると、侵入盗被害が増えます。窓を開ける機会・時間が増えるからです。侵入盗の多くが窓から侵入します。
「1階じゃないから窓を開けっぱなしでも大丈夫」「こんな小さい窓から入れないだろう」「窓をよく開けたり閉めたりするから鍵を忘れた」「窓にクレセント錠しかついていない」等々の住人の隙を突ける窓は最も簡単に侵入できる為、侵入盗の多くが窓から侵入します。
くれぐれもご用心ください。未対策の方は是非、窓の防犯対策を。
詳しくは【窓こそ守ろう お手軽編】 【窓こそ守ろう ガッツリ編】 【窃盗被害に遭いやすい家・其の弐】

内開き窓、外開き窓、賃貸用(ビス穴を開けられない窓)、防犯センサー等、窓対策グッズ色々あります。
防犯診断・対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けております。
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夜道の防犯 ③防犯グッズ

2022/05/31

映画やドラマでは護身グッズで相手を撃退するシーンがありますが、シロウトにはなかなか難しいのが実情でしょう。
相手は自分より弱そうな対象を選び、有利な状況で襲ってきます。防犯グッズを取り出す暇がなかったり、取り出そうとしたことで利き手が使えない格好のまま抑え込まれる可能性もあります。例え取り出せても、使い慣れないグッズを焦っている状態で動く相手へ効果的に使用できるでしょうか。
バイクであればヘルメット、徒歩でも帽子・マスク・眼鏡等で顔を隠している相手へスプレー系は当て難く、逆に奪われて反撃される危険もあります。

傘等は距離を取る為の威嚇には使えるかもしれませんが、殴打で相手を攻撃しても、すっぽ抜けたり奪われたり、当てることができても握った手に衝撃が加わるのでしびれたり自分も怪我をして取り落とす可能性があります。何より常に傘を持っているわけではありません。
さらには、怪我を負わせてはこちらが傷害罪になってしまいます。
おおまかには、恐怖や危険を感じて攻撃=過剰防衛実際に襲われて防衛の為に反撃=正当防衛だそうですが、立証が難しい場合も。
更には護身用とはいえ使用すれば相手に怪我を負わせてしまう物(催涙スプレー、警棒、スタンガン等)は、所持は違法ではなくても携帯及び使用は軽犯罪法に該当する場合があり、相手に奪われれば非常に危険です。
また紛失して誰かが悪意を持って使用するおそれ、誤作動等で周囲に迷惑をかけることがないよう、日頃の管理・取り扱いに注意が必要です。

その為、前記事「夜道の防犯 ②対策」の【夜道の歩き方】①~⑩の外見や仕草によって、テキパキして隙が無い・警戒していると印象づけ、まずはターゲットにされ難くすること、いざという時に逃げる為の準備(靴や服装、時間を稼ぐ防犯グッズ)をしておくこと、が重要です。

その上で所持するならば、相手に接触しなくても使える防犯グッズが自身にとっても安全と言えるでしょう。



■防犯グッズ

【防犯ブザー】
音で撃退+周囲に危険を知らせることができます。「助けて!」という音声タイプも有り。

大切なのは、防犯ブザー+叫んで助けを求めること。「助けて」だけだと、周囲も突然のことにびっくりして何をすればよいか分からない場合がありますので、「通報して」等、明確に。
またあくまで音で威嚇・救援を求めるだけのグッズであり、周囲に誰もいない場合もあります。相手が怯んだ隙に逃げる、逃げながら叫んでピンチをできるだけ広く知らせることです。


【フラッシュライト】

強い光のフラッシュライトなら遠くからも効果があるので、相手との安全な距離を確保しながら顔へ向けて目つぶしができます。
状況によっては振り回す・点滅させる等で周囲にピンチを知らせる使い道も。但し音と違って付近に人がいなければ効果はありません。逃げる時間を稼ぐこと、叫んで助けを求めることが大切です。

警視庁防犯アプリ:Digi Police
スマホで防犯ブザー機能が使え、各通知機能等も有ります。付近で起きた犯罪状況も分かるので用心しやすいと思います。


後をつけられたら逃げることは大事ですが、堂々と振り返って相手をけん制する、抜かせて先に行かせる、その際スマホを片手または防犯ブザーを握って「騒ぎを起こせるぞ」と誇示してもよいでしょう。騒がれて厄介そうな獲物だと判断して諦める可能性が上がります。
※実際に襲われた際は取り上げられる前にブザーを鳴らしましょう。

※持ち歩きやすさ、即使用できる装着・所持の仕方を選ぶ。実際使用時に手間取らないようにする。いざという時に不具合がないか、動作や電池残量等は大丈夫かを点検する。

※前記事の最後に書きましたが、何か理由や執着、個人的な感情等があって狙ってくる相手は、振り返って牽制、相手に追い抜かせて先を行かせる、防犯ブザー等では逃げ出さない、または一度は逃げても諦めない可能性があります。
相手の危険度合いによって自己防衛レベルを上げねばなりません。それこそ夜道はひとりで歩かない、警察や警備会社等プロ、周囲や家族の助けを借りる、防犯アイテムの選択幅を広げる(但し上記したリスクを考慮する必要有り)、自宅のセキュリティも見直し強化する、更には物理的に相手が把握できない場所へ逃げる等。


【催涙スプレー】
前述の通り、保管及び取り扱い要注意ですが、相手との接触無しに命中すれば撃退することができます。

奪われない、紛失しない、誤作動させない。命中しないリスクと、場合によっては軽犯罪を問われる可能性も有り。



■通報+更なる対策

防犯アイテムを使用した、ということは予防の段階を越えて危険なめに遭ったということです。
相手が逃げ出して被害を受けなかったとしても、念の為に直接家に帰ることはせず、警察へ届け出ましょう。
相手が逆恨みしたり、狙う理由が行きずりではなかった可能性もあります。逃げたとみせかけてまた後をつけ、家の場所を知られてしまうかもしれません。その日の帰宅及び暫くは後をつけられていないか充分に注意しましょう。

大事なことなので前記事に続いて書きますが、
尾行には常に気をつけて

また、届け出ることでその情報が周囲へも警戒を呼びかけ、警察の巡回を増やすことにもつながります。

その上で、自身の防犯対策レベルを強化、警戒しましょう。
同じ道は通らないできるだけひとりにならない、特に夜間はひとりで歩かない等。



夜道の防犯 ②対策

2022/05/12

夜道は痴漢・つきまとい・連れ去り・暴行・ひったくり・路上強盗等の危険度が増します。
前記事【夜道の防犯 ①危険な場所】で身近な場所・よく利用する道で危険を想定できる要注意の場所を挙げましたが、「家に帰って鍵をかけるまで」常に用心することが大事、前記事に挙げた場所は輪をかけて警戒すべき場所です。
では日頃からどんな対策があるでしょうか。

『暗くなったら出歩かない』
ひとりの時はひとけのない時間帯・場所は出歩かない、これが一番です。相手が複数人の場合、ひとりでなくても狙われる可能性はあります。特にカップルだと余計に狙われる要因になることも。
また明らかに酔っている様子だと、狙われやすい獲物と判断されるでしょう。
性別では女性が全年代で狙われやすいですが、中高年では男性も主に金銭目的で狙われやすくなります。

しかしこれでは生活が成り立ちませんので、夜間は日頃から用心して出歩くしかありません。



■場所ごとの用心

①家の付近にいる人間がこちらを気にしていないか・ついてこないか確認してから家へ入る。

②門扉や玄関、集合住宅のエントランス扉・居室扉の鍵を開けるのは、背後左右に誰かひそんでいないか・後について入ってこないか確認してから。入ったら必ず施錠。
 →鍵開け中の無防備を襲われる危険、押し入られる危険有り

一軒家は門扉が施錠されていても、乗り越えて玄関付近の死角や植木の影で待ち伏せしやすい。

一軒家の敷地内や集合住宅の共有部は
死角が多く、外部からは見え難い

特に集合住宅は住人同士であっても自分の鍵でエントランスを開けて入るのが防犯の鉄則。
 →参考【我が家の防犯・集合住宅編】

③エレベーターはできるだけひとりで乗る。
帽子等で顔がカメラに映り難くしている人物が乗ろうとしたら譲って自分は乗らない途中階で乗ってきても降りる


④夜間はできるだけ階段を使わない。
 ※集合住宅・テナントビル・屋外含む。

階段は使用者にも周囲からも死角が多、足場的にも逃げ難い。

⑤高架下・高架沿い・地下通路・公園内や公園側道・堤防沿い等、前記事②~⑨に挙げた場所はできる限り避ける。

⑥車・自転車の乗り降り前は駐車場・駐輪場(特に駐車中の車の中や影)やその周囲に不審そうな人がいないか確認してから。
車は乗ったら即施錠する。

⑦電車やバスでジロジロ見られていないか、一緒に降りて後ろをついてくる人がいないか?
もしいたら(できるなら人がいる場所・明るい場所で)追い抜かせる



■夜道の歩き方

①できるだけ人通りの多い、明るい道を選ぶ。

②いざという時に助けを求められる場所を把握しておく。
 →交番、コンビニ等の夜間営業している店等
 ※24時間営業以外は営業時間を把握する

ながらスマホをしない・イヤフォンをしない
 →操作や通話中、音楽を視聴中は無防備で狙われやすい。

速足で歩く。

⑤周囲の視線や気配、後ろをついてくる気配がないか周囲に意識を配る。

⑥カーブミラーで死角を確認する。
曲がり角で待ち伏せていないか、背後をつけてくる不審者はいないか確認に活用。


⑦片手にスマホを持ち、いざという時にすぐ110番できるようにする。

⑧バッグはできるだけ体の前、または道路と反対側へ。

⑨もしついてきているかな?と思ったら、距離が離れている内に振り返る
ついてきているなら振り返ってけん制しつつ、できるだけ早めに人がいる場所・明るい場所で追い抜かせる

※相手の目的が悪戯や性的暴行なら怯えた様子を見せると喜ぶ=行動がエスカレートする危険があるので、振り返る際は毅然と。但し未遂の段階で攻撃的な態度で怒らせない。因縁をつける理由を与えない。
※振り返る目的は相手に気づいていること、警戒心のある相手だと思わせることです。

⑩遅くなると分かっている時は、ブランド物のバッグ等持たない、走れる服装・靴にする。
 →逃げ難い格好は狙われやすい。
 →ブランド物のバッグはひったくりの目印になりやすい。

ヒールを駅でスニーカー等に履き替える方もいるそうです。
またドレスコードとしていかにも狙われやすい装いが必要な場合、遅くなったらタクシーを使う、迎えに来てもらうと安心です。



■それでも襲われたら

相手が複数の場合、囲まれない内に・刺激しないようさり気なく、助けを求められる場所へ逃げ込みましょう。タクシーに乗って逃げるのが一番です。
相手が攻撃的な様子を見せている場合、コンビニ等へ逃げ込んでも店員さん1人では太刀打ちできません。そういった相手の動向・状況によっては即、警察へ通報、可能なら警察署へ逃げ込みましょう。

相手がひとりだとしても、振り返る・相手に追い抜かせて先を行かせるという行為をしたのに諦めない場合、その場で物色して選んだのではなく、何か理由や執着、個人的な感情等る、すぐ警察へ通報または逃げ込みましょう。
警察は事件にならないと動かないという面はありますが、警察へ相談して履歴を残しておくことは、本当に襲われた際、僅かでも警察が迅速に動く上で大切です。パトロールを増やしてくれる可能性もあります。
更には相手の危険度に合わせて自己防衛レベルを上げねばなりません。それこそ夜道はひとりで歩かない、警察やプロ、周囲の助けを借りる、自宅のセキュリティを見直し・強化する、または物理的に相手が把握できない場所へ逃げる等。

※但し自宅のセキュリティを強化しても道具を用いて力ずくで侵入しようと思えばできなくはない為、手段を選ばない相手、危険度の高い相手の場合は通用しない可能性有り

上手くやり過ごせた、撃退できた、逃げられた、としても、相手が逆恨みしたり、狙う理由が行きずりではなかった可能性もあります。逃げたとみせかけてまた後をつけ、家の場所を知られてしまうかもしれません。その日の帰宅及び暫くは特に後をつけられていないか充分に注意しましょう。

常に尾行に気をつけて




夜道の防犯 ①危険な場所

夜に遭った怖い体験談を紹介しましたので、今回は夜の防犯対策です。
 ※参考【いつもの道にひそむ危険】

昼間は至って平穏だけれど夜になると危険そうな場所・なぜ危険なのか、身近な所から洗い出しをしましょう。例えば【家の周囲】【通勤通学路】【よく行く場所】【駅・バス亭周辺】【駐車・駐輪場付近】など。


①家の前・玄関・階段・エレベーター
子供の頃「おうちに帰るまでが遠足です」と決まり文句がありましたが、「中に入って鍵をかけるまで」気を緩めないことが大人になっても重要です。

獲物を確実に狙えるのは、「必ず現れる場所」=自宅であり、一番気が緩むのも自宅です。
家に誰もおらず門扉を開けて敷地内に入ると、塀や生垣で外からは死角になります。玄関前で鍵を取り出す中、鍵を開けるという半ば無意識にできるルーティン中は背後・左右へ無警戒になりがちです。

集合住宅やテナントビル等で階段エレベーターを使用する際も要注意です。監視カメラ付きエレベーターでも顔を隠すことはできますし、途中で乗り込んでくる、到着フロアで待ち伏せている場合もあります。
階段は死角も多く、監視カメラは全部の階を網羅できないので、設置されていても出入口です。




②駅や高速道路の高架下・高架沿い

黄昏の似合う風景ですが…

高架下死角になり、不審者が待ち伏せしたり引きずりこみやすく電車や車の騒音で何かあっても気づかれにくい場所です。
また高架下が駐輪場や駐車場になっている所はフェンス等で遮られて見通しが悪く、狙われやすい場所です。

街灯があっても寂しげな場所は危険

高架沿いは片側が高架で塞がれるので、逃げ場もひとけ・ひとめも少なくなりがちです。同僚Aも高架沿いの道で襲われました。


③無人駅・バス亭

無人駅システム導入で改札は新品

全日無人駅・夜間無人駅でも諸手続きは便利になりましたが、友人Bのように電車が走り去った無人のホーム無人の改札、駅周辺にひとけのある場所も無く助けを求める当てがない!という事態もありえます。
タクシー乗り場があっても時間帯によってはタクシーがいない可能性も。

電車内は明るくひとも多かったのに、降りた途端…


④地下通路

ドラマで襲われるテッパンの場所

駅の地下ホームや線路の地下通路をひとりで通るリスクは説明不要ですね。


⑤駐車場・駐輪場
徒歩が一番狙われやすいとはいえ、車に乗る時降りた時・場合によっては車中も狙われます。車を利用時は徒歩の時より警戒心が薄れる傾向にあります。しかも車の乗降時が一番無防備であり、停車中の車は足かせになる場合もあり、車中は身動きが取れず逃げ場のない、しようと思えば荒っぽく侵入できる密室です。
 ※参考【車に乗ったら施錠してますか?】

特にひとけのない駐車場(公園、道の駅、パーキングエリア、高架下、地下・屋内・屋上等)は要注意です。誰もいないと思っても、駐車した車の影車内にひそんでいる場合があります。

徒歩で駐車場・駐輪場の前を通りすがる際も気をつけましょう。住宅街にある契約駐車場等でも隣家の建物、ブロック塀や生垣で遮られ、通行人には駐車場敷地内に不審者が待ち伏せていても見えません。

右側の白い車が停まっている駐車場は
通行人には不審者が隠れていても直前まで見えない。

このようにどうしても死角が多くなる駐車場・駐輪場は待ち伏せされやすい・引きずり込まれやすい・引きずり込まれた後も周囲に気づかれにくい場所です。

また駐車場・駐輪場の形状によりますが、出口が一か所の行き止まりだと追い詰められてしまうことも。


⑥空地・公園・林やしげみ・池・川・堤防、神社・学校・グランド等
上記どれも側を通る際にリスクがある場所です。夜間に敷地内へ入るのは、通り抜ければ近道だとしても更にリスクがあります。

叫んでも聞こえにくい
助けてくれるひとがいない
公園の外に通行人がいても見えない
+逃げ場が限られる
左は自転車置き場とグラウンド、右は空地
夜になると…

無人になりやすいエリアは広ければ広いほど、リスクが増します。また監視カメラが無い・あるいは少ないことが分かりやすい場所は危険です。
写真では雑草が刈られ、定期的に整備されているエリアだと分かりますが、暖かい季節になればあっという間にしげって死角も増えます。

例えば昼間は新居ばかりで綺麗な新興住宅エリア。宅地開発されたばかりで空地が続く区画を通らないと新築の建つ区画へたどり着けない、自宅の周囲に家が建っていない、なんてことがあります。
どんどん家が建てば、通行も夜間の在宅も心強い。ひとけ・ひとめは普段意識する以上に防犯上のポイントで、地域で自衛・防犯意識を持つことで安全レベルを上げられます。


⑦工事現場
常時存在する公園等の⑥と異なり、工事現場は期間限定である時突然現れます。

死角だらけ
工事予定地

がっちりフェンスで侵入できないようにしてあっても、搬入口はチェーンだけの場合もあり、引きずり込まれればフェンスや防音シート・機材等が死角になってしまいます。また、片側を塞がれるので逃げ場もひとけも減ります。
夜の工事現場を見ると「ひとつ屋根の下」の小梅を思い出してしまいます。ドラマとはいえ工事現場のあのシーンは痛ましい。


⑧空き物件

集合住宅は写真のように侵入禁止のフェンスで管理され、監視カメラは動作したままの場合もあります。しかし通行の際はフェンスが片側を塞ぎひとけ・ひとめが途絶えやすい区画となりえます。
また、一軒家は建物入口は封鎖できますが敷地全体となると難しい場合もありますし、盗まれたバイクが空き物件の集合住宅の敷地に隠して停めてあったことがあり、管理会社の目の届かないところで出入りできるようにされている場合もあります。


⑨擁壁・階段・フェンス沿いの道

昼間は車通りの多い道ですが夜はひっそり

擁壁階段フェンス沿いの道は死角を作るだけでなく、逃げ道を減らします。この道のようにガードレールもあるとなおさらです。


⑩その他「ひとめ・ひとけが途絶えやすい」「死角」「身を隠せる」「見えにくい・聞こえにくい」「暗い」「追い詰めやすい」など、犯人が狙いやすい場所
①~⑨に挙げた以外でもリスクはあります。曲がり角・へこんだ場所・出っ張った場所の裏、シェードのある場所、行き止まり、人がいないことが明らかな建物・その影、公衆トイレ(屋外屋内共)、路駐の車(車内に人がいる/車の物陰に隠れている)、大きな看板やオブジェ、自動販売機等、木立、音をかき消す噴水など。


危険が想定される場所の洗い出し、なぜ危険なのか警戒ポイントが掴めたら、次は対策です。



いつもの道にひそむ危険

2022/04/07

通勤・通学、お買い物、お散歩などで日々繰り返し通る見慣れた道、自分の町。酔っ払って記憶がないのに無事に帰宅できてしまうくらい身体が覚えている道。
しかし今日はそんな飽きるほど歩き、これからも歩かねばならない道や場所で実際に起きたお話を3つ。


■昼と夜では別の顔

私がまだ会社員だった頃。いつもギリギリ出勤の私と違って余裕をもって出勤する同僚Aさん(女性)が昼前に出勤してびっくり、さらに顔を見てびっくり。彼女の顔半分はガーゼに覆われ、包帯を巻いており、隙間から見える目の周囲は色が変わって痛々しい。
隣りの部署だったので本人から話しを聞くまで事情を知りませんでしたが、昨夜残業して帰宅途中にひったくりに遭ったとのことでした。

それほど遅い時間帯ではなかったものの帰宅ラッシュは過ぎていたせいか閑静な街の駅、高架下沿いの道を歩いていたのはAさんただひとり。
背後から2人乗りの原付バイクがやってきてAさんを硬い何かで殴りつけ、バッグを引っ張りました。彼女はバッグを抱えたまま転倒し、ひったくり犯が更に上から攻撃してバッグを奪おうとしたまさにその時、車がクラクションを鳴らしながらやってきたお陰で犯人達は逃走。Aさんはそのまま車の男性に助けられたとのこと。

男性が通りかからなければ、あるいは無視して通り過ぎていたら、Aさんは第二撃を受けて更に酷い怪我を負い、バッグも奪われていたでしょう。

現場は私も知っている駅ですが、高架下沿いの歩道はレンガ調で花壇と並木があって景観良く整備され、大きめの公園があってのどかです。

※イメージ用参考画像
実際の場所は左側の空き地と家の区画は公園

しかし夜はどうでしょうか。
豊かな緑は見通しを悪くしたり影を増やして暗い部分を作りますし、憩いの公園はひとけ・ひとめの無い空白エリアとなります。

同じ場所を撮影して昼夜を比べてみます。左に公園、右手前に駐車場、奥に学校のある通りです。
撮影時、公園はにぎやかで通りも通行人が多く、人が写らないよう撮るのに苦労したほど。

しかし夜になると、公園と駐車場・学校という無人の空白エリアが広がっており、通行する用事のある人も途絶えやすい条件が重なります。こういった場所は用心が必要です。
写真は公園の街灯を利用して撮影していますが、写真奥・公園の街灯が届かない校舎沿いの通りや、校舎と駐車場の間の通りは更に暗くなります。
まん防解除後の20時少し過ぎた頃でしたが、通行人は犬のお散歩でおひとりだけ。
ちなみにここの公園は街灯が大きくて敷地に対して数も多く、煌々としていました。左側にも短い間隔で低めの位置に街灯があり、防犯対策の意識が伺えます。

住宅街では家人が在宅中でも外の物音には気づきにくいのに、誰もいない空間や建物が続くエリアはそれこそ通行人以外の目撃者・救援者がいない為、ひとりでいると狙われる危険があるということです。
特に原付バイクによるひったくりは不審がられることなくヘルメットで顔を隠すことができるので、後はナンバーを折り曲げてしまえば済む為、街灯があって明るめな道でも安心はできません。

とても身近な住宅街にはのどかゆえの、繁華街とはまた別の危険な面があるのです。


■降りた先は無人駅

私の友人B(女性)は独り暮らし。とにかくお酒が大好き!お酒が強いBはその夜も仕事帰りに終電間際まで飲んで電車に飛び乗りました。地元の駅に着いた時、降りたのは2人。Bと男性です。
その男性が話しかけてきました。道を尋ねる感じから入って結局は家を尋ねられ、断ってもしつこい。べったりくっついてきて、しまいには手首を掴まれ、怖くて酔いが覚めたそうです。しかし電車も行ってしまって改札は無人!周囲にコンビニ等もありません。

このまま振り払って改札を出ても、深夜寝静まった家々ばかりの夜道。後を着けられて家がバレるのも怖い。取り敢えず「迎えが来る」と嘘をついたものの、「迎えが来るまで一緒にいる」と粘られ、どうにか振り払ってトイレへ避難。
しかしトイレは一度入れば行き止まりです。深夜に連絡して駆けつけられる知人は・・・男性が一番安心ですが彼氏とは別れてしまった!(苦笑)ので、やむなく迷惑をかける覚悟でグループLINEへSOSメッセージを送信!
グループの中で夜更かしなのはBと私だけです。なのにスマホを放置しがちな私が気づいたのは受信から約10分後。すぐ気づいたのは普段は早寝の友人C。既にCが駆けつけることになっていたので、万が一のことを考え、Bは外の気配を警戒しつつ私とLINEでやり取り。もし男性が中まで入ってくる気配があったら即通報のかまえです。
結局BはCの車で無事帰宅できました。しかし、トイレまで侵入されていたらと想像すると怖いですよね。そしてグループの誰からも応答がなかったとしたら・・・

「無人駅なんてあまり無いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、繁華街の駅まで10分弱の所でも無人駅はあります。
さらに昼間は有人でも夜間の決まった時刻を過ぎると無人になる駅があります。たまたま帰りが遅くなった時に初めてそのことに気づく場合も。


■助けを求めて交番へ!でも無人!!

これは家族が体験したことです。夜、徒歩で帰宅中に見知らぬ男性に追いかけられ、ダッシュで近くの交番へ駆け込んだものの、誰もおらず(この場合、内線をかけると巡回中の警察官または警察署から動ける警察官が来る)内線をかける間もなく男性に追いつかれて更にダッシュ!して逃げねばならなかったということがありました。

電気が灯っていても人がいない場合が…

この件以降、私は通りすがりに交番を確認するようになったのですが、住宅街の交番は巡回等で忙しい?警察官不足?なのか、巡回や出動中でも必ず1名駐在しているとは限らない模様。
上飯田店のはす向かいにある交番のように、よほどのことがない限り誰かいる交番もあります。ここはよく立番している姿も見かけるので、やはり安心感が違う。
駅前や繁華街の交番も大抵誰かいます。但し対応すべきトラブルの件数は多く、いつも忙しそうです。

いざという時の為に行動範囲内の最寄り交番について、把握しておいた方がよいでしょう。
それぞれの交番の体制があり、タイミングによっては不在があり得ます。常に警察官がひとりでもいてくれた方が安心ですが出動もあるし町の防犯上、巡回も求められます。大抵誰かいる交番でも大きな事件が起これば総出で不在にもなることもあり得ます。
「交番に駆け込めば助かる」「日頃から街を回って守ってくれている」2つのニーズに応えねばならない警察は大変です。すべてをカバーはしきれないでしょう。
今は殆どの方がスマホを持ち、塾や部活で帰りが遅くなる子供にスマホを持たせる家庭も多いので、位置情報さえONにして110番にかければ警察は所在を把握してかけつけてくれます。
それでも念の為、交番の場所とその交番がどんな体制なのか確認+αで離れていても警察署の場所をしっかり把握しておいた方が良いと思います。スマホの充電が切れた、スマホの入ったバッグを奪われた等、通報できない事態もありえます。

危険はとても身近に、普段通る道、最寄り駅や家の近くであなたをつけ狙っています。日頃から身を守る為の防犯意識を持ち、身近な場所から防犯対策の目を向けましょう。



車に乗ったら施錠していますか?

2022/03/17

車に乗ったら施錠していますか?→「走り始めたら勝手にロックがかかるよね」
自動車が走り出すと自動でドアがロックされる、車速連動ドアロック機能。降車の際も車から離れるだけで自動施錠する機能もあります。
あちこちでオートロック機能が増えた昨今。勝手に施錠されることに私達は慣れちゃいましたよね。

しかし!できれば!車に乗ったら即・自分でロックする習慣をつけて頂きたいと存じます。
ということで、私の友人に起きた出来事を紹介します。


■安心感が仇に

それは数年前の夜。友人A(女性)から電話がかかってきて、かなり怯えていました。
Aは車通勤。仕事を終え、コンビニに寄ったそうです。夜といってもそれほど遅い時刻ではなく、コンビニには他に人もいました。
夜のコンビニって煌々として人の気配もあるし、安心感がありますよね。彼女もそうだったのかも。

Aが買い物を済ませて車に乗り込むと、突然助手席に見知らぬ年配の男性が乗り込んできたそうです。
車ってドアを閉めれば外界と遮断されますし、居住性があるので自分の空間という安心感がありませんか?そこに他人がずかずか入ってくるとは普通思いません。
想定外のことにギョッとした彼女に対し、男性は腕を掴みました。

ナイフ等で脅されたら言いなりになるしかない状況です。相手が素手だったのでまだ運が良かった。
男性の要求は行きたい所があるから乗せてとのこと。しかし行き先はごちゃごちゃ不明瞭。Aは表面上冷静を装って男性に車から降りるよう説得を試みました。
その間、当然ながら外からの助けはありません。

なぜか?他のお客さんが他人に無関心で冷淡、というわけではないでしょう。ガラス張りであっても、外から見て分からないのです。車内で何が起きているのか。彼女が怯え、大ピンチ!なことが。
車の前を通り過ぎた人がガラス越しに彼女の表情を見て、やや不審に思ったとしても「彼氏または親と揉めているのかも?」事情が判明しないのに、常識のある人・プライバシーを尊重する人は他人の車に近づいたり覗き込んだりはしません。

「キャーッ、助けて!!」と悲鳴を上げれば、もしかしたら気づく方がいたかもしれませんが、Aは怖くて自分と相手を落ち着かせ、語尾を震わせないよう低く抑えた声しか出なかったそうです。

男性はかなり粘ったものの説得に応じたのか諦めたのか、それ以上何もせず車から降りたそうです。

強引なヒッチハイク?しかし男性の要求通りに車を走らせたら最後、車内は完全な密室です。コンビニの前だから暴行や窃盗目的の言動を見せなかっただけ、かもしれません。

Aは運が良かった。そして隙があった。『コンビニの敷地内だという安心感』『車内という閉鎖空間への安心感』それとは真逆の『車はガラス張りだからひと目があるという安心感』
確かに相手は狙い澄まして絶妙なタイミングで車に近づきドアを開けたのかもしれません。それでも素早く乗り込んで即ドアをロック、という行動はしなかった。
車内の狭さもあって、まず荷物を助手席や後部座席へ置こうとする方が大半ではないでしょうか。私もそうです。もっと呑気だと姿勢を直したりシートベルトをする等の発車準備が整ってからロックする方もいるのでは?私のことですけど。
場所的にシートベルトのついでにロックしちゃうんですよね。彼女の件があって私も改めました。が、最近また忘れがち…車に乗り込んだら即ロック!!



■車のドアを開ける・乗り込んでくる事案

駐車場及び車道で停車中の車に見知らぬ人物がドアを開ける・乗り込んでくる事案は意外とあります。

①助手席に乗り込んでくる
②後部座席に乗り込んでくる
③ドアを開けようとする、内側からのロックを阻止する
④ドアや窓を叩いて開けるよう強要する
⑤複数人で車を囲み、乗せるよう要求
⑥運転席に乗り込んでくる

助手席も怖いですが、後部座席は背後を取られる恐怖にホラー的恐怖も加味されて本当に心臓に悪い。
乗り込んでこなくてもドアを開けられてしまえばもうロックできません。
ドアを開けようとして施錠済だった為、しつこくガチャガチャされるのも怖い。

これらの行為はヒッチハイク、悪戯・嫌がらせ、暴行や窃盗目的等が考えられます。悪戯や嫌がらせといった事件にまで至らない事案はニュースにならない為、周知され難いかもしれません。

ひとりだと助手席にバッグや荷物を置くことが多いと思います。ふらっと車両の横を通るフリで近づいてドアを開け、バッグをひったくることも可能です。バッグを取り戻そうにもこちらは運転席にいて手を伸ばすくらいしかできないし、急いで車から降りている間に相手は走り去っています。

乗り込まれても乗り込まれなくても、こちらは心理的に運転席から降りる・車から離れることに抵抗があります。物理的にも一度乗ってしまえば身動きが不自由で、車を利用している時を狙われるのは意外と対応が制限されてしまいます。

⑤⑥は暴行や窃盗が目的の可能性が高く手口も乱暴になる傾向があり、大変危険です。よくタクシーが狙われますが、乗用車も充分に注意すべきです。ひとけも車通りもない暗い道で前後挟まれたりかぶせられたりした事件は過去にも発生しています。


■そもそも車内は安全か?

ロックさえすれば、車内は安全なのでしょうか?

乗車中に狙われた事件を見ると、むしろ車内で身を守ることは難しい気がします。
ガラスは割ろうと思えば割られますし、狭い車内では抵抗もほぼできず、逃げ場はありません。完全な走行中以外、車は車内は安全とは言えません。走行中さえ、車で幅寄せされたり、前を遮られて停車を強いられれば終わりでしょう。

「マッドマックスみたいな世界に住んでないから心配しすぎでは?」
まぁ、確かにそうですが、車両が狙われる事件がまったくないわけではありません。乗車中を狙ってくる相手の危険度、手口や目的が暴力的にになりやすい点が心配なのです。

最低限の防御であるドアロックをおろそかにしてはいけないということ。むしろそれしか自動車には防御すべき機能が無いということです。


■車中泊のリスク

ひとけのない公園や道の駅の駐車場、がらんとしている方が落ち着きますか?それとも誰かがいた方が安心ですか?

誰もいない場所でひとりはリスクが高まります。勿論、近くにやってきた誰かが犯人の可能性もありますので、他の自動車がいれば安全とはいきません。
深夜だからといって、ひとけというか車っけ?がまったく無いサービスエリアなんて少ないと思いますが、そんなサービスエリアでも覗きや暴行事件があったりします。ついでにキャンプブームですがテント泊でもリスクはあります。

ソロキャンや女性だけのキャンプ・車中泊は狙われやすいですが、男性も一緒だからといって安心とは限りません。逆にカップルが狙われることも。
上記の通り車中は身動きが制限されますし、テントも外から攻撃する側の方が優位です。

女性の方が腕力差や性的暴行や嫌がらせ目的で狙われる率が残念ながら多いことは事実です。しかし男性が性的被害に遭うことはありますし、金銭目的や嫌がらせが目的である可能性もある為、性別に関係なく用心するに越したことはありません。