防犯コラムcolumn
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鍵屋さんの選び方②
2021/06/10
近所にお店がない限り、Web検索で選ぶと思います。どこのお店も自分たちの長所をアピールしているのは当然です。
「ウェブに書いてあるより(または問い合わせ時より)高額になった」
「あれこれ追加料金を取られた」
「約束の時間に来ない」
こんなクレームも耳にします。
お店選びはお客様のカンやニーズで変わってくると思いますが、できるだけトラブルに遭わない為のポイントを、業者側の目でまとめてみます。
■広告はコストがかかる!最終的に誰が負担するの?
どの業者も大抵はウェブサイトを運営していますが、より目に触れやすいようWeb広告を出します。当然ながら広告料が発生します。Web上でも電話帳でも目立つ広告ほど高額です。
例えば検索した際、最初の方に数件、広告・URLで表示される物が検索連動型広告と呼ばれ、表示が上位ほど高額で、広告からアクセスされる度にコストがかかる仕組みです。高いものだと1クリック1000円以上!
ウェブサイトにイメージキャラクターとして芸能人を起用、これも非常にコストがかかります。TVよりWebの方が安いとはいえ、芸能人にとってCM起用されるのが短時間で一番稼げるそうですし。
また、イメージ画像等を広告モデルで撮影すれば、ぎこちないシロウトより笑顔もポーズもカメラ映りは良いですが、同じくコストがかかります。
「他店より目立つ」「見栄え」を重視すればするほどコストは上がるのです。
では、その高額な広告料は誰が負担するのでしょうか?
検索エンジンへは当然、業者が支払います。しかしそのコストは業者が別の部分をコストカットするか、お客様へ提供する商品やサービス料へ上乗せされます。
業者側の何かをコストカットすればサービス品質が下がる可能性もあり、商品やサービスに上乗せすればお客様の負担が増えてしまう。
優先順位は何かを踏まえ、このバランスをどうするかが経営手腕であり、経営姿勢に出ます。
これは鍵屋さんに限ったことではなく、どの業界でも同じこと。
広告に力を入れすぎている所であれば、「値段が高いかも?」or「忙しすぎてサービス品質の方は大丈夫?」という可能性も踏まえて要確認です。
値段については下の段落にまとめます。
サービス品質に関しては、コストカットが社員へしわ寄せとなった場合、キャパオーバーで約束の時間に来ない、教育が行き届かず作業態度が悪い、仕事がずさん等の不満につながると思いますが、直接対応されて不快な思いをするまで分からない面もありますね。
ちなみに我々「カギの救急車」もリターゲティング広告(一度Web訪問された方が他Webを閲覧する際、広告枠に表示)は出していますが、検索連動広告は出していません。
広告は必要ですが、そこに大きく投資はしていません。実店舗を持っている業態が強味であり、コストにもなりますので、後は企業努力で集客することになります。
■鍵でピンチに陥るケースはお金が心配!
鍵がらみでピンチに陥るケースは、予定外の支出であり、高額になる可能性も。慌てている状況で見積もりが曖昧だと不安だし、できるだけ安く済ませたいというのが実情だと思います。
鍵を無くして家に入れない=出張料+解錠料金
防犯を考えて交換すれば、+交換料金
しかし、ウェブ上で安さをウリにして例えば「¥3,000~ 」と最安値だけ表記されていたりすると、実際いくらなのか?~の続きが心配ですよね。
「¥3,000~¥10,000」上限~下限、出張料等の記載、注意書き等で、できるだけ誠実に表記しようと工夫されているサイトもありますが、お値段をWeb上でズバリ明記!は難しいのが実情だと思います。
解錠作業を例にすると、数多ある錠前の種類や数だけでなく、錠周りの状態や防犯対策状況によって解錠方法も変わります。その際、追加料金(ドアスコープからサムターン解錠の場合、ドアスコープが固定タイプだと交換料金)が発生することも。
鍵屋さんは現場を確認し、できるだけ現状維持のまま解錠できる方法を判断し、お客様へ提案します。
ですが電話でお問い合わせの時点では、プロと一般人の会話になります。分かりやすい説明・状態確認の質問を心がけますが、普段自分の家の鍵がどんな物か意識し、記憶している方はどれくらいいるでしょう?
「お客様は普通のドアだと思っていたけれど、鍵屋さんが現場を確認したら防犯サムターンだった」等、よくあります。この場合、防犯対策品を攻略せねばならないので、お値段が上がってしまう(汗)
逆に行ってみたら特殊な道具を使うことなく安値な解錠方法ができた!こともあるので、現場を確認しないと判断しづらい点は否めません。
電話でも少し幅を持たせた回答になる場合がありますし、Web上なら尚更「~」でしょう。
価格については遠慮せず「不明点」と「理由」を確認した方が良いと思います。
事前に電話で確認してから現場に来てもらうべきなのは、技術者が現場に到着してからだと、キャンセル料または出張費が発生する可能性があるからです。
キャンセル料や出張費についての説明がない場合も、必ず確認しましょう。
■Webに載っている値段の注意点
安値をアピールしていても殆ど上限の値段を請求される、さらに追加料金まで発生して結局相場と同じ、またはそれ以上の金額払うとなれば、お客様の不審につながると思います。
Webに載っている値段を見る際、以下のようなら注意が必要です。
①見にくい、階層が深い
②1件の依頼をするのに、あちこち飛んで確認しないと総額が見えてこない
③紛らわしい項目(作業費、工賃、技術料等似た項目)がある
④注意書きが小さい、はっきりしない
⑤価格表が画像等で埋め込みにしている(画像は検索から外れるので確認しづらい)
見にくい、分かりにくい、あちこち確認しなければならない状態だと、お客様の閲覧漏れがあって、いざ依頼してから誤解が生じて揉める危険をはらみます。
階層が深すぎたり、画像埋め込みで検索できなくされていると、最終確認しにくいでしょうし、揉めた場合の再確認にも手間取ったりと、問題解決がしにくくなります。
①~⑤の特徴があるけれど依頼する!場合、メモ書きと一時的にでも確認したサイトをページ単位でブックマーク、あるいはスクリーンショットで保存しておいた方がいいです。
■最終的に提示された価格は合計金額ですか?
問い合わせ時、鍵屋さん側は「現場で話が違う!」とならないよう質問と説明をあれこれしますが、お客様からすると色々言われて混乱、結局いくら?となってしまう可能性があります。
現場に鍵屋さんが到着し、聞いた話と違う気がするけれど断れない雰囲気はツライと思うので、電話を切る前に下記を確認しましょう。
・追加される料金の有無
・出張費は込みか別か、別ならいくらか
・キャンセル料はいくらか
・合計金額(支払うことになる金額)はいくらか
※出張費の高い理由が、工事担当の移動する距離ごとの計算方式で、出動できる担当が遠方だった為という例も。
※よくあるのが「鍵屋さんとの電話を切った後、ひとまず安心してもう一度探したら、無くした筈の鍵が出てきた」「連絡のつかなかった家族から返事があった」ので家に入れたけど、キャンセル料は払う羽目に。
無くした際は探した場所でも念の為、依頼する前にもう一度探しましょう。
次回は鍵屋さんの対応とサイトを見るポイントについてです。