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防犯コラムColumn

「防犯」のアーカイブ

夜道の防犯 ②対策

夜道は痴漢・つきまとい・連れ去り・暴行・ひったくり・路上強盗等の危険度が増します。
前記事【夜道の防犯 ①危険な場所】で身近な場所・よく利用する道で危険を想定できる要注意の場所を挙げましたが、「家に帰って鍵をかけるまで」常に用心することが大事、前記事に挙げた場所は輪をかけて警戒すべき場所です。
では日頃からどんな対策があるでしょうか。

『暗くなったら出歩かない』
ひとりの時はひとけのない時間帯・場所は出歩かない、これが一番です。相手が複数人の場合、ひとりでなくても狙われる可能性はあります。特にカップルだと余計に狙われる要因になることも。
また明らかに酔っている様子だと、狙われやすい獲物と判断されるでしょう。
性別では女性が全年代で狙われやすいですが、中高年では男性も主に金銭目的で狙われやすくなります。

しかしこれでは生活が成り立ちませんので、夜間は日頃から用心して出歩くしかありません。



■場所ごとの用心

①家の付近にいる人間がこちらを気にしていないか・ついてこないか確認してから家へ入る。

②門扉や玄関、集合住宅のエントランス扉・居室扉の鍵を開けるのは、背後左右に誰かひそんでいないか・後について入ってこないか確認してから。入ったら必ず施錠。
 →鍵開け中の無防備を襲われる危険、押し入られる危険有り

一軒家は門扉が施錠されていても、乗り越えて玄関付近の死角や植木の影で待ち伏せしやすい。

一軒家の敷地内や集合住宅の共有部は
死角が多く、外部からは見え難い

特に集合住宅は住人同士であっても自分の鍵でエントランスを開けて入るのが防犯の鉄則。
 →参考【我が家の防犯・集合住宅編】

③エレベーターはできるだけひとりで乗る。
帽子等で顔がカメラに映り難くしている人物が乗ろうとしたら譲って自分は乗らない途中階で乗ってきても降りる


④夜間はできるだけ階段を使わない。
 ※集合住宅・テナントビル・屋外含む。

階段は使用者にも周囲からも死角が多、足場的にも逃げ難い。

⑤高架下・高架沿い・地下通路・公園内や公園側道・堤防沿い等、前記事②~⑨に挙げた場所はできる限り避ける。

⑥車・自転車の乗り降り前は駐車場・駐輪場(特に駐車中の車の中や影)やその周囲に不審そうな人がいないか確認してから。
車は乗ったら即施錠する。

⑦電車やバスでジロジロ見られていないか、一緒に降りて後ろをついてくる人がいないか?
もしいたら(できるなら人がいる場所・明るい場所で)追い抜かせる



■夜道の歩き方

①できるだけ人通りの多い、明るい道を選ぶ。

②いざという時に助けを求められる場所を把握しておく。
 →交番、コンビニ等の夜間営業している店等
 ※24時間営業以外は営業時間を把握する

ながらスマホをしない・イヤフォンをしない
 →操作や通話中、音楽を視聴中は無防備で狙われやすい。

速足で歩く。

⑤周囲の視線や気配、後ろをついてくる気配がないか周囲に意識を配る。

⑥カーブミラーで死角を確認する。
曲がり角で待ち伏せていないか、背後をつけてくる不審者はいないか確認に活用。


⑦片手にスマホを持ち、いざという時にすぐ110番できるようにする。

⑧バッグはできるだけ体の前、または道路と反対側へ。

⑨もしついてきているかな?と思ったら、距離が離れている内に振り返る
ついてきているなら振り返ってけん制しつつ、できるだけ早めに人がいる場所・明るい場所で追い抜かせる

※相手の目的が悪戯や性的暴行なら怯えた様子を見せると喜ぶ=行動がエスカレートする危険があるので、振り返る際は毅然と。但し未遂の段階で攻撃的な態度で怒らせない。因縁をつける理由を与えない。
※振り返る目的は相手に気づいていること、警戒心のある相手だと思わせることです。

⑩遅くなると分かっている時は、ブランド物のバッグ等持たない、走れる服装・靴にする。
 →逃げ難い格好は狙われやすい。
 →ブランド物のバッグはひったくりの目印になりやすい。

ヒールを駅でスニーカー等に履き替える方もいるそうです。
またドレスコードとしていかにも狙われやすい装いが必要な場合、遅くなったらタクシーを使う、迎えに来てもらうと安心です。



■それでも襲われたら

相手が複数の場合、囲まれない内に・刺激しないようさり気なく、助けを求められる場所へ逃げ込みましょう。タクシーに乗って逃げるのが一番です。
相手が攻撃的な様子を見せている場合、コンビニ等へ逃げ込んでも店員さん1人では太刀打ちできません。そういった相手の動向・状況によっては即、警察へ通報、可能なら警察署へ逃げ込みましょう。

相手がひとりだとしても、振り返る・相手に追い抜かせて先を行かせるという行為をしたのに諦めない場合、その場で物色して選んだのではなく、何か理由や執着、個人的な感情等る、すぐ警察へ通報または逃げ込みましょう。
警察は事件にならないと動かないという面はありますが、警察へ相談して履歴を残しておくことは、本当に襲われた際、僅かでも警察が迅速に動く上で大切です。パトロールを増やしてくれる可能性もあります。
更には相手の危険度に合わせて自己防衛レベルを上げねばなりません。それこそ夜道はひとりで歩かない、警察やプロ、周囲の助けを借りる、自宅のセキュリティを見直し・強化する、または物理的に相手が把握できない場所へ逃げる等。

※但し自宅のセキュリティを強化しても道具を用いて力ずくで侵入しようと思えばできなくはない為、手段を選ばない相手、危険度の高い相手の場合は通用しない可能性有り

上手くやり過ごせた、撃退できた、逃げられた、としても、相手が逆恨みしたり、狙う理由が行きずりではなかった可能性もあります。逃げたとみせかけてまた後をつけ、家の場所を知られてしまうかもしれません。その日の帰宅及び暫くは特に後をつけられていないか充分に注意しましょう。

常に尾行に気をつけて




夜道の防犯 ①危険な場所

夜に遭った怖い体験談を紹介しましたので、今回は夜の防犯対策です。
 ※参考【いつもの道にひそむ危険】

昼間は至って平穏だけれど夜になると危険そうな場所・なぜ危険なのか、身近な所から洗い出しをしましょう。例えば【家の周囲】【通勤通学路】【よく行く場所】【駅・バス亭周辺】【駐車・駐輪場付近】など。


①家の前・玄関・階段・エレベーター
子供の頃「おうちに帰るまでが遠足です」と決まり文句がありましたが、「中に入って鍵をかけるまで」気を緩めないことが大人になっても重要です。

獲物を確実に狙えるのは、「必ず現れる場所」=自宅であり、一番気が緩むのも自宅です。
家に誰もおらず門扉を開けて敷地内に入ると、塀や生垣で外からは死角になります。玄関前で鍵を取り出す中、鍵を開けるという半ば無意識にできるルーティン中は背後・左右へ無警戒になりがちです。

集合住宅やテナントビル等で階段エレベーターを使用する際も要注意です。監視カメラ付きエレベーターでも顔を隠すことはできますし、途中で乗り込んでくる、到着フロアで待ち伏せている場合もあります。
階段は死角も多く、監視カメラは全部の階を網羅できないので、設置されていても出入口です。




②駅や高速道路の高架下・高架沿い

黄昏の似合う風景ですが…

高架下死角になり、不審者が待ち伏せしたり引きずりこみやすく電車や車の騒音で何かあっても気づかれにくい場所です。
また高架下が駐輪場や駐車場になっている所はフェンス等で遮られて見通しが悪く、狙われやすい場所です。

街灯があっても寂しげな場所は危険

高架沿いは片側が高架で塞がれるので、逃げ場もひとけ・ひとめも少なくなりがちです。同僚Aも高架沿いの道で襲われました。


③無人駅・バス亭

無人駅システム導入で改札は新品

全日無人駅・夜間無人駅でも諸手続きは便利になりましたが、友人Bのように電車が走り去った無人のホーム無人の改札、駅周辺にひとけのある場所も無く助けを求める当てがない!という事態もありえます。
タクシー乗り場があっても時間帯によってはタクシーがいない可能性も。

電車内は明るくひとも多かったのに、降りた途端…


④地下通路

ドラマで襲われるテッパンの場所

駅の地下ホームや線路の地下通路をひとりで通るリスクは説明不要ですね。


⑤駐車場・駐輪場
徒歩が一番狙われやすいとはいえ、車に乗る時降りた時・場合によっては車中も狙われます。車を利用時は徒歩の時より警戒心が薄れる傾向にあります。しかも車の乗降時が一番無防備であり、停車中の車は足かせになる場合もあり、車中は身動きが取れず逃げ場のない、しようと思えば荒っぽく侵入できる密室です。
 ※参考【車に乗ったら施錠してますか?】

特にひとけのない駐車場(公園、道の駅、パーキングエリア、高架下、地下・屋内・屋上等)は要注意です。誰もいないと思っても、駐車した車の影車内にひそんでいる場合があります。

徒歩で駐車場・駐輪場の前を通りすがる際も気をつけましょう。住宅街にある契約駐車場等でも隣家の建物、ブロック塀や生垣で遮られ、通行人には駐車場敷地内に不審者が待ち伏せていても見えません。

右側の白い車が停まっている駐車場は
通行人には不審者が隠れていても直前まで見えない。

このようにどうしても死角が多くなる駐車場・駐輪場は待ち伏せされやすい・引きずり込まれやすい・引きずり込まれた後も周囲に気づかれにくい場所です。

また駐車場・駐輪場の形状によりますが、出口が一か所の行き止まりだと追い詰められてしまうことも。


⑥空地・公園・林やしげみ・池・川・堤防、神社・学校・グランド等
上記どれも側を通る際にリスクがある場所です。夜間に敷地内へ入るのは、通り抜ければ近道だとしても更にリスクがあります。

叫んでも聞こえにくい
助けてくれるひとがいない
公園の外に通行人がいても見えない
+逃げ場が限られる
左は自転車置き場とグラウンド、右は空地
夜になると…

無人になりやすいエリアは広ければ広いほど、リスクが増します。また監視カメラが無い・あるいは少ないことが分かりやすい場所は危険です。
写真では雑草が刈られ、定期的に整備されているエリアだと分かりますが、暖かい季節になればあっという間にしげって死角も増えます。

例えば昼間は新居ばかりで綺麗な新興住宅エリア。宅地開発されたばかりで空地が続く区画を通らないと新築の建つ区画へたどり着けない、自宅の周囲に家が建っていない、なんてことがあります。
どんどん家が建てば、通行も夜間の在宅も心強い。ひとけ・ひとめは普段意識する以上に防犯上のポイントで、地域で自衛・防犯意識を持つことで安全レベルを上げられます。


⑦工事現場
常時存在する公園等の⑥と異なり、工事現場は期間限定である時突然現れます。

死角だらけ
工事予定地

がっちりフェンスで侵入できないようにしてあっても、搬入口はチェーンだけの場合もあり、引きずり込まれればフェンスや防音シート・機材等が死角になってしまいます。また、片側を塞がれるので逃げ場もひとけも減ります。
夜の工事現場を見ると「ひとつ屋根の下」の小梅を思い出してしまいます。ドラマとはいえ工事現場のあのシーンは痛ましい。


⑧空き物件

集合住宅は写真のように侵入禁止のフェンスで管理され、監視カメラは動作したままの場合もあります。しかし通行の際はフェンスが片側を塞ぎひとけ・ひとめが途絶えやすい区画となりえます。
また、一軒家は建物入口は封鎖できますが敷地全体となると難しい場合もありますし、盗まれたバイクが空き物件の集合住宅の敷地に隠して停めてあったことがあり、管理会社の目の届かないところで出入りできるようにされている場合もあります。


⑨擁壁・階段・フェンス沿いの道

昼間は車通りの多い道ですが夜はひっそり

擁壁階段フェンス沿いの道は死角を作るだけでなく、逃げ道を減らします。この道のようにガードレールもあるとなおさらです。


⑩その他「ひとめ・ひとけが途絶えやすい」「死角」「身を隠せる」「見えにくい・聞こえにくい」「暗い」「追い詰めやすい」など、犯人が狙いやすい場所
①~⑨に挙げた以外でもリスクはあります。曲がり角・へこんだ場所・出っ張った場所の裏、シェードのある場所、行き止まり、人がいないことが明らかな建物・その影、公衆トイレ(屋外屋内共)、路駐の車(車内に人がいる/車の物陰に隠れている)、大きな看板やオブジェ、自動販売機等、木立、音をかき消す噴水など。

ひったくりは近いエリアで頻発することもある犯罪です。
各警察のサイトや情報提供サービス(愛知の場合はアイチポリスやパトネットあいち等)があり、事件の頻発具合や発生した町名まで知ることができることもありますので、用心するのに役立ちます。
 ※過去記事参考【防犯は地域の犯罪情報を知るところから】



危険が想定される場所の洗い出し、なぜ危険なのか警戒ポイントが掴めたら、次は対策です。



いつもの道にひそむ危険

通勤・通学、お買い物、お散歩などで日々繰り返し通る見慣れた道、自分の町。酔っ払って記憶がないのに無事に帰宅できてしまうくらい身体が覚えている道。
しかし今日はそんな飽きるほど歩き、これからも歩かねばならない道や場所で実際に起きたお話を3つ。


■昼と夜では別の顔

私がまだ会社員だった頃。いつもギリギリ出勤の私と違って余裕をもって出勤する同僚Aさん(女性)が昼前に出勤してびっくり、さらに顔を見てびっくり。彼女の顔半分はガーゼに覆われ、包帯を巻いており、隙間から見える目の周囲は色が変わって痛々しい。
隣りの部署だったので本人から話しを聞くまで事情を知りませんでしたが、昨夜残業して帰宅途中にひったくりに遭ったとのことでした。

それほど遅い時間帯ではなかったものの帰宅ラッシュは過ぎていたせいか閑静な街の駅、高架下沿いの道を歩いていたのはAさんただひとり。
背後から2人乗りの原付バイクがやってきてAさんを硬い何かで殴りつけ、バッグを引っ張りました。彼女はバッグを抱えたまま転倒し、ひったくり犯が更に上から攻撃してバッグを奪おうとしたまさにその時、車がクラクションを鳴らしながらやってきたお陰で犯人達は逃走。Aさんはそのまま車の男性に助けられたとのこと。

男性が通りかからなければ、あるいは無視して通り過ぎていたら、Aさんは第二撃を受けて更に酷い怪我を負い、バッグも奪われていたでしょう。

現場は私も知っている駅ですが、高架下沿いの歩道はレンガ調で花壇と並木があって景観良く整備され、大きめの公園があってのどかです。

※イメージ用参考画像
実際の場所は左側の空き地と家の区画は公園

しかし夜はどうでしょうか。
豊かな緑は見通しを悪くしたり影を増やして暗い部分を作りますし、憩いの公園はひとけ・ひとめの無い空白エリアとなります。

同じ場所を撮影して昼夜を比べてみます。左に公園、右手前に駐車場、奥に学校のある通りです。
撮影時、公園はにぎやかで通りも通行人が多く、人が写らないよう撮るのに苦労したほど。

しかし夜になると、公園と駐車場・学校という無人の空白エリアが広がっており、通行する用事のある人も途絶えやすい条件が重なります。こういった場所は用心が必要です。
写真は公園の街灯を利用して撮影していますが、写真奥・公園の街灯が届かない校舎沿いの通りや、校舎と駐車場の間の通りは更に暗くなります。
まん防解除後の20時少し過ぎた頃でしたが、通行人は犬のお散歩でおひとりだけ。
ちなみにここの公園は街灯が大きくて敷地に対して数も多く、煌々としていました。左側にも短い間隔で低めの位置に街灯があり、防犯対策の意識が伺えます。

住宅街では家人が在宅中でも外の物音には気づきにくいのに、誰もいない空間や建物が続くエリアはそれこそ通行人以外の目撃者・救援者がいない為、ひとりでいると狙われる危険があるということです。
特に原付バイクによるひったくりは不審がられることなくヘルメットで顔を隠すことができるので、後はナンバーを折り曲げてしまえば済む為、街灯があって明るめな道でも安心はできません。

とても身近な住宅街にはのどかゆえの、繁華街とはまた別の危険な面があるのです。


■降りた先は無人駅

私の友人B(女性)は独り暮らし。とにかくお酒が大好き!お酒が強いBはその夜も仕事帰りに終電間際まで飲んで電車に飛び乗りました。地元の駅に着いた時、降りたのは2人。Bと男性です。
その男性が話しかけてきました。道を尋ねる感じから入って結局は家を尋ねられ、断ってもしつこい。べったりくっついてきて、しまいには手首を掴まれ、怖くて酔いが覚めたそうです。しかし電車も行ってしまって改札は無人!周囲にコンビニ等もありません。

このまま振り払って改札を出ても、深夜寝静まった家々ばかりの夜道。後を着けられて家がバレるのも怖い。取り敢えず「迎えが来る」と嘘をついたものの、「迎えが来るまで一緒にいる」と粘られ、どうにか振り払ってトイレへ避難。
しかしトイレは一度入れば行き止まりです。深夜に連絡して駆けつけられる知人は・・・男性が一番安心ですが彼氏とは別れてしまった!(苦笑)ので、やむなく迷惑をかける覚悟でグループLINEへSOSメッセージを送信!
グループの中で夜更かしなのはBと私だけです。なのにスマホを放置しがちな私が気づいたのは受信から約10分後。すぐ気づいたのは普段は早寝の友人C。既にCが駆けつけることになっていたので、万が一のことを考え、Bは外の気配を警戒しつつ私とLINEでやり取り。もし男性が中まで入ってくる気配があったら即通報のかまえです。
結局BはCの車で無事帰宅できました。しかし、トイレまで侵入されていたらと想像すると怖いですよね。そしてグループの誰からも応答がなかったとしたら・・・

「無人駅なんてあまり無いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、繁華街の駅まで10分弱の所でも無人駅はあります。
さらに昼間は有人でも夜間の決まった時刻を過ぎると無人になる駅があります。たまたま帰りが遅くなった時に初めてそのことに気づく場合も。


■助けを求めて交番へ!でも無人!!

これは家族が体験したことです。夜、徒歩で帰宅中に見知らぬ男性に追いかけられ、ダッシュで近くの交番へ駆け込んだものの、誰もおらず(この場合、内線をかけると巡回中の警察官または警察署から動ける警察官が来る)内線をかける間もなく男性に追いつかれて更にダッシュ!して逃げねばならなかったということがありました。

電気が灯っていても人がいない場合が…

この件以降、私は通りすがりに交番を確認するようになったのですが、住宅街の交番は巡回等で忙しい?警察官不足?なのか、巡回や出動中でも必ず1名駐在しているとは限らない模様。
上飯田店のはす向かいにある交番のように、よほどのことがない限り誰かいる交番もあります。ここはよく立番している姿も見かけるので、やはり安心感が違う。
駅前や繁華街の交番も大抵誰かいます。但し対応すべきトラブルの件数は多く、いつも忙しそうです。

いざという時の為に行動範囲内の最寄り交番について、把握しておいた方がよいでしょう。
それぞれの交番の体制があり、タイミングによっては不在があり得ます。常に警察官がひとりでもいてくれた方が安心ですが出動もあるし町の防犯上、巡回も求められます。大抵誰かいる交番でも大きな事件が起これば総出で不在にもなることもあり得ます。
「交番に駆け込めば助かる」「日頃から街を回って守ってくれている」2つのニーズに応えねばならない警察は大変です。すべてをカバーはしきれないでしょう。
今は殆どの方がスマホを持ち、塾や部活で帰りが遅くなる子供にスマホを持たせる家庭も多いので、位置情報さえONにして110番にかければ警察は所在を把握してかけつけてくれます。
それでも念の為、交番の場所とその交番がどんな体制なのか確認+αで離れていても警察署の場所をしっかり把握しておいた方が良いと思います。スマホの充電が切れた、スマホの入ったバッグを奪われた等、通報できない事態もありえます。

危険はとても身近に、普段通る道、最寄り駅や家の近くであなたをつけ狙っています。日頃から身を守る為の防犯意識を持ち、身近な場所から防犯対策の目を向けましょう。



車に乗ったら施錠していますか?

車に乗ったら施錠していますか?→「走り始めたら勝手にロックがかかるよね」
自動車が走り出すと自動でドアがロックされる、車速連動ドアロック機能。降車の際も車から離れるだけで自動施錠する機能もあります。
あちこちでオートロック機能が増えた昨今。勝手に施錠されることに私達は慣れちゃいましたよね。

しかし!できれば!車に乗ったら即・自分でロックする習慣をつけて頂きたいと存じます。
ということで、私の友人に起きた出来事を紹介します。


■安心感が仇に

それは数年前の夜。友人A(女性)から電話がかかってきて、かなり怯えていました。
Aは車通勤。仕事を終え、コンビニに寄ったそうです。夜といってもそれほど遅い時刻ではなく、コンビニには他に人もいました。
夜のコンビニって煌々として人の気配もあるし、安心感がありますよね。彼女もそうだったのかも。

Aが買い物を済ませて車に乗り込むと、突然助手席に見知らぬ年配の男性が乗り込んできたそうです。
車ってドアを閉めれば外界と遮断されますし、居住性があるので自分の空間という安心感がありませんか?そこに他人がずかずか入ってくるとは普通思いません。
想定外のことにギョッとした彼女に対し、男性は腕を掴みました。

ナイフ等で脅されたら言いなりになるしかない状況です。相手が素手だったのでまだ運が良かった。
男性の要求は行きたい所があるから乗せてとのこと。しかし行き先はごちゃごちゃ不明瞭。Aは表面上冷静を装って男性に車から降りるよう説得を試みました。
その間、当然ながら外からの助けはありません。

なぜか?他のお客さんが他人に無関心で冷淡、というわけではないでしょう。ガラス張りであっても、外から見て分からないのです。車内で何が起きているのか。彼女が怯え、大ピンチ!なことが。
車の前を通り過ぎた人がガラス越しに彼女の表情を見て、やや不審に思ったとしても「彼氏または親と揉めているのかも?」事情が判明しないのに、常識のある人・プライバシーを尊重する人は他人の車に近づいたり覗き込んだりはしません。

「キャーッ、助けて!!」と悲鳴を上げれば、もしかしたら気づく方がいたかもしれませんが、Aは怖くて自分と相手を落ち着かせ、語尾を震わせないよう低く抑えた声しか出なかったそうです。

男性はかなり粘ったものの説得に応じたのか諦めたのか、それ以上何もせず車から降りたそうです。

強引なヒッチハイク?しかし男性の要求通りに車を走らせたら最後、車内は完全な密室です。コンビニの前だから暴行や窃盗目的の言動を見せなかっただけ、かもしれません。

Aは運が良かった。そして隙があった。『コンビニの敷地内だという安心感』『車内という閉鎖空間への安心感』それとは真逆の『車はガラス張りだからひと目があるという安心感』
確かに相手は狙い澄まして絶妙なタイミングで車に近づきドアを開けたのかもしれません。それでも素早く乗り込んで即ドアをロック、という行動はしなかった。
車内の狭さもあって、まず荷物を助手席や後部座席へ置こうとする方が大半ではないでしょうか。私もそうです。もっと呑気だと姿勢を直したりシートベルトをする等の発車準備が整ってからロックする方もいるのでは?私のことですけど。
場所的にシートベルトのついでにロックしちゃうんですよね。彼女の件があって私も改めました。が、最近また忘れがち…車に乗り込んだら即ロック!!



■車のドアを開ける・乗り込んでくる事案

駐車場及び車道で停車中の車に見知らぬ人物がドアを開ける・乗り込んでくる事案は意外とあります。

①助手席に乗り込んでくる
②後部座席に乗り込んでくる
③ドアを開けようとする、内側からのロックを阻止する
④ドアや窓を叩いて開けるよう強要する
⑤複数人で車を囲み、乗せるよう要求
⑥運転席に乗り込んでくる

助手席も怖いですが、後部座席は背後を取られる恐怖にホラー的恐怖も加味されて本当に心臓に悪い。
乗り込んでこなくてもドアを開けられてしまえばもうロックできません。
ドアを開けようとして施錠済だった為、しつこくガチャガチャされるのも怖い。

これらの行為はヒッチハイク、悪戯・嫌がらせ、暴行や窃盗目的等が考えられます。悪戯や嫌がらせといった事件にまで至らない事案はニュースにならない為、周知され難いかもしれません。

ひとりだと助手席にバッグや荷物を置くことが多いと思います。ふらっと車両の横を通るフリで近づいてドアを開け、バッグをひったくることも可能です。バッグを取り戻そうにもこちらは運転席にいて手を伸ばすくらいしかできないし、急いで車から降りている間に相手は走り去っています。

乗り込まれても乗り込まれなくても、こちらは心理的に運転席から降りる・車から離れることに抵抗があります。物理的にも一度乗ってしまえば身動きが不自由で、車を利用している時を狙われるのは意外と対応が制限されてしまいます。

⑤⑥は暴行や窃盗が目的の可能性が高く手口も乱暴になる傾向があり、大変危険です。よくタクシーが狙われますが、乗用車も充分に注意すべきです。ひとけも車通りもない暗い道で前後挟まれたりかぶせられたりした事件は過去にも発生しています。


■そもそも車内は安全か?

ロックさえすれば、車内は安全なのでしょうか?

乗車中に狙われた事件を見ると、むしろ車内で身を守ることは難しい気がします。
ガラスは割ろうと思えば割られますし、狭い車内では抵抗もほぼできず、逃げ場はありません。完全な走行中以外、車は車内は安全とは言えません。走行中さえ、車で幅寄せされたり、前を遮られて停車を強いられれば終わりでしょう。

「マッドマックスみたいな世界に住んでないから心配しすぎでは?」
まぁ、確かにそうですが、車両が狙われる事件がまったくないわけではありません。乗車中を狙ってくる相手の危険度、手口や目的が暴力的にになりやすい点が心配なのです。

最低限の防御であるドアロックをおろそかにしてはいけないということ。むしろそれしか自動車には防御すべき機能が無いということです。


■車中泊のリスク

ひとけのない公園や道の駅の駐車場、がらんとしている方が落ち着きますか?それとも誰かがいた方が安心ですか?

誰もいない場所でひとりはリスクが高まります。勿論、近くにやってきた誰かが犯人の可能性もありますので、他の自動車がいれば安全とはいきません。
深夜だからといって、ひとけというか車っけ?がまったく無いサービスエリアなんて少ないと思いますが、そんなサービスエリアでも覗きや暴行事件があったりします。ついでにキャンプブームですがテント泊でもリスクはあります。

ソロキャンや女性だけのキャンプ・車中泊は狙われやすいですが、男性も一緒だからといって安心とは限りません。逆にカップルが狙われることも。
上記の通り車中は身動きが制限されますし、テントも外から攻撃する側の方が優位です。

女性の方が腕力差や性的暴行や嫌がらせ目的で狙われる率が残念ながら多いことは事実です。しかし男性が性的被害に遭うことはありますし、金銭目的や嫌がらせが目的である可能性もある為、性別に関係なく用心するに越したことはありません。



装った手口の次は装わない

様々な職種に変装してやってくる特殊詐欺や侵入盗について連載してきました。しかし、点検強盗やアポ電強盗が流行り始め、警察や自治体が警鐘を鳴らして皆が警戒すると、次の手口が流行るかもしれません。


■装わずして強盗・暴行

まず、家人が使用するタイミング、あるいは使用中にガスや水道の元栓を停めます。身を潜め、家人が水やガスが使えない、突然止まったことに気づくのを待ちます。そうして家人が元栓を確認しに外へ出てきたところを、襲います。

主に一人暮らしやひとりでいる時間帯に、お風呂場やキッチン、洗面所やトイレ等を使用している様子が外から確認しやすい家が狙われます。

これは装ったり演技をすることすらなく、家人に鍵を開けて出てこさせる状況を作り、強盗や暴行をはたらく手口です。

ただの悪戯?(家人が気づくのが遅く、犯人が諦めて帰った可能性も)で済む場合もありますが、手口が荒っぽくなる傾向と、女性の家を狙う場合は性犯罪目的の可能性も考えらえるので、十分注意が必要です。被害報告があった、あるいは情報が回ってきたガス会社・水道局によっては注意を促している所もあるようです。
強盗や暴行目的・悪戯の場合、隣り近所でも同じことが発生している傾向にあります。
嫌がらせやストーカーの場合はターゲットが決められています。


但し、 水道やガスが上記のような犯罪目的や悪戯行為以外で止まることもありますので、焦らず(シャンプー中に水が止まったら焦るな言われても焦ると思いますけど)まずは家の中でできる確認をしましょう



■屋内での確認事項

①水道代・ガス代を滞納していない
②地区や建物内における断水等の有無
③ガス機器の故障表示等が出ていないか
④ガス機器の長時間・連続使用による安全装置作動
⑤直前に大きな地震は無かったか


※ガス会社や水道会社へ連絡すれば自分で分からないことも確認できます。
※集合住宅の場合、管理会社へも確認しましょう。

※集合住宅の場合、地域の断水だけでなく、給水塔等の施設によるトラブルもあり得ます。


上記すべてに問題がないとなると、元栓の確認になりますが、人為的原因の可能性が高まりますので、夜間ひとりで元栓の確認は危険です。その場ですぐ外へ出ない方が安全です。



■我が身を守ることを第一に

まず家の中から周囲に人影が無いかを確認しましょう。怪しい人影や気配があれば、警察に通報してもよいでしょう。ストーカーや嫌がらせ等の心当たりがある場合は、通報した方がよいでしょう。
通報しない場合、朝まで外には出ないべきです。
決してお勧めしませんが、必要に迫られて確認に出ると決めた場合、必ず電話とライトを持ち、2人以上で、元栓より先に周囲をきちんと確認しましょう。
どうしても1人の場合は通話状態にしたままがよいでしょう。ガス会社や水道局へ問い合わせると、係員から「元栓を確認してください」と指示を受けますので、確認完了まで通話をお願いしましょう。
しかしこれらの用心をしても、決して安全ではありません。相手が武器を持っていたり、複数人の場合、より危険な相手であり、諦めない可能性があります。通話先がすぐ通報してくれたとしても、警察が駆けつけるまで時間がかかります。

実際に元栓が締められていた場合、ガス会社・水道局への報告は勿論、警察へ相談しましょう。また、集合住宅の場合は管理会社へも連絡しておくべきです。



この手口は悪戯・嫌がらせ・ストーカー・性犯罪等を主な目的として古くからありますが、在宅時間が増えて空き巣ができないことから、侵入盗がこの手口を使い始めているのでしょう。
更に今後、点検強盗や居空きの手口を皆が対策して引っかかりにくくなると、『被害者自ら外へ出てくる状況』を作る強盗手口として、横行しかねません。
家の外に設置してある物に何かが起こり、確認しに出ようとする場合、それが新たな手口として誘い出されている可能性を考え、警戒が必要です。


特殊詐欺対策④愛知の取り組みetc

■特殊詐欺捜査協力報奨制度

特殊詐欺検挙グループの検挙へ協力すると、報奨金が支払われる制度です。ニュースでも特殊詐欺に遭っていると気づいた被害者が警察へ通報・協力して逮捕につながった話があります。
詐欺被害を減らすには、まず「詐欺に気づけること」が大事ですね。

愛知県警【特殊詐欺にご注意】



■〇(まる)っとあいち・絆プロジェクト

特殊詐欺を出さない地域づくりには、家族の絆、地域の絆が重要、ということで継続的な活動が可能な団体や事業者の方(2名以上の団体)を募集しているそうです。

※上記の愛知県警リンク内ページに詳細情報あります。



■寿がきや

愛知県民のソウルフード・スガキヤが愛知県警とコラボ!呼び出しベルに特殊詐欺注意喚起のシールを貼りつけているそうです。
※豊明市等の6店舗



■特殊詐欺対策電話の展示

東浦町役場で半田警察署が特殊詐欺対策電話を展示しました。
以前の記事【特殊詐欺対策②警察等推奨】でも紹介しましたが、直接話さなければ騙されることもない。
近くに家電量販店がない、通販だと各メーカー色々な機種があるし、触らずに購入は不安(操作に不安)。ご高齢の方が買い替えを迷う理由は様々あると思います。役所に行く用事のついでに実機が見れるのは、購入検討の一助になりそうです。

東浦町では今夏、銀行員を名乗る男から「キャッシュカードが不正利用されています」といった詐欺電話がかかってきていますしね。



■防犯ランニング

数年前から防犯ランニング、またはパトロールランニング、略してパトランという活動が起こっているそうです。
「健康管理目的にウォーキングやランニングをするなら、ついでに地域ボランティアとしてパトロールしよう!」ということですね。

【名古屋ランニングジャーナル】
 ※アプリもあります。

【パトラン】
こちらで参加チーム探せます。今のところ中部は西尾チーム発見!

HPで見つけられなくても、最近はSNSの方がお手軽タイムリーな情報発信ができる為、そちらで発見できるチームもあるかと思います。

ランニング・ウォーキング、犬の散歩をする人口の多い町は近所を見守る目が多く、犯罪がしにくい面があります。
しかし以前の記事【泥棒の真の姿とは】の中で「泥棒かも!?と、疑うべき人」にも書きましたが、ランニングやウォーキングを装って下見や空き巣に入ることもあります。
見分けるのは難しいですよね。町の人全員の顔を覚えるのは無理ですし。何より誰も彼もマスクをつけているご時世、顔を隠したい者にとって都合のよい状況です。顔を確認できない、何かあっても特徴を覚え難い。

かなり以前から、町内で「防犯パトロール中」の腕章や自転車のカゴにプレートをつけて回っていることがあります。パトランの方々も同様、グループで腕章等ありますので、参加者については見分けるポイントになります。

しかし腕章やプレートがあったとしても、どんな格好、どんな肩書の人にせよ、先入観なく相手の挙動・言動を観察することが大事かと思います。
相手は警察官にさえ変装するのですから。



特殊詐欺対策③続・変装は見破れる?

前回の「ニセ警察官の見分け方」続きです。



■ニセ警察官の見分け方-外見

ドラマ『ハコヅメ』で「笑ってはいけない通常点検」という人気ネタがありますが、点検はかなり厳しく、髪型や制服・装備等、不備や汚れに至るまで事細かにチェックされるとか。
なので警察官は制服姿でもスーツ姿でも決まった装備をきちんとつけ、身だしなみもしっかりしています。
ドラマや映画に出てくる刑事や警官とは違う、ということです。

【警察官の身だしなみポイント】
チェックしやすい順に行きます。

①男性は短髪、襟足やもみあげをきちんと整える。女性は長髪も可だが、肩より長い髪は束ねる。
制服警官がやってきた際、帽子の後ろ側から長い襟足ふぁさぁ!小顔効果でサイドふぁさ!はニセモノの可能性が高いということです。

②男女共に脱色・染髪は禁止。
髪色は個人差ありますので、元から茶色っぽい髪の場合もありますが、いかにも染めている、脱色だと分かる髪は、ニセモノの可能性がかなり高いでしょう。

③帽子は額までしっかりかぶる。
市民へ対応している時、角度をつけてかぶることは禁止されています。例え酷暑でも警察官は帽子をずらしたり浮かせたりしません。

④制服もYシャツ・スーツもきちんとクリーニングされ、靴も汚れは落とし、着崩すことなく全体的にぴしっ!と身綺麗。

※制服や手帳等の携行品は偽物との見分けがつきにくい可能性はありますが、念の為。
【警察官の制服と携行品の紹介】 ※長崎県警サイト



■警察官の名刺

詐欺師は名刺を活用する傾向にあります。いまや簡単かつ安価にそれらしく作成できます。
ガス・水道会社や金融関係等の職員を騙る場合同様、警察に扮する場合も名刺を渡してくる可能性があります。
しかし警察官の名刺は警察官の【公用名刺(職員名刺)】は悪用される危険が高く、特別な理由(捜査関係・警察活動に協力してもらう)がない限り、一般の方に対して簡単には渡しません。
ほいほい渡してくる警察官は偽物の可能性もあります。

※一般の法人名刺も悪用されることは多々ありますので、扱いは慎重に。

しかし、警察官の名刺には 【公用名刺(職員名刺)】 の他に、もう一種類【CR名刺】というものがあります。
【CR名刺】 とは、地域課の警察官が使用する顔写真・氏名・連絡事項等が記載された名刺です。
これは前記事の確認事項で警察官が訪ねてくる要件に記した、警察官が受け持ち区の巡回連絡やパトロールを円滑に進める為に必要に応じて活用されます。

警察の方から名刺を受け取った場合、名刺に記載された署の住所や電話番号が正しいか、チェックしましょう。ネットですぐ調べられるのに、確認ぜず名刺の電話番号にかけるのは危険です。

本物の警察官の名刺が悪用されれば困るのは私達です。取り扱いは慎重に、紛失しないよう、不要になったらシュレッダーにかけましょう。

ニセ警察官の名刺を手に入れた場合は、警察へ通報しましょう。

※個人情報保護法の観点から、どの名刺も紛失させない、他者へ渡さない、不要になったらシュレッダーが基本です。


問題は特殊詐欺に騙されない為のマニュアルを警察や自治体が公開したり、我々みたいな業者も対策を呼びかけるわけですが、特殊詐欺を計画する側もそれらを見ることができる、更なる対策を練れる、ということなんですよね。
特に警察に関しては何もかも手の内に通じる内容を公開して、逆手に取られて犯罪者側がレベルアップを図るのでは意味がない。
そう思うと、何をどう、どこまで書くべきか、悩むところです。そして私達側も「警察」という肩書が悪用されないよう、自分達を守る為に彼らを守る(名刺等もそうですが)意味での協力も必要と感じます。




特殊詐欺対策③変装は見破れる?

制服ってだけで騙されちゃいますよね、色々な意味で。
堺雅人さん演じる稀代の詐欺師『クヒオ大佐』も、話だけ聞くと「そんなの騙されるわけない」と思うものの、実話の映画化なわけで。
ひと目で肩書きや職業の分かる格好に、人はつい心を許してしまうのでしょう。まさに制服マジック!しかも詐欺師はそれらしく見える衣装だけでなく、名刺や書類、身分証等のアイテムまで偽造してやってくるのです。
あなたは見破れますか?



■警察官であっても確認を

警察官を「実は詐欺師かも!?」なんて、なかなか思えない。もし疑っても、「本当に警察官ですか?」って質し難いですよね。制服姿で「警官です!」って全面に出してきてる相手に。

こんな可愛い警察官になら騙されたい?

その疑い難い断り難い警察官を装ってやってくる特殊詐欺(+居空き等)がいます。
格好だけ見てすぐドアを開けるのではなく、必ず確認をしましょう。

【確認事項】
①警察手帳の提示
私服警官は勿論、制服警官でも手帳の携帯と提示は義務であり、普通は最初に先方から提示があります。
手帳が無い場合、理由をつけて提示しない場合は偽物でしょう。

偽物の制服は勿論、警察手帳を準備している可能性は十分あります。実際に押収された偽物の警察手帳は所属徽章の彫りと色が本物と多少違う程度の精巧さでした。
シロウトには見分けがつきませんので、ここは相手の態度・行動を確認します
とはいえ、実際の警察官もさっと出してさっとしまっちゃうんですよね。偽造防止等の為なんでしょうけど。逆に精巧な偽物を堂々と見せつけるくらいの度胸が詐欺師側にはあるのかもしれません。

②所属部署
普通は『○○署の者です』と、名乗ります。名乗らなかったら必ず確認しましょう。
※確認の仕方は下記【質疑応答】にまとめます。

③身だしなみ
インターフォンのカメラやドアスコープでは見難いかもしれませんが、外見をしっかり確認しましょう。
偽制服を見分けるのは難しいかもしれませんが、警察官は身だしなみがしっかりしている筈です。

④きちんと要件を聞いてから、回答するか、ドアを開けるか判断しましょう。
警察が訪ねてくる要件は「巡回連絡(安否確認・安否確認の情報更新)」「付近で起こった事件のパトロールと注意喚起」これらは受け持ち区の交番警察官が大抵1名、制服姿で訪ねます。
「付近の事件に関わる聞き込み」は1~2名、「任意同行」や「家宅捜査」「逮捕」は2名以上の複数人で早朝。これらはスーツ姿。

「巡回連絡」で個人情報の提供をしておくと、事件・事故・災害・音信不通含め何かあった際に警察の行動が素早くて安心ですし、お年寄りや独り暮らしの方には定期的な安否確認をしてもらえます。
ただし!こういった地域密着型の交番活動が偽警察官に悪用され易いことも事実。巡回連絡への協力を各警察署で呼びかけていますが、協力するか否かは任意です。

⑤対応について
本物だと安心できて対応すると決めたなら、対面でもOKですが、実は簡単な聞き込み、巡回連絡やパトロールではインターフォン越しでもよいそうです。最近はコロナ対策という面もありますし。
にも関わらず!ドアを開けるよう指示してくる場合は本物かどうか要確認です。

※物証確認が必要な場合は対面を依頼される可能性があります。

ちなみにドアチェーン、ドアガード越し対応もOKですが、ドアに足を挟まれてボルトカッター(クリッパー)を素早く突っ込まれたら簡単&数秒で切断されてしまいます。何か隠し持っている様子がないか、何か取り出そうとしていないか、注意深く観察しましょう。





ニセ警察官の見分け方-質疑応答

警察もニセ警察官への注意喚起をしているので、大抵の警察官は確認の質問に快く応じてくれる筈です。では何を確認すべきか。

①【所属警察署・部署名】【署の電話番号と部署の内線番号】【職員番号】【階級】
警察官は訓練されていますから、自身の組織・所属に関係する情報は暗記しています。たどたどしい、理由をつけて答えない場合は怪しいです。
「警察官を名乗る特殊詐欺が多いそうなのでお断りします」と言って会話を終わらせても良いですし、②へ移行してみてもよいと思います。

②怪しいと思った場合は【氏名】を尋ね、「すみませんが最近特殊詐欺が多いので、確認させてもらいますね」と一言断り、相手が答えた電話番号ではなく所属警察署の電話番号を自分で調べて電話します
ここで偽物が適当な電話番号を答えていれば、逃げて行く筈です。仲間の番号を答えていた場合も、警察署からその名前の警察官は存在しないことが確認できます。


どちらで終わらせるにせよ、最寄りの警察署へ通報しましょう。国家権力を騙って家まで来る相手ですし、通報して万が一本物だったと判明しても、怪しい人が家に来たという不安が解消されますよね。
我が身を守る為にしたことですので、先方には「いらした警察官の方へ謝罪を伝えてください」と伝言をお願いしておけばよいと思います。



長くなってしまったので分けます。次回はニセ警察官の見分け方ー外見から。



特殊詐欺対策②警察等推奨

今回は警察や自治体等で推奨の対策を紹介します。
まずは警察庁の動画 第1段~第4段+最終話・大切なメッセージにゃの計5本。分かりやすいので、是非ご覧下さい&ご家族にお見せください。



警察や自治体の呼びかけている対策をまとめてみました。
ご自身の地元の情報も合わせてご確認ください。その地域直近の情報・流行っている詐欺内容も分かります。最近は家族の名前が詐欺グループにバレていた!?不審な電話の主が親族の名前を名乗った! …という情報も。

【ご本人向け】
①留守電機能・迷惑電話防止機能付き固定電話を使用し、直接話さない。
②様々な名乗り方をしてくるが、簡単に信用しない。
③確認する場合、組織・団体の場合は自分で調べた電話番号に電話し、相手が伝えてきた番号にはかけない。
④お金の要求は詐欺を疑う(還付金を受け取る為の手数料等の名目で先にお金を要求される場合含む)
⑤キャッシュカードは渡さない、封筒に入れない
⑥暗証番号は書かない、教えない
⑦コンビニでプリペイドカードを購入し、『裏の番号を教えて』は詐欺
⑧特殊詐欺の電話があった際は警察へ通報・相談する

⑨固定電話の迷惑電話・防犯機能を活用!
迷惑電話・防犯機能はメーカーと機種ごと様々。簡単に紹介しますが、詳細はメーカー及び家電販売店へご確認下さい。
・電話登録していない相手から着信があった際、音声メッセージで迷惑電話に対する注意を促す。
・自動音声応答。電話がかかってきたら、自動音声が相手に名乗るよう依頼、名前を聞いて応答するか判断する。
・電話応対してから【お断り】【相談】といったボタンで対応を切り替えられる機能。
・ボイスチェンジ機能。男性の声に変換して応答できる。
・ドアや窓にセンサーを付けて、ドアホンやドアと窓の開閉を電話機が不審者の侵入を通知する機能。
・通話録音機能
・見守りモーニングコール機能。毎朝指定時間に電話が鳴り、出なかった場合には指定した連絡先へ通知が届くことで異変を知らせる。


【ご家族向け】
①勤務先の電話番号等(いざという時に連絡がつく番号)も教えておく。
②手口についてよく学び、家族で話し合う、情報共有する。
③合言葉を決める。
④日頃からコミュニケーションを取る。
⑤携帯・スマホの扱いに慣れていない家族に対して、迷惑メール防止機能等設定してあげる。
⑥家族宅の電話機のそばに注意事項や最寄りの警察署の電話番号を貼っておく。


前記事で対応フロー作製案を上げましたが、迷惑機能付き電話機が代行してくれますね。ただ電話に限りませんし、特殊詐欺の多すぎる情報・対策を頭の中で整理する上で、先にフローをお勧めした次第です。




特殊詐欺対策①フローチャート

特殊詐欺の手口は数多あり、今後も増えていくでしょう。流行している手口や事例を知ることも大切ですが、新しい手口に遭う第一号になる可能性もあります。
かと言って24時間365日警戒し、常に他人を疑って暮らすのは神経消耗します。

そもそも人は愛想良く、あるいは礼儀正しく接してくる相手を、犯罪者かも!?と疑うことが難しい。
「詐欺や窃盗犯に注意してください」」という呼びかけを知っているのに、引っかかる人がいる理由はコレです。

頭に「詐欺」や「窃盗」と付けると、日常生活において縁遠い相手が咄嗟の場合に連想されにくい。
なので日頃の行動として対応フローチャートを作るとよいと思います。
企業によくある「来客・電話応対マニュアル」の家庭版です。これを自分で覚える用、あるいは家族で守り合う為一緒に作ってみてはいかがでしょうか。
実際作ると、覚えようとしなくても頭に入りますし、慌てた時にはそれを見ながら対応しましょう。

作成例の前に、まず基本姿勢を固めます。


■基本姿勢

【すべきこと】
①電話、メール、突然送付された書類等は、親族・役所関係・インフラや金融関係・その他企業であっても、必ず自分で(ネットや電話帳)調べて確認を行う。
②あらかじめ親族にこういった対応をする、何かあった際は至急の連絡をする旨を伝えておく。
③「新しい携帯番号にかけて」「携帯無くしたから上司・友人の携帯番号にかけて」と指示されても必ず元から知ってる番号に確認の為かけてみる。

【してはいけないこと】
①資産に関する情報(現金の在処・預金・銀行口座・クレジットカート等に関すること)、個人情報(氏名・生年月日・家族構成・家族の名前・電話番号・携帯番号・住所・年金番号・保険証番号・マイナンバー等)を他人・親族・役所関係・企業等の電話、メール、突然送付されてきた書類等ですぐには回答しない。

②他人・親族・役所関係や企業等の電話、メール、突然送付された書類等で何か依頼されてもすぐには応じない。

③他人・役所関係・企業等が訪問してきても、すぐには応じない。


■作成例

【電話(親族)】→相手『オレだけど』→親しき仲にも礼儀あり!「名を名乗れ」→孫の名前だった →①へ
 名乗らず『お金がらみの依頼』→②へ

①孫と世間話&お金に関する頼み事→「お金のことは簡単に決められない。考えてから、かけ直す」→相手『この番号にかけてXXX-XXXX-XXXX』→通話終了 →指示された番号ではなく、自分が知っている孫や子供の番号へ確認

②名乗らないまま、 相手『お金絡みの依頼』→「名乗らないなら相談には乗れない」電話切る/or/お金はないことを伝えて電話を切る =決してこちらの情報は与えない →③④⑤へ

③相手に『ここに振り込んで』と言われた場合 → メモはするが振り込まない

④『お金の準備ができたら、この番号にかけてXXX-XXXX-XXXX』→通話終了 →指示された番号ではなく、自分が知っている孫や子供の番号へ確認

⑤相手が『待ち合わせ』or『家まで○○が受け取りに行く』 → 無理に約束を取付けてきた場合、自分が知っている孫や子供の番号へ確認。偽の確証を取って警察へ通報。
待ち合わせ場所へは決して行かない 

『家まで○○が受け取りに行く』と言われた場合、電話番号だけでなく住所がバレている(orバラしてしまった)ので警察に通報・相談し、見回り等の依頼、110番通報制度を活用する。ひとりで家にいないようにする等、安全を図る。

※○○は上司や警察、被害者(被害者への賠償を装う)、クレジットカード会社の人等を騙ります。
※『受け取りに家まで行く』と相手が言う場合、話を延ばして受け取り役が到着するまで時間稼ぎを図ることがあります。他へ相談の連絡や通報をさせない為です。


文章の羅列だと分かりづらいですが、これを簡単なフローチャート(流れ図)に落とし込み、電話対応しながら辿りやすくします。

このようなカンジで【電話・親族以外】【訪問】【書類】【メール】バージョンもまとめます。
相手を疑うのではなく、誰に対しても内容で判断して進めて行くことになります。

※特殊詐欺の電話等があった際、警察は通報を呼びかけています。また、情報提供を求めている消費者生活センターもあります。詐欺に遭ってしまった場合も、警察へ通報、消費者センターへ相談となります。

ダメ、絶対!
顔の見えない相手の話に耳を傾けるより、他へ相談!


■作製ポイント

①デザインや書き方は、自身が電話応対しながら見やすく辿りやすければ何でもOKです。
簡潔にYES/NOで進む、箇条書きが見やすさの基本ではありますが、電話応対は決まった台詞があった方が安心という方は台詞とその他の文字の色を変える、太文字活用等、見やすい工夫をすればよいと思います。

②メール(ショートメール含む)が届いた場合、怪しいメールは極力開かないことが望ましいです。開いただけでマルウェア(ウィルス等の総称)に感染する可能性もありますし、HTML形式は開封したことが相手に知られます。

もしメールを開いてしまっても、添付ファイルやリンクは絶対に開いてはいけません。高確率でマルウェアに感染させられるか、フィッシング詐欺に遭います。

マルウェアやフィッシング詐欺でオンライン銀行口座のID、パスワード、クレジットカード情報等を盗む手口は、特殊詐欺のデジタル版です。PCではなくスマホからだと怪しいアドレスであることを隠しやすく、確認の仕方が分からず、つい開いてしまうことも。
以前、UFJ銀行の偽サイトへの注意喚起で公式と偽物を見比べたら、URLもサイトデザインも酷似して一見しただけでは騙されそうでした。最早間違い探しですね。
ショートメールで佐川急便を騙った不在通知連絡メールや、Amazonプライムの会費未払いメールが私にも届きました。宅急便の方々は送り状の携帯番号から勝手にショートメールは送りませんし、私はAmazon使わないけれど、もし会員だったら、うっかり開きかねません。

本物かどうか確認する場合、送られてきたURLではなく、必ず自分で公式サイトから確認しましょう。重要な通知であればメール送信と同時に会員ページ(マイページ)にも連絡がありますし、公式サイトの問い合わせフォームやフリーダイヤルから確認可能です。

③スマホの普及やSNSの発達による便利さがレスポンスの速さを要求される時代ですが、メール連絡はある程度返信を待つことも想定(相手の都合でいつ見るか分からない)して利用する連絡ツールです。至急をうたって判断する余裕なくメールを開かせたり返信させようとする物は疑うべきです。

④親族間でお金に関するやりとりは直接対面で行う等、親族間で取り決めておくとよいかもしれません。
他にも、こんな電話があったら親族へ連絡、○○へ相談等、身内ルールを決めておくといいでしょう。


如何でしょう?皆で作れば、たまにしか合わない親族や共通の会話に困る年代の親族とコミュニケーションを図る機会にもなりますよね。
今こそデジタルネイティブの力や、新入社員研修やアルバイト研修でやらされた応対マニュアルのスキルを発揮し、家族・親族の安全と財産を守ってあげて、失わなかったその資金でお年玉や誕生日プレゼントを奮発してもらいましょう。