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防犯コラムcolumn

特殊詐欺対策①フローチャート

特殊詐欺の手口は数多あり、今後も増えていくでしょう。流行している手口や事例を知ることも大切ですが、新しい手口に遭う第一号になる可能性もあります。
かと言って24時間365日警戒し、常に他人を疑って暮らすのは神経消耗します。

そもそも人は愛想良く、あるいは礼儀正しく接してくる相手を、犯罪者かも!?と疑うことが難しい。
「詐欺や窃盗犯に注意してください」」という呼びかけを知っているのに、引っかかる人がいる理由はコレです。

頭に「詐欺」や「窃盗」と付けると、日常生活において縁遠い相手が咄嗟の場合に連想されにくい。
なので日頃の行動として対応フローチャートを作るとよいと思います。
企業によくある「来客・電話応対マニュアル」の家庭版です。これを自分で覚える用、あるいは家族で守り合う為一緒に作ってみてはいかがでしょうか。
実際作ると、覚えようとしなくても頭に入りますし、慌てた時にはそれを見ながら対応しましょう。

作成例の前に、まず基本姿勢を固めます。


■基本姿勢

【すべきこと】
①電話、メール、突然送付された書類等は、親族・役所関係・インフラや金融関係・その他企業であっても、必ず自分で(ネットや電話帳)調べて確認を行う。
②あらかじめ親族にこういった対応をする、何かあった際は至急の連絡をする旨を伝えておく。
③「新しい携帯番号にかけて」「携帯無くしたから上司・友人の携帯番号にかけて」と指示されても必ず元から知ってる番号に確認の為かけてみる。

【してはいけないこと】
①資産に関する情報(現金の在処・預金・銀行口座・クレジットカート等に関すること)、個人情報(氏名・生年月日・家族構成・家族の名前・電話番号・携帯番号・住所・年金番号・保険証番号・マイナンバー等)を他人・親族・役所関係・企業等の電話、メール、突然送付されてきた書類等ですぐには回答しない。

②他人・親族・役所関係や企業等の電話、メール、突然送付された書類等で何か依頼されてもすぐには応じない。

③他人・役所関係・企業等が訪問してきても、すぐには応じない。


■作成例

【電話(親族)】→相手『オレだけど』→親しき仲にも礼儀あり!「名を名乗れ」→孫の名前だった →①へ
 名乗らず『お金がらみの依頼』→②へ

①孫と世間話&お金に関する頼み事→「お金のことは簡単に決められない。考えてから、かけ直す」→相手『この番号にかけてXXX-XXXX-XXXX』→通話終了 →指示された番号ではなく、自分が知っている孫や子供の番号へ確認

②名乗らないまま、 相手『お金絡みの依頼』→「名乗らないなら相談には乗れない」電話切る/or/お金はないことを伝えて電話を切る =決してこちらの情報は与えない →③④⑤へ

③相手に『ここに振り込んで』と言われた場合 → メモはするが振り込まない

④『お金の準備ができたら、この番号にかけてXXX-XXXX-XXXX』→通話終了 →指示された番号ではなく、自分が知っている孫や子供の番号へ確認

⑤相手が『待ち合わせ』or『家まで○○が受け取りに行く』 → 無理に約束を取付けてきた場合、自分が知っている孫や子供の番号へ確認。偽の確証を取って警察へ通報。
待ち合わせ場所へは決して行かない 

『家まで○○が受け取りに行く』と言われた場合、電話番号だけでなく住所がバレている(orバラしてしまった)ので警察に通報・相談し、見回り等の依頼、110番通報制度を活用する。ひとりで家にいないようにする等、安全を図る。

※○○は上司や警察、被害者(被害者への賠償を装う)、クレジットカード会社の人等を騙ります。
※『受け取りに家まで行く』と相手が言う場合、話を延ばして受け取り役が到着するまで時間稼ぎを図ることがあります。他へ相談の連絡や通報をさせない為です。


文章の羅列だと分かりづらいですが、これを簡単なフローチャート(流れ図)に落とし込み、電話対応しながら辿りやすくします。

このようなカンジで【電話・親族以外】【訪問】【書類】【メール】バージョンもまとめます。
相手を疑うのではなく、誰に対しても内容で判断して進めて行くことになります。

※特殊詐欺の電話等があった際、警察は通報を呼びかけています。また、情報提供を求めている消費者生活センターもあります。詐欺に遭ってしまった場合も、警察へ通報、消費者センターへ相談となります。

ダメ、絶対!
顔の見えない相手の話に耳を傾けるより、他へ相談!


■作製ポイント

①デザインや書き方は、自身が電話応対しながら見やすく辿りやすければ何でもOKです。
簡潔にYES/NOで進む、箇条書きが見やすさの基本ではありますが、電話応対は決まった台詞があった方が安心という方は台詞とその他の文字の色を変える、太文字活用等、見やすい工夫をすればよいと思います。

②メール(ショートメール含む)が届いた場合、怪しいメールは極力開かないことが望ましいです。開いただけでマルウェア(ウィルス等の総称)に感染する可能性もありますし、HTML形式は開封したことが相手に知られます。

もしメールを開いてしまっても、添付ファイルやリンクは絶対に開いてはいけません。高確率でマルウェアに感染させられるか、フィッシング詐欺に遭います。

マルウェアやフィッシング詐欺でオンライン銀行口座のID、パスワード、クレジットカード情報等を盗む手口は、特殊詐欺のデジタル版です。PCではなくスマホからだと怪しいアドレスであることを隠しやすく、確認の仕方が分からず、つい開いてしまうことも。
以前、UFJ銀行の偽サイトへの注意喚起で公式と偽物を見比べたら、URLもサイトデザインも酷似して一見しただけでは騙されそうでした。最早間違い探しですね。
ショートメールで佐川急便を騙った不在通知連絡メールや、Amazonプライムの会費未払いメールが私にも届きました。宅急便の方々は送り状の携帯番号から勝手にショートメールは送りませんし、私はAmazon使わないけれど、もし会員だったら、うっかり開きかねません。

本物かどうか確認する場合、送られてきたURLではなく、必ず自分で公式サイトから確認しましょう。重要な通知であればメール送信と同時に会員ページ(マイページ)にも連絡がありますし、公式サイトの問い合わせフォームやフリーダイヤルから確認可能です。

③スマホの普及やSNSの発達による便利さがレスポンスの速さを要求される時代ですが、メール連絡はある程度返信を待つことも想定(相手の都合でいつ見るか分からない)して利用する連絡ツールです。至急をうたって判断する余裕なくメールを開かせたり返信させようとする物は疑うべきです。

④親族間でお金に関するやりとりは直接対面で行う等、親族間で取り決めておくとよいかもしれません。
他にも、こんな電話があったら親族へ連絡、○○へ相談等、身内ルールを決めておくといいでしょう。


如何でしょう?皆で作れば、たまにしか合わない親族や共通の会話に困る年代の親族とコミュニケーションを図る機会にもなりますよね。
今こそデジタルネイティブの力や、新入社員研修やアルバイト研修でやらされた応対マニュアルのスキルを発揮し、家族・親族の安全と財産を守ってあげて、失わなかったその資金でお年玉や誕生日プレゼントを奮発してもらいましょう。