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防犯コラムcolumn

バイク(愛機)を守ろう!

自動車の盗難について連載しましたが、実はバイクの盗難件数は自動車より一桁多いんです!!

バイク乗りの方って愛着やこだわりを持って乗っていらっしゃる方が多いイメージ。原付なら通勤通学・仕事にと日常使いの比率が自動車以上に多いのではないでしょうか。
そんな愛機が盗まれたら、とんでもなくショック!即日大ピンチ!そんな大切な足が盗まれるリスクが自動車以上ですから、是非とも対策をオススメします。



■バイク盗難状況

コロナで在宅が増えた関係か、自動車もバイクも盗難件数が激減しています。しかしコロナ禍以前から長い年月、バイクの盗難件数は自動車より一桁多いのが現状です。


【件数から見る変化】
これまで原付・小型バイクの盗難が多かったのが、ここ最近は中型・大型バイクの盗難が増えつつあります。
『東京卍リベンジャーズ』を見ると、「やっぱバイク格好イイ!ゼファーいいよね!!」とかなりますよね。もしやその影響があったり??…するかどうかは不明ですが。

これまでのバイク盗難は盗んだバイクで走り出しちゃう尾崎系(若い人には分からない?)と、自動車と同じく売買の為です。
この売買の状況が変わってきたことが原因にあるのでしょう。各バイクメーカーがOEMや現地向けに法人として盗難バイクの取引先だった各国へ進出しています。盗難バイクの中心だった原付・小型バイクがお手頃価格になって供給が満たされやすくなると、盗難品は市場価値が下がります。そうなってくると次は中型・大型バイクが目をつけられます。
また、ネットで誰でも国内外問わず売買が手軽にできるようになったからだとも考えられます。

【盗まれやすいバイク】
①狙われやすい車種
ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ・・・日本の各メーカー、外国メーカーならハーレー等、各社それぞれが誇る人気バイクが数多盗まれています。
各メーカーごとに盗まれやすいランキングをまとめたサイトがありますので検索してみてください。

現行の人気車種は勿論、古いバイクでもリスクがあります。むしろ高くなる場合も。カワサキではゼファーもランクイン(2021/12にもゼファー盗難がニュースになってました)しているように製造中止になった車種、各メーカーの人気上位車種・型式は垂涎の品なのです。

しかしランクインしていないから大丈夫、なわけではありません。バイクは外に置いてあって運びやすい=盗みやすい財産です。

②無締り・無対策
カギを抜き忘れた・・・は盗んでくださいと言っているようなもの。人気車種ではなかったとしても無施錠というだけで途端にターゲットナンバー1へ躍り出てしまいます。

被害データによると家や自動車同様、バイクもこのウッカリが意外と多いのが実情です。バイクの特徴として、停めてからヘルメットやグローブを脱ぐ等することが多い為、抜き忘れが生じるのかもしれません。

更にバイクの場合はイグニッションキーのロックだけで防犯対策をまったくしていないと、車種に関係なくリスクは高まります。


③パーツ
実はパーツだけ取り外して盗む手口も多いとのこと。カスタマイズしている場合は特に要注意。


④盗まれやすい駐輪環境
自野外野外駐車場が最も盗まれる場所です。
門扉やアコーディオンフェンスで仕切ることができても、窃盗犯にとっては対した障害になりません。
「敷地内だから大丈夫だろう」と何もしないで玄関先や庭へ停めておけば、窃盗犯の目に美味しい獲物として映ってしまいます。

写真は自動車と自転車ですが
特に自転車エリアは危険。
侵入さえすれば壁に隠れながら作業できます。

駐輪時間帯が決まっている長時間・長期間の駐輪であるほどリスクは増加します。
犯行の大半は夜間に行われますが、持ち主及び近隣で不在宅の多い時間帯や期間も要注意です。

路上駐輪や外部の駐輪場においても、放置時間が長いほどリスクは増します。

監視カメラがなかったりひとめにつきにくい、管理されていない駐車場や土地勘があって停めやすい駐輪場以外の場所は、幅を取らないバイクゆえに停めやすく「ちょっとの間だから・・・」と思われるかもしれませんが、盗む側もそれを承知して狙ってきます

※盗まれやすい状況については、自動車記事と重複する部分もあるのでご参照ください。

盗まれやすい環境とは、窃盗犯が『ひとめにつくことを避ける』『短時間で盗める』ことができるかどうかに関わっています。



■バイク盗難の手口

【下見】
窃盗犯の殆どが下見をします。候補のバイクに目をつけると、周囲の環境・防犯対策状況・持ち主の行動パターン等を調べます。
窃盗犯にとって、『ひとめを避ける』『持ち主が気づくまでに時間がかかる』ことが重要だからです。
できるだけ容易に盗める物が選ばれますが、バイクの場合はこれぞ!という車種なら手間を惜しまない場合もあるでしょう。

買取業者等のチラシが貼られていたら、すぐ剥がしましょう。窃盗団の下見担当がチラシを貼って持ち主がバイクに近づく頻度を確認している可能性が高いです。
チラシを貼られたら暫くは要警戒です。防犯対策を増やす、見回りをする、駐輪時間を変える、別の場所に駐輪する等、こちらが警戒していることをアピールするのも手です。


【破錠・セキュリティ解除】
下見の結果、ターゲットを決めると窃盗犯は下見の情報をもとに決行日時を決め、車用ロック(ワイヤーロック・チェーンロック・U字ロック・ディスクロック・ブレーキロック・ハンドルロック等)やイモビライザー・警報装置等に対処する準備をしてやってきます。

車用ロック等を破錠、チェーンやワイヤー等を切断する工具持参でやって来る相手です。門扉やアコーディオンフェンスは無いよりマシ程度だと思った方が良いです。

※門扉やアコーディオンフェンスの錠は簡単に解錠や破錠できる物が多いです。


同様にイモビカッター等を持参の可能性もあり、イモビライザーが無効化されることも。

警報装置で窃盗犯が逃げてくれればいいのですが、わざわざ下見をしてひとめ・人通りが少ない時間帯を選んで決行する場合、簡単に逃げることは少ないと思われます。
深夜、眠っている時に外の音で目覚める人もいれば、まったく目覚めない人もいます。目覚めてもわざわざ外に出てくる人は少ないでしょう。

持ち主が気づいた場合も、大抵は複数犯ですので武器になる工具を持った相手と遭遇することは非常に危険
です。



【パーツを取り外す】
バイクのパーツは外しやすく、特にカスタムパーツは高価で人気がある為、パーツだけがターゲットになることも。
また、パーツが外しやすいということは、ワイヤーやチェーンで柱やガードレール等につないでおいても、つないだタイヤを外して本体を盗んでいくことがあります。


【積載】
バイクは移送が容易で軽トラでも可能な為、破錠やセキュリティ解除をせずにそのまま載せて運んでしまうことも。
自動車窃盗のレッカーという手口同様、業者っぽい格好をしていれば目撃者がいたとしても故障車両か何かだと思って気に留めない可能性もあります。



■盗難されたバイクのその後

盗難された自動車が戻ってくる確率は2割強と低い確率です。バイクはそれより更に低いと言われます。
売買目的の場合、盗まれたバイクは自動車同様に解体されて部品として売られることが多いそうです。

自動車より運搬や解体をスピーディに行える点が、戻ってくる率を下げているのでしょう。
部品と化した愛機を、または他のバイクに組み込まれた愛機の一部を「これは自分のだ!」と発見して取り戻すことは至難の業です。
その為、窃盗犯にとって持ち主が盗難に気づくのが遅いほど安全になります。


しかし!身内でもお客様でもいらっしゃいましたが、運よく発見されることもあります。
体験談では近所で発見されている傾向にあります。
空地や公園等の管理されていない駐車場などで解体しているところを発見し、即通報!』
また、『(前記と同じような場所で)隠すように停めてあった』『集合住宅の駐輪場で自転車にまぎれて見知らぬバイクが停められており、気になった人が管理会社へ連絡したが住人の物ではなく盗難車だと発覚』これらは後で解体するつもりか、乗り回すつもりの窃盗だったのでしょう。

哀しい姿で帰ってくることもあれば、
比較的きれいな状態の場合も。

愛機を雨ざらしで放置されたり、無残にもバラバラにされたり・・・想像するだに悲しく悔しいですよね。
次回は対策編です。



愛車を守るには 対策編Ⅱ

対策紹介の続きです。鍵屋には畑違いの製品もありますので、詳細は実績があって信用のできる専門店の詳しい担当者へ質問相談お願いします。

■スマートキー保護

【電波遮断ポーチ】
スマートキーが常に発している電波を遮断する素材のポーチ。外出先・自宅でも有効。
クレジットカード等の貴重品を全部まとめて管理する場合は、スキミングも対策されている製品を選びましょう。


【金属製ケース】
ブリキ製の缶等に収納して蓋を閉めれば電波を遮断できます。外出先には不向きなので自宅用になります。

おっと…先客が
収納缶を乗っ取られても、車は乗っ取られてはいけません


【節電モード】
車種・年式によってはスマートキーに節電モード機能があります。節電モード時は電波を発しません。
乗車時は節電モードを解除します。
機能の有無と操作方法はメーカーごとご確認を。


※注意点①
現行主流のキャンインベーダーは勿論、他の手口からは守ることができません。

※注意点②
ポーチや蓋を完全に閉じなければ遮断できません。隙間に注意。

※注意点③
電波を受信する車体側は守られていませんので、対策していると分かる視覚的抑止効果が無く、下見の段階で選ばれるリスクがあります。


■後付け盗難防止装置

※注意点①
後付け盗難防止装置は自動車メーカーの純正ではありません。
信用のおけるきちんとしたメーカーの実績のある製品を選び、信用のおける専門店に取り付けてもらうことが重要です。
メーカーによって呼び方(製品名)が違いますので、ざっくり機能でまとめます。


【盗難防止装置(始動停止タイプ)】
IDが一致しない場合、シフトチェンジやエンジンを停止する機能。+αでリレーアタックやコードグラバー対策、キャンインベーダー対策機能付き等が販売されています。

専用のデジタル認証機能や、持ち主の本体キー以外との通信を車両側でシャットアウトする機能等によって対策を行っている模様。

現行手口に対応したVerを選べば、当面(これを解除する手口や新しい手口が出てくるまで)は効果を見込めるでしょう。



【警報装置】
警報装置のセンサーにも種類があります。

①チルトセンサー
車体の各部位を監視し、振動、傾斜(ジャッキアップ)等の異常を感知すると大音量の警報音を鳴らし、ひとめにつきたくない犯人を威嚇する。

②フィールドセンサー
レーダーで自動車周囲を監視し、誰か近づくと警報音を鳴らして威嚇。
契約駐車場など他人の出入りがある駐車場には不向き。

③音感センサー
振動として検知できない自動車から発せられる音で解錠行為を感知し、警報音を鳴らして威嚇。

※注意点①
感知範囲や感知機能が正確で誤作動の少ない製品を選ばないと、自身の心臓にも悪く近所迷惑になります。
※注意点②
電池タイプは電池切れに要注意。
※注意③
これらの商品は周囲へ犯行を知らせて犯人に諦めさせる為の物です。犯人が音に驚いて逃げる、あるいは周囲の視線を集めることができれば逃げるでしょう。しかし盗難発生時間帯は深夜が圧倒的に多く、ひとめを集めるのは難しいでしょう。
持ち主が駆けつけて犯人が逃げればよいですが、空き巣や忍び込みの記事にも書きましたが犯人との遭遇は襲われる危険があります。先に通報しても警察が駆けつけるまで時間がかかりますし、特に自動車窃盗は複数犯であることが多いので危険度は高まります。



■車両位置監視・追跡システム

盗まれない為の対策ではありませんが、盗まれてしまった後に取り戻せる確率を上げる対策として、GPSで車両位置を監視・追跡するシステムがあります。

メーカーと種類によりますが、スマートフォンやパソコンから車両位置の確認や追跡ができて、車両異常をメールで通知してくれる機能がある場合も。

またセキュリティ会社から同サービスも提供されており、緊急出動隊員が駆けつける等の対処も行ってくれる模様。


※注意点①
GPS取付け位置が重要。
抑止効果を狙って目立たせる他の対策品と違い、気づかれないように設置する必要がある為、実績と信頼のある専門店で取付けた方がよいでしょう。

※注意点②
GPS電波が届きにくい場所だと位置情報が得られなかったり、誤差が生じる。

※注意点③
車両位置が分かっても個人で取り返すのは難しく危険も伴う為、警察へ車両位置の情報を提供して捜査してもらう、またはセキュリティ会社に任せることになります。




自動車は外に置いておくしかない財産になります。また車内の荷物、お金やETCカード、カーナビ、ETC車載器、オーディオ、アルミホイール、エアロパーツ等も車上荒らし(車上狙い)に盗まれる危険があります。
実際に私の知り合いは営業車にPCを置き忘れて駐車した小一時間の間に車上荒らしに遭いました。

車上荒らしはガラスを割る荒っぽい手口が多い

狙われないよう日頃の予防(前記事参照)を心がけ、狙われやすい環境・車種等不安要素があるならば必要と判断した対策で守りましょう。




愛車を守るには 対策編Ⅰ

前回の記事でまとめた通り、車種に関係なく盗みやすい状態にした自動車は盗まれますので、全車種で必要な予防から、車種や利用状況・駐車環境によって必要と思われた際の対策をご紹介+注意点をまとめます。

■日頃の予防

①一瞬でも無締りにしない、絶対に施錠する
②窓もすべてしっかり閉める
③鍵をひとめにつく場所に置いたり所持せず、しっかり管理する
④できるだけ長時間・長期間放置しない
⑤張り紙やチラシがあったらすぐに剥がす
⑥荷物や鞄類を載せっぱなしにしない
⑦ETCカードを挿しっぱなしにしない
⑧管理された駐車場以外に駐車しない

日頃の予防で「盗みやすい自動車」と思わせない、興味を持たせないことが肝心です。
次からは物理的な防犯対策です。盗まれやすい車種・利用状況・駐車環境、周囲で多発していて不安等、状況やご都合に合わせて、対策しましょう。


■シャッター施錠付きガレージ

すべての盗難手口に有効。
前記事の盗難発生場所データでも自宅敷地内・屋外駐車では37%、

施錠できる屋内駐車場では5%と圧倒的に少なく、窃盗犯はできる限り屋内へ侵入するリスクと手間を避けています。

とはいえ、一度侵入すれば中で何をしているか見つかり難い為、防犯性の高いガレージであることが大事です。
監視カメラやセンサーライト等の設置は抑止力になりますが、一番はしっかりと施錠できること。

但し車庫が足場になる家は以前「被害に遭いやすい家」に書きましたが、侵入盗に狙われやすいので充分ご注意を。自宅のセキュリティ強化をおススメします。


※問題点①
自動車を守れるのはあくまで自宅駐車場のみ。
「外出先でも対策したい」「通勤先駐車場で長時間停める」等の場合は、別の対策も追加しましょう。

※問題点②
すべての家がシャッター付きガレージを設置できるわけではない。費用もかかる。
狭い日本では防犯上理想の駐車場を確保するには土地とお金がかかります。特に複数台所有していると、近くの契約駐車場を借りる場合もあります。ちなみに契約駐車場(屋外)が最も多い盗難発生場所です。契約駐車場(屋内)は少ない為、近場にないことも。
シャッター付きガレージへ施錠して駐車できない場合、別の対策を講じることで防犯性を高め、狙われる率をできるだけ下げましょう。


■車用ロック

【ハンドルロック/ステアリングロック】
ハンドル操作できないように固定するアイテム。
写真のような4点留めタイプで正しい設置の仕方をすれば一定の効果が見込めます。覗けば外からでも見える為、「防犯対策をしている自動車」としての抑止力も期待できます。

※注意点
ハンドルの細い部分に設置すると、ハンドルを簡単に切断して取り外せてしまいます。同じくハンドルロック自体も細い物・頑丈な材質ではない物は容易に切断できます。


【タイヤロック/ホイールロック】+【ロックナット】
タイヤに取り付けて自走を防ぐアイテム。外からひとめで対策しています!と見せつけることで抑止力にもなります。
大切なのはロック自体の頑丈さ。さらにはナットも合わせて守ること。タイヤ交換に手慣れている人なら簡単に外してしまえるからです。

頑丈なタイヤロックと合わせて、ロックナットという専用工具でしか外せないセキュリティ部品に交換することで対策できます。
タイヤと一緒にナットもガードしてくれるタイヤロックもあるようですが、材質や強度は要確認。

※注意点①
前々回の記事でレッカーという大技の窃盗手口を紹介しましたが、前輪駆動か後輪駆動かでロックすべきタイヤが変わると思います。四駆は・・・前後どっちもした方が安全でしょうか。
道路に牽引跡を残す為のでっぱりがあるタイヤロックも有り。但し 落ち着いて破壊できる近場まで移動しただけならその先は分かりません。

※注意点②
他のロック製品と同じく細い物や材質が頑丈でない物は容易に切断されてしまう。


【ペダルロック】
ブレーキペダルまたはアクセルペダルを固定して踏めなくするアイテム。
外から見え難いと、まず自動車自体を解錠されてしまう危険があり、単体より他の抑止効果のある対策との併用がよいと思います。

※注意点
他のロック製品と同じく細い物や材質が頑丈でない物は容易に切断されてしまう。



※車用ロックの問題点①
ハンドルロック又はタイヤロックをしていたのに盗まれた!という事件が愛知県内でも発生しております。
突破されてしまった主な理由としては、

①材質や施錠部分、形状が破壊・外しやすい対策品だった。
②正しい(効果的な)設置方法ではなかった。
③車高のある自動車や馬力のある自動車だとタイヤロックによってはつけたまま走行できてしまう模様。その音や痕跡をいとわない犯人(落ち着いて破壊できる近場までの移動、または車載トラックに乗せるまで)だったのでしょう。また、馬力のある自動車でタイヤロックをつけたまま走行してタイヤロックの方が外れてしまう事象も。

何度も書きますが、切断・穴あけ防止の強化合金等を使用した頑丈な材質の物を選ばないと、いくら厚みや太さがあっても切断・突破されやすいということ。

前提としてどんな材質の製品でも電動工具を使えば破壊・切断できます。鍵業界でも防犯対策シリンダーの評価は解錠の難易度だけでなく、破壊行為に何分耐えられるかで判定されます。犯人にとって1分でも早くセキュリティ解除することが重要だからです。
だからこそ防犯対策品はより頑丈でより太い・分厚い等の切断・破壊しにくい物を選びましょう。そして鍵屋としては錠の部分も頑丈な材質でシリンダー性能のできるだけ高い物をオススメします
ロック品を突破しようとする犯人が電動工具を持っていないわけがないので、幅広のロック部分を切断するより小さな錠部分を壊す方が早いと判断する錠では意味がないということです。

これらの商品についている錠はダイヤルタイプか鍵タイプです。もし鍵タイプだった場合、鍵の種類(一般的な刻み鍵/ディンプルキー/エースキーと呼ばれる管キー等あり)はディンプルキーをおススメします。
鍵屋的には刻みとエースキーのピッキングに時間はかかりません。

防犯商品は全般的に、急いでいる窃盗犯に「手間がかかって面倒だ」と自分の自動車を選ばせない抑止力です。

下見は昼間。この中から選ばれないことが大事。


※車用ロックの問題点②
窃盗犯に「手間がかかって面倒」と思わせるくらいですから、日頃乗る持ち主にとっても面倒です、とっても。
購入したものの、急いでいて忘れる、途中で設置しなくなる、では意味がありません。時間に余裕がない方には不向き、とも言えます。
「鍵を持たない犯人にはこれ以上の面倒臭さを味わわせてやれるんだ」くらいに思って継続し、愛車を守りましょう。

製品の材質やシリンダー性能には現行のハイクラス品以上の物は存在しませんし、犯人がどの手口・どんな装備を持って来るか分からない以上、更にセキュリティを高めたい場合はひとつの対策だけでなく複数にするとよいと思います。※継続できるか自身と相談の上



愛車を守るには 盗まれやすい状況編

盗まれやすい状況・盗まれやすい自動車についてまとめます。


■盗難状況データ ※2020年度

【盗難発生時間帯】
日中(9時~17時) 12.7%
夜間(17時~22時)10.8%
深夜~(22時~ ) 66.5%

深夜は狩りの時刻

持ち主や周辺住民が寝静まり、暗くてひと目を避けられる時間帯の発生は圧倒的に多い。
暗くても帰宅等で人と自動車の動きが多い夜間は、逆に日中より少なめ。

【盗難発生場所】
自宅(屋内)5.1%
自宅(屋外)37.3%
契約駐車場(屋内)8.9%
契約駐車場(屋外)40.5%
通勤先駐車場 3.2%
他、コンビニ・スーパー駐車場、路上等 5%

自宅駐車場でも37%発生

屋外駐車場は下見もしやすく盗み出しやすい為、家から離れた契約駐車場は勿論、自宅駐車場でも多く発生。

日中は明るくてひと目につきやすい反面、終業時間帯まで戻って来ない、長時間駐車が分かる通勤先駐車場が狙われている可能性がある。
しかしコンビニ・スーパー等の駐車場や路上でも発生し、これらは毎年変動していることから、計画的というよりその場で持ち主の隙を突ける・盗みやすいと判断された自動車が盗難に遭っていると思われます。

【車名別盗難件数ランキング】

1位:ランドクルーザー
2位:レクサスLX
2位:レクサスRX
2位:プリウス
5位:クラウン
6位:アルファード
6位:レクサスIS
6位:レクサスRX
9位ハリアー
9位:スカイライン

他…ヴェルファイア、ハイエース、もランクイン。
しかしニュースや被害情報を見るとGT-R窃盗団がいるという噂があったり、スープラやインプレッサ、ワゴンR等の国産車、外国車も被害に遭っていました。
高級車やこだわりの名車が狙われやすいのは勿論のこと、ファミリー層向けまで幅広く盗まれている点から、盗みやすい状況下に自動車を置けば、どんな車種でも盗まれてしまうということです。



■盗まれやすい自動車

①無締まり
ほんの2~3分だからと無施錠で自動車から離れたり、鍵をすぐ分かる場所・見える場所に置く等すれば、車種に関係なく盗みやすい自動車になります。
日本人は自動車を綺麗に使用する(乗り換え時に下取り価格が高くなりますしね)傾向にあるので、大抵の自動車はお金になるでしょう。

また自動車窃盗は売買目的だけでなく、犯罪に利用する目的だったり事故を起こす可能性もあり、所有者に嫌疑がかけられる、責任を追求される場合もあり得ます。

「私の車はランク外だから盗まれないだろう」ではなく、自動車は物にぶつかれば壊すパワーがあり、誰かを轢けば怪我を負わせ、最悪死に至らしめてしまう所有物だという認識でしっかり施錠・鍵の管理をしましょう。
 ※盗まれてしまった際にすべきことはまた別途。

盗難件数の多い車種というのは、一般市場(海外含む)で人気があり、且つ盗難車を取り扱う市場で価値が高い車種ということ。
つまり一般的なセキュリティを施していてさえ、盗まれてしまう可能性のある車種なわけで、1分だって無施錠放置は窃盗犯へご馳走を奢るようなものでしょう。

ご馳走



②長時間・長期間駐車
自宅駐車場や契約駐車場から盗む場合、窃盗グループは下見をして持ち主の駐車する時間帯、あるいは乗車しない曜日を確認します。
最近の手口ではわずか5~10分で簡単に自動車を盗み出せますが、持ち主が盗難に気づかない時間が長いほど犯人は安全が確保できます。自動車盗難は一晩の出来事であることが多く、取り戻せるのは約2割強。長時間駐車になればなるほど、盗難に遭うリスクは増えます。

また規則性のある長時間駐車を繰り返す、週末以外は駐車したまま、等の長期間自動車に近づかず放置する駐車もリスクが高くなります。

管理された駐車場でさえ盗まれるのに、管理下にある駐車場以外の場所に長時間駐車する行為はリスクを高めます。


以上のことから、自動車の盗難対策はどのレベルまでするか、日頃の予防で済ませるのか、自動車の車種・普段の利用状況・駐車環境等から、判断するとよいかと思います。

ということで、次回は対策編です。


自動車窃盗もハッキングの時代

前回のNEWSで紹介した通り自動車窃盗手口は新時代に突入、キャンインベーダー(CAN-INVADER)が主流となりました。
それを踏まえて自動車盗難状況と対策をまとめていきます。

オールドスタイル
昔はレクサスもランクルもコレでやられていました


■キャンインベーダー

現在流行中の手口。初めて摘発・機器を押収したのは2021年8月。
バンパー内部にある配線にモバイルバッテリー型の特殊機器を接続し、車の動作全般を制御するネットワークへ侵入します。侵入された自動車はセキュリティ(イモビライザー、ドアロック)もエンジン始動も制御されてしまう為、犯人は車体に傷も痕跡も残すことなく走り去ります。その間、5~10分。容易かつ迅速な手口です。

コードグラバーやリレーアタックのように、スマートキーの所在(自動車との距離)を気にする必要もなく、狩り場(駐車場)から獲物を選んで単独でも犯行が可能。


■コードグラバー

スマートキーの電波を傍受してIDコードをコピーしてスマートキーの複製を作ってしまう手口。
専用機器はスマートキーに似た形状をしており、100m先まで傍受、高性能の機器なら500mの遠隔傍受が可能な為、スピーディ且つ単独でも犯行が可能。複数人で手間のかかるリレーアタックの進化版。
また、コピーと同時に妨害電波を発してローリングコード(施錠・解錠の度に新しい認証コードを発行するセキュリティシステム)も無効にします。

駐車場に自動車を停めた持ち主はその場を離れ、気づかない間にスマートキーからIDコードを盗まれ、自動車も盗まれてしまうのです。

スマートキーは便利だけど…



■リレーアタック

コードグラバーが流行する以前の手口。
スマートキーの電波を駐車場の自動車まで中継してロック解除、エンジン始動させてしまう。
スマートキーの発する電波の発信距離は約30m、建物内にいる持ち主のスマートキーを外から受信機を用いて受信・増幅させて駐車場の自動車付近にいる仲間へ電波をリレーします。2~3人で行われることが多い模様。

犯行グループの1人は必ず持ち主、または家のそば、もうひとりは自動車のそばにいることになります。スマートキーと自動車は勿論、家の周辺へ不審者を寄せつけないことが大切です。

■イモビカット

イモビライザーキー

スマートキーが主流の現在ですがそれ以前の、イモビライザー(防犯装置)搭載の自動車を盗む手口もあります。
物理的な鍵とIDコードの両方が照合されないとエンジンを始動させないイモビライザーですが、イモビカッター(ID消去)という機器があります。また、我々専門業者しか購入できない筈のイモビライザー複製機器を海外から不正購入できるルートもある模様。


■レッカー

駐車禁止でレッカーされるだけではありません。まさに力技!希少価値の高い、あるいは高級なスポーツカーがよく”レッカー”されてしまう模様。

こんなんや、
こんなんに載せられたら、
故障車両を業者さんが運んでると思って逆に疑わないかも。
自動車窃盗が業者レベルになるほど大きいということですかね。




■犯行の下見マーク

家のポストや表札、メーター等の気づきにくい場所に泥棒がシールや記号でマーキングを残しますが、自動車にも下見のマーキングがあります。

自動車の下見マークの場合、買い取り業者やセールスを装って駐車場内を回り、チラシや伝言?等を貼ったりワイパーに挟んだりします。
契約駐車場ならば管理人や利用者を装うことも。空き巣の下見でも書きましたが犬の散歩を装う場合もありえます。

目的は犯人グループの中で獲物を見定める係が盗む価値のある自動車・盗みやすい自動車に目印をつけ、実行係に知らせること。
更にはチラシや張り紙の撤去状況で持ち主が自動車に近づく頻度を計ること。チラシや張り紙の放置期間が長いほど持ち主が自動車に近づく頻度が少ない=盗む機会が多く、盗まれてもすぐ気づかないからです。

『すぐ気づかれないことは犯行グループにとって重要!!』

自動車盗難は時間との勝負になります。その日の内に発見できなければ、ほぼ無事に戻らないとも言われます。
盗難車は殆どの場合が解体されて海外へ輸出されるか、他の車へ生まれ変わって流通ルートに乗せられます。その間3~4日とも言われ、探すべき自動車は跡形もなく、あるいは外見を変えてしまい、探しようがなくなってしまいます


■犯行グループの役割分担

キャンインベーダーやコードグラバーは単独でも実行可能ですが、自動車窃盗の多くは役割分担されたグループだそうです。
実際の防犯カメラの映像では、単独で可能な手口(キャンインベーダーやコードグラバー)を用いている場合にも作業係と見張り兼車両移動係らしき2名が映っていることがあります。
おおよその分担は下のような感じでしょうか。

下見係 → セキュリティ解除係 → 移動係 → 解体係 → 事務手続き・売買・輸出手配係

移動係の手から取り返すか、解体の順番待ちで保管されている(ことがあるならば)僅かの隙に発見しないと厳しいでしょう。


次回からは盗難状況と、対策・その注意点等をまとめます。



【NEWS】2日間で9台!ランドクルーザー盗難。数分で盗まれる手口

埼玉県警の発表では鴻巣、本庄、白岡、東松山、春日部の5市でたった2日間で9台のランドクルーザーが盗難に遭ったそうです。県内では今年ランドクルーザーだけで約80台の盗難被害が出ている模様。

ランドクルーザー、やっぱりタフで格好イイ車!
…だから狙われる

最近総数として減少傾向にあること、これまで狙われる自動車がわりと限定的なせいか、自動車盗難のニュースが目立たない印象でしたが、今回はわずかの期間に9台の被害、そして最近主流の手口キャンインベーダー(CAN-INVADER)が問題視されていることで、注目されているのではないでしょうか。

2日間に9台、これは犯人が大胆というだけでなく、キャンインベーダーが容易かつ迅速に自動車を盗難できる手口ということです。盗難状況を捉えた監視カメラでは、犯人が5分程でエンジンをかけて自動車に乗って走り去っています。

夏にも兵庫、千葉、埼玉3県警の合同捜査によって関西から関東をまたにかけ、レクサス等を盗難していた2人組が逮捕されました。この事件で初摘発された手口がキャンインベーダーです。

キャンインベーダーは自動車を制御するコンピュータへCAN信号を使ってアクセスし、自動車に搭載されているセキュリティを解除(イモビライザー、ドアロック)し、エンジンを始動させます。
自動車の制御を乗っ取る手口の為、これまでの手口(コードグラバーやリレーアタック)と違い、物理的に車両を動かせなくする対策として、警察ではハンドルロックやタイヤロックによる防犯を呼びけています。

※ただし、ハンドルロックやタイヤロックはすぐにできる対策ではありますが、完全ではありません。窃盗犯はより容易な獲物を選択するので、狙われ難くする為の対策です。

これはタイヤロック
できればハンドルロックと合わせ技で



ニュースや盗難件数を見ると関西圏と関東圏に被害が多く出ていますが、盗難件数トップランナー愛知は自動車でもワースト4位(2015年まで1位でした)、当然キャンインベーダーが流行っています。
次回からキャンインベーダー、コードグラバー、リレーアタック含めた防犯について次回記事にします。



【NEWS】高額請求鍵屋のトラブル

2021/11/11

「客の玄関の鍵穴に接着剤詰め壊した疑い 鍵修理会社役員を逮捕」NHKニュースサイト

鍵を紛失したお客さんへ解錠作業費として10万円という高額請求した業者が支払い拒否に対し、鍵穴に接着剤を詰めたことによる器物破損容疑。9月には特定商取引法違反の容疑も。

ウチへ相談にいらしたお客様からも高額請求のお話を聞くことがあります。請求された金額が納得いかず「あなたの所ならいくらになるの?」と確認にみえたり。状況や鍵の種類を伺って概算でお答えすると倍は違うので「やっぱりあそこは高すぎる!」と憤慨なさいます。
ちなみにお客さんが消費者相談センターへも連絡したら、そのお店は似た相談が頻繁にあってブラックリストに載っていたとか。
高額請求等でトラブルが起きるお店はニュースにならないとなかなか一般の方が知ることはないのが実情でしょうか。
Web上ではどこも良いことが書いてありますし、見分けるのは難しいですよね。

以前の記事で業者側の目でトラブルに遭わない為のポイントをまとめましたので、よければご参照下さい。
【鍵屋さんの選び方①】
 ※住所と錠前(鍵)を明け渡すことのリスク、鍵屋さんの鍵の扱い方で見極める
【 鍵屋さんの選び方②】
 ※Webの仕組み・見方、値段の注意点  
【鍵屋さんの選び方③】
 ※業態による違いと起こりうるトラブル、サイトで見分ける

メール・電話口で、そして現場で、必ず確認した方がよい事項があります。きちんと確認し、不安ならそのログを残し、納得してから業者へ作業を許可しましょう。


ちらっとコメント付きニュースサイトの方も覗いたら「鍵屋は悪質な業者が多い!」といった印象を皆様受けている様子がひしひし伝わってきました(泣)
職業倫理を厳しく求められる業種として、こういったニュースは業界全体のマイナスになってしまいます。これからも信頼を得られるよう身を引き締めて日々邁進したいと存じます。

ウチと似た名称の業者が多いこともあり店舗にコレが掲示してあるからか、
トラブルに遭った方から質問や相談を頂きます。





落下防止アクセサリーと注意点

前回「鍵を落とさない為に」で完全に閉じないバッグ、ポケットのないバッグはホルダーで鍵をつなぐことをオススメしたので、今回は落下・紛失をできるだけ防ぐ為のアクセサリーをご紹介。
また、「キーチェーンやホルダーにつないでいたのに鍵を落としてしまった!」を防ぐ為の注意点をまとめます。


■落下防止アクセサリー

代表的な物を紹介します。左から…

①着脱式ホルダー
頻繁に使う鍵と使わない鍵を分けて管理できます。
ちなみに私はリモコンキー・大事な鍵・純正キーを大元のリング(バッグ内で固定)につなぎ、着脱側のリングへ頻繁に使う鍵の合鍵をつないでいます。
これにより、大元につないだ大事な鍵や純正キーはバッグ内に固定され落下しにくく取り出す頻度も少ないので無く率が格段に下がります。着脱側は合鍵なので万が一無くしても家に純正キーが保管されています。

②リール式ホルダー
ポケットやバッグにつないだままリールで鍵を伸ばして解錠する便利なアイテム。
リールはワイヤーや細いチェーン等あります。強度のある物を選びましょう。

③キーチェーン
チェーンの長さで選びます。バッグやベルト通しにつなぐ側はナスカンなので、外しやすい便利さの代わりに、ナスカンのバネが弱くなると外れてしまう可能性は多少あります。

④スプリングホルダー
キーチェーンより伸縮性に富んでいるので便利。代わりにスプリングの経年劣化はキーチェーンより早い。


キーアクセサリーは他にも色々あります。革製バッグの持ち手につけてもデザインを損ねないホルダー等、色々売られているので落下防止を兼ねたキーアクセサリーを探してみてください。




■アクセサリーの注意点

前回の記事で「キーチェーンが切れて鍵を落とした!」対策していても金属の経年劣化等で紛失した事例を挙げましたので、劣化しやすいアクセサリー・部品を紹介します。
※使用期間・頻度で変わります。


①要注意はコレ!!【ボールチェーン】

とにかくちぎれやすい、留め具が緩くなりやすい。トラブル時(引っ掛ける等の通常使用ではない力が加わった場合)の耐久性に乏しいチェーンです!…申し訳ありません、実は過去にご紹介したキーナンバー盗難防止のキーカバー商品に使われております。
可愛いけれど壊れやすいので、他のチェーンに交換するか、そのまま使うなら定期的に留め具部分をチェックしましょう。チェーンが切れやすい点は、引っかけないように気をつけて扱ってください。


②一般的な【キーリング】ですが…

鍵とつながった上のリングは問題のない状態ですが、もうひとつのリングはズレていますし広がっています。
このズレや広がりは取り外しや引っ張られたりを繰り返して徐々にできるので、定期的に確認して交換しましょう。
手作業で戻してもなかなかきれいには戻らず、新たな隙間やズレができたり、金属自体の劣化(曲がりやすくなったり折れたり)を招きます。


③キーホルダーの【丸カン】※写真ではC型に開いてしまっている小さな部品

キーホルダーの大元のリングが折れる、キーチェーンが切れる等はまれだと思います。キーホルダーやチェーンとキキーリングやナスカン等の着脱用部品とのつなぎに使われる丸カン(それに相当するつなぎ部品)が一番力に弱く、写真のように引っ張られて丸が開いてC型になった隙間から落とすことになります。
1~2mmの隙間でも外れることがありますので、定期的に、または引っかけてしまう等あった後は確認しましょう。

※購入時は丸カンが太めで丈夫そうなキーチェーンやキーホルダーを選ぶのもオススメです。


④ナスカン【閉じ口のバネ】

ナスカンも取り外しの頻度等によって劣化し、閉じ口のバネ(内側にあって写真では見えません)が緩むことがあります。可動する閉じ口がグラグラしていないか、締まりが悪くないか確認しましょう。


⑤【経年劣化品 / 新品】

左は10年以上使用/右は新品です。
頑丈な着脱部品と太いリングは問題ありませんが、フックのバネが壊れています。このフック、ほぼ未使用で太いリングに直接色々な鍵をぶらさげて使用していたそうです。
長い間、鍵とぶつかり、カバンの中で押しつぶされたり狭い中から引っ張り出されたり…その繰り返しによってフックのバネが壊れたのでしょう。使用年数的には充分に耐久性のある商品です。

このように、どんな物でも見た目は損なわれ、弱い材質、金属でもより細い・薄い部品・可動部分・つなぎめやつなぎ部品から劣化・故障します。



■おまけ

落下防止アクセサリーのところで、「私は合鍵を普段使いして純正キーをバッグ内の固定用収納場所に入れている」と書きました。
鍵を紛失しないことがベストですが、万が一紛失するなら純正キーより合鍵の方がマシなので普段使い・持ち歩き用はできるだけ合鍵にしています。

理由は「純正キーは取り寄せで納期もかかるし、高額になる可能性がある」「合鍵から合鍵を複製すると鍵としての精度が下がる・開かない合鍵ができることも。合鍵の合鍵から合鍵…を繰り返すと、更に開かない鍵になる率が上がる」からです。
鍵メーカーも防犯性の高い鍵を開発し続けるので、年々合鍵から作った合鍵では開きにくい精密な鍵が増えていくと思われます。

※合鍵から純正キーと同じ精度にカットするデータカットという方法もありますが、通常の合鍵より多少お値段かかります。

純正キーを注文に来店され、納期が間に合わずガッカリする方もみえます。お話を聞くと賃貸にお住まいで、鍵を紛失して数が足りないと交換費を請求されるので返却に間に合わせたかった、とのこと。
※入居時に鍵の交換費を敷金として支払い済、あるいは退去時に交換費を支払う契約になっている場合もあるので、契約書の確認、管理会社へ確認した方がよいでしょう。ということで、純正キーは大事に保管しておくに越したことはありません。

本数に余裕がある場合、予備として家に保管している方は多いと思います。できるだけそういった管理の上、合鍵を作る際はできるだけ純正キーをお持ちください。





鍵を無くさない為に

2021/10/27

急激に寒くなりましたね。重ね着する季節になると、鍵を無くす方が増える気がします。
寒い時期に鍵を無くすと、暖を取れる家を前にして入れない。身も心も懐も冷え込んでしまいます。鍵の取り扱いには注意しましょう。

この商売でしみじみ感じるのが、「鍵を無くす人がとても多い!とにかく多い!」ということ。鍵って貴重品だけど無くしやすいサイズ感なんですよね。
「無くす人がいなくなったら商売上がったりじゃない?」って言われればそう…いやいや!できれば安心安全な暮らしにつながる方面で快く儲けたいんですよ。
だって常連さん(!!)もいらっしゃって、それがひとりではない!のが実情。『また来ちゃった。合鍵作って』から始まる会話。
ツワモノともなると、来店3度目や4度目も。この町にこの方の鍵が一体何本落ちてるんだろう…と想像してしまうし、空き巣等が心配で仕方がない。

ということで、まずはそんな経験者のお話から分析してみましょう。



■鍵を無くす状況=注意すべき状況

①1位『覚えていない』…圧倒的に多い。当たり前ですが。

②誰かの助けで発見されたりご自身で探して発見できた際のお話(ウチへ報告してくださった事例)は以下の通り。

『お店で上着を脱いだ際、または着る時にポケットから落ちた』
『お店で座っている間にズボンの身動きでポケットから落ちた』
お店の方や他のお客様が発見、無くした状況から予想。または上記動作の際に落とし、自分で気づいた経験。
とにかくアウターやズボンのポケットに入れて落とす方が多いです。

『急いで家を出たからかも。家の前に落ちてた』
急いでポケットに鍵を突っ込んだorカバンに放り込んだことにより、落下。特に自転車の場合、ハンドルを振った際や走行中の振動で落とした可能性。

『車のそばor駐車場で発見』
お店で座った時同様、乗り降りの動作は特に落としやすいです。

来店されたお客様から紛失による解錠や合鍵作製依頼を受けた際、お話の内容によって探し方のアドバイスもします。特に解錠の場合、依頼後に発見してキャンセルする際、解錠担当者が出発後だとキャンセル料が発生してしまいます。
出発前に発見できた方、あるいはキャンセルの方から発見状況を伺うと、「冷静になって探したら家の前に落ちてた!」「車庫に落ちてた」等、家周辺や敷地内で発見ということがよくあります。

降車時に鍵を落としてもリモコンで施錠できる為、気づかず車から離れてしまうと大変なことに。

※家の周辺や敷地内で落とす行為は非常に危険です!!
空き巣に「どうぞ」と招待券を出すようなもの。その場で入られなくても、合鍵を作っておいて後日物色する時間がたっぷりある時に…もありえます。 鍵を交換するか、 しばらくは家の周囲で観察している人物がいないか等、注意してください。

③見つからなかったけど心当たりがあるパターン。
『急いでいて、いつもと違う場所に鍵をしまった』
『いつも通りバッグの中に入れたが、うっかりファスナーを閉めずに出歩いていた』

※閉め忘れは鍵だけでなく財布等をスられたり置き引きされる可能性があります。また住所の分かる物と鍵を一緒に盗られると、家へ侵入される可能性があり、非常に危険です。

④『チェーンが切れてた!』
キーチェーンやキーホルダーにちゃんとつないでいたのに鍵だけ無い…これは虚を突かれます。これは無くし慣れて(?)いない方にも起こりえます。


■鍵を無くさない為に=対策

①収納場所を決め、必ず同じ手順と状態でしまう。
※外出時・在宅時共に

習慣化することも大切ですが、必ず収納時に「いつもの場所に、決めた通りにしまった」という完了報告を自身にしましょう。貴重品(財布・鍵等)に対する確固とした自己管理になります。②収納場所はバッグが望ましく、更に バッグの中のどこに収納するかを決める。
バッグの中にそのまましまうと、財布やポーチ等を取り出す際に落としたり、何か探す時に取り出して戻し忘れる危険があります。
鍵はできるだけ バッグの中の特定の場所(ファスナー付きポケット内やホルダーでつなぐ)に収納が望ましいです

この中に鍵を直接インは無くしやすい

③完全に閉じないタイプのバッグ、バッグ内に収納場所がない場合、フォルダーでつなぐのが望ましい。

④衣服のポケットはできるだけ収納先に選ばない。選ぶ場合は必ず落下防止対策をする。
ボタン付きポケットであっても、鍵は重みがある為、動作によって隙間から落ちやすい。乗車の際や出先で椅子に座って落とすのはその為です。座らなくても、商品を見たり何か拾う等で半ば無意識にかがんだりしゃがむ等も同様です。

ファスナー付きは、閉め忘れやスリに空けられる可能性が有ります。
※鍵は音がする為、場所がバレやすい。

何より、衣服は毎日変わる為、頻繁に鍵の移動が行われますし、収納場所の状態がや場所が変わります。ズボンの右ポケットと決めていても、別のズボンでは形状が異なったり、ポケットが後ろにしかなくて変更を余儀なくされる等も起こります。
また咄嗟の行動でどこに入れたか覚えておらず、アウターの左右・内ポケ、シャツの胸ポケ、ズボンの左右、全部探してやっと発見!という方もいました。衣服のポケットを収納場所に決めてしまうと、管理の習慣性が薄く、様々な要因が重なって無くす率が上がります。

⑤やむなくポケットに収納する場合はチェーンやホルダーでベルト通しにつなぐ、ストラップで首にかけて胸ポケットへや内ポケットへ入れる。

⑥外出時、在宅時ともに貴重品を放置しない。取り出した場合は必ずいつもの手順①の通り収納&完了報告をする。

よくお店等でバッグの中から探す時、取り出した物を空きスペースに置くことがあります。こういった時は要注意です。
最近はレジ前に荷物置きが備えられているお店もあり、そこに忘れ物する方がいますが、店員さん側からだと荷物置きが低いのでお財布等の小さい物だと気づきにくいことも。
「用事があって取り出したお財布を忘れるなんてないでしょ」と思われるかもしれませんが、受け取る物が多いとウッカリそういうことも起こります。何より知人に、ATMへお金を下ろしに行っておきながら、横の棚に財布を置き忘れた人がいますので。

手に持ちきれない場合、貴重品は棚におかずに必ずバッグへ戻しましょう。

それができない状況は、男性でお財布をポケットに入れている方に多いです。
ウチで合鍵を作ったお客様で、返却した純正キーと合鍵をキーチェーンにつなぐ為、財布を一旦台の上へ置きます。ところが新しくお客様が来店し、気を使われたのでしょう。キーチェーンにつなぐのを諦め、鍵をポケットへ押し込み、レシートとお釣りを掴んで急ぎ退店!しようとして、私が声をかけるまでお財布の置き忘れに気づかない、なんてことも。逆に作ったばかりの合鍵を忘れる方もいらっしゃいます。
バッグが無く、手のひらというキャパを超える場合、棚に物を置いた場合は必ず①の管理と確認を。

⑦キーチェーン、キーホルダー、リール等の劣化確認。
金属も経年劣化します。取り外し回数が多くて変形したり、種類によっては引っ張られる力に弱く、外れやすくなる物もあります。劣化していないか確認をしましょう。

金属部品(チェーンや丸カン)が広がって数ミリの隙間ができただけで外れることもあります。リールは摩耗しやすく、切れることがあります。

⑧鈴をつける
上記の落下防止対策をするのが一番です。それでも落とした時の為に、鈴をつけると気づきやすくなります。
「鍵なんて音がしやすいから落とせば気づく」と思われるかもしれませんが、急いでいる時や落とした地面が柔らかい、会話中や周囲が騒がしいと気づかないものです。
「鈴をつけてたのに気づかなかった!」という方がお店でひとつずつ鳴らして選ばれますが、これは正解です。鈴によって音も音の大きさも違うので、自分が一番反応できる音を探してください。

ダブル鈴


あまりうるさすぎる鈴も普段は困りますけどね。




次回→「落下防止アクセサリーの紹介と注意点です。


「無くしてからコレ読んだ!」「読んだけど無くした!」…という方は、お気軽にご連絡ください。住宅、国産車、輸入車、ロッカー、金庫等、 あらゆる種類の鍵を開けます!!
鍵を無くして純正キーが残り僅かで心もとない…という方、住宅、国産車・輸入車・ロッカー・金庫等、あらゆる種類の合鍵を作製します。鍵がまったく無い状態でも、解錠された状態の鍵穴から合鍵を作製します。

【お問い合わせ方法・各種】


装った手口の次は装わない

様々な職種に変装してやってくる特殊詐欺や侵入盗について連載してきました。しかし、点検強盗やアポ電強盗が流行り始め、警察や自治体が警鐘を鳴らして皆が警戒すると、次の手口が流行るかもしれません。


■装わずして強盗・暴行

まず、家人が使用するタイミング、あるいは使用中にガスや水道の元栓を停めます。身を潜め、家人が水やガスが使えない、突然止まったことに気づくのを待ちます。そうして家人が元栓を確認しに外へ出てきたところを、襲います。

主に一人暮らしやひとりでいる時間帯に、お風呂場やキッチン、洗面所やトイレ等を使用している様子が外から確認しやすい家が狙われます。

これは装ったり演技をすることすらなく、家人に鍵を開けて出てこさせる状況を作り、強盗や暴行をはたらく手口です。

ただの悪戯?(家人が気づくのが遅く、犯人が諦めて帰った可能性も)で済む場合もありますが、手口が荒っぽくなる傾向と、女性の家を狙う場合は性犯罪目的の可能性も考えらえるので、十分注意が必要です。被害報告があった、あるいは情報が回ってきたガス会社・水道局によっては注意を促している所もあるようです。
強盗や暴行目的・悪戯の場合、隣り近所でも同じことが発生している傾向にあります。
嫌がらせやストーカーの場合はターゲットが決められています。


但し、 水道やガスが上記のような犯罪目的や悪戯行為以外で止まることもありますので、焦らず(シャンプー中に水が止まったら焦るな言われても焦ると思いますけど)まずは家の中でできる確認をしましょう



■屋内での確認事項

①水道代・ガス代を滞納していない
②地区や建物内における断水等の有無
③ガス機器の故障表示等が出ていないか
④ガス機器の長時間・連続使用による安全装置作動
⑤直前に大きな地震は無かったか


※ガス会社や水道会社へ連絡すれば自分で分からないことも確認できます。
※集合住宅の場合、管理会社へも確認しましょう。

※集合住宅の場合、地域の断水だけでなく、給水塔等の施設によるトラブルもあり得ます。


上記すべてに問題がないとなると、元栓の確認になりますが、人為的原因の可能性が高まりますので、夜間ひとりで元栓の確認は危険です。その場ですぐ外へ出ない方が安全です。



■我が身を守ることを第一に

まず家の中から周囲に人影が無いかを確認しましょう。怪しい人影や気配があれば、警察に通報してもよいでしょう。ストーカーや嫌がらせ等の心当たりがある場合は、通報した方がよいでしょう。
通報しない場合、朝まで外には出ないべきです。
決してお勧めしませんが、必要に迫られて確認に出ると決めた場合、必ず電話とライトを持ち、2人以上で、元栓より先に周囲をきちんと確認しましょう。
どうしても1人の場合は通話状態にしたままがよいでしょう。ガス会社や水道局へ問い合わせると、係員から「元栓を確認してください」と指示を受けますので、確認完了まで通話をお願いしましょう。
しかしこれらの用心をしても、決して安全ではありません。相手が武器を持っていたり、複数人の場合、より危険な相手であり、諦めない可能性があります。通話先がすぐ通報してくれたとしても、警察が駆けつけるまで時間がかかります。

実際に元栓が締められていた場合、ガス会社・水道局への報告は勿論、警察へ相談しましょう。また、集合住宅の場合は管理会社へも連絡しておくべきです。



この手口は悪戯・嫌がらせ・ストーカー・性犯罪等を主な目的として古くからありますが、在宅時間が増えて空き巣ができないことから、侵入盗がこの手口を使い始めているのでしょう。
更に今後、点検強盗や居空きの手口を皆が対策して引っかかりにくくなると、『被害者自ら外へ出てくる状況』を作る強盗手口として、横行しかねません。
家の外に設置してある物に何かが起こり、確認しに出ようとする場合、それが新たな手口として誘い出されている可能性を考え、警戒が必要です。