防犯コラムcolumn
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【NEWS】最上階は狙われる
「マンションだって狙われるよ。上の階だからって油断はダメ、むしろ危険」と注意喚起して参りましたが、物凄く事例になるニュースがありました。
【14階マンション最上階に侵入】
マンションは階数が上がるほど高額になるから上の階の住人ほどお金を持っていそう…というイメージに加え、最上階は侵入しやすい可能性がある為、実は狙われる率が上がります。
記事の動画には高層マンションばかり狙って4回逮捕されている侵入盗の手口が分かりやすく紹介されています。マンション住まいの方、マンション入居を検討している方は是非ご覧ください。

高所作業の経験と体を鍛えていた為、命綱無しの侵入が可能だったそうです。高所に長けた侵入盗は他にもいるでしょうし、命綱や縄梯子・道具等用いる手間暇をかければ、あるいは階層低めのマンションを狙えば、可能な窃盗犯はもっといます。
そもそもマンションは死角と足掛かりが多く、探せばどこかしら侵入経路が見つかってしまいます。
今回の事件のようにエントランスや裏口以外から侵入する場合、侵入盗は死角や足がかりになる物をチェックし、侵入できる経路を探します。
2階の通路や非常階段といった共有部にはセキュリティ対策の柵が大抵ありますが、3階以上は柵がない場合が殆どです。足がかりがあってよじ登れる、または隣りの建物との距離が近くてよじ登りや渡りが可能、商業施設が入っており侵入し易く非常階段から渡れる…侵入盗がそう思ったら危険です。
更には屋上から最上階のベランダへ降りやすいデザイン、足掛かり・命綱等を固定できる物がある等。
侵入を可能とするのは狙われたマンションだけでなく、その周辺環境にもあります。
※マンションへの侵入を可能にしかねない物(足がかりや死角)
植木、柵や壁、配管、非常階段、エントランスや駐車場・自転車置き場等の屋根、物置、室外機用小型ベランダ、機械式駐車場、受水槽、消火防災設備、屋上バルコニー、看板、給水槽、太陽光パネル、等々…

共有部までよじ登る想定の足がかりだけでもたくさんありますから、2階ベランダへの侵入なんて容易なわけです。2階建アパート、一軒家の方も充分お気をつけください。

過去記事【真夜中の脚立男】も参考にどうぞ
大半の侵入盗にとっては、とにかく!!窓!!です。最上階ベランダだろうが1階の狭い換気窓だろうが、2階テラスだろうが、対策されていない窓へ近づくことさえできればほぼ成功。そのワケは…
【窃盗に遭いやすい家 其の弐】 ※クレセント錠1ロックでは無締りとほぼ同じ
だからこそ、窓の防犯を推奨しております。
【窓こそ守ろう!お手軽編】 ※比較的安価且つ工事無しでもOK
【窓こそ守ろう!ガッツリ編】 ※要工事で防衛力強し!
防犯コラムで一番多くLINKを貼っているのがこの窓シリーズの過去記事というくらい、窓の防御は侵入者から我が家と我が身を守る防犯の要なのです。
【NEWS】マンション無締りは狙われる
マンション居住者は意外と無締りが多い…と聞きます。侵入盗に入られたニュースでも無締りだった部屋が狙われている場合が多く、特に1階共有部がオートロックの建物では格段に油断が生じる模様。
無締り理由は様々「ウッカリ」「すぐ出かけるからいいかな」「ゴミ捨ての間だけだし」「子供がそろそろ帰ってくるから」「荷物を運び入れる(出す)のに面倒だから…」
今回のニュースの場合は…
【引越の荷ほどき中に金づちを持った男が侵入】
名古屋市中区で引っ越してきたばかりの女性がマンション2階の部屋で夜間、玄関扉の錠を無締りのまま荷ほどき中に4人の外国籍風の男性が侵入。脅されてバッグの中の現金300万円を奪われたそうです。
※追記【引っ越し荷造り中で無施錠】
11/25のニュースで10月に名古屋市中区マンションで無締り状態で引っ越し荷造り中の女性、現金800万円や貴金属2300万相当が奪われる強盗事件の犯人5名逮捕とのこと。
内容が微妙に違いますので続報か別件か不明ですが無締りの怖さが分かる事件です。

この事件から分かることをまとめます。
■オートロックは無いも同じ
続報がないので想像で、この4人組はエントランスか裏口から侵入したのではないかと思われますが、1階共有部は宅急便や住人と一緒に堂々と通ってしまえばいいですし、表口は自動扉で非接触キー(電気錠)でも、裏口はオートロックのみの普通の錠前であることが多い。裏口は死角に位置することが多いので、ここを狙うことも可能です。
つまり、オートロックは解錠施錠の面倒を省く為だけの、防犯性能は無いに等しい存在だということ。

オートロックに防犯性を求めるならば、住人全員の防犯意識とルールの徹底、出入りする業者の方々の協力が必要になります。
過去記事【我が家の周辺環境から防犯しませんか?集合住宅編】 にまとめております。
事件当時この部屋はオートロック(ほぼ無いに等しい)+玄関錠無締りという完全な無防備状態だったということです。
■監視カメラは役に立つの?
「監視カメラは一定の抑止力(泥棒の性質によってのみ働く)しかない」「事件後の犯人の手がかりでしかない」ことを理解しましょう。
エントランスや裏口を通ったのなら、監視カメラに映ることを忌避しない犯人ということになります。
監視カメラに映りたくない犯人の場合、「カメラの死角を通ってベランダに近づける」「カメラの死角に足掛かりがあって共有部へよじ登ることができるポイントがある」マンションを狙うでしょう。
監視カメラが役立つ時とはカメラに映りたくない慎重派の犯人、例えば平成の大泥棒のように長くコツコツと泥棒稼業を続けたい、リスクを冒さないタイプに対して効果を発揮します。
※参照【令和の大泥棒】
しかしマンションは敷地が広く、デザイン的に死角が多かったり隣接建物や木立等によっては侵入できそうな経路が複数できてしまい、そのすべてに監視カメラがついているかというと、そうではない場合もあります。
ちなみに今回の被害者宅は2階、よじ登ることも可能でしょう。ベランダ側への通路に監視カメラはあってもベランダ側を映すカメラはプライバシー保護から設置が難しく、ベランダ内へ侵入できさえすれば、例え窓にクレセント錠をかけていても無締りとほぼ同じ、侵入は容易です。
※参照【窃盗被害に遭いやすい家 其の弐】
事件前日にこのマンションでベランダ側からよじ登ろうとする不審者がいて通報騒ぎがあったという情報もあるので、狙いやすい要素のあるマンション、または引っ越しのどさくさをピンポイントで狙われていた可能性も。
■引っ越しという状況
新しい環境・生活が整っていない状況は慌ただしく落ち着かないでしょう。うっかりや無防備さが出やすく、狙う側は容赦なくソコを突いてきます。
引っ越し中は部屋の扉を開け放って業者さんが出入りします。引っ越し業者さんは勿論、ガスや水道の業者さん、新居用に購入した家電家具の配送業者さん、デリバリー等に+マンション住人や他の部屋へ用のある業者さんもいる出入りの激しい状況下はマンション自体(エントランス及び共有部)も無防備です。
そんな状況下に加え、引っ越し時は何かと入用で、特に現金払が必要な場合もあるでしょう。
今回の被害総額はバッグの中の現金300万円ですが、現金を多めに持ち歩いてる時・家に置いている場合は、携わる業者さん、たとえ知人であっても知られないように細心の注意が必要です。
酔っ払って箪笥貯金をお店で自慢、レアなコレクションをSNSにUP、旅行の計画をSNSに書き込む、そういった行為によって就寝中や留守中を狙われた事件があります。
できるだけ引っ越し前・最中・後は現金を持ち歩かなくて済むようにしましょう。
各業者さんへの支払いが現金だとしても、金額は先に分かっている場合が殆どですので必要額だけ封筒に入れる等、別にしておき、他の支払い分やメインとなる所持金や在処は見せないようにします。

バッグも置き引きに遭わないよう注意すると共にさりげなさも必要です。警戒心露わで明らかに大金を持っていると分かる挙動は逆に注意を惹いてしまいます。
貴重品(通帳・キャッシュカード・印鑑、クレジットカード、株券、小切手、貴金属、その他高額な品)を引っ越し業者は運ばない筈です。
合わせて身分証(免許証・パスポート・マイナンバー・保険証・年金手帳等)、自分で所持・管理しましょう。
引っ越し最中にソレと分からないようにする、業者さんや通行人や他住人等の目に触れない工夫をして運び出し運び入れをしましょう。誰かがいる場では目を離さない、取り出さないようにしましょう。
個人情報につながる物も自分で運ぶのが安心ですが、業者さんにお願いする際はそれとは分からない、箱に隙間ができても覗いても見えない状態に工夫して梱包しましょう。
深夜にひとり、凶器を持った4人の男に囲まれて被害者の方はとんでもなく恐ろしかったと思います。こういう被害に遭わないよう、我が身を守る対策をできる限りして頂きたいです。
バリアフリーにする鍵
日本で建築物におけるバリアフリー法が施行されたのは2006年。現・高齢世代が家を建てた頃にはまだあまり考えられていなかったでしょう。
既にバリアフリー対策済みのお宅やリフォームする予定のお宅もあれば、逆にリフォームのタイミングが合わなかった、リフォーム時にバリアフリーが難しくて断念等…状況は様々かと思います。

しかし外へ出るのが億劫で家の中で過ごしてばかり、外の人間との関係が希薄になった、自分でできることが減ってしまった、では精神衛生上も体にもよくありません。
できるだけ快適な暮らしの為、鍵屋にできることは現状のお宅で不便さの軽減や外出のしやすさをUPすること、になります。
■来客時の立ち上がる苦労を軽減
「ヘルパーさんが来てくれた時、立ち上がって玄関まで歩くのがツライ」
「ベッドから寝たまま鍵を開けたい」
ヘルパーさんのサポートを受けたいのに受ける為に痛む腰や足に無理を強いていませんか?
そんな時はリモコン錠!玄関ドアの鍵をピッとリモコン操作ひとつで開けて、ヘルパーさんには自ら入室してもらえば体に負担をかけずに済みます。
【注意】必ず相手を確認して開けてください
別室のベッドや椅子にいながらリモコンで簡単に玄関を開錠できるのは便利ですが、必ず訪問者の確認が取れてから開けてください。
ヘルパーさんや家族、友人で来る日時が分かっていても、事前に相手と取り決めをして必ず到着時に扉の前でスマホへ連絡する等の本人確認を取ってから開けましょう。
「インターフォンが鳴ったからヘルパーさんだと思って開けた」「そろそろ到着時間だから開けておく」は絶対にしてはいけません。
たまたま訪問予定者と近い時間帯に訪ねてきたセールスマンで、居座られたり言葉巧みに押し売りしてくるかもしれません。
もっと怖いのは、侵入盗や押し入り強盗です。
侵入盗・押し入り強盗はその家を下見しています。習慣や行動パターン(誰がいつやってくる、いつ不在になる、ひとりの時間帯はいつか、何時就寝か、在宅時は門扉の鍵を閉めない等)を確認してから巧く侵入する手段を取ります。
ヘルパーさんだと思って待っていたら押し入り強盗だった!は大変危険!!です。
もうひとつ、侵入盗の下見以外でも実は「あ、この家この時間無締りだ」とバレていますよ!
実際に私は午前中のある時間にカチリ!と鳴って鍵を開けておく家を知っています。このように一瞬の動作であっても様々な業者や通行人、近隣住民、集合住宅なら外注の掃除係等、気づかれることは充分あり得ることで、習慣にするほど知る人はどんどん増え、その習慣を悪用されないとも限りません。
本当に信用できる相手・必要に応じて限定した相手以外をリモコンキーで開錠して迎え入れない、そもそもリモコンキーで開錠できることを知られない方が安心です。
犯罪をする相手はオレオレ詐欺と同じでこちらの信頼や隙を突くあの手この手を使いますから。
という注意事項のもと、各リモコンキーをご紹介 ↓
【住宅用キーレスエントリー easy lock イージーロック】
今のシリンダーをそのまま使いたい、新しく穴を開ける工事はしたくない、カードやスマホ等で設定や操作を面倒にしたくない、そんなニーズにHonda Lock社のリモコン錠イージーロックはピッタリ!オートロック機能も付いて締め忘れ無し、元の鍵でも開けられます。
※作業事例【リモコンで開け閉めしたい easy lock イージーロック】
※現行の錠前やドアの種類によっては設置できない場合があります。
※電池錠ですので電池交換が必要です。
「イージーロックが付けられない場合はどうすれば?」となりますよね。その場合は他のリモコン錠をご提案。
【インターロック】
認知症対策でも紹介したINAHO社のキーレスキー電池錠インターロックには、リモコン対応版もあります。
こちらも現行錠前をそのまま使えます。スマホやカードの非接触キーにオートロック等機能満載。
※作業事例【楽々キーからインターロックへ交換】
※現行の錠前やドアの種類によっては設置できない場合があります。
※電池錠ですので電池交換が必要です。
【NOAKEL(ノアケル)】
サムターン無しのリモコン錠ノアケル、オートロック機能も付いています。扉上部に設置できるタイプなので、扉の形状が合えば引き戸にも設置可能。
車椅子等の場合も考えて引き戸を選ぶ方もいると聞きますので、バリアフリー設計の玄関にリモコン操作可能な錠前でバリアフリーな出入口の完成です。

安心のバリアフリー設計
※賃貸等で工事不可(穴開け等)の場合、賃貸用ブラケットが扉厚に合う扉なら設置が可能です。
※上部に設置するので高い位置での電池交換作業が必要。
【電動サムターンロック Kaba drive】
セキュリティの高性能なKABA社の非接触電気錠・リモコン対応版。現行シリンダーをそのまま使うこともできますが、オートロック機能による締め出しや緊急時に備え、KABAシリンダーに交換すれば鍵での開錠ができます。
※作業事例【電池錠 Kaba drive(カバドライブ) 設置 取付け】
事例は事務所ですが電池錠が分かりやすい事例です。
※シリンダー交換付きで設置する場合、専用エスカッションを使えば穴開け無しで賃貸も可能です。
※現行の錠前やドアの種類によっては設置できない場合があります。
※電池錠ですので電池交換が必要です。
■掃き出し窓から出入りしたい
「車椅子で出入りしやすい掃き出し窓を、ひとりの時も座ったまま簡単に施錠開錠できるようにリモコンがいい」

掃き出し窓にスロープを設置して車椅子での出入りを可能にすると便利だったりしますよね。しかし通常の掃き出し窓用錠前だと、外からのみの施錠になります。
そこでリモコン錠を設置すれば内からも外からも施錠開錠可能になります。しかもオートロック機能付き。これで完全バリアフリーの出入口が完成ですね。
※サッシの形状やサッシ回りの状態によっては取付けできない場合があります。
※基本の設置は室内側に取り付け、室内側の窓は開かなくなります。
但し当店独自の設置方法ができる場合に限り、リモコン錠が開いている状態であれば室内側・室外側どちらの窓も開け閉めできるようにすることも可能。
認知症対策とバリアフリーにつながる鍵対策を3回連載しましたが、介護リフォームや対策品の活用で少しでも体を大切に、安全で暮らしやすいご自宅になることを願っています。
認知症と鍵②+α
前回は玄関・勝手口編でした。今回は窓と生活に関わる対策品です。
■落下して大怪我する前に
玄関や勝手口を対策してひとりでの外出を制限すると、今度は出られる場所を探して窓にたどり着く場合も。腰高窓の高さでもご高齢者には危険、それがベランダ等の高い位置から落下しては一大事です。

【窓の補助錠や人感センサー】
以前、窓は既設の鍵(クレセント錠)では無締りと同じだと、窓の防犯記事を上げましたが、そこで紹介した対策品が活用できますので下記リンクからご参照ください。
泥棒が侵入するナンバー1の窓を対策することで、徘徊防止と防犯性向上が同時にできます。
※対策品紹介:【窓こそ守ろう!お手軽編】
※窓の防犯記事:【窃盗被害に遭いやすい家 其の弐】
錠前付きクレセント錠への交換や窓用補助錠は比較的安価で工事(穴開け)無しで設置できる製品が幾つもあります。どちらも鍵穴タイプまたはダイヤル式がオススメです。更には外開き窓用、窓枠のすれ違い部分が狭い窓用もあります。
LINK先の対策品紹介にある『どろぼうセンサーⅡ』は窓を開ける振動を感知して90デジベルの大音量を発して侵入者を撃退するタイプです。
防犯を兼ねて同製品でも良いですし、認知症対策としては室内に一緒にいる時用なので自分が目を覚ませる音量、または別室にいてもすぐ気づく音量で大丈夫ということなら、音量切替えできる製品も出ています。
私の少ない体験ではありますが、認知症の方は反応が希薄であっても、予想以上にアクティブな場合があります。
深夜に我が家の掃出し窓の前に小柄で腰の曲がったお婆さんが立っていたのですが、門扉は施錠されているのでお隣りと隣接する裏手しかルートは無い筈。お隣りとの仕切りになる柵はお婆さんの腰よりやや高さがあるのにどうやってか乗り越えてきたらしいのです。

お婆さんでした
このレベルの柵を越えようとするなら、ベランダの柵でもよじ登ろうとするだろうし、身を乗り出したら…と想像して怖いですね。是非対策を。
ちなみに隣近所の方ではなく、同じ町内でしたが移動距離もそれなりでした。
■本人を探したい!!
徘徊を防げれば一番ですが、防ぎきれなかった場合は捜索が必要になります。
市を跨いで発見された話もあるくらい長距離を移動する可能性もあり、そんな広範囲を個人(家族)が探すのは難しい。そのまま行方不明の場合も…。
危険な目に遭う前に素早く見つけ出したいというのが家族の願いです。スマホを持って出てくれればGPS機能で発見しやすくなりますが、何も持たない方が多いのではないでしょうか。
【見守りタグ】
GPSタグ、Me-MAMORIO等のBLEタグ+探索システムがあります。
本人が常に持ち歩く習慣のある物や身に着ける物にタグを付けるのが基本ですが、新しくキーホルダー型やブレスレット型をつけさせると自分で外してしまう、財布やバッグに忍ばせておいたけど持っていかなかった…ということがあります。
その為、靴に埋め込んだり服に付けたり…様々な工夫をされている方が多く、取り付けやすいタイプが出ています。
こういった製品(タグ)を購入+スマホで位置情報確認、または専用アプリを入れて居場所を特定することになります。

更にはメーカーや警備会社のサポートサービスもあります。
■すぐ物を無くして大騒ぎ
認知症の方は怒りっぽくなる傾向にあるそうです。思い通りいかないことが増え、ストレスが溜まって爆発!介護者にとってもストレスになります。
ということで、少しでもストレスを減らす為に…
認知症の方は物を無くしやすくなります。どこに置いたか忘れてしまうからです。誰かのせいにしたり疑ったり。探し回って部屋を荒らし、片づけられない…物忘れの度にそれでは人間関係も生活環境も悪化します。
【紛失防止タグ】
お財布、携帯、鍵、その他貴重品、リモコン、認知症の方にとって大切な物等、無くすと騒ぎになる傾向の高い物にキーファインダーやMAMORIO等のタグを取り付けておけば、無くした際にアラームやスマホへの通知で場所を知らせてくれます。
取り付ける物によって、キーホルダー・タグ・カード・シールといった形状が選べます。
探す機能としてはアラームやライトで場所を知らせる、スマホへ位置情報の通知、または受信機と送信機が決まった距離を離れると警告音等、機能は様々ありますのでご確認を。
専用アプリが必要な場合もあります。合わせて受信がスマホの場合は設定や操作、バッテリーやパケ代等の消費についても確認しましょう。
種類が豊富なのでご自身にとって使い勝手の良い物、操作と捜索がしやすい物を選びましょう。
またタグの稼働には充電式、電池式(交換可能)、使い捨てタイプがあり、いざ探す時に電池切れや製品寿命が切れていては意味がありません。こまめに電池残量は大丈夫か操作確認、または製品寿命前に交換しましょう。
■冷蔵庫を漁ってしまう
認知症になると満腹中枢が機能しなくなったり食事をしたことを忘れて暴食する、冷蔵庫を開けっぱなしにして腐らせる、中身をぐちゃぐちゃにしてしまう等が起こりえます。
そうすると食べ過ぎや傷んだ物を食べたことでお腹を壊してしまったり、食料を全滅させてしまって予定外の買い物へ行かなければならなくなります。それを繰り返されたら大変…。

【冷蔵庫ロック】
丈夫なワイヤーと南京錠(ダイヤル式や鍵タイプ)のセット。
※子供のイタズラ用で材質が弱い物は壊される可能性があります。
ご高齢でも大人の力で、且つ加減せずに開けようとします。
炊飯器ロックという商品もある模様。触ると危ない物や困る物は施錠できる場所に収納、収納できない物はロックをかけると安心です。
昨日今日のことは忘れても、長年培ってきたことや習慣だったことを繰り返したがることがあるそうです。私だったら認知症になった自分がおもむろに合鍵マシンを操作し出す姿を想像したら怖すぎます!安全点検と集中力が必要な、金属をカットしたり穴を開けたりできるマシンをそんな状態で操作するなんて、指が無くなりそう…。
しかし認知症の方も不鮮明不明確になる自分自身の中で懸命に戦い、生きようとなさっているんですよね。ここまで守る為に制限する対策品を紹介してきましたが、「したいこと」=外へ出たい・何かをしたいを制限しすぎると、ストレスがたまって更に危険な行為や暴れる等になる場合もあるそうです。
介護者に不都合がなくサポート可能な時間帯にしたいことをしてもらう、あるいは他者の力やサービスを活用することも大切になっていくと思います。
■様子を確認したい
【カメラ・スピーカー】
鍵屋の我々が設置するのは侵入盗対策の防犯カメラですが、外出中に介護者の様子確認は、お子さんやペット用の見守りカメラなら簡単に設置できます。

スマホから様子を確認、会話も可能なタイプもありますので、お薬の時間等を忘れないよう伝えることもできます。
また動作検知した時のみ録画する機能のあるタイプなら、動画を見るのは確認が必要な時のみ、何もなければ検知ログだけ確認して極力プライバシーを侵害しないという配慮も可能です。
こういった製品を用い、メーカーや警備会社の介護用サービスもあります。
認知症①②に渡って専門工事不要のお手軽な対策品も多く紹介しましたが、同種製品が幾つかのメーカーから発売されていたり、それぞれ違う部分もあります。これから益々進歩する分野だと思いますが介護する方のニーズにまだまだ追いついていない、強度や機能不足等物もあるかもしれません。
できるだけ製品内容を調べて比較し、使用者の声等も参考に、ご自身のニーズに合う製品に出会われますように。
認知症と鍵①
高齢化社会の問題で重くのしかかってくるのが『老老介護』や『介護疲れ』かと思います。
行政含めたサービスがすぐに受けられない(ウチも要介護認定が出るまで半年、その間に症状が進行して更新は更に半年!という体験が)、施設は待ち状態等々。
しかし介護は毎日のこと。高齢夫婦間は勿論、自身の仕事と家庭を持つ現役世代の介護する側が疲労と精神的限界で体調を崩したり、生活が成り立たなくなって共倒れになるおそれも。

この分野で鍵屋にできることは限られますが、ひとつでも問題の対策が成されてほんの僅かでも負担や不安が軽くなればと、介護サポートにつながる製品をご紹介します。
今回は外の危険から認知症の方を守る玄関・勝手口編です。住宅のみならず介護施設(デイサービス)でも使える対策品あります。
■徘徊してしまう為、外出できない&眠れない
徘徊は時期によっては熱中症や肺炎にかかるおそれがあり、万が一事故等に遭ったら保護者責任を問われてしまいます。しかし毎日24時間目を離さないなんて不可能。行方不明になった際の心労や捜索の大変さは介護する側を更に追い詰めてしまいます。
本人の為にも介護者ご自身の為にも、ご都合(賃貸・持ち家、扉や窓の形状・錠前の種類、ご予算、使い方等)に合った対策品と出会えることが一番ですので、幾つかご紹介します。
【補助錠+セーフティサムターン設置】
新しく補助錠を追加工事し、セーフティサムターン機能(空回りして解錠させない)で徘徊するリスクを低減させます。
作業事例【玄関の認知症対策】
【リモコン錠NOAKEL(ノアケル)設置】
サムターン無しのリモコン錠ノアケルを設置する。扉上部に設置できるタイプなので、扉の形状が合えば引き戸にも設置可能。
内側からの手動開閉部分をカバーで覆うことで更に徘徊リスクを低減できます。
※賃貸等で工事不可(穴開け等)の場合、賃貸用ブラケットが扉厚に合う扉なら設置が可能です。
【両面シリンダーに交換】
中も外も鍵穴になっており鍵で施錠解錠する錠前。鍵を持っている人しか開けられません。
※現行の錠前によっては交換できない場合があります。
※賃貸等で原状回復が必要な場合、外した現行シリンダーを大事に保管する必要有り。
【電気錠・電池錠に交換】
例えばINAHO社『インターロック』
①オートロック機能
②外出時や就寝時に開錠機能自体をロックすることが可能。
③カードで解錠/スマートフォンで解錠/暗証番号入力で解錠
※暗証番号は何度でも変更可能

※現行の錠前によっては交換できない場合があります。
手動開錠を制限する機能さえあれば他メーカーの電気錠・電池錠も対策になります。
【外側から施錠できる補助錠】
賃貸で工事不可、両面シリンダー交換不可タイプで、サムターンカバーだと開けられる可能性(様子を見ての判断)があり、「せめて外出中だけでも…」と外締り(室内側にサムターンが無い)補助錠を付けたいという相談を受けたこともあります。
またはサムターン対策品の使えないタイプの錠前で賃貸の方。
その場合はコチラ。

らくらくロック
子供の対策でも紹介しましたが、賃貸で工事できない場合、こういった簡易型になります。
この製品に関しては外開きドアであること、ドアの厚み36~40mm以内、枠との隙間4mmが必要です。
同じ仕組みの他社製品にもそれぞれ適用条件があるので購入前に確認が必要です。
※このタイプの補助錠は扉に煙返しがあると設置ができません。
煙返しのない部分・扉上部につけることになりますが、介護する側もご高齢の場合、手が届いて苦労なく開閉可能か確認が必要です。踏み台を使うのは踏み外す危険と、緊急避難時の開閉ができないということなのでオススメできません。
※外出中の徘徊は防げますが在宅中は使えませんので、内側にも対策が必要になります。
同製品をひっくり返して内側にも鍵を設置するか、同じ仕組みの内側用の補助錠(下記に紹介)を付けましょう。
【内側から施錠できる補助錠】
内側は鍵穴タイプまたは南京錠(ダイヤルまたは鍵)タイプがあります。

ドアジョイナー
写真例は賃貸の空室管理用ですが、徘徊防止品として同じ仕組みの製品もあります。
ただこちらは写真上のドアジョイナーのみ購入して南京錠は使い勝手の良い物を選ぶも良し、写真下のドアジョイナーとダイヤル式南京錠(ABUS製)セット品を選ぶも良し、です。
※南京錠タイプの補助錠を外鍵に使用するのはやめましょう。
こういった補助錠を付けているお宅は認知症の方がご在宅で、南京錠が付いている時は介護者が外出中だいうことが分かりやすい為、侵入盗に狙われる危険があります。
侵入盗は下調べをして専用工具を持ってやって来る為、南京錠のツル部分を切断するのは一瞬です。
ドアに付いている従来の鍵を合わせて施錠しても、内側から認知症の方が開錠するおそれもあれば、侵入盗が認知症の方を騙して内側から開けさせる可能性もあります。
更には多少音を立てて作業しても認知症の人なら気づかないか通報できないと考え、大胆にピッキング解錠や破錠をするかもしれません。
※外側施錠の補助錠や、サムターン対策品を用いて内側から解錠できない(または鍵の所有者のみ開けられる)状態にした場合、地震や火災等の災害時に逃げ遅れる危険性があります。IH調理器の導入や火の気がある物を置かないなどの細心の注意を払ってください。
※また、サムターン対策品での内側施錠や電池錠・電気錠の時間指定施錠等、室内からの解錠が必要な場合も、災害時に慌てないよう解錠の操作確認をしておいてください。
今回は取付工事の必要な商品を多く紹介させて頂きました。対策のご相談・お見積もり、受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。
【お問い合わせ方法・各種】
【NEWS】高齢な窃盗犯と被害者
7月12日名古屋市中川区にある集合住宅の無締りだった一室へ泥棒に入ろうとした72歳の男が逮捕されました。
在住者64歳男性が鉢合わせて通報、逃走した男は交番勤務研修中の警察学校初任科生23歳によって職質され逮捕。
72歳の犯人と64歳の被害者…侵入盗やひったくり等の記事で高齢者がターゲットにされやすいと注意喚起しておりますが、ターゲットになりやすいと思われる側が犯人ということもありえる。
相手の見た目や年齢で警戒心を解いてはいけいないという事例ですね。
他にも岡崎市内の侵入盗2人組は66歳と55歳、千葉県の高齢者住宅で70代介護職員が90代男性の部屋から窃盗の疑い、北海道で71歳が金目の物目当てに無施錠だった脱衣所の窓から71歳女性宅へ侵入して逮捕等々…ひしひしと日本社会全体の高齢化→狙う側も狙われる側も高齢化ということでしょうか。

高齢者に対する一般人の感覚
しかし…
ニュースでは警察学校の初任科生が発見・職質して逮捕につながったことから、若い力に期待を寄せる内容になっていました。
漫画「ハコヅメ」でもよく20代の警察官がオッサンまみれの生活(同僚も被疑者もオッサンばかり)の悲哀が語られていますが、学校という箱庭しか知らず人生経験という引き出しも少ないのに、自分の父親どころか祖父世代の相手を職質したり、説諭して供述を引き出して更生を促さねばならない警察のお仕事。
実際に今回の事件でこの初任科生が72歳に対して説諭したりはしない(職質・逮捕時にも教育係の警察官2名がいましたし)でしょうけれど、警察学校を卒業して現場に出れば、人生経験倍以上の人ばかりを相手にするわけです。この初任科生の初お手柄に拍手すると共に今後の活躍を期待し、私もいい歳なので個人的には若者が 厭世的な気分にならない年寄りになりたいなと思いました。

ご自身の年齢または親の年齢を意識した際に生活を守る為、防犯面だけでなく、次回は利便性を上げる対策をご紹介したいと思います。
【NEWS】千葉の連れ去り事件
2022/08/23
「助けて。車を運転されている」男がオープンカー強奪・逃走中に横転事故で死亡 助手席の女性が110番通報し事件発覚 千葉・君津市

天気の良い日はオープンカーで走るの最高ですよね。しかし、今回のニュースは恐ろしい事件です。
千葉県君津市のコンビニエンスストアの駐車場でエンジンをかけたままのオープンカー、助手席には女性が乗っており、運転手は店内でお買い物。そこへ見知らぬ男が乗り込んできて、助手席の女性を乗せたまま車で逃走。
助手席の女性が車内から110番通報し、車は警察から逃走する際に少なくとも6台の車や路肩、塀にぶつかり、途中で女性を下ろし700m程走ったところで横転して大破、男死亡。
2km以上もぶつかりまるくる暴走車に乗せられた女性はとんでもない恐怖だったでしょう。しかも途中で下ろされなかったら女性もろとも…だったわけです。
以前UPした【車に乗ったら施錠してますか?】の最初の事例も、友人A(運転手)がコンビニの駐車場で見ず知らずの人に助手席へ乗り込まれた恐怖体験でしたが、加えて今回の事件が教えてくれた大切なことを下記にまとめます。
今回の事件はオープンカーなので施錠してもドアを跨いで乗り込めてしまいますが、同乗者が車内に残っていると安心してしまう心理があるのではないでしょうか。改めて乗り降り前には周囲を確認し、必ず即!施錠する、同乗者が車内に残る場合でも施錠が重要と考えます。
相手は今回のような無施錠の車、または車も持ち主も無防備な状態になる乗り降りという行為その数秒間を狙って乗り込んできます。
次に運転手不在時は、誰か乗っていても決してエンジンをかけられる状態にはしないことが重要にです。
暑い時期・寒い時期は車内で待つ同乗者に気をつかい、エアコンを効かせておく為にエンジンをかけたまま離れることがあるかもしれませんが、今回のように乗り込まれたら車ごと逃げられます。
エンジンは切ったが車内に残る人にスマートキーをあずけたり、元からスマートキーを所持している家族が残っている、この状態もスマートキーを車内に残せばエンジンはかかるので、乗り込まれたら車ごと逃げられます。
車内は身動きが制限される為、運転席に乗り込まれたらシートに座った状態ではろくな抵抗ができません。「車内に誰か残っていれば大丈夫」と思われるかもしれませんが、それは車上荒らしに対してのみ。それも手荒な手口の車上荒らしや暴行目的であれば車内にいる方が危険な場合も。
エンジンさえかからなければオープンカーで跨いで乗り込まれても車は動かせませんし、動かない車からなら同乗者が逃げ出す隙もあるかもしれません。
スマートキーを車内に残る人にあずけるのはやめましょう。元から所持している家族が車内に残る場合は残る側が内側から即鍵をかけましょう。

素早い乗り降り&即施錠
コンビニは確かに夜でも明るくて誰かしら(店員さん含め)の目があり、防犯カメラもあります。その為、狙われる側は安心感から少しの間なら大丈夫、と隙が生じやすい場所なのかもしれません。
その隙を狙われる危険が高い為、充分にお気をつけください。
今回は助手席にいた人を乗せたまま逃走したので、連れ去られた本人が通報しましたが、誰も乗っていなかった場合、乗っていたけれど運転手が気づいた場合も必ずすぐに通報しましょう。
【愛車・愛機が盗まれてしまったら】
※ご参考までに、盗まれた際にすべきことをまとめた記事です。
子供と鍵穴に異物
2022/08/18
【トラブル★子供と鍵】で締め出される危険と対策についてまとめましたが、今回は補足です。
ドラマやアニメで怪盗や探偵、囚われた主人公がクリップやヘアピンを伸ばしてドアや手錠の鍵穴に挿し込み、コチョコチョと中をいじって解錠するシーンがありますよね。

あれの影響でしょうか、子供の悪意なきイタズラで「鍵穴に異物が詰まってドアが開かなくなった!」ということが結構起こります。
実は私も子供の頃、憧れの俳優さんが刑事ドラマで鍵開けを特技としていて、やってみたくて仕方ありませんでした。そうでなくても子供時代って穴があったら何か詰め込んでみたくなる気がします。
当サイトの作業事例は対応したすべてをアップしているわけではありませんが【異物詰め込み】事例14件中、判明しているだけで8件が子供のイタズラによるものです。
よく詰め込まれる物として、圧倒的に枝が多い!子供にとって鍵がわりに挿し込める手近な物です。

枝は折れやすいので引っかかって抜き取れずに詰まる、あるいは中で擦れて皮や木片が残ることで詰まりの原因になります。
他にも定規を挿し込んだという証言があったり、取り出したら何かは不明でもプラスチック片が出てくることも。鍵穴に入りそうな手近な物を入れてしまうのでしょう。
こういったパターンはお子さんが大人の真似事をしたいという好奇心旺盛、成長意欲の高い時期、「ココに鍵以外を挿し込んだらおうちに入れなくなる」ことを教えてもまだ理解できない、あるいは理解したけど好奇心に抗えないのかもしれません。
家の前や庭で遊んでいて、ちょっと目を離したら鍵穴に枝を詰まらせて締め出された!とならないよう気をつけてください。
クリップ等の針金は枝と違って折れたり皮などのゴミを出さないかわりに、中で嚙み込むと固い分だけ取り出せなかったり、シリンダー内部を損傷させる危険があります。
そうなると鍵屋として心配なのは、異物取り出し作業費だけでなく損傷したシリンダー交換費がかかってしまうということ。
更には枝、プラスチック、針金、その他何であれ、最悪取り出せないほど固く噛み込んでしまえば破錠+交換になりかねません。
「絶対にやってはいけない」ことだとお子さんに教えると共に、TVで見かける鍵開けシーンについてははっきりと「そんな物で鍵は開かない」という現実と物語の違い、「鍵開けは困った人に対してその知識と技術を持ったプロが行う作業」ということを伝えて頂けたらと思います。
ドラマやアニメは検閲がかけられ、当然のことながら不法侵入や窃盗につながる情報・手段を公共の電波が公開したりなどしない。大人には当たり前のことですが、子供は夢見ちゃうんですよね。

合致する鍵を挿し込む場所
ちなみにディンプルキーともなると四面全てに穴が刻まれているタイプもあり、シリンダーの中で各穴にぴったりとピンが当てはまらないと解錠できない複雑な構造です。
【トラブル★鍵が回らない】で異物の詰まりと鍵の構造についても触れています。
子供のイタズラ以外の異物としては、耐久年数を越えたことによる劣化した部品、塵や埃が固まって詰まる、嫌がらせによる異物詰め込み等が考えられます。
リンク先に詳しく記載してありますが、異物詰め込みで鍵が刺さらない、回らなくなった時に、決してしてはいけないことがあります。重要なのでこちらでも簡単に記載します。
最も悪化させるのは、食用油等の一般的な潤滑剤を注入すること
食用油や普通の潤滑油はヌルヌルした油膜によって部品を潤滑させます。しかしこれを鍵穴に注すと錠の中に溜まっている埃等の汚れを含んでベトつき、精密な設定がされているピンに詰まって動かなくなってしまいます。
ヌルヌルするので異物を摘まんで取り除く際も滑って引っ張り出す作業が困難になります。

鍵以外の物を挿し込んでかき回す
強引に鍵を押し込んで力で回す
スコープや専用の道具を使うわけではないので異物を余計に中へ押し込んでしまったり、折れかけて内部を狭くしていただけの部品が折れて完全に引っかかってしまう危険があります。
間違った鍵を挿していることが原因ではない限り、鍵が途中までしか挿さらない・回らないという症状は鍵屋さんへ相談・対応を依頼しましょう。
子供とインロック
2022/07/26
「子供が中にいるのに鍵がかかってしまった!」「子供が鍵を触ってしまい、開かなくなった!」というSOS依頼が飛び込んでくることがあります。

暑い時期はそれこそ命に関わるおそれもありますし、冬だって危険です。是非、対策を。
■ベランダ編
「ベランダにいたら子供が窓の鍵に触ってしまい、締め出された」
親としては焦りますよね。室内でお子さんが泣きじゃくってしまうことも多く、夏場はご自身も熱中症の危険がある上、午前中でまだエアコン稼働前だった場合、時間と共にガンガン室温が上がってお子さんも危険!早く開けねばなりません。
※作業事例【窓:子供が鍵をかけてしまった】

一軒家ならご近所や通行人に気づいてもらえやすいですが、マンションだと階によっては叫んでも意外と気づいてもらえません。立地と時間帯によっては誰も通らない場合も。運良くお隣りが在宅でも、閉めきっていると声は届き難いものです。
【対策】
①家の中でも常にスマホを携帯する→インロック以外でもいざという時にすぐ助けを呼べる。

ショルダーストラップやショルダーケース
②子供の成長に対して先回りして、窓ストッパーやベビーガード等、子供のいたずら防止&指挟み防止グッズ、または窓・サッシ用補助錠の中にチャイルドロックやストッパー機能付きを用いる。
※お子さんの身長が絶対に届かない高さに設置するのが先々まで安全です。
※高い位置に付けられない対策品は成長と共にいずれ開けられることを前提に、お子さんの見ている前で解除しないを家族全員で周知し、対策品を使っていても用心しましょう。
※補助錠タイプであれば、前記事の侵入盗への窓対策にもなります。
③窓が2つあるなら両方の鍵を開けてからベランダへ出る。
対策品設置前は当面これが有用です。但し目を離せるのは短時間。子供による締め出しは大人が「まだ鍵を締められると思っていなかった」場合に起こりやすく、大人の真似をして鍵を締めてみたお子さんが短時間で2ヶ所とも締めることはあまり無さそうですが、好奇心旺盛なお子さんだと面白くてすぐ2ヶ所とも締める可能性があります。
【締め出された際の対応】①お子さんが泣いて話を聞けなくなる前に、笑顔で上手に誘導して手振りを加えながら鍵の開け方を教え、開けてもらいましょう。
→それがダメなら②③へ
②スマホがあれば合鍵を持っている家族・親戚に助けを求められます。
→誰も連絡がつかない・すぐ来られない場合は③へ
③スマホがあれば鍵屋が対応できます。
方法は家の階数や窓の位置、玄関のタイプによって幾つかあります。
「玄関の鍵を開ける→室内にお邪魔してベランダ窓を開ける」「梯子を利用して当該ベランダ窓の鍵を開ける」「他の開けやすい窓を開けて室内にお邪魔してベランダ窓を開ける」
④スマホが無い場合、ホウキ等を使ってできるだけ大きく高い音の出る物(手すりや金属製物干し竿等)を叩き、近隣や通行人に知らせる。
特にお隣りは振動付きの音の方が気づきやすい。
音に気づいても何事か分からないと気にしてくれない場合もあるので、助けを求める声も出す。
※誰かに気づいてもらうまでに時間がかかり、体調が悪くなった場合は真っ先に消防署(救急車)を呼びましょう。
■玄関・勝手口・間仕切り戸・掃き出し窓編
玄関先や勝手口でも同じことが起こりえます。
「ゴミ出しや掃き掃除・郵便物を取りに出て戻ったら、玄関の鍵が締まって閉め出された!」日頃しっかり防犯対策されている家だと、どこからも入れません。
インロックの逆はもっと危険です。『砂の塔』というサスペンスドラマをご存じでしょうか?近隣で幼児失踪事件が連続している中、主人公の娘さんが自分で踏み台を玄関まで運び、鍵を開けて外に出てしまうのですが、ドラマの本筋よりこのシーンが怖かったです。
つくづく子供を年齢で甘く見てはいけない!と思いました。大人が思うよりずっと賢くて器用、何気なく目上の人達がしていることを観察し真似してみる、日々成長して昨日できなかったことも今日はできる。だから先手を打つ方が安心です。
【対策】
①家の中でも常にスマホを携帯する→インロック以外でもいざという時にすぐ助けを呼べる。
②子供の成長に対して早めに、玄関扉へ補助錠(チャイルドロックになる外鍵用)やサムターンガード等を用いる。あるいは電気錠・電池錠にすれば防犯レベルが上がり、侵入盗対策にもなります。
※サムターンガードは種類によっては開けられる可能性がありますが、補助錠は外からしか開けられない錠、またはお子さんが届かない一番高い位置に設置すれば開けられる危険を防げます。

らくらくロック
※写真のように工事(穴を開ける)不要の補助錠も有り。
こういったタイプの補助錠は扉に煙返しがあると設置ができません。煙返しのない部分・上部につけることになります。
※玄関が電気錠・電池錠の場合、扉を開ける際は必ずスマホまたはカードキーを持つ習慣をつけましょう。特に設置したばかりは要注意です。
作業事例【電池錠:インロック解錠】
③玄関口や勝手口へ行けないよう間仕切り戸にチャイルドロックを付ける。

扉がない等でベビーゲートを備え付ける場合、比較的開けられやすいので注意が必要。
※お子さんが見ている前で開けないを家族で周知する。見てなくても開けられるお子さんもいますので、成長を注意深く観察して用心する必要があります。
④間仕切り戸に錠前をつける
錠前のついていない間仕切り戸や、ついていても内側からしか締められない場合、両面用に変えることが可能です。
作業事例①【子供が勝手に鍵を開けられないようにしたい】 作業事例②【引戸に鍵をつけたい】
①のように玄関・勝手口に行かせないだけでなく階段から落ちてしまわないように、という対策にも使えます。
⑤庭へ出られる掃き出し窓も注意
対策・用心すべき点はベランダ編と同じです。付け加えればリモコンタイプの電気錠・電池錠の設置も可能です。
作業事例【掃き出し窓を中からも外からも施錠したい】
【締め出された際の対応】
①お子さんに開けてもらうのが一番ですが、扉は窓と違って室内のお子さんへ声が届き難く、身振りが通じません。どこか家の中へ入れる場所を探してみましょう。
②スマホがあれば合鍵を持っている家族・親戚に助けを求められます。
→誰も連絡がつかない・すぐ来られない場合は④へ
③スマホがない場合、ご近所の助けを借りて合鍵を持っている誰か、または鍵屋へ連絡しましょう。
④開ける手段がない場合、鍵屋が対応できます。
方法は窓編同様に家の階数や窓の位置、扉のタイプによって幾つかあります。
「玄関の鍵を開ける(玄関ごとに方法幾つか有り)」「開けやすい窓を開けて室内にお邪魔して内側から玄関を開ける」
※注意
焦っていると鍵屋ならどこでもいい!となるかもしれませんが、できるだけ冷静にきちんと先方の説明(開け方)を聞き、必ず値段と到着時間を確認し、何でもかんでも「ドアの鍵を壊さないと無理」と言って破錠代+錠前交換代として10万円近くも請求する悪質な業者に引っかからないように用心しましょう。
鍵屋からすれば技術を要する解錠ではなく、破錠+交換工事費のセットが一番容易に儲けられます。
確かに破錠でしか開かない場合もありますが、鍵の種類やドアの状態・窓の位置によっては壊さず開けられます。
しかし身体的危険な状況により緊急を要する場合はより速い業者を選択し、そして119の救援は欠かせません。
参考【高額請求鍵屋のトラブル】
■自動車編
「自動車の中に子供やペットが閉じ込められた」
車内は室内よりも急激に温度が上がり熱中症になりやすい環境です。これが一番急を要する場合が多いでしょう。
※作業事例【トヨタ ランクル300インロック解錠】
【原因】
作業事例では社外品のセキュリティシステムが作動してインロックになりましたが、純正スマートキーが車内にあるのに荷物を下ろしている間に誤作動でロックがかかってしまう、電池残量が残り僅かで解錠できなくなった、様々な要因による電波不良等でインロックは起こります。
【対策】
①スマートキーとスマホを必ず携帯して行動する。
「先にスマートキーとスマホの入ったバッグを助手席に置き、子供を後部座席のチャイルドシートへ、それから自分が運転席に乗り込む」
「車内でスマホを充電したまま、先に荷物を下ろす」
この2つの手順だと、インロックの危険とすぐに助けを呼べない危険があります。
②搬入搬出等する際、解錠ボタンに手が届くように窓を開けておく。
ドアを1ヶ所余分に開けておく方法は、そのドアがうっかり閉まって不測の事態が起こります。

窓を開けておくと安心。
③電池残量に気をつける、スペアキーを用意しておく。
電池寿命は1~2年。しかし使用頻度や電波(家電等も電波を発している)を発する物がそばにあると電池の減りが速くなります。
中古車購入時に電池交換済か分からない場合は購入後すぐの電池交換をおススメします。
スペアキーの保管には未使用でも電池が消耗すること、コードグラバーという自動車窃盗の手口に気をつける必要があります。
コードグラバーと周囲の電波による電池消耗を防ぐには、節電モード(機能があれば)にして電波遮断ポーチやブリキ製の缶等に保管することです。できれば普段使い用スマートキーも同じ保管方法が望ましいでしょう。
参考【愛車を守るには 対策編Ⅲ】
【インロックした際の対応】
①自宅にスペアキーがあり、自宅駐車場または付近であればスペアキーで解錠
窓を開けてあれば手を入れて解錠
②スマホがあれば合鍵を持っている家族・親戚に助けを求められます。
→誰も連絡がつかない・すぐ来られない場合は③へ
③スマホがあれば鍵屋やロードサービス(提携の鍵屋)が対応できます。
※暑い時期にすぐ開けられない場合、消防署(救急車)へ連絡しましょう。建物内より車内はずっと危険です。
④救急車もロードサービス&鍵屋も待っていられない緊急事態の場合、窓を割るしかありません。
道具がなければ大きめの石等を使いますが、飛び散った破片で怪我をしないよう、目当ての部分にビニールや薄い布をかける等しましょう。
令和の大泥棒から学ぶ
空き巣・居空き・忍び込みといった侵入盗が活発になる時期になりました。
『令和の大泥棒に判決』被害総額5000万円以上、8年間逮捕されなかった令和の大泥棒。長い間、空き巣という犯行を成功させてきた令和の大泥棒の4つの掟とその手口から、被害者宅はなぜ狙われたのか?狙われるリスクをどうやって減らせるか、読み取ってみます。
ご自身のお宅に置き換えて気をつけるべきこと、防犯対策すべき点の参考にして頂ければと思います。
■4つの掟
①防犯カメラのない家を狙う
②留守の家を狙う
③靴を脱いで室内を荒らさない
④庭がきれいな家を狙う
①②③は姿を見られない・映像を残さない、痕跡を極力残さない、スピーディに窃盗を済ませる、ということでしょう。
家主の留守中に痕跡を極力残さなければ、盗まれたことに気づかれるまで時間を稼ぐこともできます。
④の庭がきれいな家を狙うは「家主の几帳面さの表れであり、家の中も整理されていて金目の物を発見しやすいから」とのことでした。

以前侵入盗の記事に載せましたが、これまでよく言われてきたこととして「室内や敷地内の整理整頓がされていない」というのがあります。【窃盗に遭いやすい家 其の壱】
まったく逆じゃん!となりますよね。
しかしこの理由は、「室内が整理されていないと侵入の痕跡・家探しされた痕跡に気づかれにくい」「泥棒は現地(被害者宅)で侵入に必要な道具を用いることが多く、玄関付近や庭にある掃除道具やガーデニング用品等が利用されやすい」からです。
【真夜中の脚立男】
他にも防犯上、家の周囲や庭をきれいにしておいた方が良い点があります。
「自分の家の前を掃除しておく」=周辺環境に無頓着なエリアは狙われやすい
【我が家の周辺環境から防犯しませんか? 其の壱】
「植木を定期的に剪定して整える」=鬱蒼とし死角になる場所、または侵入さえすれば道から庭の様子が見えない家は狙われやすい

この真逆の理由は泥棒する側の着眼点の違いではありますが、文章で伝える難しさも感じました。
分析された内容を箇条書き+説明分で載せていますが、周辺環境や家の立地、庭のデザインや植木の種類等々で各家それぞれの風景も状況も違います。そして下見に現われた侵入盗の着眼点によって「この家ならイケる」と判断されるか侵入を回避されるかの分かれます。
守る側からすると混乱しそうです。
しかし!人目を避け、誰も傷つけず、速やかに盗みを実行する令和の大泥棒は大きなヒントも示していますよね。
顔を極力隠しても、やはり見られたくない!映りたくない!わけです。

例えば、自宅の防犯カメラ前では顔を覆っても、覆ったまま街中を歩くのは即不審者として通報されかねません。顔を出して一般人にまぎれながら道を歩けば、どこかの監視カメラに映っている可能性があり、背格好から絞られる可能性があるわけです。
監視カメラ映像は決まった日数で消去されてしまうので、家主が気づくのが遅いほど捜査も遅れて映像も消えるので②③④の掟が活きてくるのでしょう。
合わせて、手口からも対策すべき点が分かります。
■手口
①犯行時刻は日没から午後9時
②タンス貯金をする高齢者を狙う
③無施錠の家を狙う
【窃盗に遭いやすい家 其の壱】で一番に挙げている無施錠・無締りの家がやはり最も狙われやすいということです。
ところで、取材に応じた被害者の方は「防犯カメラ無し、旅行中、整理された庭」と掟通りで、窓から入られています。
冒頭で侵入盗が活発になる時期と書いたのも、暖かくなると換気等の頻繁な開け閉めで窓が無防備になりやすいからです。
「うっかり閉め忘れ」もあれば「面倒だから開けたまま」、「1階の窓じゃなければ大丈夫だろう」、「小さな窓なら大丈夫だろう」、「暑さで開けたまま就寝」…こんなことが増えますが、これこそが侵入盗の狙う無締りであり、非常に危険です。
泥棒の侵入経路ナンバー1は『窓』です。【窃盗被害に遭いやすい家 其の弐】 しかし鍵の無い窓が殆どです。
ここで言う窓の鍵とは、クレセント錠を除きます。誰でも開けられるモノは泥棒にとって施錠されているとは言い難い状態だからです。なぜか?→ ※作業事例【クレセント バイパス解錠】
お分かり頂けたでしょうか?カップメンが作れる程度の時間で壊したり傷を残すことなく…もしくは2~3cmガラスをこじ割って指一本入れられれば開けられる(泥棒の多くはこの手段)のがクレセント錠なのです。
窓が侵入経路ナンバー1な理由は、窓の閉め忘れだけでなく、標準で窓に付いているクレセント錠しかかけていないことが理由です。
【窓こそ守ろう! お手軽編】 【窓こそ守ろう! ガッツリ編】
令和の大泥棒は人を傷つけないことが掟でしたが、運悪く遭遇した家主を逃げる為に襲った侵入盗も少なくありません。ある侵入盗はまず台所で包丁を入手(身を守る物を現地調達)してから金品を探す手口でした。

持つ者によって恐ろしい凶器と化します
昼寝や帰宅時、就寝中に侵入盗と遭遇する危険については【無締りの怖さと危険性】ご参考ください。
ちなみに令和の大泥棒の犯行時刻は、あくまで暗くなって人の顔が見え難い時間帯を狙いたい空き巣の一例です。日中を狙う空き巣や居空きもいますし、忍込みはそれこそ午後9時以降~深夜を狙います。
■防犯対策のポイント
①玄関・勝手口・門扉・窓を無締りにしない
やはりこれが一番外せない対策だと思います。バール等でこじ開ける手荒な窃盗犯もいますが、日頃から施錠をしっかりすることが防犯の要になります。
②我が家の弱点を分析・把握して対策
令和の大泥棒は庭がきれいな家を狙っていましたが、庭が放置され片づけが下手な家を狙う泥棒もいる上、掃除道具やガーデニング用品等は侵入の道具としてだけでなく武器にもなり得るので、やはりきちんと施錠できる場所(家の中や物置)へ片づけておいた方が安心です。
効果的な位置に防犯カメラを設置すればかなりの抑止になりますが、気にしない泥棒もいます。そこには気にしない理由や手口があり、防犯対策はひとつで成り立つものではなく、それぞれの家にそれぞれの状況や事情がある上で、効果的な対策+日頃の用心・防犯習慣を欠かさない必要があります。
③防犯意識と日頃の用心
うっかり無締りに気をつける、安易に現金があることや旅行等の不在を明かさない(※参照【SNSと侵入盗】)。
他にも日頃の防犯意識としての習慣に関してはたくさんありますし、物理的な対策もあります。カテゴリの「地域の防犯」「建物の防犯」「特殊詐欺+侵入盗」に過去記事がありますので宜しければ参考にしてください。
■時代と共に危険な方へ変化
令和の大泥棒は「人目を避け、誰も傷つけず、速やかに盗みを実行する」が掟でした。
しかしコロナによって生活様式が変わってしまった際、外出外泊が減って在宅ワークや学校の早帰り・クラス閉鎖等でこれまでは不在時間の長かった家に誰かがいる状態が増え、しかも不規則。侵入盗には厳しい状況になりました。
そうなると最初から武器持参、手荒な手段を用いるタイプの空き巣が状況によっては強盗に変身!という危険が高まります。実際、子供達が空き巣に遭遇したという事件もありました。子供だからと侮って何もしないで逃げてくれればいいですが、捕まらない為に危害を加える可能性もあり、大変危険です。
在宅が増えて不在を狙えなくなった空き巣・居空きが特殊詐欺の手口で在宅時に侵入または強盗と化す事例もあります。【空き巣・強盗が特殊詐欺と合体!】
やっと平常が戻りつつありますが、今後も何が起きるか分かりません。一定数常態化した在宅ワークにより空き巣と遭遇率が上がる可能性もあれば、長い間皆で我慢した分、旅行やのんびり帰省が増えることで侵入盗は活発化するかもしれません。
改めて防犯の見直し・強化をおススメします。

「効果的な防犯カメラの付け方って?」「ウチの立地や家・庭の状況だとどこが弱点か知りたい」という方、防犯診断・対策のご相談・防犯商品のご紹介・お見積もり、受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。
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