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防犯コラムcolumn

バリアフリーにする鍵

日本で建築物におけるバリアフリー法が施行されたのは2006年。現・高齢世代が家を建てた頃にはまだあまり考えられていなかったでしょう。
既にバリアフリー対策済みのお宅やリフォームする予定のお宅もあれば、逆にリフォームのタイミングが合わなかった、リフォーム時にバリアフリーが難しくて断念等…状況は様々かと思います。

しかし外へ出るのが億劫で家の中で過ごしてばかり、外の人間との関係が希薄になった、自分でできることが減ってしまった、では精神衛生上も体にもよくありません。
できるだけ快適な暮らしの為、鍵屋にできることは現状のお宅で不便さの軽減や外出のしやすさをUPすること、になります。


■来客時の立ち上がる苦労を軽減

「ヘルパーさんが来てくれた時、立ち上がって玄関まで歩くのがツライ」
「ベッドから寝たまま鍵を開けたい」
ヘルパーさんのサポートを受けたいのに受ける為に痛む腰や足に無理を強いていませんか?

そんな時はリモコン錠!玄関ドアの鍵をピッとリモコン操作ひとつで開けて、ヘルパーさんには自ら入室してもらえば体に負担をかけずに済みます。

【注意】必ず相手を確認して開けてください
別室のベッドや椅子にいながらリモコンで簡単に玄関を開錠できるのは便利ですが、必ず訪問者の確認が取れてから開けてください
ヘルパーさんや家族、友人で来る日時が分かっていても、事前に相手と取り決めをして必ず到着時に扉の前でスマホへ連絡する等の本人確認を取ってから開けましょう。
「インターフォンが鳴ったからヘルパーさんだと思って開けた」「そろそろ到着時間だから開けておく」は絶対にしてはいけません

たまたま訪問予定者と近い時間帯に訪ねてきたセールスマンで、居座られたり言葉巧みに押し売りしてくるかもしれません。

もっと怖いのは、侵入盗や押し入り強盗です。
侵入盗・押し入り強盗はその家を下見しています。習慣や行動パターン(誰がいつやってくる、いつ不在になる、ひとりの時間帯はいつか、何時就寝か、在宅時は門扉の鍵を閉めない等)を確認してから巧く侵入する手段を取ります。
ヘルパーさんだと思って待っていたら押し入り強盗だった!は大変危険!!です。

もうひとつ、侵入盗の下見以外でも実は「あ、この家この時間無締りだ」とバレていますよ!
実際に私は午前中のある時間にカチリ!と鳴って鍵を開けておく家を知っています。このように一瞬の動作であっても様々な業者や通行人、近隣住民、集合住宅なら外注の掃除係等、気づかれることは充分あり得ることで、習慣にするほど知る人はどんどん増え、その習慣を悪用されないとも限りません。

本当に信用できる相手・必要に応じて限定した相手以外をリモコンキーで開錠して迎え入れない、そもそもリモコンキーで開錠できることを知られない方が安心です。
犯罪をする相手はオレオレ詐欺と同じでこちらの信頼や隙を突くあの手この手を使いますから。

という注意事項のもと、各リモコンキーをご紹介 ↓


【住宅用キーレスエントリー easy lock イージーロック】
今のシリンダーをそのまま使いたい、新しく穴を開ける工事はしたくない、カードやスマホ等で設定や操作を面倒にしたくない、そんなニーズにHonda Lock社のリモコン錠イージーロックはピッタリ!オートロック機能も付いて締め忘れ無し、元の鍵でも開けられます。
 ※作業事例【リモコンで開け閉めしたい easy lock イージーロック】

 ※現行の錠前やドアの種類によっては設置できない場合があります。
 ※電池錠ですので電池交換が必要です。

「イージーロックが付けられない場合はどうすれば?」となりますよね。その場合は他のリモコン錠をご提案。

【インターロック】
認知症対策でも紹介したINAHO社のキーレスキー電池錠インターロックには、リモコン対応版もあります。
こちらも現行錠前をそのまま使えます。スマホやカードの非接触キーにオートロック等機能満載。
 ※作業事例【楽々キーからインターロックへ交換】

 ※現行の錠前やドアの種類によっては設置できない場合があります。
 ※電池錠ですので電池交換が必要です。



【NOAKEL(ノアケル)】
サムターン無しのリモコン錠ノアケル、オートロック機能も付いています。扉上部に設置できるタイプなので、扉の形状が合えば引き戸にも設置可能。
車椅子等の場合も考えて引き戸を選ぶ方もいると聞きますので、バリアフリー設計の玄関にリモコン操作可能な錠前でバリアフリーな出入口の完成です。

引違戸に手すりとスロープ付きは
安心のバリアフリー設計

※賃貸等で工事不可(穴開け等)の場合、賃貸用ブラケットが扉厚に合う扉なら設置が可能です。
※上部に設置するので高い位置での電池交換作業が必要。


【電動サムターンロック Kaba drive】
セキュリティの高性能なKABA社の非接触電気錠・リモコン対応版。現行シリンダーをそのまま使うこともできますが、オートロック機能による締め出しや緊急時に備え、KABAシリンダーに交換すれば鍵での開錠ができます。
 ※作業事例【電池錠 Kaba drive(カバドライブ) 設置 取付け】
  事例は事務所ですが電池錠が分かりやすい事例です。

※シリンダー交換付きで設置する場合、専用エスカッションを使えば穴開け無しで賃貸も可能です。
※現行の錠前やドアの種類によっては設置できない場合があります。
※電池錠ですので電池交換が必要です。


■掃き出し窓から出入りしたい

「車椅子で出入りしやすい掃き出し窓を、ひとりの時も座ったまま簡単に施錠開錠できるようにリモコンがいい」

掃き出し窓にスロープを設置して車椅子での出入りを可能にすると便利だったりしますよね。しかし通常の掃き出し窓用錠前だと、外からのみの施錠になります。
そこでリモコン錠を設置すれば内からも外からも施錠開錠可能になります。しかもオートロック機能付き。これで完全バリアフリーの出入口が完成ですね。

※サッシの形状やサッシ回りの状態によっては取付けできない場合があります。
※基本の設置は室内側に取り付け、室内側の窓は開かなくなります。
 但し当店独自の設置方法ができる場合に限り、リモコン錠が開いている状態であれば室内側・室外側どちらの窓も開け閉めできるようにすることも可能。


認知症対策とバリアフリーにつながる鍵対策を3回連載しましたが、介護リフォームや対策品の活用で少しでも体を大切に、安全で暮らしやすいご自宅になることを願っています。