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作業場所 愛知県名古屋市北区黒川本通
本日は「大きい木の箱の鍵をなくして開けられないので開けて欲しい」というお客様がご来店!
上から ANCHOR LINE
横から TO LA SALLE STREET
お客様は、【名古屋市北区】店舗持ち込み アンティーク家具 引き出しの鍵をなくした 棒鍵 紛失鍵 作製をご覧になりご来店下さいました。
事前に電話で大きめの木の箱とはお伺いしてああいましたが、お持ちになった箱を見てビックリ!
ディズニーシーのアトラクションに小道具として置いてありそうな大きな箱でした。
お話を伺ったところ、「これは昔船舶で旅行する時に使っていたトランクケースのレプリカで、鍵をなくして開けられない状態なので開けてほしい」とのことでした。
で、「もし開いた場合、蓋を閉めるとまた掛かってしまうので気を付けて」とのこと。
自動施錠の箱なんて見た事ないな~と思いながら作業開始です。
斜めから BOSTON TO LONDON
円の部分の中央に突起があります。
鍵穴を見てみると、前方後円墳型です。
このタイプはレバータンブラー錠と呼ばれ、棒鍵と管キーの2種類があります。
覗いて見たところ、前方後円墳の円の部分に奥から手前に向かって棒状の出っ張りがあるので管キーですね。
この出っ張りが管キーの筒の部分にはまりガイドの役目をするということです。
ということで作業開始!今回は鍵を使用して開ける方法でやっていきますよ~
まずは鍵穴にきちんとささる管キーを探しますが、現在は管キーのブランクキーを製造しているメーカーがないため非常に貴重で種類も少なくなっています。
そんな当店の在庫品の中で一本だけ適合する物がありました。危ない!
ちなみに、カギの救急車 鳳店にはこの管キーの在庫が豊富にあるようですので、関西方面で「管キーの合鍵作りたいけどどこに持って行っても断られてまうねん」という方は一度相談してみて下さいね。
この鍵を時計回しで強めに回すと解錠します。
失敗したら後がありませんので慎重に作業していきます。
手の感覚だけを頼りに、ちょっとずつヤスリで削っていきます。
暫くすると、カチャっとはいいませんが解錠することができました。
なぜ開いたのにカチャッといわなかったかいうと、錠の仕組みが普通のレバータンブラー錠とは違うからなんです。
自動施錠ってどういうこと?と思いながら作業していましたが、蓋を開けて内部の錠本体を見てやっと理解できました。
フックに強いバネが効いていて、鍵を回すことでそのバネが効いたフックを横に押しのけることで解錠できるという仕組みなんです。
だから、鍵でフックを押しのけている状態以外で蓋を閉めると自動的に施錠されてしまうんですね~
こんな仕組みで航海中にインロックしたらもう壊すしかなくなっちゃいますやんと思いますが、きっとレプリカだからあえてこういう仕組みにしてあるのかもしれません。
レバータンブラー錠本体
蓋についている受け金具
とりあえず開いたので、鍵が掛からないように物を挟んでおいてお客様にご連絡します。
お客様がいらっしゃったので、鍵の作製もされるか伺ったところ、入れ物として使うだけだから鍵は要らないということで、もう施錠されないように受け金具を取り外させていただきました。
この状態で閉めると自動で施錠されます。
管キーを回すことにより少しだけフックがズレて解錠します。
トランクケースを壊さずに解錠できたので、お客様には大変お喜びいただけました。
こういった管キーや棒鍵の解錠や紛失キーの作製をやっている鍵屋さんはあまり多くないと思います。
他店で断られてお困りの方は一度当店までお気軽にご相談下さい。
DORAGON(ドラゴン)、ITOKI(イトーキ)、KOKUYO(コクヨ)、ODAIRA(オダイラ)、MUSASHI(ムサシ)、OKAMURA(オカムラ)、LION(ライオン)W.CS.CO、ワコー、sf(SEIKO FAMILY 生興)TW/WANGTONG(ワントン)Naiki(ナイキ) Locker ロッカー、家具、事務机(デスク)、キャビネット、金庫などの折れたカギの取り出し、解錠、修理、復元は カギの救急車 黒川店 上飯田店 までお気軽にご相談ください。