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作業場所 愛知県名古屋市某所
本日は、某ラブホテルから「客室の錠前が壊れたので変えて欲しい」とのご依頼で出動!
少し前に「ラブホテルの怪」という工事事例をアップしましたが、それとはまったく別のお話。
ラブホテルの扉って電気錠になっていて、ホテル側で開け閉めできるようになっています。
お電話では、出入りの業者から「電気錠だし、もう廃番になっている錠前だから他所に頼んで」と言われたらしく、何とかしてほしいということでした。
拝見させていただくと、電気錠と言っても錠前が電気錠ではなく、「電気ストライク」と呼ばれる、かんぬき(デッドボルト)が入る受け側が電気錠になっているタイプでした。
どういうことかと言うと、錠前側のかんぬきは常に出ている(施錠)状態になっていて、受け側が電気的に動くことで施解錠されるようになっているということです。
古めのマンションのエントランスなどでよく使用されているタイプですね。
交換前室外側
交換前室内側
で、今回壊れてしまったのはあくまで錠前側だけなので、電気ストライク側は変える必要がありません。
何故、その業者さんが依頼を断ったのか謎です。
よくわからなかったのかな?
既存の錠前はレバーになっていますが、現在この錠前のメーカーであるユーシンショウワ社からはレバータイプのインテグラ錠は販売されておらず、ドアノブ(握り玉)のみとなっています。
お客様にドアノブになってもいいか確認したところ、今までと同じレバータイプがいいということでしたので、当日はとりあえず使用できるように応急修理して、レバーを取り寄せして翌日施工することになりました。
錠ケースは他社製品に切り替えると、かんぬきの位置が変わったりして電気ストライクに上手く収まらなかったりするので、今までと同じユーシンショウワのISを使用します。
このISに対応しているレバーということで、AGENT 大黒製作所 取替用レバーハンドル LS-100を使用します。
ディンプルキーが5本付きです。
今、思ったんですがレクサスっぽい品番ですね(笑)
錠前が揃ったので、翌日張り切って交換に伺ったんですが、まず既存の錠前を外して、新しいISの錠ケースを設置して、問題ないか確認するためにドアを閉めると、ななななんと!!
デッドボルトとラッチボルト(三角形で飛び出てる部品)の位置があべこべについてます(汗)
そうなると当然、電気ストライクには上手く収まりません・・・
通常、インテグラル錠って右勝手でも左勝手でも、錠ケースを上下ひっくり返すだけで変更できるので、深く考えずに発注してしまいました・・・反省
となると、方法は二つ。
お客様に説明して発注し直すか、分解して勝手変更するか。
はい。お客様をお待たせするのも悪いので勝手変更でいきましょう。
そんなわけで、錠ケース本体の通常は外さないビスを外し蓋を慎重に外します。
慎重に外してもバネが外れてどこに嵌っていたのか分からなくなります(笑)
ラッチの向きを入れ替え、バネ何処かへ飛んでいかないようにしつつ慎重に組み上げます。
ディンプルキー5本つき
サムターンが空回りします。
あとは、レバーを取り付けて完了といきたいところですが、このままレバーを付けると室内側からサムターンを回せば、電気ストライクが掛かっていても開けられて、前回の「ラブホテルの怪」のように料金を支払わずに逃げられてしまいます。
ということで、サムターンを回しても施解錠できないように細工してから設置して作業完了です。