作業場所 愛知県名古屋市
本日は「玄関の電子錠が壊れたので取り替えたい」とのご依頼で出動!!

アルファ edロック2は、アルファが日本初のキーレス玄関錠としてはじめて製造した電池錠「テンキーデジタロックⅠ、Ⅱ」の後継機種として販売していた電池錠です。
アルファ edロック2は2003年~2017年頃まで製造されていましたが廃番となり、2014年(平成26年)1月、アルファの創業90周年記念商品として後継機種「EDロックPLUS」が発売されています。

edロックPLUSは、暗証番号だけでなく、ICカード(FeliCa/MIFARE)やおサイフケータイによる解錠に対応し、現在もアルファの主力製品の一つとなっており、カギが不要なことから賃貸アパートに多く採用されています。
edロックPLUSは便利な反面、ICカードの登録・運用をより簡単にするために簡易ロックモード(簡易モード)に設定してあると、暗証番号を設定していない状態でICカードを室内に置いたまま施錠ボタンを押して施錠してしまうインロックがよく起こります。
そのため当店でも多く解錠依頼を受けていますが、edロックPLUSがついている物件は防犯サムターンがついている確率が高く、解錠費用が比較的高額になりますのでインロックしないようにお気をつけ下さい。

アルファ edロック2(ed-2)とedロックPLUSは錠ケースのサイズや開いている穴の位置などが違うため、かなり大がかりな加工が必要になります。
更に、元々開いている穴はedロックPLUSだけでは隠し切れないため、その穴を隠す為の座板(エスカッション)も必要になります。
一般的に流通しているedロックPLUSの対応扉厚は32~36mmと36~40mmですが、お客様のお宅のドアは40mmだったため、1.5mmの座板二枚分を足すと43mmになってしまうため対応できません。
そのため納期約3週間ほどで取り寄せることになりました。

後日錠前が入荷したので再度お伺いし加工交換していきます。
まずはedロック2(ed-2)を全て取り外し、edロックPLUSをドアに当てながら取付位置の検討をします。
この際、ドアへの検討だけではなく、デッドボルトとラッチボルトが納まるストライクの位置も考えて検討することが重要です。
位置が決まったら、ドリル・セーバーソー・ベルトサンダーなどを駆使しながら穴開け加工をしていきます。

全ての加工が終わったら、座板を固定したのち錠ケースと本体を設置します。
また、室外側本体の下を固定していた穴を専用のメクラビスで隠します。
続いて電池を入れて、ICカードの登録と暗証番号を設定します。
この設定、付属の登録カードを使用して行うんですが、非常に分かりにくいのではじめて行う場合は少し混乱するかもしれません。
アルファさん、もう少しわかりやすく書いた方が親切な気がするので改訂をご検討下さい笑

全て終わったらお客様に動作確認と設定方法や電池交換のご説明して作業終了です。
今回はedロック2(ed-2)に加えて上部にチューブラー本締まり錠もついていたため、全ての跡は隠せませんでしたが、なかなか綺麗に納まったのでお客様にもご満足いただけました。
電池錠が壊れてお困りのお客様は、錠前の画像を撮影し、お気軽に公式LINEかお問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。