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作業場所 愛知県名古屋市西区
本日は「玄関の鍵がたまに空回りするので見て欲しい」というご依頼で出動!!
トステム(TOSTEM)アンビィⅡ
お伺いしてみると、トステム(TOSTEM)の断熱玄関ドア「アンビィⅡ アンビィ23」でした。
ついていたシリンダーはディスクシリンダー(ニーヨンパ)です。
MIWA LY-01
MIWA QDA345
現在一般的に使用されているシリンダーは、シリンダーの後端にカムと呼ばれる板状のパーツが組み込まれており、このカムが錠本体のデッドボルトを駆動する部分に引っ掛かり回転することで施解錠できるようになっています。
しかしこのニーヨンパは、シリンダー後端にカムがなく、代わりに鍵の先端で直接錠ケースを操作するようになっています。
そのため、長年使用していると鍵の先端と錠ケースの駆動部分が少しずつ摩耗し、やがて中途半端に噛み合うようになり、最後には限界を超えて空回りするようになってしまいます。
扉厚60ミリ
基本的に、こうなってしまったらシリンダーと錠ケース両方を交換することをお薦めしていますが、よっぽど酷くない限りはシリンダーを交換することで一応使用できるようになり、錠ケースの延命が図れます。
ただし、錠ケースの耐用年数10年は過ぎていますので、あくまで延命措置に過ぎず、シリンダーを交換したのち暫くして再度空回りするようになって、鍵はあるのに家に入れないというトラブルが起こる可能性があります。
カムの部分がかなり削れてしまっています。
その旨ご説明したところ、とりあえず今回は錠ケースの交換はせず、シリンダーをカバエースの二個同一シリンダーに交換させていただくことになりました。
こちらのドアは断熱ドアだけあって扉厚が60ミリもあります。
一般的なドアの扉厚は30~40ミリくらいなのでどれくらい厚いのかご理解いただけますでしょうか。
ちなみに、扉厚60ミリのドアの場合、シリンダーやサムターンもその厚さに合わせて製造された物しか取付けできません。
しかし、こちらのドアの錠前は偏心取り付けされているため、一般的な厚み用のシリンダーをそのままつける事が可能です。
偏心取り付けというのはどういうことかというと、通常、錠ケースはドアの戸先の厚みの中心を基準に切り欠いて取り付けされています。
扉厚36ミリのドアなら、ドアの厚みの中心から左に18ミリ、右に18ミリに室外側ドア面と室内側ドア面があるということです。
今回の偏心取り付けの場合は、錠ケースのフロント中心から室外側ドア面までの長さが18ミリで標準的なシリンダーで対応可能なのに対し、室内側ドア面までの距離が60-18で42ミリもあるので、標準的なサムターンではカムが錠ケースまで届かないため取り付けできないということになります。
ちなみに偏心取り付けという呼び方が合っているのか不明ですが、誰か正式名称を知っている人がいたら教えて下さい。
KABAace 3250R 2個同一シリンダー 鍵6本付
ということでやっていきましょう。
まずはプッシュプル錠を取り外してからシリンダーを外したら、カバエースシリンダーに交換してプッシュプル錠を元に戻します。
あとはお客様に、万が一今後1回でも鍵が空回りしたら即錠ケースを交換しないと高額の破壊解錠代と交換費用が掛かってしまう事を念押しして作業完了です。
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