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作業場所 愛知県名古屋市千種区
本日は「間仕切引戸に鍵がついていないので、鍵が掛けられるようにしてほしい」とのご依頼で出動!
室外側
室内側
お伺いしてみると、アウトセット引戸でした。
アウトセット引戸は、既に開口が出来上がっている箇所に面付けで取り付けられるので、開き戸を引戸に変更するリフォームに向いています。
しかし、構造的に戸先部分に枠がないため、戸先錠を取り付けても鎌デッドが引っ掛かるストライク(受け金具)を設置する場所がなく施錠できません。
戸先に枠がなくても設置できるアウトセット引戸用のシリンダー錠としては、川口技研 アウトセット引戸錠〈Btype〉 D360Rという物がありますが、対応扉厚が33~36mmとなっており、この引戸の扉厚は27mmなのでちょっと取付は厳しそうです。
扉厚27mmで中央部はプラスチックになっています。
そこで今回は、一般的な間仕切引戸で使用される、HINAKA 日中製作所 の戸先鎌錠「GIA 121-ML」を取り付ける事にしました。
といってもこの錠前も、表示錠(W)、間仕切錠(ME)、両面サムターン(MF)、個室錠(F)は扉厚27mm~36mmまで対応していますが、鍵付間仕切錠はシリンダーの兼ね合いで30mm〜36mmの対応扉厚となっており、この引戸の厚みは27mmなので対応外です。
しかし、ここで諦めてしまうと取り付けできる錠前がなくなってしまいますのでなんとかするしかありません。
そこで今回、通常は扉厚の中心に取り付ける錠ケースをサムターン側にずらして取り付けすることにしました。
つまり、錠ケースの取り付け穴のセンターを、この引戸の扉厚27mmの中心(27÷2=13.5mm)から、「GIA 121-ML」の対応扉厚30mmのシリンダー取付面から錠ケースまでの距離である(30÷2=15mm)になるように1.5mmずらすという事です。
ということで、室外側(シリンダー側)から15mm、室内側から12mmの位置に罫書きして慎重に木工用ドリルで穴を開けます。
この時、通常使用する22φの木工用ドリルで穴を開けると、薄いサムターン側が割れたり下手するとドリルが貫通(笑)する可能性があるので、20φで開けてからノミと金鎚でせっせと穴を広げていきました。
偏心取り付けした分、シリンダー側の奥行きが深くなっています。
あとはシリンダーとサムターン用の貫通穴をホールソーで開けて、錠ケースのフロントが納まる部分をノミと金鎚で彫り込みます。
加工が終わったら錠ケースを取り付けてからシリンダーとサムターンを抱き合わせてビス留めします。
動作確認したところ、スムーズに動きました!
箱受け
続いて、箱受けを設置していきます。
アウトセット引戸につけた戸先鎌錠の鎌デッドが入るわけなので、壁面からかなり離れた場所に設置する必要があります。
普通なら適当な木材でふかしてからその木材に箱受けを取り付けることになりますが、今回は全く別の錠前に付属していた物を取っておいた部材の中でちょうど良さそうな物があったのでこれを使用していきます。
鎌デッドボルトの位置を確認して取り付け位置を決めたらビスで固定して完成です。
GIA 121-ML 鍵2本付
施錠時
戸先鎌錠 GIA 121-MLはシリンダーが面一のため戸を引ききることができますし、見た目もスマートに仕上げることができました。
当店では「部屋に鍵を掛けられるようにしたい」、「間仕切ドアに鍵をつけたい」、「部屋に勝手に入られないようにしたい」といったご要望に多く対応しておりますので、お気軽にご相談下さい。
HINAKA(日中製作所)GIA、ムラコシ(MURAKOSH)、長沢製作所(NAGASAWA)、川口技研(GIKEN)ギケン、ウエスト(WEST)、アトムリビンテック(ATOM)、マツ六(ECLE)等の建具、間仕切り、戸襖、襖、引戸、引き違い戸、引き分け戸のの鍵取り付け、錠前取り付け、交換・解錠・鍵開け・紛失鍵作製・合鍵はカギの救急車 黒川店 上飯田店 までお気軽にご相談ください。