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お伺いしてみると、見たことがないタイプの錠前がついていました。

こちらは商業ビルなんですが、アルミサッシドアにグレモン錠のようなタイプがついています。

グレモン錠は、錠ケースから直接出る横方向のデッドボルトに加え、錠ケースから縦框を通って上下に延びたロッドの先端につけられたデッドボルトが上枠と下枠のストライクにはまり、計3カ所で施錠ができるタイプの錠前です。

しかし、こちらの錠前は、グレモンハンドルに連動しているのは戸先についている板で、その板が上下に取り付けられたグレモン装置を動かすことで収納されていたデッドボルトがせり上がり、横方向3カ所で施錠できるようになっています。

グレモン錠って鍵屋やってる私でも結構曖昧な部分があって、これをグレモン錠と言って良いのかよく分かりませんが、ハンドルがロックの役割も兼ねるという意味ではグレモン錠って事で良いはず！（違ってたいたらこっそり教えて下さいw）

で、今回カギの調子が悪いというのはシリンダーの不具合で鍵が回りにくいというのが原因でしたので、同じU9に交換させていただくことになりました。

ということでやっていきましょう。

まずはフロントについているグレモンハンドルと連動している板を取り外します。

そうすると、MIWAの本締り錠BHのフロントが見えたので、フロントを外しシリンダー交換します。

あとは逆の手順で元に戻して、動作確認したら作業終了です。

今回はシリンダーの不具合でしたが、もしグレモン錠の駆動部分が壊れたら、座板を当てて普通のレバーハンドル錠に切り替えるか、ドアごと交換するかの二択になるので、どちらにしろかなり高額な費用が掛かってしまいそうですね。

それにしても、なぜ普通の商業ビルにこんなマニアックな錠前がついているのか謎です。

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