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【名古屋市中区】商業施設トイレ個室ドアが下がっていて鍵が閉めにくい 鍵が掛からない BEST(ベスト)グレビティヒンジ 位置調整 修理

作業場所 愛知県名古屋市中区

本日は提携先の店舗メンテナンス会社様より「店舗トイレ個室のドアが下がって鍵が閉めにくいので修理してほしい」とのご依頼で出動!!


お伺いしてみると、トイレ個室のドアが枠よりも1cmほど下がっており、ストライクにスライドラッチ(スライドボルト)が当たって上手く施錠出来ない状態でした。

 

この場合、

①スライドラッチのねじを緩めて角度を変えてストライクに収まるようにする。

②ストライクの位置を変更する。

③ドアの建て付けを調整する。

という三つの方法があります。

 

ズレがわずかであれば①で対応できる場合も多いですが、その場合スライドラッチが平行ではなく少し斜めになってしまいます。

②は、ストライクの位置を変更してしまえばどんなにズレていても対応できますが、元のネジ穴が見えると見た目が汚くなりますし、位置によってはねじ穴が広がってねじが効かなくなってしまう可能性もあります。

①と②はいずれもドア自体が下がっているという根本的な原因の解決にはならず対症療法ですので、今回は③のドア建て付け調整で対応させていただきます。

枠から1cmほど下がっています。

枠から1cmほど下がっています。

このドアに使用されているヒンジは、グレビティヒンジ(グラビティヒンジ)と呼ばれている物です。

グレビティヒンジとは、スプリングや油圧を使用せずに閉扉するための丁番で、ドアを開くとヒンジに組み込まれたコマによりせり上がり、放すと重力により自動的に閉まる仕組みになっています。

旗丁番タイプとピボットヒンジタイプがあり、BEST(ベスト)、SYS(シブタニ)、LAMP(スガツネ)などのメーカーが製造していますが、今回のグレビティヒンジはBESTの枠付ピボットヒンジタイプです。

上側の軸

上側の軸


ということでやっていきましょう。

まずはドアを外しますが、このタイプは上の軸がバネが効いた状態で軸受けにハマっていますので、これを押し込みながらドアを斜めにすれば外すことができます。

次に下側のグラビティヒンジを外して、上側に1cmほど上げるために罫書きをしてから穴開けして再固定します。

下側の軸

下側の軸

1cmほど上に罫書きして穴開けします。

1cmほど上に罫書きして穴開けします。


あとはドアを吊りこんで動作確認します。

本来であれば下のグレビティヒンジを上げた分、上のグレビティヒンジも位置を変えなければなりませんが、今回は元々下側が少し下げ気味に取り付けられていたようで余裕があったためそのままで問題なくドアが開け閉めできました。

ズレが2mmほどになりました。

ズレが2mmほどになりました。

スライドラッチもピッタリはまります。

スライドラッチもピッタリはまります。


スライドラッチの動作確認したところ、ど真ん中ストライクに入るようになりましたので、あとはお客様に動作確認していただいて作業終了です。

当店では鍵と錠以外にもドアや引戸など建具の修理調整も承っております。

「ドアの調子が悪いけどどこに頼んでいいかわからない」、「ドアがズレて閉まらなくなった」という方は当店までお気軽にご相談下さい。

 

その他トイレ錠の作業事例はこちら

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