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作業場所 愛知県名古屋市北区
本日は「窓の鍵が壊れて開かなくなったので開けて欲しい」とのご依頼で出動!!
不二サッシとしか書いてありません。
引違錠っぽい作りですが下からスライド板が出ています。
窓が開かなくなった?
まぁクレセントのネジ外したら余裕っしょ!
ということで現場に伺うと・・・
なんですかこれは!?
不二サッシって書いてあるけど鍵屋15年以上やってて初めて見ました。
調べてみるとどうやらサッシ用クレセント「電子ロックFK」という錠前のようです。
〈防犯性 ロック機構付きサッシ〉
1968年、不二サッシが、上げ下げ方式のロック付きサッシ「電子ロックFK」を発売した。泥棒侵入防止のためロック機構を外側から見えない位置に取付けた製品である。しかし、大工がサッシ取付け時に位置が分らないため調整がしにくいという理由から、3年後には廃れた。なお「電子ロック」は美和ロック製のマグネチックタンブラーの商品名だが、機構としては磁力の利用で「電子」と関係はない。現在では「電子」は半導体制御を表す用語だが、この時代には先進的・未来的技術をイメージさせる語句であった。
窓研究所から引用
なるほど。
51年前の製品ですか・・・
しかも3年しか製造されてないとかそりゃ見たことありませんわ。
どういう機構でロックされているのかさっぱりわからないので手探りで破壊解錠していきます。
ということでやっていきましょう!
???「FFKをぶっ壊ーす!!」
スライド板を決められた位置にずらすことで解錠するようです。
ということで、どこを狙えばいいのかわからないため予想でドリリングしていきますがことごとくポイントを外します(笑)
5回目くらいでやっと当ったので穴を広げて構造を確認しますがいまいちよくわかりません。
なんだかんだと試行錯誤すること5分。
なんとか開きました!
トリガーが出っ張っています。
バネが効いた状態で押すと引っこみます。当時の大工さんの苦労が垣間見える加工跡ですね(笑)
開いた後に裏側を見て機構の確認をしたんですが、どうやら窓を閉めるとトリガーが押されるようになっており、クレセント破損防止のためその状態じゃないと施錠できない仕組みになっているようです。
中からの解錠方法も良くわからないし本当に謎の錠前なんですが、なんとこれまだ取り寄せ可能なんです。
多分あまりにもついているお宅が少なすぎて初期ロットすら捌けてないんでしょうね(笑)
でもとても値段が高いのと、いつまでこの家に住むかわからないということでお客様と相談した結果、とりあえずこの「電子ロックFK」はもう施錠されないようにしたうえで元に戻して、窓の補助錠を取り付けてそれで鍵をかけるという事に決まりました。
その方が断然安いですしね。
本体横から。クレセントの先端が少し見えています。
本体後ろ側からクレセントが出る仕組み
ということでダイヤル式窓補助錠「貼ってガード」を取り付けましたが画像は撮り忘れました。
お客様には「庭に出られなくて洗濯物が干せなくて困っていたので助かりました」とお喜びいただけました。
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