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作業場所 愛知県名古屋市中村区森末町
本日は「玄関ドアの鍵が途中までしか動かなくなったので修理して欲しい」とのご依頼で出動!
YKKap デュガード TypeM
お伺いしてみると、YKKap デュガード TypeMの玄関ドアがついていました。
こちらの錠前は結構レアで、万が一解錠依頼が入って破錠となった時に代替え品がないという事で何年も前に仕入れて在庫していたんですが、鍵屋を始めてから初めて当りました。
しかも、右勝手用と左勝手用があるうえにシルバーとゴールド色があるので、計4個も在庫してるのにです(笑)
下のシリンダーを戸先方向に回してから。
上のシリンダーを戸先方向に回して開錠。
このデュガード用シリンダーユニットの特徴は、通常一戸建ての玄関ドアに上下2か所に分かれてついているシリンダーが、一つのユニットになっているという事です。
施錠する際は上部のシリンダーを回すだけで施錠できますが、解錠するためには、まず下のシリンダーを回してからでないと上のシリンダーが回せない構造になっています。
普通、上部の鍵を掛ける時は上部のシリンダーに鍵をさして施錠。
下部の錠前は錠前で屈んで鍵をさして施錠するわけです。
恐らく、そういった手間を解消するために開発されたんでしょうが、身体を屈ませたり鍵穴を探すといった面倒さがない、室内からはサムターンを一カ所回すだけで纏めて解錠できるというメリットがあるのに、このデュガード以外に同じ構造のドアが発売されていないという事は不評だったんでしょうか?
それとも構造が少し複雑で生産コストが掛かるから止めてしまったのかな?
解錠時。
ガード錠状態までしかサムターンが回りません。
上部についているガード錠の不具合のようで、2段階出るはずのデッドボルトが一段回目で止まってしまいます。
バックセットは64mm
断熱使用になっており、扉厚は60mmもあります。
ということで、早速不具合の原因を探るべく錠前をはずしていきます。
戸先の煙返し(L字プレート)を外したところ。
シリンダーユニットを外したところ。
どうやら、錠ケースの故障のようです。
シリンダーは在庫してましたが、さすがに錠ケースまでは在庫していませんでしたので、お取り寄せして後日お伺いさせていただくことになりました。
ちなみに、ガード錠状態までしか動かないので、施錠していても扉は少し開いてしまう状態なんですが、入荷まではこのままでよいという事でした。
左が新品。右が既設錠です。
赤丸のデッドボルトが出ると同時に、上部黄色丸のアームが飛び出る仕組みです。
後日、錠前が入荷したので訪問させていただきました。
上部ガード錠のアームとつながっている板が上下することで施解錠されます。
下部鎌デッド本締り錠
シリンダーユニットと戸先の煙返し(L字プレート)を外し、錠ケースを入れ替えます。
今回は、下部錠ケースはまだ大丈夫そうでしたので注油しておきます。
この錠前の更に珍しいところは、ガード錠のアームに繋がっている板がドアの上部についているフランス落としのようなデッドボルトとも連動しており、一回の動作(室外は二回の動作)で、横方向に上部ガード錠と下部鎌デッド錠二か所、上方向のデッドボルト一カ所と、計三カ所の3wayロックになっている所です。
見た目はおまけ程度の強度しかなさそうですが、上についていることでバールの側圧が掛かりにくく効果があるのかもしれません。
上部デッドボルト用のストライク(受け金具)
今回、錠ケースを新品に交換したことで、スムーズに動くようになったんですが、耐用年数は過ぎているのでシリンダーユニットの交換もお薦めしたんですが、また壊れた時にお願いしますという事でした。
結局シリンダーユニットの在庫は減らず!(笑)
愛知県にお住いのデュガードオーナーの皆さま!
シリンダーユニットも錠ケースも不良在庫してますので、お困りの際はカギの救急車上飯田/黒川にお気軽にお問い合わせください(懇願)
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