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拝見させていただくと、TOSTEM（トステム）のプレナス20というドアでした。

ツーロックになっているんですが、随分前からチューブラー錠の鍵を掛けるとなかなか開かなくなったので使わないようにして主錠の方だけで使っていたそうです。

しかし、いよいよ主錠まで開け閉めしにくくなってきたので当店へご依頼いただいたそうです。

画像は撮り忘れましたが、室内のサムターンには間違えて閉めてしまわないように厳重にガムテープが貼ってありました。
中の人がサムターンで施錠して寝てしまったら、鍵があるのに家に入れなくなってしまいますからね（笑）

鍵を掛けると開けられなくなってしまう直接の原因は、錠ケースの不具合なので錠ケースを交換すればシリンダーは交換しなくても動きそうなんですが、元々の錠ケースは縦カムと言って、シリンダーの後ろのカムが縦向きで正しく作動するようになっていて、交換用の新しい錠ケースは現在主流の横カム仕様になっているためシリンダーも合わせて交換しないと開け閉めができません。

まぁそもそも一番ピッキングで簡単に開けられてしまうMIWAの73ディスクシリンダーなので変えた方が良いんですけどね。

ということでやっていきましょう。

錠前を全部外して新しい錠前に交換していきます。

シリンダーは、ご提案させていただいた何種類かの中から価格と性能のバランスが良いSHOWA（ショウワ）のWキーになりました。

このシリンダーは、内溝キーと言われるタイプで鍵の内側にウェーブ状に掘り込みが入っており、外側はフラットな状態になっているので服に引っ掛けてかぎ裂きしたりすることもありません。

鍵穴壊しの性能は低めですがピッキング等の不正解錠にはとても強くなっています。

また、鍵穴にシャッターがついており、風雨やほこりも入りにくい工夫がされています。