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作業場所 愛知県名古屋市名東区某所
本日は某ドラッグストア様より「搬入口ドアの下の丁番が外れて開け閉めできないので直して欲しい」とのご依頼で出動!!
スイングドアは、ドアパネルが前後両方向に回動開閉するドアのことで、スーパーマーケットやドラッグストアなどの商業店舗や工場で間仕切として使用されています。
スーパーのバックヤード出入口についているので、ほとんどの方が見たことがあると思います。
wikiにも書いてありますが、日本では株式会社ユニフロー(UNIFLOW)と株式会社スイングの実質2社が市場を支配するニッチな業界です。
下部ヒンジは完全に脱落
下側が内側に入り込んで傾いて開け閉めできません。
お伺いしてみると、三カ所ついているヒンジのうち一番下は完全に外れてしまっており、他の二か所もビスがなくなっていたり緩んでいたりと酷い状態でした。
左側のスイングドアは特に不具合もなく正常に動いていましたので、納品場所に近いこちらのドアばかり使用されることで劣化が早まったのでしょう。
スイングドアの場合は搬入用のカートなどでぶつけて開けるので、ガード用の黒いスプリングバンパーがついているとはいえどうしてもヒンジ部に負担が掛かりますしね。
スイングドアを交換したことがあるのか、設置する場所以外にビス穴が開いていました
上部2か所のヒンジもこのままではいつ外れてもおかしくない状態です
一通り点検したところ、完全に外れてしまっていたヒンジはビスで固定する部分が2か所割れてしまっており交換が必要でした。
しかし、他の2か所のヒンジはそのまま使えそうでしたので、ひとまず一時的に使えるように応急処置をしてヒンジをひとつ取り寄せすることになりました。
ビスがなくなっています
元のヒンジのビス穴に二か所が割れています
ちなみに、スイングドアのヒンジには大きく分けて二種類あります。
室内用スイングドアには「グラビティヒンジ、もしくはグレビティヒンジ」(ドアパネルを押すとヒンジ部分が螺旋状にせり上がり、ドアパネルの重量で復帰する機構の蝶番)と呼ばれるタイプがついています。
風の影響を受ける外部に面した搬入口等のスイングドアには「耐風圧ヒンジ」という強力なバネの復元力を利用したタイプがついています。
後日、耐風圧ヒンジが入荷したため早速交換と修理に伺いました。
まずはスイングドアを取り外し、壊れていた下部ヒンジを交換します。
次に、ビス穴がガバガバになってネジが効かなくなっている箇所がたくさんありますので、ビス径を太くしたりリコイルするなどしてしっかり固定できるようにしていきます。
次にスイングドアを枠に建て込むわけですが、結構な重量があるので一人で施工するのは結構骨が折れますが零細鍵屋ですので頑張るしかありません(笑)
一人しかいないなら便利グッズを使えばいいじゃないってことで、自動車の解錠時にドアに隙間を作るために使う(私はしませんが)エアーウェッジという頑丈な浮き袋みたいな道具をドアの下に入れ、空気を入れたり抜いたり微妙に調整しながら位置を決めてビスを一本でも固定できたらこっちの物です。
あと順番にビス留めして動作確認して作業終了です。
スイングドアの修理、ヒンジの交換、扉が閉まらない、扉が床にこすっている、扉の建て付け調整、丁番が外れてしまった、丁番調整などのご相談はカギの救急車 上飯田店 黒川店までお気軽にご相談ください。