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作業場所 愛知県名古屋市西区大野木
本日はアパートの大家さんから「アパートの鍵を自分で交換したら鍵があるのに開かなくなったので開けて欲しい」とのご依頼で出動!!
拝見させていただくと、MIWAのレバー錠「LD」に73シリンダー(通称ニーヨンパ)がついていました。
MIWAのLD・LDSP(本締り錠の型式はBH)は、 かつて美和ロック社の主力商品でしたが、シリンダーのもぎ取り強度が弱く防犯性の観点からほとんどが廃番品となっています。
しかし、美和ロック社の主力商品だったということで現在でもついている物件がたくさんありますので、ピッキングに弱い73シリンダー以外のシリンダーだけは現在でも大量に流通しています。
レバーハンドル錠の「LD」と「LDSP」の錠ケースは既に手に入りませんのでもし故障した場合は「LA」タイプに型式変更された「LDA」に扉を加工して交換となります。
その場合はシリンダーの固定方式が違うため、今まで「LD」「LDSP」で使用していたシリンダーは移植できないため使用不可となります。
本締り錠の「BH」も平成15年に廃止されていますが、若干の設計変更をして「DZ」として現在も補修部品として販売しています。そのためシリンダーの呼び方も全て「DZ」用という品番になります。
上記画像を見ていただいて今回、鍵があるのに開かなくなった原因わかりますか?
シリンダーが微妙に斜めになっていますよね。
このシリンダーの固定方法は、フロント側にあるねじをゆるめてからシリンダーをねじ込んでいき一杯までねじ込んでからMIWAのロゴが12時と6時の位置、つまり垂直になるまで戻してからフロント側のネジで固定しなければいけません。
しかし、一般の方やあまり知識のない管理会社さんなどが交換したところだとこのように斜めの状態で留まっていることがあるんです。
で、多少の傾きくらいなら問題なく使用できてしまうんですが、今回のシリンダーは傾き過ぎていて鍵の先端が錠ケース本体のカムに当ってしまい奥まで入っていかず開かなくなっていたんです。
なら閉めることもできない筈と思ったら、カムの形状的に閉めることはできてしまったんですね~これが。
という事で、鍵は奥までささりませんがピックは問題なく入りますのでピッキングで無事解錠となりました。
ついでに危ない鍵なのでシリンダー交換をお薦めしましたが、今回はそのまま使用するという事で作業終了となりました。
大家さんや管理会社によっては、入居の際に以前別の部屋で使っていたシリンダーをローテーションで使いまわすところが結構あります。
賃貸住宅にお引越しされる際は、自分の目の前で交換してもらうようにする事をお薦めいたします。
美和(MIWA)ゴール(GOAL)カバ(KABA)等のシリンダー交換、解錠、鍵開け、補助錠やインテグラル錠、勝手口の防犯、住宅錠、引き違い錠、引き戸錠の交換、取り付け、修理は カギの救急車 黒川店 上飯田店 までお気軽にご相談ください。