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作業場所 愛知県名古屋市守山区鳥羽見
本日は某会社の寮より「部屋の鍵穴の中で鍵が折れたので取り出してほしい」とのご依頼で出動!
鍵穴の奥に折れた鍵が残って引っ掛かるのでサムターンも回せません。
拝見させていただくと、引き戸にMIWAのSL77戸先鎌錠がついていました。
シリンダーは、ピッキングで簡単に開いてしまうという事で、15年以上前に社会問題になった73CY(シリンダー)という物です。
このシリンダーのスペアキーは、ほとんどのキーブランクメーカーの 品番でH248という番号となっているので、業界では通称ニーヨンパーと呼ばれています。
そんな簡単に開いてしまう低い防犯性、尚且つ錠の耐用年数10年もとうの昔に過ぎているという代物ですので交換をお薦めしたいところですが、会社の寮の間仕切りについている錠前なので防犯性はそこまで求めていないという事と、マスターキーシステムで運用しているので、できればシリンダーを変えたくないという事で、修理対応という事になりました。
折れた鍵が一番奥まで入っています。ブランクキーの持つ部分にH248の刻印がありますね。
折れた鍵が鍵穴の中に残ってしまっている場合、それが鍵穴の手前にある状態であれば、専用の道具を使い取り出せる事が多いです。
しかし、それが鍵穴の奥まで入ってしまっている場合は、取り出そうとしてもシリンダーのタンブラーという部品が邪魔をするのと、折れた鍵の断面が鋭角になっていないので引っかかって取り出すのが非常に困難です。
そういった場合でも、シリンダーを分解してあげれば取り出せるのですが、分解するには扉が開いている状態でないといけません。
今回は、折れた鍵が奥まで入ってしまっている状態でしたが、幸い扉が開いていましたので、分解して取り出します。
このように両側の刻みが深い部分で折れやすいのでご注意ください。
MIWAの現行シリンダーU9ですと、シリンダーの後ろ側まで分解できるので押し出すようにすれば取り出せますが、この73CYはシリンダーの後ろ側が分解できずどん詰まりになっていますので、少し苦労しましたが無事取り出すことができました。
ご注意いただきたいのですが、鍵が折れた場合にお客様自身がなんとかしようとして、クリップを曲げて鍵穴に突っ込んだり、接着剤を折れカギの断面につけて取ろうとしたり、分解してバラバラになって部品を紛失する事がありますが、壊れて修理不能になりますので絶対にお止めください。
幸いお客様は折れていない鍵をお持ちでしたので、シリンダーを元に戻し、その鍵で動作確認して作業終了です。
MIWA(ミワ)U9等の住宅錠、自動車、バイク、ロッカー、事務机(デスク)、キャビネット、金庫などの折れたカギの取り出し、解錠、修理、復元は カギの救急車 黒川店 上飯田店 までお気軽にご相談ください。