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お伺いしてみると、MIWAの電気錠ALRがついていました。

この電気錠は通電時施錠型で、通電時のみ施錠されるので非常口等で使用されているタイプです。

全く同じ寸法で通電時解錠型の品番はALTですが、どちらも2010年3月末で廃番となっているため全く同じ錠前は入手できません。

ただし、現在はメンテナンス部品としてALT(A),ALR(A)-HSという電気錠が発売されており、少しドアに追加加工するだけでこちらに切り替えることが可能です。

このALT(A),ALR(A)-HSは、現在美和ロックが販売しているAUシリーズと同じで、ディップスイッチで機能を選択することができる優れものです。

まずは何が原因でドアが開きっぱなしになっているか確認します。

ついている電気錠制御盤は美和ロックの 2回線用2線式電気錠操作盤BAN-AS2です。

どうやらこちらは大丈夫なようです。

お次は電気錠を確認します。

電気錠の耐用年数は7年ですが、15年以上経過しているようなのでとっくに寿命ですね。

ということで電気錠が原因でしたので、管理会社のご担当者様に連絡して相談します。

とりあえず管理人室が開けっ放しなのは良くないので早急に交換してほしいという事でしたので、問屋までひとっ走りしてALT(A),ALR(A)-HSを取ってくることになりました。

ただしここで問題が。

新しい電気錠ALT(A),ALR(A)-HSは、既設錠とシリンダー固定方式が違うためそのままでは移植ができません。

管理人室の鍵を使用するのが管理人さんだけであれば、別途注文する現在の管理人さんが使用する鍵で開くシリンダーを注文して3週間後に入荷するまで別の鍵で運用していただければ済みます。

しかし、管理人室に出入りしてる業者が複数いるそうで、鍵が変わってしまうとその業者が入れなくなってしまうので困るので鍵は変えて欲しくないという事でした。

MIWAのシリンダーは同じU9シリンダーであれば、コアシリンダーを移植することで違う品番のシリンダーでも対応することができます。

（ただし、発売時期によって様々なパーツの形状や大きさが変わっている場合があります）

しかし、こちらのマンションで使用されているシリンダーは、U9のリバーシブルタイプURのため、そのままコアシリンダーを移植することができません。
ということで、かなり無理くりになりますが、コアシリンダーを更にばらしてパーツを組み替えて新しいシリンダーが入荷するまで使っていただく事になりました。

これがやってみたら、超大変でマンションのエントランスで1時間くらい細かい作業をする羽目に(笑）
老眼が始まっているので見難いは、細かい部品をキープし続けて手はプルプルするわでもう大変。

でも何とかシリンダーの移植は終わったので電気錠の交換に取り掛かります。

んん？

ちゃんと動かないなぁと思ったら、閉扉信号を取るために磁石が内蔵されているストライクと電気錠の距離が開きすぎていて不安定なようです。

そちらを調整してやっとバッチリ動きました！

あとは管理人さんに確認していただいてとりあえず今日の作業は終了です。